Powered By 画RSS


【マイソロ】リタ「にゃん」プレセア「にゃふん」【SS】

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 07:33:23.18 ID:hHqNWeuA0
プレセア「にゃー」

リタ「にゃん」

プレセア「にゃーにゃ?」

リタ「にゃんにゃん」

プレセア「ふー!!」

リタ「にゃー!!」

プレセア「にゃー??」

リタ「にゃふん」

ソフィ「なにしてるの?」




3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 07:37:55.17 ID:hHqNWeuA0
プレセア「あ、ソフィさん」

リタ「なんか用?」

ソフィ「猫の耳としっぽを付けてなにしてるのかって思って」

プレセア「ここには猫がいないので、こうして猫になりきってあそんでいました」

ソフィ「楽しい?」

リタ「まあまあね」

ソフィ「そうなんだ」

プレセア「ソフィさんもやりますか?」

ソフィ「いいの?」

リタ「あんた、猫好きなの?」

ソフィ「うん」

リタ「じゃあ、いいわよ。やりましょう。はい、これあんたの猫耳としっぽね」

ソフィ「ありがとう」


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 07:43:01.54 ID:hHqNWeuA0
ソフィ「にゃー」

プレセア「にゃー?」

リタ「にゃんにゃん!」

ソフィ「にゃふぅ……」

リタ「にゃぁん」

プレセア「にゃぁぁぁん」

ソフィ「にゃうんにゃ?」

リタ「にゃん!」

プレセア「にゃーん」

ソフィ「ふしゃぁぁぁ!!!」

アニス「なにやってんの?」


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 07:46:05.55 ID:hHqNWeuA0
ソフィ「あ、アニス」

プレセア「猫になりきって遊んでいました」

リタ「何か用?」

アニス「いや、別になにしようといいんだけどぉ」

エミル「アニスー、アンジュさんが……わぁ!!なにしてるの、みんな?!」

ソフィ「あ、エミルだ」

プレセア「アニスさんもやりますか?」

アニス「えー?やらないよぉ」

リタ「あっそ、じゃあ出てってくんない?」

アニス「ここ廊下だしぃ」

エミル「でも、みんな、かわいいね」

リタ「ふーん、中々見る目があるわね」

エミル「え?」

ソフィ「はい、エミルの分」

エミル「えぇ?」


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 07:50:11.30 ID:hHqNWeuA0
プレセア「にゃーん……」

エミル「にゃ……」

ソフィ「にゃん?」

リタ「にゃーう」

アニス「オスにメスが群がってる……」

すず「アニスさん」

アニス「あ、すず。どしたの?」

すず「アンジュさんが呼んでいます」

アニス「え、あ、そうなの。うん、分かった」

すず「……ところでこれは?」

アニス「猫ごっこだって」

すず「マルタさんが見たら大変なことに―――」

マルタ「エミルからはなれてぇぇ!!!!」

アニス「あ、来た」


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 07:53:19.27 ID:hHqNWeuA0
エミル「あ、マルタだにゃ」

マルタ「エミル、大丈夫?なにもされてない?」

リタ「ちょっと、邪魔しにゃいでくれる?」

プレセア「マルタさんも猫ににゃってみますか?」

ソフィ「楽しいよ?」

マルタ「猫って……」

リタ「猫は好きにゃの?」

マルタ「ま、まあ、嫌いじゃないけど」

エミル「じゃあ、ほらマルタも」

マルタ「エ、エミルがそう言うなら……しょっと……似合うかにゃ?」

ソフィ「うん。マルタ、かわいいよ」

マルタ「照れるにゃぁ」

リタ「じゃあ、もう一度最初からね。エミルにみんなが惚れるとこから」

マルタ「なにそれ!?そんなことしてたの!?」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 07:57:40.93 ID:hHqNWeuA0
エミル「にゃ……ぁ……」

ソフィ「にゃん(ペロペロ」

マルタ「ふー!!!」

ソフィ「にゃ?」

マルタ「にゃぁぁぁん!!!」

リタ「にゃああ」

プレセア「にゃあにゃあ」

アニス「なんじゃ、これ」

すず「アニスさん、急がないと」

アニス「あ、そだね。じゃあ、また」

すず「はい」

エミル「にゃぁぁぁん!!」

マルタ「にゃぁぁぁ!!」

すず「……さてと、これとこれを付けて……にゃぁぁぁ!!」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 08:01:35.57 ID:hHqNWeuA0
リタ「にゃあ?」

すず「にゃ!」

ソフィ「にゃあ!にゃあ!!」

マルタ「にゃふぅん……」

エミル「にゃぁ……」

プレセア「にゃあ?」

すず「にゃあ!」

カイル「うわ!何してるの?!」

セルシウス「通行の邪魔よ」

リタ「うっさいわね。今だけだからいいでしょ」

プレセア「カイルさん、セルシウスさん、どうぞ」

セルシウス「……にゃんで私がこんにゃことをしにゃければいけにゃいの?」

カイル「……どうしたらいいのかな?」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 08:05:53.38 ID:hHqNWeuA0
ホール

アンジュ「……というわけで、アニスには護衛任務をお願いしたいの」

アニス「うへぇ。それってあの国のお姫さまじゃないですかぁ?」

アンジュ「そうよ。今はどこでも人手が不足しているらしくて、私達のところに白羽の矢が立ったわけ」

アニス「王国も大変ですね」

アンジュ「そうね。人選はアニスに任せるから」

アニス「はーい。がんばりまーす」

アンジュ「じゃ、よろしくね」

アニス「まかせてくださーい」

アンジュ「ところで、さっきから向こうの廊下が騒がしいみたいだけど?」

アニス「ああ、今猫ごっこをしているみたいですね」

アンジュ「猫ごっこ?」

アニス「見ます?」


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 08:11:04.45 ID:hHqNWeuA0
廊下

ルカ「にゃあ……」

ルビア「にゃん!」

プレセア「にゃー」

ソフィ「にゃ?」

チェルシー「にゃんにゃん」

リタ「にゃー?」

セルシウス「……にゃ」

カイル「にゃー!」

エミル「にゃぁぁん……」

マルタ「ふぅぅぅ!!」

すず「にゃにゃん!」

クロエ「にゃ……ん……///」

リアラ「にゃーにゃー」

アニス「増えてる……」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 08:16:04.46 ID:hHqNWeuA0
アンジュ「はいはーい。みんな、仕事に戻ってねー」

プレセア「はい」

カイル「そーだ、掃除しないと」

セルシウス「はあ、何をやっていたのかしら、私……」

エミル「じゃあ、戻ろうか。マルタ」

マルタ「にゃーん」

クロエ「恥ずかしい……」

アニス「あ、リタとプレセアとソフィは残ってね」

ソフィ「なに?」

リタ「なによ、研究で忙しいんだけど?」

アニス「じゃあ、猫ごっこなんてすんな。まあ、それはいいけど、お仕事だよー」

プレセア「仕事、ですか」

アニス「うん、それも護衛任務だからねー」


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 08:19:53.87 ID:hHqNWeuA0
リタ「なんで女ばっかりなのよ」

アニス「それがお姫様の護衛任務でね、男はだめなんだって」

ソフィ「そうなんだ」

アニス「で、まあ、私を含めたこの四人ならバランスとれてていいかなぁって」

リタ「そう?」

プレセア「それで、護衛対象は誰なのですか?」

アニス「じゃーん、この人っでーす」

リタ「この方は!?!?」

プレセア「リタさん」

リタ「ええ。アニス、ありがとう!!アニスには一生、感謝するわ!!」

アニス「はぇ?なんで?」

プレセア「猫猫同盟にとってこの人は神様です」

アニス「そうなの?」


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 08:24:16.61 ID:hHqNWeuA0
カレギア国 皇女自室

アガーテ「はあ……」

アガーテ「ついに私もここから一時的とはいえ逃げることになるなんて……」

アガーテ「はあ、不安……」

アニス「すいませーん。アドリビトムでーす」

アガーテ「あ、どうぞ。お話は聞いています」

リタ「にゃーん!!」

プレセア「にゃあ」

アガーテ「え?」

ソフィ「にゃー」

アガーテ「あの、これは?」

アニス「あ、気にしないでください。お姫さまに会えるからって舞い上がっちゃって」

アガーテ「そ、そうですか……(大丈夫なのかしら?)」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 08:28:24.15 ID:hHqNWeuA0
アガーテ「……」

アニス「で、ですね。まあ、この暴動が鎮静化するまでの間は私達の船で匿う形になるんですけどぉ」

リタ「プレセア、この耳本物よ!」

プレセア「にくきゅうーふにふに……あ、肉球じゃありません……」

ソフィ「アガーテ、足はにくきゅうなの?見てもいい?」

アガーテ「……」

アニス「まあ、料金はこうなるますねー。分割でも一括でもかまいませんけど、まあ、こちらとしましてはぁ、一括のほうが嬉しいなって」

リタ「はぁ……しっぽの温もりが堪らない……」

プレセア「耳の感触……とまりません……ふにふに……」

ソフィ「足もにくきゅうじゃないんだ……」

アガーテ「はぁ……あのぁ……この方たちは?」

アニス「もう!!三人とも!!アガーテ様に失礼でしょぉが!!」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 08:33:55.28 ID:hHqNWeuA0
アガーテ「はあ、やっと解放されました……」

アニス「で、まあ、大体の内容は分かってもらえたかとおもうんですけどぉ、何か質問はありますか?」

アガーテ「……鎮静化するまでということは具体的な日数は分からないってことですね?」

アニス「そうですね。そればっかりはちょっと」

アガーテ「……はぁ」

リタ「にゃー?」

アガーテ「はい。まあ、その、ある人が心配なんです」

プレセア「にゃあ?」

アガーテ「い、いえ!そんな、恋人なんかじゃ……///」

ソフィ「にゃあ、にゃあ」

アガーテ「もう茶化さないでください!」

アニス「私だけおいてけぼり?」


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 08:38:21.84 ID:Y4E9LiEuO
何故にゃーで理解出来てるんだ


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 08:39:33.07 ID:hHqNWeuA0
アニス「じゃあ、行きましょうか。アガーテ様」

プレセア「はい、手を繋ぎましょう」

リタ「じゃあ、私も」

ソフィ「私はしっぽ」

アガーテ「やぁん!!す、すいません、しっぽは敏感なんで、その……強く握られると……」

ソフィ「そうなの?」

ぎゅぅぅぅ

アガーテ「あぁぁん!!」

アニス「こらこら」

プレセア「では、私もお言葉に甘えて」

ぎゅぅぅぅ

アガーテ「なにも、いって……はぁん!!」

アニス「駄目だこりゃ」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 08:44:38.09 ID:hHqNWeuA0
リタ「で、この国って結構やばいわけ?」

アガーテ「はい。星晶の採掘を巡って……」

アニス「ま、どこの国もそうなんですよねぇ」

アガーテ「……」

プレセア「とにかく船に戻りましょう」

ソフィ「うん、アガーテもきっと気に入ってくれると思う」

アガーテ「そ、そうですか?」

アニス「ま、アガーテ様が無事に国に帰るまでは私達がしっかりと護衛しますからね」

リタ「にゃあ!」

アガーテ「はい、頼りにさせていただきます」

アニス「なんで通じるわけ?」

アガーテ「はい?」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 08:50:38.61 ID:hHqNWeuA0
バンエルティア号 ホール

アンジュ「はい、お疲れ様、みんな。アガーテ様もご足労、感謝いたします」

アガーテ「いえ。お世話になります」

アンジュ「さてと、部屋を用意しないといけないけど……」

アガーテ「あの、できれば一人でいたいのですが」

アンジュ「えーと、それは無理ですね。どの部屋も人はいますので」

アガーテ「しかし……」

ウッドロウ「アガーテ、私も一人部屋ではないよ」

アガーテ「あ、ウッドロウ?!」

エステル「私もです」

アガーテ「エステリーゼまで……ですか……」

リタ「じゃあ、私の部屋にきたら?」

ソフィ「私の部屋は?ねえねえ、アガーテ」

アスベル「ソフィがあそこまで懐くのも珍しいな」

ガイ「懐いてるというか、可愛がろうとしてるんじゃないか?」


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 08:55:35.89 ID:hHqNWeuA0
アガーテ「わかりました。では、その相手を選んでもいいでしょうか?」

アンジュ「それはこちらで決めさせていただきます」

アガーテ「ど、どうして……?!」

アンジュ「ここでは私たちのルールに従ってもらいますから」

アガーテ「……」

ウッドロウ「アガーテ、大丈夫だ。ここには種族や国の垣根はない」

エステル「はい。きっとアガーテもすぐに慣れます」

アガーテ「いえ、私の場合は……」

ルーク「なんだ、アガーテまできたのかよ」

アガーテ「……あ、ル、ルーク」

ノーマ「おぉぉ!!すげえ!ネコだ!」

クロエ「ノーマ!!場所が場所なら打ち首になっているぞ!!」

ハロルド「ノミとかいるのかしらね?」

ジューダス「お前も黙れ」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 08:59:47.33 ID:hHqNWeuA0
アガーテ「……」

セネル「すいません、こいつ馬鹿なんで」

ノーマ「だれが馬鹿じゃー」

マオ「でもすごいね。近くで見たことなかったし」

ユージーン「……」

アガーテ「あ、あなたは……ユージーン?」

ユージーン「ええ、そうです。アガーテさま」

アガーテ「そう、ですか」

リタ「で、結局アガーテ様の部屋はどうなるわけ?」

プレセア「……」

ソフィ「……」

アンジュ「そうね。ここはやっぱり、任務に就いている人に任せようかな?」

リタ&プレセア&ソフィ「……(にやりっ」

アガーテ「ひっ!」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 09:04:30.83 ID:hHqNWeuA0
アガーテの部屋

アンジュ「はい、じゃあ今日から暫くはこの部屋で過ごしてもらいますからね」

アガーテ「はい。わかりました……」

リタ「ソフィー、これはこっちに置いてね」

ソフィ「うん」

プレセア「リタさん、このマタタビが詰まったパンドラの箱はどうしますか?」

リタ「えーと、ちょっとまって。金庫を持ってくるから、その中に保管しときましょ」

プレセア「はい」

ソフィ「ねこじゃらしに、ボールに……あとは……」

アンジュ「はいはい、みんな模様替えもいいけど、粗相の無いようにね」

プレセア「アガーテさん」

アガーテ「はい、なんでしょう?」

プレセア「おトイレ用の砂って……」

アガーテ「いりません」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 09:08:43.68 ID:hHqNWeuA0
アガーテ「ユージーンも普通にお手洗いはしているでしょう?」

プレセア「そうですね」

アガーテ「はぁ……」

ソフィ「アガーテ、猫缶あげる」

アガーテ「いや、あの、そろそろ猫っていうところから離れてもらえませんか?」

リタ「ほれほれ、ねこじゃらしー」

アガーテ「あの、ですね……わたしは……ね、ねこ……で、で、ででは……ない、と……」

リタ「ほらほらー」

アガーテ「……うぅ……にゃん!!」

ソフィ「かわいい」

プレセア「はい」

アニス「あんたらねえ……」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 09:13:36.76 ID:hHqNWeuA0
リタ「きたの、アニス」

アニス「私は今回のリーダーなんだから当然でしょ」

ソフィ「アニスもアガーテで遊ぶ?」

アニス「遊ばない。もう、アガーテ様も付き合わなくていいですから」

アガーテ「そ、そうですか?」

アニス「そういえばそろそろ晩御飯の時間ですけど、アガーテ様も食堂にいきますか?」

アガーテ「……いえ。私は、あまりお腹が空いていませんので」

アニス「えー」

プレセア「食べないとだめです」

ソフィ「うん」

リタ「まあ、いいじゃない。食べたくないっていうなら」

アニス「でもぉ」

アガーテ「私に構わずみなさんは行ってください」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 09:17:41.69 ID:hHqNWeuA0
廊下

アニス「うーん、でも連れていかないとロックスが怒るしね」

プレセア「そうですね」

ソフィ「どうするの?」

リタ「そんなに連れて行きたいわけ?一人にさせてあげれば?」

プレセア「しかし、これもこの船のルールですし」

リタ「そうなの?私はいつも研究室に軽食を持ってきてもらってたけど?」

ソフィ「連れて行く?ごはんをここに持ってくる?」

リタ「無理矢理連れて行ってもねえ」

アニス「うーん……」

ソフィ「いい考えがあるよ」

アニス「え?なになに?」

ソフィ「プレセア、あれある?」

プレセア「あれ、とは?」

ソフィ「前にお魚焼いた、あれ」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 09:21:58.33 ID:hHqNWeuA0
アガーテ「はぁ……様々な種族がいるとはいえ、私には……」

アガーテ「早く帰りたい……」

もくもくもく……

アガーテ「え?!な、なに、この煙……?!」

アガーテ「ごほっ……まさか私の命を狙う者が……!?」

アガーテ「は、ごほ……はやく、でないと……」

アガーテ「あ……」

ソフィ「ほら、出てきた(パタパタ」

プレセア「アガーテさんも焼き魚いりますか?」

アガーテ「ど、どうして廊下で焼いているんですか?!」

リタ「炙り出しって、原始的すぎない?」

アニス「そういう問題じゃないと思う」

ソフィ「アガーテ、一緒にいこ?」

プレセア「この魚もあげます」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 09:26:35.56 ID:hHqNWeuA0
アガーテ「もう一人にしてください」

アニス「やっぱり一人がいいんですか?」

アガーテ「はい」

リタ「ま、仕方無いでしょうね。来たばかりだし」

ソフィ「じゃあ、私アガーテと一緒にいる」

アガーテ「いえ、だから、一人に……」

プレセア「はい。私もお傍にいます」

アガーテ「ですから、一人に……」

アニス「はいはい、二人とももう行きますよ」

リタ「ほら、プレセア」

ソフィ「でも……」

プレセア「残念です……」

アガーテ「ふう……」


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 09:30:11.02 ID:hHqNWeuA0
食堂

ロックス「そうですか……」

プレセア「すいません。アガーテさんをお連れすることができなくて」

ロニ「なに、プレセアの所為じゃねえだろ」

シャーリィ「そうですよ」

アニス「でも、なーんで一人でいたいんだろうね」

ソフィ「アスベル、みんな一緒がいいんだよね?」

アスベル「……アガーテ様の場合はちょっと事情が違うからな」

ソフィ「そうなの?」

シャリア「確か、命を狙われているって」

ジェイド「その通りです」

アニス「あ、大佐」

ジェイド「エステリーゼ様やナタリア様とはちょっと訳が違うんですよ」


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 09:35:33.57 ID:hHqNWeuA0
プレセア「命を狙われるほどのことなんですか?」

リタ「あれでしょ?父親がガジュマ至上主義論者で、内外に敵を作ったとか」

ジェイド「ええ。ま、アガーテ様が種族主義というわけではありませんが、子は親の業を背負わされるのが常ですから」

アニス「それで色んな人から命を?」

ジェイド「幾度となく暗殺されかけているとの噂です。一人でいたいと言ったのも、我々の中に敵がいるかもしれないと思っているからでしょう」

リタ「そんなわけないのに」

ロックス「では、これをアガーテ様に」

プレセア「はい。わかりました」

ジェイド「アニス、今回の任務は中々骨が折れるかもしれませんよ?」

アニス「はうあ!そんなこといわないでくださいよぉー」

ジェイド「いやいや。まあ、アニスならアガーテ様の盾となって凶弾を防いでくれそうですが」

アニス「うぅ……それはやだなぁ……」

ソフィ「大丈夫、私が治療してあげる」

アニス「痛いのが嫌なんだけど」


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 09:40:52.32 ID:hHqNWeuA0
アガーテ自室

アガーテ「……ミルハウスト……助けて……」

アニス「アガーテ様ー入りますよー?」

アガーテ「は、はい!」

アニス「どもども」

リタ「にゃーん」

アガーテ「ま、またですか?」

プレセア「にゃあ?」

アガーテ「い、いえ、その嫌とかとではないのですが……」

ソフィ「にゃ?」

アガーテ「だからって耳を触るのはちょっと……」

アニス「またかい」

リタ「にゃん(ふにふに」

プレセア「にゃふん(ふにふに」


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 09:45:48.57 ID:hHqNWeuA0
アニス「はい。プリンです、どうぞ」

アガーテ「ど、どうも……」

リタ「毒は入ってないから安心して(ふにふに」

アガーテ「は、はあ」

プレセア「私たちが守ります(ふにふに」

アガーテ「あのぉ……」

ソフィ「アガーテは守るから(ふにふに」

アガーテ「耳を触らないでください……」

リタ「だって、しっぽはダメなんでしょ?」

アガーテ「はい、できれば」

アニス「ところで、アガーテ様のお話聞かせてほしいんですけどぉ」

アガーテ「私の、ですか?」


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 09:53:20.22 ID:hHqNWeuA0
リタ「そうそう。命をよく狙われているって本当なわけ?」

アガーテ「そうですね。何度も襲撃を受けました」

アニス「それはテロ組織みたいなかんじですか?」

アガーテ「種族主義を謳ったお父様に敵対する者たち全てです。大規模なグループもあれば個人の場合もありました」

プレセア「それは大変です(ふにふに」

ソフィ「でも、私たちがいれば大丈夫(ふにふに」

アガーテ「……」

アニス「まあ、とりあえずここに居る限りは安全ですから」

アガーテ「はい……そうですね……」

リタ「大丈夫よ。ここにあんたを忌み嫌う奴なんていないから(ふにふに」

アガーテ「それは、もう、嫌というほど分かりました……けど……」

アニス「けど?」

アガーテ「ここから出れば、私は誰からも嫌われています」

プレセア「そうですか(ふにふに」

ソフィ「こんなに可愛いのに(ふにふに」


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 09:58:11.65 ID:hHqNWeuA0
ホール

アンジュ「ふんふーん♪……あら?この依頼、リカルドを名指ししているわね」

アンジュ「どんな内容かしら……」

リカルド「おい、セレーナ」

アンジュ「あ、リカルド。これ、あなた個人に宛てられた依頼なんだけど」

リカルド「ああ。知っている」

アンジュ「アドリビトムとして受けるんじゃないの?」

リカルド「話を持ちかけられたとき、俺がそういう形を取れと言っておいた」

アンジュ「どうして?」

リカルド「依頼の内容を読めばわかる」

アンジュ「見てもいいの?」

リカルド「構わん」

アンジュ「……?!」


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 10:02:58.52 ID:hHqNWeuA0
アガーテ自室

アガーテ「……」

リタ「ふー!!」

プレセア「にゃあー!」

ソフィ「にゃうん?」

アニス「また始まった」

アガーテ「ふふ」

アニス「……どえ?!アガーテ様が笑った?!」

アガーテ「あ、ごめんなさい。三人のやり取りが面白くて」

アニス「えーと、なんて言ってるんですか?」

リタ「ふー!!(私のプリン食べたでしょ!!」

プレセア「にゃあー!(いいえ、それはタンスです」

ソフィ「にゃうん?(私は元気だよ?」

アガーテ「……って言ってました」

アニス「全く意味がわかりましぇん」


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 10:09:06.98 ID:hHqNWeuA0
アガーテ「そうですか?」

アニス「はい。もうさっぱりですよ」

リタ「アガーテも私たちと猫遊びしましょうよ」

プレセア「本物がいればリアリティが格段に向上します」

ソフィ「アガーテ、やろ?」

アガーテ「いえ、ですから、私は猫ではなくてですね……」

アニス「はあ……アガーテ様は一国の王女なんだけど?」

リタ「ここではみんな平等よ。ほらほら」

アガーテ「平等……そうなんですか?」

アニス「まあ、そうですねぇ。ガチガチの軍人以外はみんな砕けてますし」

アガーテ「……そんな世界もあるのですね」

アニス「はぇ?」

アガーテ「いえ、なんでもありません」


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 10:15:01.24 ID:hHqNWeuA0
リタ「じゃあ、アガーテも猫遊びに加わったし、アニスもやるでしょ?」

アニス「えー?わたしもぉ?」

プレセア「強制です」

ソフィ「はい、猫耳としっぽ」

アニス「なーんかこれつけると語尾ににゃってつけたくなるよねー」

リタ「ちっちっちっ、甘いわよ、アニス?」

アニス「なにがぁ?」

プレセア「ナをにゃにすべきです」

アニス「ナを?」

ソフィ「にゃすび、にゃんだよー、ごじゅうにゃにゃ、みたいに」

アニス「なるほど……いや、にゃるほど」

アガーテ「あの、私もそうしたほうがいいのですか?」

リタ「勿論にゃ!」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 10:19:31.08 ID:hHqNWeuA0
アガーテ「でもどうすればいいのですか?」

リタ「そうねえ。今回は猫の会議ってテーマで遊びましょう」

アニス「猫の会議?」

プレセア「面白そうです」

リタ「じゃあ、いくにゃ。……今日の収穫を報告するにゃ!」

アガーテ「しゅ、収穫……?」

プレセア「はいにゃ。サンマが二匹にリンゴが一個ですにゃ」

ソフィ「ごめん。私はにゃにもとれなかったにゃ……」

リタ「ソフィはだめにゃー。それでは次期ネコ番長はアニスになるにゃ」

アニス「それはうれしいにゃー」

アガーテ「わ、私はマグロをとったにゃー」

リタ「あ、だめよ。そんな現実離れしたものは」

アガーテ「む、難しいですね」


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 10:24:42.05 ID:hHqNWeuA0
リタ「はい。じゃあ、仕切り直しね。……アガーテはどうにゃ?」

アガーテ「近所のおじいさんから焼き魚をもらったにゃ」

リタ「さすがはアガーテにゃ。自分のテリトリーを最大限に生かしているにゃ」

アニス「アニスちゃんは、魚屋さんに置いてあった魚をとってきたにゃあ」

リタ「うーむ。流石はアニスだにゃあ。これは次期ネコ番長はほぼ確定かにゃ?」

ソフィ「まってにゃ。もう一度だけチャンスをくださいにゃ」

リタ「よし。そこまでいうならよかろう。ソフィ、いまいちどチャンスをやるにゃ」

ソフィ「がんばるにゃ」

アガーテ(これ、いつになったら終わるのでしょう……)

プレセア「にゃあー!てきしゅうにゃー」

リタ「まずい、にげるにゃー」

アニス「なんか急展開ですね」

アガーテ「ど、どうすれば……!?」

アニス「まあ、適当にあわせておけば……うわー黒ネコ軍団だにゃー」

リタ「それはない」


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 10:29:46.93 ID:hHqNWeuA0
ホール

アンジュ「……そう。受けるのね」

リカルド「ああ。仕事だからな」

アンジュ「破棄もできるのよ?」

リカルド「破棄する理由がない」

アンジュ「……」

リカルド「ではな……しばらくは戻らない」

アンジュ「分かったわ」

カイル「あれ、リカルドさんどっかいくの?」

ルカ「アンジュさん?」

アンジュ「カイル君、ルカ君」

ルカ「何かあったんですか?」

アンジュ「ううん。なんでもないよ」

カイル「そうなの?」

アンジュ「うん。なんでも……」


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 10:36:29.50 ID:hHqNWeuA0
翌日

アガーテ「う……ん……」

アニス「あ、起きました?」

アガーテ「アニス、さん?……あれ、他の三人は?」

アニス「みんな仕事に行っちゃいました」

アガーテ「そうですか。アニスさんはいかないのですか?」

アニス「私は休みなので、アガーテ様の護衛に徹します」

アガーテ「……そうですか」

アニス「あ、一人になりたいですか?でしたら部屋を出ますけど」

アガーテ「いえ、アニスさんの好きにしてください」

アニス「そうですか?あ、朝食はどうします?」

アガーテ「そうですね……食堂に行ってみます」

アニス「はぇ?嫌じゃないんですか?」

アガーテ「少しだけここに興味がわきましたので」

アニス「そうですか。じゃ、行きましょう」


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 10:42:42.52 ID:hHqNWeuA0
食堂

ルーク「お、なんだ。アガーテか」

アガーテ「あ、ルーク……」

アニス「どうしたんですか?」

アガーテ「ええと、その……」

アッシュ「苦手、なんだろ?」

アガーテ「え、いや、そんなことは……!」

ルーク「なんでだよ?」

アッシュ「その粗暴さが受け付けないんだろ」

ルーク「なんだと?!」

アッシュ「事実だ」

アニス「もう、二人ともやめてくださいよぉ!」

アガーテ(アッシュが苦手なだけなんですけど……顔が怖いし……)


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 10:49:23.80 ID:hHqNWeuA0
ジェイド「おやおや、これはこれは」

フレン「アガーテ様」

アガーテ「あ、あの……おはようございます」

フレン「おはようございます、アガーテ様」

ジェイド「やはり皆のことが気になりますか?国籍も種族も違うのですから、まあ無理もありませんが」

アガーテ「そ、そうですね」

メルディ「アガーテ!!」

アガーテ「な、なんですか?!」

メルディ「ソフィからきいたよ。しっぽ触られるとうれしいな?」

アガーテ「え?あ、そこは……あはぁん!!」

メルディ「バイバ!どうしたか?」

アガーテ「しっぽは……だめぇ……」

ジェイド「おやおや、随分と艶っぽい声を出すのですね」


55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 10:57:37.77 ID:hHqNWeuA0
ルビア「あ、アガーテ様だ」

カイウス「ホントだ」

リッド「すげー、ホントにネコみてぇだな」

クレス「リッド、あまりそういうことは口にしないほうがいいよ」

リッド「そ、そっか。わりぃ」

アガーテ「いえ、容姿について驚かれるのは仕方ありませんし」

リッド「でもよ、ここまでネコなのは初めて見たぜ」

アガーテ「そうですね。恐らくこういった容姿は我々の一族ぐらいでしょうし」

リッド「へえ。耳、触ってもいいか?」

アガーテ「え?」

メルディ「ワイール!メルディも!」

アガーテ「あ、あの……」

アニス「やめなさいってば!」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:02:07.57 ID:hHqNWeuA0
クレス「メルディ、ほらアガーテさんが困ってるだろ?」

メルディ「バイバ!そうなのか……ごめんな?」

アガーテ「い、いえ」

アニス「ともかく、アガーテ様は食事をしにきたんですから、邪魔しちゃだめですよ」

リッド「はいはい。俺も飯くれー」

ロックス「はいはい、ただいまお持ちいたします」

ジェイド「ふむ……」

アガーテ「なの、何か?」

ジェイド「いえ。これは個人的な興味なのですが、アガーテ様は種族主義に反対ですか?それとも賛成ですか?」

アニス「大佐!?」

アガーテ「……正直いいますと、私はヒューマが憎いです」

ジェイド「ほお……」


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:07:18.03 ID:hHqNWeuA0
カイウス「……なんでそんなことを言うんだ?」

ルビア「ちょっと、カイウス!」

アガーテ「あなたは……?」

カイウス「あんたのオヤジのせいで、俺は……俺たちは……!!」

アガーテ「……え?」

ジェイド「彼はリカンツなのですよ」

アガーテ「……!?」

ジェイド「元々、迫害されてきた種族ですからね。あなたのお父上が放った強烈な種族主義論は彼らに影を落としました」

アガーテ「でも、それは……」

カイウス「関係ないなんていわせねえぞ」

ルビア「カイウス!!」

カイウス「……エステルやウッドロウは好きだけど、やっぱり王族は王族なんだな」

アガーテ「……!!」


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:12:47.00 ID:hHqNWeuA0
カイウス「今日は朝ごはんいらね」

ルビア「ちょっと、カイウス!待ちなさいってば!」

アガーテ「……」

メルディ「カイウス、怒ってたな」

リッド「ま、色々あるからな。アイツには」

クレス「……アガーテさん、どうしてヒューマを憎んでいるのか教えてもらえますか?」

アガーテ「……正確にはヒューマやガジュマ、リカンツという種族に分かれている世界を憎んでいます」

アニス「それって、みんなが同じ種族ならいいってことですか?」

アガーテ「はい。そうすればきっと醜い種族間での争いは起きないはずです」

ジェイド「なるほど」

アガーテ「……」

アニス「ふーん。でも、ここにいるみんなはそんなの関係ないっていってますよ?」

アガーテ「本当にここは夢のような世界ですね……」

アニス「はぇ?」


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:16:41.99 ID:hHqNWeuA0
アガーテ「ごちそうさまでした」

ロックス「いえ」

アガーテ「それでは部屋に戻ります」

ルーク「おい、アガーテ」

アガーテ「は、はい?」

ルーク「よくわかんねえけど、ここにいればそんなことで悩まなくてすむぞ」

アガーテ「……そうですか?」

アッシュ「また無責任なことを」

ルーク「俺に掃除させたり料理させたりするところだぞ?異常だっつーの」

ジェイド「またまたー、それが新鮮で癖になっているのでしょう?」

ルーク「なってねーよ!!」

アガーテ「……」

アニス「アガーテさま、良かったら船内を案内しますよ?」

アガーテ「……そうですね。お願いします」


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:21:26.89 ID:hHqNWeuA0
機関室

アニス「ここがバンエルティア号の心臓部、機関室でぇす」

アガーテ「へえ……これは一体……?」

チャット「わぁぁあぁ!!触っちゃだめですぅぅ!!」

アガーテ「え?あ、す、すいません」

チャット「こらーやめろー!!やめてぇぇぇ!!」

クィッキー「クィッキー♪」

チャット「うわぁぁぁん!!毛だらけになるよぉぉ!!」

アガーテ「あの、あれは……?」

アニス「ま、いつもの光景なんで気にしないでください」

アガーテ「そ、そうなんですか?」

アニス「じゃあ、次は操舵室に行きましょう!」

チャット「うわぁぁぁん!!ここにも毛がぁぁ!!」

クィッキー「クィクィクィッキー!!」

アガーテ(楽しそう……)


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:26:44.24 ID:hHqNWeuA0
操舵室

カノンノ「でね、この絵が……」

ディセンダー「……♪」

アニス「ちょっといいですかー?」

カノンノ「あ、アニス。それにアガーテさん」

ディセンダー「……(ペコ」

アガーテ「すいません。お邪魔しちゃいましたか?」

アニス「ホントに二人っていつもいっしょにいるよね?……もしかして恋人になったんですかぁ?」

カノンノ「そ、そんなんじゃないよ!私は絵を見てもらってるだけで!……だ、だよね?」

ディセンダー「……(コク」

カノンノ「ほ、ほらね」

アニス「怪しいなー」

アガーテ「アニス、二人の邪魔をしてはいけませんし、次に行きましょう」

カノンノ「だから違うってばー!!」


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:33:01.53 ID:hHqNWeuA0
展望室

アニス「どうですか、ここからの眺め」

アガーテ「素敵です。とても遠くまで見渡せますね」

アニス「気に入っていただけました?」

アガーテ「……私はどこに行っても嫌われ者です」

アニス「アガーテ様……」

アガーテ「お父様の提唱した種族主義論に私は賛成でも反対でもありません」

アニス「そうなんですか?」

アガーテ「はい。確かにヒューマは憎いですが、それは飽く迄個人的な思想でしかありません。他人にまでその考えを押しつけるわけにもいきませんから」

アニス「良かったです」

アガーテ「え?」

アニス「てっきり、心の底から私たちを憎んでいるのかと思っちゃいました」

アガーテ「い、いえ。そんなこと……」

アニス「ま、恨んでたらネコごっこはしませんよね」

アガーテ「……///」


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:37:46.06 ID:hHqNWeuA0
ホール

アニス「で、まあ、ゴミ捨てのルールは……」

アンジュ「ちょっと!待ちなさい、シング君!」

シング「今の話を聞いて黙ってるわけにはいかないよ!!」

カイル「俺も!」

アンジュ「待ちなさい!」

アガーテ「何かあったのでしょうか?」

アニス「何をもめてるの?」

アンジュ「あ、アガーテ様……」

シング「アニス!よかった、聞いてくれ!」

アニス「なになに?」

カイル「アガーテさんの命が危ないんだ!」

アニス「え?」

アガーテ「……」


70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:43:54.23 ID:hHqNWeuA0
アニス「それってまたテロリスト?」

シング「違うんだ。今度は腕利きのスナイパーを雇ったらしいんだよ」

アニス「アンジュ、それホント?」

アンジュ「え、ええ……」

アニス「でも、どうしてそんな情報を?」

アンジュ「それは……」

ジェイド「私の情報網にそういう噂が引っ掛かりましてね」

アニス「大佐の情報網は広い上にクモの巣ばりですからね」

ジェイド「いやあ、煽てても何も出ませんよ?」

アニス「きゃわーん、ざんねん」

アンジュ「でも、だからってそのスナイパーを探すなんて無理よ」

シング「やってみなくちゃ分からないだろ!」

アニス「本気なの?」

カイル「勿論!」


71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:48:45.10 ID:hHqNWeuA0
アガーテ「どうしてですか?」

シング「え?」

アガーテ「だって私は……」

シング「だって、友達が狙われているなんて知ったら、黙ってるわけにはいかないじゃないか」

アガーテ「とも、だち?しかし、私と貴方は今初めて……」

カイル「関係ないよ。ここにいる。それだけで十分だ」

アガーテ「……!!」

ジェイド「そんな薄い友情で命をかけるのですか?バカバカしい」

シング「ああ。そうだよ。馬鹿だから命もかける。友達を見す見す殺させたりしない」

アニス「まあまあ。ともかく落ち着いて。スナイパーがどこのだれか分からないと探しようがないし」

カイル「あ、そっか」

シング「でも……」

ジェイド「二人ともスナイパー探しは我々に任せて、剣でも磨いていなさい」

カイル「……わかった」

アガーテ「友達……私が……?」


73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:53:46.56 ID:hHqNWeuA0
アガーテ自室 夜

アガーテ「……」

アニス「アガーテ様、夕食はどうします?」

アガーテ「そうですね、行きます」

アニス「お、ホントですかぁ!みんな喜びますよぉ!」

アガーテ「でも、その前にあの子を話がしたいです」

アニス「あの子?」

アガーテ「はい、あのリカンツの……」

アニス「ああ、カイウスですか」

アガーテ「はい」

プレセア「アガーテさん、ただいま戻りました」

ソフィ「さみしかった?」

リタ「にゃーん?」

アガーテ「アニスがいてくれましたので」


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:58:44.21 ID:hHqNWeuA0
カイウス自室

ルビア「カイウス、食堂にはいかないの?」

カイウス「……」

ルビア「もう」

アガーテ「あの、すいません。いいでしょうか?」

カイウス「……!?」

ルビア「あ、アガーテ様?」

アガーテ「はい」

カイウス「なんだよ」

アニス「もう、ちょっとぐらい目を合わせたら?」

アガーテ「構いません。カイウスさん?」

カイウス「……」

アガーテ「私のことは嫌いですか?」

カイウス「そうだな」

ルビア「カイウス!?」


75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:02:14.27 ID:hHqNWeuA0
アガーテ「……今日、カイルさんとシングさんに言われました。ここにいる、それだけで友達だと」

カイウス「……」

アガーテ「種族の違いなどもろともしない人たちがいることに私は感動しました」

カイウス「だから、なんだよ?」

アガーテ「お父様が言ったことは取り消すことはできません。ですが、どうしても貴方に言いたいことがあります」

カイウス「……?」

アガーテ「ここにいる、それだけで友達になれるというのなら、是非、私と一緒に食堂へいきませんか?」

カイウス「なんでだよ」

アガーテ「私はきっと誰からも嫌われていると思っていました。でも、ここの人はそうではなかった。むしろ受け入れようとしてくれています」

アニス「アガーテ様」

アガーテ「だから。私もカイウスさんのことをもっと知りたい。貴方の苦悩を知りたい。そう思いました」

カイウス「自分勝手だな。今まで散々俺たちのことを馬鹿にしてきたくせに」

ルビア「カイウス、それはアガーテ様じゃないってば!!」

カイウス「……そんなことは分かってる。でも……」


76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:06:56.94 ID:hHqNWeuA0
アガーテ「どうでしょうか?」

カイウス「……あんたに俺たちの辛さがわかるのかよ」

アガーテ「いいえ。それは分からないでしょう」

カイウス「……」

アガーテ「でも、これからその辛さを和らげることはできるかもしれません」

カイウス「どうやって?」

アガーテ「分かりません」

カイウス「分からないことばっかりだな」

アガーテ「ええ。私は外のことを何も知りません。だから、これから知っていきたいと思います」

カイウス「……」

リタ「あんたも強情ねえ。ホントはこの可愛いアガーテと話したいくせに」

カイウス「うっせえな!!」


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:10:11.23 ID:hHqNWeuA0
アガーテ「やはり、ダメですか?」

カイウス「……」

プレセア「素直になってください、カイウス」

ソフィ「カイウス、照れてる」

カイウス「あぁー!!分かったよ、行くよ!行けばいいんだろ!?」

アガーテ「良かった」

カイウス「は、腹も減ったしな……」

ルビア「もう、ホントに素直じゃないんだから」

リタ「早く行きましょう。ロックスが怒って大量に食わせてくる前にね」

ソフィ「うん」

プレセア「行きましょう」

カイウス「……ふん」


78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:16:42.07 ID:hHqNWeuA0
食堂

プレセア「アガーテさん、あーん」

アガーテ「あーん……もぐもぐ」

ティア「いいなぁ……私もアガーテ様にあーんってやりたい」

アニス「ふーん、ユージーン、ちょっとー」

ユージーン「なんだ?」

アニス「ほら、ティア」

ティア「え?え?」

ユージーン「なんだ?」

ティア「あ、えと、あーん……」

ユージーン「……あーん」

ティア(かわいい……///)

ユージーン「もぐもぐ……で、なんだこれは?」

アニス「ティアの夢をかなえただけー」

ユージーン「ふむ……ところで、アガーテ様」


79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:17:16.79 ID:A8pKLTbdO
アガーテ「はい、なんでしょう?」

ユージーン「その……」

リタ「そういえば二人って知り合い?」

アガーテ「ええ。私が幼いときに近衛隊の隊長でしたので」

アニス「えぇ?!」

ユージーン「まあ、少しの間だが。アガーテ様、国に関することで」

アガーテ「はい、なんでしょう?」

ユージーン「暴動は沈静化に向かっているようです。あと数日もすれば帰れるでしょう」

アガーテ「そうですか……」

ソフィ「アガーテ、帰っちゃうの?」

リタ「まあ、そういう約束だしね」

プレセア「その前にもっと耳を触らせてください」

アガーテ「あ、あの……」

ソフィ「しっぽ」

アガーテ「はぁん!!」


81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:22:48.71 ID:hHqNWeuA0
アガーテ自室

リタ「にゃーん?」

アガーテ「そういえばお風呂がまだでしたね」

ソフィ「にゃん?」

アガーテ「はい、入りましょうか」

プレセア「ふー!!」

アガーテ「そうですね。みんなで仲良く入りましょう」

アニス(私もにゃんで伝わるのかなぁ……)

アニス「にゃん!!」

アガーテ「……?」

アニス「にゃんにゃん!!」

ソフィ「アニスがおかしくなった」

プレセア「休息をお勧めします」

リタ「大丈夫?」

アニス「なんで!?」


83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:30:39.86 ID:hHqNWeuA0
浴室

リタ「アガーテ、耳は押さえておいた方がいいの?」

アガーテ「そうですね、できれば」

ソフィ「じゃあ、私は右耳を押さえるね」

プレセア「では私は左耳を」

アニス「きゃわん、アガーテ様のお肌すべすべー」

アガーテ「なんか恥ずかしいですね……」

リタ「女同士だし、別に恥ずかしくはないでしょ?」

アガーテ「使用人以外に肌を見せたことなどないので……」

アニス「じゃあ、自分で洗ったりもしないんですか?」

アガーテ「ええ、まあ」

プレセア「ルークさんと一緒です」

ソフィ「私もシェリアによく洗ってもらってたよ。アガーテと一緒だね」

アニス「それはなんか別の気がするけどね」

ソフィ「そう?」


84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:34:44.94 ID:hHqNWeuA0
廊下

エミル「あ、みんな」

リタ「どうしたの?」

マルタ「それがね、前にやったネコごっこあるじゃない?あれ、またやりたいなーって話になって」

リタ「ネコが好きなら参加してもいいわよ」

リアラ「やったぁ」

ノーマ「よっしゃぁ!アガにゃーの耳をアマガミしちゃうぞー」

アガーテ「アガにゃー?」

ノーマ「そう。アガーテだから、アガにゃー。かわいいっしょ?」

クロエ「すいません。こいつ、本当に馬鹿で」

ノーマ「なんでよー?」

ファラ「ねえねえ、ネコごっこってどんなことするの?」

メルディ「ワイール、楽しみだな!」

すず「……はい」


85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:39:28.05 ID:hHqNWeuA0
ホール

リタ「では、第にゃにゃせんにゃにゃひゃくにゃにゃじゅうにゃにゃ回目のネコ会議を始めるにゃ」

一同「にゃーにゃー」

セネル「……なんで、俺までこんな耳を……」

スタン「あはは、セネルもルーティは似合わないな」

ルーティ「うっさいわね!あんたも全然似合ってないわよ!!」

エミル「コレットはすごく似合ってるよ?」

コレット「ありがとう。わんわん」

ジーニアス「いや、ネコだから」

コレット「でも、犬さんもかわいいよ?わんわん」

ロイド「猫耳つけてわんわんかよ」

ヴェイグ「何故、俺まで……」

マオ「あはははは!!!びっくりするほど似合わないねー、ヴェイグ!」

リッド「全くだ」

キール「お前は無駄に似合ってるな、リッド」


86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:44:20.60 ID:hHqNWeuA0
ウッドロウ「どうだろうか?」

チェルシー「何をつけても凛々しいです、ウッドロウ様ぁ」

リリス「ふーん、これが最近のはやり猫耳かぁ……」

ルカ「流行ってるのかな?」

リタ「ほらほらー無駄口は叩かにゃいの。じゃあ、アガーテ、最初の一言を」

アガーテ「えーと、も、もりあがっていきましょー」

一同「にゃー!!」

アーチェ「で、なにするわけ?」

ミント「ネコの会議と言いますと……どこに美味しい魚があるとか、でしょうか?」

リタ「まあ、そんにゃとこね」

プレセア「では、意見交換といきましょう」

シェリア「アスベル、どういうことなの?」

アスベル「分からない」

カノンノ「似合うかにゃ?」

ディセンダー「……(コク」


87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:47:21.87 ID:hHqNWeuA0
リヒター「なんだ、これは?」

クラトス「ネコの会議らしい」

リヒター「だから、お前も猫耳を?」

クラトス「しっぽもある」

リヒター「……似合わんな」

クラトス「お前もな」

ゼロス「うっひょー!!キュートな子猫ちゃんばっかりだぜぇ!」

しいな「どっかいきな!この盛りの雄猫!」

アガーテ「ふふふ……」

プレセア「どうしました?」

アガーテ「いえ。こうしていると不思議です」

ソフィ「なにが?」

アガーテ「様々な考えも持つはずのみなさんがこうして一緒のことで遊んでいる光景が、です」

リタ「ま、たのしけりゃなんでもいいんじゃない?」


89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:58:42.13 ID:A8pKLTbdO
ホール 深夜

アンジュ「……はぁ」

リタ「どうかしたのー?溜息が重いわよ」

アンジュ「リタ……ネコごっこ楽しそうだったわね」

リタ「あんな大人数でやるつもりはなかったけどね」

アンジュ「そう」

リタ「で、最近暗いけどなんかあったわけ?」

アンジュ「……リタなら、話してもいいかもしれないわね」

リタ「なんのことよ?」

アンジュ「もうじき、アガーテ様は国に戻られるわ」

リタ「ああ、暴動も殆ど収まったんでしょ?」

アンジュ「ええ。でもそれは、作戦なの」

リタ「作戦?どういうこと?」

アンジュ「アガーテ様を城に戻すための、ね」


90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:05:58.31 ID:A8pKLTbdO
リタ「戻してどうするわけ?」

アンジュ「暗殺するの」

リタ「それって……」

アンジュ「アガーテ様を亡きものにすれば国が救われると勘違いしている人もいるみたい」

リタ「そいつらのドクメントを極限まで展開して、どんな思考回路をしてんのか見てやりたいわ」

アンジュ「ともかく、沈静化してしまったら国から正式な呼び戻しはあると思う」

リタ「で、どうするの?」

アンジュ「国に帰さないわけにはいかないからね」

リタ「……」

アンジュ「どうする?」

リタ「私たちの任務はアガーテを国に戻せば終了でしょ?そのあとのことは知らないわ」

アンジュ「それでいいの?」

リタ「……だって、どうにもできないでしょ?」


91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:16:27.40 ID:A8pKLTbdO
数日後 ホール

アンジュ「アガーテ様、少しいいですか?」

アガーテ「はい、なんでしょうか?」

アンジュ「今朝、正式に国から暴動の鎮圧成功の知らせがありました」

アガーテ「そうですか……(ミルハウスト……無事ですよね?)」

アンジュ「それと同時にアガーテ様にはお城に戻ってほしいとのことです」

アガーテ「そうですか」

アンジュ「明日にでも戻れるように準備だけはお願いしますね」

アガーテ「分かりました」

ソフィ「アガーテ、帰ったよ。一緒にあそぼ」

プレセア「私ともお願いします」

アガーテ「はいはい、じゃあ、部屋に行きましょうか」

アンジュ「……はぁ」

リタ「……ふん」


93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:21:50.67 ID:A8pKLTbdO
アガーテ自室

プレセア「そうですか、明日には(ふにふに」

アガーテ「はい」

ソフィ「やだ。いっちゃやだ(ふにふに」

アガーテ「でも……その前に耳を触らないでください」

アニス「ほらほらソフィ、困らせちゃだめだって」

ソフィ「アガーテもこのままアドリビトムに入れば?」

アガーテ「え?」

ソフィ「そうすればずっと一緒だよ?」

アガーテ「しかし……」

リタ「ソフィ、アガーテはエステルみたいにはいかない、の!」

ぎゅぅぅぅ

アガーテ「やぁん!!なんで、しっぽぉ……」


94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:27:57.90 ID:A8pKLTbdO
甲板 夜

アガーテ「……」

セルシウス「珍しいわね。どうしたの?」

アガーテ「いえ、少し風に当ろうかなと。それに明日でこの船を降りますから」

セルシウス「そう」

アガーテ「ここでの数日間か貴重でした。ここはまるで別世界です」

セルシウス「そうね。確かに居心地がいいわ」

アガーテ「ええ。本当に。この船が世界の全てならよかったのに……」

セルシウス「でも、それでは箱庭と同じね」

アガーテ「そうですか?」

セルシウス「ええ。嫌な物が一切ない。それは殻の中に居るのと一緒。なにも変わろうとしていない」

アガーテ「……そうですね。生きている限りは目をそらしたくなることも受け入れないといけませんね」

リタ「死ぬって分かってても?」


95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:35:55.39 ID:A8pKLTbdO
アガーテ「リタさん……」

リタ「あんた、今戻ったら死ぬわよ?」

セルシウス「どういうこと?」

リタ「アガーテを狙う奴らがわざと暴動を鎮めたの。で、アガーテがノコノコと戻ったとこで、バァン!」

セルシウス「なるほどね」

アガーテ「……」

リタ「アドリビトムに入りなさいよ。そうすれば身の安全は……」

アガーテ「いえ。私は帰ります」

リタ「アガーテ!」

アガーテ「ここで身につけたことを早く聞かせてあげたいので」

リタ「なによ、男?」

アガーテ「そんなんじゃありません……でも、彼は人一倍国を憂いています」

セルシウス「この船のことを教えてあげるのね」

アガーテ「はい」


96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:42:18.39 ID:A8pKLTbdO
アガーテ「私が種族の違いがあるこの世界を恨んでいるのは、私の好きな人がヒューマだからなんです」

リタ「それで種族がない世界がいいって?」

アガーテ「はい。でも、ここにいるとそれも関係ないって思えてきました」

セルシウス「……だから国に戻って、愛の告白を?」

アガーテ「はい」

リタ「言うわね……なんかこっちが恥ずかしくなるわ」

アガーテ「……リタさん」

リタ「なによ」

アガーテ「国まで私を送り届けてくださいね」

リタ「本当にいいの?死んだら元も子もないわよ?」

アガーテ「……大丈夫ですよ。きっと彼なら守ってくれます」

リタ「……そう。信頼してるのね」

アガーテ「リタさんも同じくらい信頼してますよ」

リタ「……ありがと」


97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:48:11.85 ID:hHqNWeuA0
翌日 カレギア国

アニス「じゃあ、お城まで送りますね」

アガーテ「ありがとうございます」

リタ「……」

ソフィ「リタ、どうかしたの?」

プレセア「なにかあるのですか(ふにふに」

アガーテ「あのプレセアさん……耳から離れてもらえると嬉しいのですが……」

リタ「別に何もないわ(ふにふに」

アガーテ「リタさんまで……」

アニス「まあ、最後ですし(ふにふに」

プレセア「そういえば今日は式典もあるらしいですね」

アガーテ「ええ。沈静化して私が演説することになっていますから」

リタ(つまり、狙撃にはもってこいのシチュエーションなわけね。どうやら内部にもアガーテに消えてほしい輩がいるみたいね)

ソフィ「あれ、なにかな?」


99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:52:44.99 ID:hHqNWeuA0
プレセア「大砲のようですね」

ソフィ「なにか攻撃するの?」

プレセア「いえ、きっと空砲です」

ソフィ「空砲?」

アガーテ「式典の際に空砲を撃つことで場を盛り上げたりするんですよ?」

ソフィ「ふーん、そうなんだ」

リタ(空砲の音で銃声を消せる……ますます、狙撃に適した式典ね)

アニス「とにかく、みんな気を引き締めてね。どこから来るか分かんないから」

ソフィ「うん。アガーテがケガしたらすぐに手当てする」

アガーテ「出来れば無傷でお願いします……」

プレセア「がんばります(ふにふに」

アガーテ「はい……お願いします」


100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:55:44.95 ID:hHqNWeuA0
城内 アガーテ自室

アガーテ「ありがとうございます。これで依頼は達成ですね」

アニス「はーい。完了です」

プレセア「また、会いに来てもいいですか?」

アガーテ「勿論、いつでも歓迎します」

ソフィ「じゃあ、毎日でもいい?」

アガーテ「それはちょっと……」

リタ「アガーテ……いいの?」

アガーテ「……はい」

リタ「この式典は確実にあんたを……!」

アガーテ「分かっています」

リタ「だったら!!」

ソフィ「リタ、どうしたの?」

プレセア「リタ、さん?」

アニス「……?」


101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:58:23.28 ID:hHqNWeuA0
アガーテ「ありがとう」

リタ「な、なによ?」

アガーテ「最後にあんな世界を知ることが出来て嬉しかったです」

プレセア「最後……?」

ソフィ「アガーテ、どういうこと?」

アニス「まさか……」

アガーテ「さあ、みなさんはもうここから離れてください」

リタ「アガーテ!?」

アガーテ「遅かれ早かれこうなることは分かっていました」

アニス「やっぱり、アガーテ様……」

プレセア「……そういうことですか」

ソフィ「アガーテ、どこかに行っちゃうの?」

アガーテ「さあ、ここにいれば巻き添えになるかもしれません。早く逃げてください」


102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:00:46.62 ID:hHqNWeuA0
リタ「嫌よ」

アガーテ「リタさん」

リタ「死ぬって分かっている人間が目の前にいるのに、どうして帰ることができるのよ?!」

プレセア「アガーテさんを守るのが私たちの使命です」

アガーテ「でも……」

ソフィ「大丈夫だから、私たちに任せて」

アニス「ま、タダ働きは嫌だけどぉ、このままにするのもねぇ」

アガーテ「……みなさん、お気持ちは嬉しいですが……私のために犠牲にならないでください」

リタ「でも!」

アガーテ「誰か!この者たちを連れだして!!」

アニス「え!?」

ソフィ「アガーテ、私たちが嫌いなの!?」

アガーテ「いえ、大好きです。大好きだから、もう関わって欲しくありません」

兵士「アガーテ様!!どうされました?!」

リタ「アガーテ、お願い!!私たちに守らせて!!」


104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:03:19.15 ID:hHqNWeuA0
アガーテ「その者たちを連れだして」

兵士「は!……さあこい!!」

リタ「ちょっと放して!!」

アニス「アガーテ様!!」

プレセア「……っ!」

ソフィ「いや!いや!!アガーテ!!一緒にいこう!!?」

アガーテ「ありがとう……みなさん」

リタ「アガーテ!やめて!!私たちが守るから!!」

プレセア「アガーテさん!!」

ソフィ「アガーテ、またネコごっこしよう!」

兵士「大人しくしろ!!」

アニス「ちょっとぉ!!どこさわってんのよぉ!!」

アガーテ「……さよなら」

リタ「アガーテ!!アガーテェェェ!!!」

アガーテ(ごめんなさい……今までありがとうございました……)


105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:07:52.30 ID:hHqNWeuA0
リカルド「アガーテの演説まで、もうすぐか……」

アンジュ「やっと見つけたわ」

リカルド「止めるなら今だぞ?」

アンジュ「……」

リカルド「お前たちがあのお姫様を庇おうとしていることは聞いた」

アンジュ「ええ。だから、止めてほしいの」

リカルド「それはできん相談だな」

アンジュ「……」

リカルド「止めたければ自分でやれ」

アンジュ「貴方は国家を敵に回す気なの?」

リカルド「仕事だ。それなりの金も貰っている」

アンジュ「……そう」


106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:10:40.87 ID:hHqNWeuA0
式典広場

アガーテ「……」

アガーテ(もうすぐ、私は死ぬ……)

アガーテ(最後にミルハウストに会うこともできた……私の想いと……そして、夢の世界があることも伝えられた)

アガーテ(もう、思い残すことはない……)

アガーテ(ありがとう、リタさん、アニスさん、プレセアさん、ソフィさん)

アガーテ(貴方達に出逢えたから、私はこうして少しだけ前へ進めた気がします)

アガーテ(アドリビトム……私にとっての理想郷……)

アガーテ(きっと私が生まれ変わるときには、あの船の世界がもっと広まってくれているはず……)

アガーテ「だから、怖くない」

アガーテ「……さようなら……」





……バァァァァン……


107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:14:43.79 ID:hHqNWeuA0
アンジュ「そう。それが貴方の道なのね」

リカルド「……そうだ」

アンジュ「これからどうするつもり?」

リカルド「そうだな。こうなったからにはアドリビトムに帰るしかないんだが?」

アンジュ「本気?」

リカルド「ああ。それともなにか問題でもあるのか?」

アンジュ「だって、依頼を完遂できないような人を置いとく余裕はないんだけどなぁ」

リカルド「人間だ。たまにはミスをすることもある」

アンジュ「そうなの?」

リカルド「ああ」

アンジュ「じゃあ、次からはミスしない?」

リカルド「こんなことは二度とない」

アンジュ「……どうして依頼を受けたの?やる気がないなら初めから断わっておけばいいのに」

リカルド「こうしておけば、しばらくはお姫様を狙う奴が出てこないだろう?」


108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:17:45.45 ID:hHqNWeuA0
アンジュ「まあ、確かに狙撃に対する対策もするでしょうしね」

リカルド「そういうことだ」

アンジュ「アドリビトムとして依頼を受けなかったのは、私たちのことを考えて?」

リカルド「金欲しさだ。他意はない」

アンジュ「ま、そういうことにしておくわね」

リカルド「ふん」

アンジュ「……ありがとう」

リカルド「俺もあの船にいて馬鹿になったらしい」

アンジュ「あら、いいことじゃない」

リカルド「そうか?」

アンジュ「ええ」


109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:20:25.74 ID:hHqNWeuA0
バンエルティア号 ホール

カイル「よかったー、暗殺が失敗に終わって」

シング「そうだな」

ナナリー「これで警備も強化されるはずだし、とりあえずは安心なんじゃないかい?」

アニー「でも、容易に謁見できることはないでしょうね」

リタ「まあ、いいわよ。生きていればいつかは会えるわけだし」

プレセア「はい。それにいつでも歓迎してくれるといっていました」

ソフィ「うん、またふにふにしたい」

アニス「あーよかったー。もしものことがあったら目覚めがわるいからね~」

ジューダス(……あの状況下で狙撃による暗殺が失敗するということは邪魔が入ったからか、もとから暗殺する気がなかったか)

ウィル(どちらにせよ、嫌な思いをする者はいない。これで良かったのだろう)

ジューダス(ふん。だが、いつかは殺されるかもしれんな)

ウィル(そのときはその時だろう。だが、少なくとも今ではない)

ジューダス(そうだな)


111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:22:32.85 ID:hHqNWeuA0
リタ「さてと、またする?」

ソフィ「うん」

プレセア「異論はありません」

シャーリィ「好きですね、ホントに」

ユーリ「おい、リタ。見てるこっちが恥ずかしいから部屋でやってくれよ」

エステル「そうですか?とても可愛いと思います」

ユーリ「そりゃ、エステルだけだろ」

リタ「ほらほら、参加者はこの猫耳としっぽを持ってね」

プレセア「リタさん、アガーテさん使用の猫耳としっぽも用意しました」

リタ「お、やるじゃない。じゃ、これは……はい、エミル」

エミル「なんで、ぼく?!」

リタ「いいから、あ、アガーテはしっぽが弱いからね」

エミル「なに、その設定?」


112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:25:52.40 ID:hHqNWeuA0
リタ「はい、しっぽ掴んだ!」

エミル「あぁん!!」

マルタ「うわぁ……鼻血でそう……」

プレセア「もう出てますよ」

ソフィ「私も握る」

エミル「やぁん!!」

ナタリア「なんとも卑猥ですわね」

リタ「ま、次にアガーテに会う時までこれで我慢ね」

ルカ「なんか嫌な予感がするんだけど……」

イリア「ルカちゃまー?ちょっときになさいよー」

ルカ「ひぃぃぃ!!」

リタ(……アガーテ、また会いましょうね。今度はいっぱいしっぽを握ってあげるから……ね!!)

エミル「あぁぁん!!……これいつまでやればいいの?」

マルタ「エミル……かわいい……ハァ……ハァ……」

クレア「あの、鼻血拭いたほうがいいですよ?」


113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:29:10.08 ID:hHqNWeuA0
数日後 カレギア国 城内

アガーテ「リタやソフィにまた会いたいです。……耳を触られるでしょうけど」

兵士「しかし、外にでるのは危険です。まだ予断を許す状況ではないですから」

アガーテ「……そうですね。じゃあ、危険でなければいいんですね?」

兵士「は?ま、まあ」

アガーテ「では、アドリビトムに依頼を出してください」

兵士「また護衛ですか?」

アガーテ「いえ、違います」

兵士「は?」

アガーテ「私を、このアガーテ・リンドブロムをアドリビトムの一員に加えてくださいと」

兵士「えぇぇぇ!?」

アガーテ(みなさん、私はもっと世界を見ることに決めました。よろしく、お願いします……!)

兵士「アガーテ様、考え直してください!!」

アガーテ「……嫌です。もう決めましたから」


END


115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:34:40.90 ID:x59eHW6j0
おつ


116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:35:48.81 ID:A8pKLTbdO
アガーテとリタを絡ませたかっただけでした

次回スレタイ

ロイド「コレット、俺の精液を鼻から飲んでくれ」

でお会いしましょう

感動巨編なのでハンカチをお忘れなく


117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:40:01.22 ID:LHfMpFxj0
乙。マルタが猫耳エミルを拉致監禁するんじゃないかと一瞬ヒヤヒヤしたが、無事終わって何より

そして次回予告から感動巨編の予感がまるでしない件。マジキチの予感!


118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:41:11.94 ID:gYKXFrTi0

ティッシュは忘れないようにしとくわ


119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:43:44.62 ID:A8pKLTbdO
多分泣けると思います
コレットがロイドに愛を示すために鼻から精液啜って
「けはっ!おぇ!」
とかなりますし


120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:57:22.99 ID:MbVMDgOp0
どういうことなの・・・


121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 15:03:14.50 ID:jGeoEOED0
どう感動するのかまったく予想つかないししたくもない





このエントリーをはてなブックマークに追加

 「テイルズ」カテゴリの記事


Powered By 画RSS

コメントする



全ランキングを表示

Template Designed by DW99

アクセスランキング ブログパーツ ブログパーツ