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女「将来の夢は肉奴隷です」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 20:38:13.56 ID:E3TG8RIj0
男「………えーっと、聞き間違えだな。すまん、最近寝てなくて…もう一度言ってもらえるか?」

女「肉奴隷です」

男「……目も悪くなったかもな、どうもこの紙にも同じことが書いてあるように見える」

女「はぁ…肉奴隷って書いてますけど…もしかして、これって羞恥プレイかなにかですか、先生?」

男「ち、ちがっ!」

女「すいません、進路指導の一環なのかもしれませんけど…私まだ、そういうので興奮できたりするほど経験がなくって」

男「違う! んな進路指導があるかっ!」

女「――まさか趣味!? 進路指導と偽って生徒に執拗なセクハラ疑惑!?」

男「なっ!?」

女「開発!? 調教!? 飼育!?」

男「…あ、あのさ、仮にも進路指導室でそういう物騒なこと言うのやめてくれる?」




2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 20:43:16.48 ID:E3TG8RIj0
男「…つーかさ、将来の夢とかそういうのじゃなくて、ここに書くのは進路希望。
 ほら、進路希望調査票って書いてあんだろ」

女「つまり、大きくなったら何になりたいかを書くものですよね?」

男「違う。違います。来年何になりたいか書くものです」

女「先生は私が来年大きくならないとでも?」

男「……いやお前そりゃ希望を抱きすぎだろ」

女「後伸び! 後伸びするんです! 身長も胸囲も!
 来年の今頃はどーんっでばーんっな感じなんです!」

男「……お、ウロコ雲かぁ。明日は雨だなぁ」

女「あからさまに話をそらした!?」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 20:50:08.15 ID:E3TG8RIj0
男「えーっとな、わかってるとは思うけど進路希望っていうのは」

女「『私の将来にかかわる重要な調査だからふざけて書くものでも
 適当に知った単語をかけばいいというものではない!』」

男「そうそう、それ」

女「…と担任から言われました」

男「いや、ホントに悩んでたからな? 定年間際の先生を困らせんなよ…めちゃ不憫だろ」

女「生徒が真剣に書いたものを頭ごなしに『ふざけて書いた』と決めつけるのってどうなんですか」

男「え? まぁ、いや、良くないと思いますけど」

女「でしょ!?」

男「いやあの、これマジなの?」

女「マジです! 真剣です!」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 21:02:03.12 ID:E3TG8RIj0
男「…それじゃ、なんでその…に、にくど…ぃになりたいとか考えたんだ?」

女「声が小さくて聞こえませんよ? はっきりと言ってください『に・く・ど・れ・い』ですよ? さん、はいっ」

男「に、にくど…って言えるか、そんなもん!」

女「何を言ってるんですか、先生は進路指導を務める身でありながら『職業に貴賤なし』という言葉を知らないんですか?
 そもそも肉奴隷とは風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の制定の頃に遡って」

男「…そういうのはいいから、動機を語れ、動機を」

女「すいません、刑事さん…私がやりました」

男「そういうのもいいから」

女「実は病気の母が『死ぬ前に立派な淫乱肉奴隷になったお前の姿を見たい』と泣きながら言うもので」

男「…病気の母親なんていないだろ?」

女「はい。実は病気じゃない母親もいないんですよ?」

男「……ああそう」

女「えー…そこは『悪いことを聞いたな。お詫びにアイスでもおごるぜ』って言うところでしょ?」

男「悪い」

女「謝罪よりも賠償を要求します! アイス! アイス!」

男「調子に乗んな」


11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 21:08:08.99 ID:E3TG8RIj0
女「いいじゃないですかー肉奴隷ーみんな憧れる肉奴隷ー」

男「憧れねぇよ…少なくとも俺は憧れない」

女「宇宙忍者とか書いてるより全然マシじゃないですかー」

男「…え、第二志望は宇宙忍者なの?」

女「はい。ラセンガンーとかドーパミン光線とかかっこいいじゃないですか」

男「それ、宇宙忍者じゃないからな」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 21:17:49.70 ID:E3TG8RIj0
男「はぁっ……んで、その進路希望を叶えるにあたって、お前はどんな努力をするわけ?」

女「え?」

男「いやだからさ、その、にっ…にく…その、第一志望になるにはどうやったらいいかとか真剣に考えてんの?」

女「あ…はい、それはもちろん」

男「よし。なら具体的には?」

女「………あの、先生?」

男「なんだ?」

女「…まさか信じてるんですか?」

男「って、ウソかよ!?」

女「あ…ちがっ!!違いますっ!! 違います!! 本気です! マジと書いて本気です!」

男「…いや、それ言うなら『本気と書いてマジ』」

女「だからその、ウソで適当に書いたんじゃなくて本気で書いたんですけど、担任にもふざけるなって怒られたし、他の人も全然信じてくれなかったから」

男「まぁ、信じろっつー方が無理だろ……」


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 21:35:01.24 ID:E3TG8RIj0
女「でも、先生は信じてくれるんですよね?」

男「……まぁ、信じるっつーか…それが仕事だからな」

女「…仕事だから、ですか?」

男「他に何がある?」

女「そうですねー…たとえば、先生も昔、肉奴隷になりたかったけど、EDでその夢をあきらめて大人になってしまった過去があった――とか?」

男「な…っ?」

女「他にはー……もしかして、女子高生を肉奴隷に調教したいという願望を抱きながら授業を持っているとか!?」

男「し、仕事だからですっ! 他にありません! ていうか、そゆことをぽんぽんしゃべんな!」

女「…え、もしかして図星ですか? EDですか? それとも調教願望ですか?」

男「違うっつの! お前、そんなの他の先生方に聞かれたら、俺が泣くぞ?」

女「…放課後の進路指導室(密室)で繰り返される淫猥な調教っ!?」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 21:36:02.63 ID:E3TG8RIj0
男「くっくっく…このビデオテープを返して欲しかったら俺の言うことを聞け」

女「ま、まさか誰もいないと思っていたトイレの個室でしたあんなことやこんなことを撮られていたなんて…」

男「え? いや、お前学校のトイレで何してんの?」

女「な、なにもしてませんよ! ていうか先生こそビデオテープって…この地デジ化が9割方終わってるご時世で」

男「バカ、お前アナログなめんなよ? 雪景色とかデジカメじゃ撮りにくいって知らないの?」

女「なんで女子トイレで雪景色撮るの前提なんですか?」

男「お前、そりゃ…世の中何があるかわかんないだろ?」

女「…少なくとも女子トイレで雪景色を撮ろうとする変態さんは先生だけだと思います」

男「え、なんで俺、ノってやったのに変態扱いされてるの?」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 21:41:20.34 ID:E3TG8RIj0
女「まずは豊胸手術をします」

男「……それはまた即物的だな」

女「はい、世の中の男性は巨乳が好きですから」

男「…そんなことないんじゃないの?」

女「世の中の男性は先生みたいにみんながみんな貧乳好きのロリコンじゃないんですよっ!!」

男「あの、大きな声で物騒なこと言わないでくれる? 盗聴とかされてたら免職になっちゃうだろ」

女「あとは…そーですね、イケメン調教師を探します」

男「………はぁ、イケメンっすか」

女「はい。巨根であれば、なお良しです」

男「………ああそう」

女「んーでも、そですね、先生になら調教されてもいいかなーなんて」

男「な…」

女「ふふっ…ウソですよ? 本気にしました?」

男「…んなわけねぇだろ」

女「あー…ですよねー」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 21:51:09.19 ID:E3TG8RIj0
女「それでまぁ、まずは手術費用を稼がなくちゃいけないから働こうかなぁと」

男「え? でも、お前進学クラスじゃ」

女「はい。だから公務員になろうかなーって」

男「…いや、簡単に言うけどな、アレ勉強しないと受かんねぇからな?」

女「してますよー」

男「いや、だったら、素直に進路希望に公務員って書けよ」

女「えー…だって、私、公務員になりたいわけじゃないですし」

男「だから来年何したいか書くもんだって言ってんだろが」

女「んー…わかりました。先生がそこまで言うなら…」

男「よし。ほら、新しい紙やるから書け」

女「………………書けました!」

男「よし……って、オイ!」

女「私の将来の夢は『淫乱巨乳肉奴隷』です!!」

男「悪化してんじゃねーか!!」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:00:32.73 ID:E3TG8RIj0
男「明日にはちゃんと『公務員』って書いて進路希望だせよ? つか、もう下校時刻過ぎてんだから帰れ」

女「えー」

男「えー…じゃない。てか、それくらい妥協しろ…妥協してくれ…」

女「先生はまだ残って仕事ですか?」

男「そーだよ…放課後できなかった分、今からやんないといけないんだよ…」

女「なにかお手伝いしましょうか?」

男「さっき渡した紙に『公務員』って書いて」

女「それじゃ、暗くなってきたので失礼しますねー」

男「いい性格してんな、お前」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:05:39.07 ID:E3TG8RIj0
男「ほら、帰るなら早く帰れ。おふく…親父さんが心配しちゃうだろ?」

女「あ…先生、私って病気の父親も病気じゃない父親もいないんですよ」

男「……ご家族の方が心配しちゃうだろ?」

女「先生も一緒ですよね?」

男「………なんで知ってる?」

女「担任に教えてもらいました。『歳は若いけど同じ境遇だから相談してみろ』って…大きなお世話ですよねー」

男「…はぁっ…人のことぺらぺらと」

女「……大きなお世話って思ってたんだけどなぁ」

男「ん?」

女「…なんでもないですよーっだ」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:11:24.15 ID:E3TG8RIj0
女「先生、あの……これからも相談に来ていいですか?」

男「いや、これからも…っていうか、とりあえず明日には進路希望書いて持って来い」

女「あ、そっか」

男「てか、だらだらしてんなら、今書け、今」

女「あ、早く帰らないと夕やけニャンニャンが始まっちゃう! 私、コーダシャーミンのファンなんです! 先生、また明日ー!」

男「おう、気を付けてな……って、お前、ホントに平成生まれか!?」


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:18:30.93 ID:E3TG8RIj0
女「しつれいしまーす」

男「…ん? おう」

女「こんにちは」

男「こんにちは。…はい」

女「な、なんですか、その手は?…ま、まさか口止め料を要求!? 昨日の痴態をアナログなビデオで撮られて!?」

男「ちげぇよ…進路希望出せって」

女「…金で払えないんだったら、体で払え…って、最初から体が目的のくせに!」

男「いや、体より紙をよこせ」

女「えー…先生って髪フェチなんですかー…ちょっと、ひくなー」

男「…進路希望調査票を出しなさい」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:26:37.11 ID:E3TG8RIj0
女「私、昨日先生に言われて考えたんです」

男「うん、とりあえず進路希望出せよ」

女「肉奴隷になるにはどうすればいいのか…って」

男「そこは考えなくてもいいから、進路希望出せ」

女「で、肉奴隷に一番必要なものってやっぱりコレかなぁーって」

男「……俺とお前に必要なものは進路希望調査票だ」

女「というわけで、買ってきました! 首輪! ね、先生つけてみてください!」

男「いや、俺、ペット用の首輪とかする趣味ないから」


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:27:02.00 ID:E3TG8RIj0
女「違いますよー。私につけてください」

男「自分でつけたら?」

女「…それだと、ちょっと違うし」

男「なにが?」

女「だ、だからー…いいから、ね? ほら、怖くないですよー? ね?」

男「いや、怖いとかそういうんじゃないんだけど」

女「え? てっきり小さい頃に近所のわんこにお尻をかまれたトラウマで首輪が怖いのかと」

男「あの、想像力が豊かなのはけっこうなことだけど、俺を巻き込まないでくれる?」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:35:34.86 ID:E3TG8RIj0
女「先生ーはやくー」

男「いや、だからさ進路希望調査を」

女「……先生がつけてくれたら出します」

男「…いやいや、なんでそうなる。普通に素直に出せよ」

女「首輪つけてくれないなら、出しません。しかもここに居座ります。そして私は邪魔になるでしょう、先生の仕事の」

男「…なんで倒置法」

女「はい、先生」

男「…なんで目をつむる必要が? あと口すぼめんな」

女「あ、カカトは3センチくらい上げた方がいいですか?」

男「…首輪つけるだけだよな?」

女「もちろんです………今のとこは」

男「え?」

女「なんでもありませんよー。ほら、早くしないと仕事する時間がなくなっちゃいますよー残業ですよー」

男「………はぁっ」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:42:18.70 ID:E3TG8RIj0
女「えへっ…えへへへ…」

男「あのさ…」

女「なんですかぁっ…えへへ」

男「いや、若干きもい」

女「き、きもいってひどい! 夢の第一歩を踏みしめた生徒にそういうこと言いますか!?」

男「それ外したら?」

女「今つけたばっかりなのに!?」

男「装飾品は校則違反だ」

女「うー!」

男「うー…じゃない。生徒指導の先生とかに俺が怒られちゃうだろうが」

女「えー、ご主人様は自分の肉奴隷をかばおうとか思わないんですかーちょっと幻滅ー」

男「いや、ご主人様じゃないから。てか、やめれ。そして早く進路希望を出せ」

女「んー『進路希望を出せ、このメス犬』って言ってくれたら出します」

男「エスカレートする要求!?」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:49:24.01 ID:E3TG8RIj0
男「進路希望、出せ」

女「『この淫売メス犬!』が抜けてますよ」

男「…増えてんじゃん」

女「はい、どんどん増えますよ? 今のうちに言っておいた方がいいですよ?」

男「…え、えーと、進路希望、出せ、この……い、ん、ばい……メスいぬ…」

女「まぁ、いいでしょう。それくらいにしておいてあげます」

男「………ちょっと涙出そう」

女「よく頑張りましたねーえらいですよー」

男「……お前、教師舐めてない?」

女「もちろん尊敬してますよー。なにしろ私のご主人様ですから」

男「その『ご主人様』もやめなさい…やめてください」

女「ちぇー」


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:56:52.48 ID:E3TG8RIj0
男「それで、今度はちゃんと書いてきたんだろうな」

女「………あ、あー家に忘れてきちゃったーてへりー」

男「………なんという棒読み」

女「ごめんなさい。私ったらついうっかりー」

男「わざとだよな? わざとだろ?」

女「明日はちゃんと持ってきますから、許してくださいー…あ、待てよ……そっか、お仕置きだ」

男「なにが?」

女「すいません、先生……罰として私、なんでも先生の言うこと聞きます」

男「新しい紙をやるから、今から書け」

女「わかりました……脱ぎます」

男「いや、脱がなくていいから、鉛筆持って『公務員』と書け。決めてるんなら『市役所』とか書いてもいいぞ」

女「…はい。靴下は履いたままですね」

男「うん、靴下どころか全部着たままでいいからな。あと首輪は外していいぞ」

女「………先生、ノリ悪くないですか?」

男「こんな流れにノれるか!」


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:05:29.13 ID:6Ke8radX0
頑張れ先生


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:06:08.06 ID:E3TG8RIj0
女「ねー、先生」

男「書けたか?」

女「今書いてるとこです。先生の将来の夢はやっぱり先生でしたか?」

男「いや、しゃべってるヒマがあるなら、パっと書けよ」

女「…生徒の大事な進路を決める大事な紙の大事な記入を『パっと書け』って」

男「あー、わかった。わかりました。俺が悪い。悪かったです」

女「それで? 将来の夢は?」

男「特になかった。だいたい今も大学のとき就活サボってたから、講師やってるだけで」

女「へー……そうなんですか」

男「そーなんですよ。見てわかるだろ? 向いてないだろ、教師なんて…資格だって適当にとっただけだしな」

女「……でも、私、『先生』してる先生のこと…その、好き、ですよ?」

男「…ああそう、そりゃどーも」

女「えー、ここって『俺も肉奴隷を目指してるお前に欲情を禁じ得ないぜ』って言うとこですよ?」

男「言わないから」


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:13:58.93 ID:E3TG8RIj0
女「でも先生って、やる気なさそうだけど、ちゃんと授業してるし、こうやって進路指導もしてくれるじゃないですか」

男「……そりゃ、仕事だから。つか、勤務態度がマジメじゃなかったり、なんか問題起こしたら
 来年雇ってもらえなくなるの。非正規雇用ってやつなの」

女「えー非正規雇用が許されるのは22歳までだよねーきもーい」

男「先生怒るぞ?」

女「はい、どうぞ」

男「え? これなに?」

女「ムチです。あ、お尻出した方がいいですか?」

男「出さなくていいから」

女「…でも背中とかだと跡が残るとプールのときに」

男「いや叩かないから」

女「えーでも、先生に言葉責めは期待できませんしー」

男「俺に何を期待してんだよ…」


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:26:17.85 ID:E3TG8RIj0
女「できました!」

男「よし! 下校時刻ギリギリだが、間に合ったな…って、あの、なんか俺の目が悪いのかもしれないけどまた『肉奴隷』って書いてるような」

女「…すいません、先生! 私、自分の気持ちにウソはつきたくないんです!」

男「いやだからさ、ウソじゃなくて、来年はとりあえず公務員になりたいんだろ?」

女「んー…できれば、ダイレクトに肉奴隷になるのもアリかなぁー…なんて」

男「いや豊胸手術はどうした? 整形関連は金がかかるぞ?」

女「でも、先生は胸小さい方が好きなんですよね?」


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:26:40.96 ID:E3TG8RIj0
男「え? べ、別に俺はそういうわけじゃないですけど」

女「やっぱり、私みたいなのじゃダメ、ですか?」

男「え? いや、ダメってわけじゃないですけど」

女「ですよね! 貧乳はステータス! あー…でも、やっぱり将来のことを考えると貯えはあった方がいいし」

男「そりゃ、そうだろ…あった方がいいだろ」

女「よし! やっぱり公務員にします! 先生、新しい紙ください! 明日までに書いてきます!」

男「いや、今ここでパっと書いちゃえば」

女「…生徒の一生が決まる大事な」

男「はい、いいです。明日までに持ってきてください」

女「じゃ、先生、また明日ー!」

男「また明日……って、首輪外せ! 首輪!」


46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:30:56.42 ID:E3TG8RIj0
女「失礼します。こんにちわー」

男「こんにちは。…はい」

女「はい、先生」

男「いや、首輪じゃなくて、紙。進路希望」

女「んー」

男「目つむんな。口すぼめんな」

女「いいじゃないですかー。儀式みたいなものですよー。んー」

男「え…これ、毎回やんの?」

女「先生、早く早くー」


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:40:16.64 ID:E3TG8RIj0
女「やっぱり調教って首輪をつけるところから始まると思うんですよねー」

男「ああ、そう…」

女「様式美っていうかー。あ、そだ! 先生先生っ! 今日は低温ローソクを持ってきたんですよー」

男「…そんなものより先に持ってくるものがあるだろ」

女「え?」

男「お前の人生を決める重要な紙だ」

女「…婚姻届?」

男「っ…なんでそうなる!?」

女「じゃあ、出生届?」

男「…進路希望調査票です」

女「ちなみに先生は子どもは何人欲しいタイプですか? それとも要らないタイプ?」

男「進路希望を出して欲しいタイプかな」

女「やだ、先生ったら、それじゃサッカーの紅白戦ができちゃうじゃないですか」

男「まさかの22人!?」


52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:50:31.59 ID:E3TG8RIj0
女「すいません、先生、今日も持ってくるのを忘れたふいんきです」

男「まぁ、だいたい予想通りだ」

女「…え? まさか心が通じ合って!? 以心伝心!? 一心同体!?」

男「ほら、新しい紙やるから。とっとと書け」

女「うわー先生、ちょードライー」

男「うっせ、書け」

女「………先生、質問です」

男「はい、どうぞ」

女「先生が『公務員』って書いて私の名前で出しちゃえばいいんじゃないですか?」

男「…いや、それじゃ意味ないだろ」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:50:55.78 ID:E3TG8RIj0
女「どうして? だって、問題なくスムーズに済まそうって思ったら、それが一番早いじゃないですか?」

男「そりゃまぁ…そうなんだが」

女「はっ!? もしかして、私が頑なに書かないことを見越して…私に毎日でも会いたいから…」

男「違うから」

女「もぅ…素直じゃないですねーふふっ」

男「温かい目で微笑むな…つか、お前が言ってただろ? この紙はお前の一生を決める大事な紙なんだって」

女「別に先生が望むなら私は毎日来ないわけでもないんですよー」

男「いや、聞けよ」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:58:36.45 ID:E3TG8RIj0
男「お前がなんで頑なに『肉奴隷』ってもんにこだわるのか理由を俺は知らない。
 理由を知らない人間が勝手に書いていいもんじゃないだろ、この紙は」

女「…はぁ、そうなんですか」

男「どんな理由であれ、大人が子どもの意志を曲げていいわけないからな」

女「…先生?」

男「なんだよ」

女「なんか『肉奴隷』ってナチュラルに言えるようになってませんか?」

男「そこか!? 今の良い話っぽい流れで突っ込むのはそこか!?」

女「…ちょっと頬を染めて『肉奴隷』って言うに言えない清純な先生はもういないんですね…
 ちょっとさみしいけど、理想に近づいてるんだし私は平気です!」

男「……なぁ、もしかして調教されてるのって、俺の方じゃ」

女「さあ、先生! 今日は『メス豚』と罵ってみるところから始めましょうか!」

男「始めないから。早く進路希望を書きなさい」


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 00:05:17.71 ID:Rvzj9Mgo0
女「失礼しまーす。こんにちはー」

男「…こんにちは。ほれ」

女「……まっさらな進路希望調査票って、先生! 私のことを信じてないんですね!」

男「ある意味信じた結果だ。お前は書いてこないと」

女「いや書いてはいるんですよ? 持ってくるのを忘れただけで」

男「さすがに1週間忘れ続けるのもどうかと思う。せめて終業式までには書けよ?」

女「努力する方向で前向きに検討します」

男「政治家の答弁か…」

女「そ、ん、な、ことよりー、はい、先生。んー」

男「………慣れていく自分がイヤだ」


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 00:10:47.81 ID:Rvzj9Mgo0
女「ねー先生ー」

男「書けたか?」

女「お話をしましょう。雑談しましょう。相互理解を深めましょう。先生って亀甲縛りの仕方知ってますか?」

男「この前の模試の結果を見たが」

女「スルー!? 放置プレイ!?」

男「悪くない…てか、良い方だな。普通の国立大だったら普通に通るレベルだ」

女「って、人の成績勝手に見ないで下さいよー!」

男「いいだろ? 減るもんじゃないし」

女「減りますっ! 減りまくります! これ以上減ったら大変です! 事態は深刻なんです!」

男「いや、それ以上減っても見た目は大して変わんねぇだろ…」

女「誰が胸の話をしたー!」


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 00:21:50.28 ID:Rvzj9Mgo0
女「セクハラ! このセクハラ教師! 訴えてやる!!」

男「あの、それ、ほんと誰かに聞かれたらまずいってレベルじゃないからやめてくれる?」

女「はい、わかりましたー。ウソですよーさっきの聞いてた人がいたらウソですからねー」

男「まぁ、それで、公務員だったら市とか町より県あたりを狙った方がいいと思う。採用も多いしな」

女「はぁ…そうなんですか」

男「大学入試と違うところも多いかもしれんし、俺も受けたことないから、
 市販のテキストとか業者の模試とか積極的に受けてた方がいいぞ」

女「それはまぁ、ぼちぼちやってますけど」


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 00:22:54.53 ID:Rvzj9Mgo0
男「あと、そうだな。事務室の事務の先生に試験がどんなもんか聞いてみるのもいいと思う。
 ちょうど俺くらいの若いやつもいるし、聞きやすいんじゃないか」

女「あの、先生」

男「なんだ? よかったら俺の方から事務に話を通しておこうか?」

女「他の生徒にもこんなに親切に指導してるんですか?」

男「………親切って、普通だろ」

女「…普通なんだ」

男「なんだよ?」

女「別になんでもありません。もしも私だけ特別扱いなんだったらいいなーって話です」

男「……そんなわけないだろ。相談に来るやつには対応する。それが俺の仕事だからな」

女「ですよねー」


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 00:29:13.79 ID:Rvzj9Mgo0
女「こんにちはー」

男「こんにちは。『失礼します』が抜けてるぞ」

女「あ…失礼しますー」

男「まぁ、社会に出たら必須だからな。ドア開けて入るときは」

女「へー」

男「で、だ」

女「先生ー今日もうっかり忘れてしまいましたので紙をください」

男「ほら」

女「ははー。ありがたき幸せにござるー。じゃ、はい、先生。んー」

男「……さすがに俺も慣れた。慣れたけどなぁ……だいたいこんなとこ誰かに見られたら」

事務「失礼します。一昨日、頼まれた名刺用紙を持って来ま……」

男「……見られたら」

女「んー?」


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 00:37:47.86 ID:Rvzj9Mgo0
事務「なるほど…、進路指導と称して肉奴隷に調教を」

男「聞いてたか? 俺の話聞いてないだろ?」

女「そうなんです…しくしく……今ではもう、先生と離れたら生きてはいけない体にされてしまって」

事務「許せない…前途有望な高校生を毒牙にかけ弄ぶなんて!」

男「いやお前そんな義憤に駆られるようなキャラじゃねぇだろ」

女「やめて下さいっ! 先生は悪くないんです! 先生は私の全部なんですっ!」

事務「くっ…すでに洗脳済みとは……脳改造を受ける前なら仲間になったかもしれないのに…」

男「もう少しマジメにやれよ」


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 00:50:50.04 ID:Rvzj9Mgo0
事務「へぇ、肉奴隷ねぇ」

女「は、はい…そうなんですけど」

男「一応、真剣な目標らしい」

事務「いいんじゃないの? そういうの人それぞれだし」

女「…ほっ」

男「そうだ。それで、こいつ公務員試験受けるらしいから対策とか教えてやって」

事務「いいけど。公務員試験の職種に肉奴隷ってあったっけ?」

女「わ、わ、わ」

男「あるわけないだろ。いや、なんか肉奴隷になる前に豊胸手術とかしたいらしくて、とりあえず就職するらしい」

事務「…ああ、そうなの。ふーん。でも、こいつ小さい方が好きだよ?」

女「え? やっぱり」

男「な…なに言ってんだ!?」

事務「まぁ、どうでもいいけど。試験受けるなら、良く当たるサイコロ鉛筆の作り方とか教えてあげるよ」

女「はい是非!」

男「違うだろ! そういうのじゃなくてちゃんとした傾向と対策をだな…ていうか、さっきのを訂正しろ! 訂正!」


76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 00:59:57.08 ID:Rvzj9Mgo0
事務「それじゃ、忙しいから戻るけど」

男「ああ、言いふらすなよ?」

女「あ、あの」

事務「ええと、君、名前なんだっけ?…まぁ、いいや。ちゃちゃっと進路希望書いてあげなよ?
 こいつも仕事終わんないと偉そうな人たちにせっつかれるからね」

男「バカ、よけいなことは言うなバカ」

女「え?」

事務「いいけど。まぁ、そんな紙がなくても会いに来る口実は生徒だったらいくらでもあるんだし、ね?」

男「…口実って、お前何言ってんの?」

女「……はい」

事務「そのへんも適当に相談に乗ってあげよう。おもしろそうだし。昼休みか放課後とか就業時間外においで」

男「お前な、生徒の相談に乗る気があるなら適当じゃなくて」

女「はい、ぜひ!」

事務「それじゃ、おつかれぇー。おさきにー」

男「おつかれさ…って、待て、おいこら」


79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:11:09.53 ID:Rvzj9Mgo0
女「…はい、できました」

男「え」

女「書けました」

男「……ああ、うん。『公務員』だな」

女「はい」

男「えーっと、何? 心境の変化?」

女「え? なにがですか?」

男「いやだって、今まで頑なに書かなかったのに、さ」

女「え? それは……あの事務のひとが」

男「あいつ? あ、ああ、確かにあいつは確かに県の行政職だけど…」

女「へ?」

男「まぁ、あんなんでも正規の公務員だし、憧れないこともないのか」

女「…アコガレ?」


80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:11:42.11 ID:Rvzj9Mgo0
男「なんだ? あいつ見て公務員になろうって決めたんじゃなかったのか?」

女「………そう! それ! それです!」

男「お、おう?」

女「事務の人を見て、やっぱり公務員になろうって決めました!」

男「あ、ああ、そう」

女「だから…、その今までごめんなさい!」

男「な、なにが?」

女「だって、先生、私のせいで仕事できなくて」

男「……そんなのは生徒の気にすることじゃない」

女「…それでも、ごめんなさい、です」


81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:13:57.58 ID:Rvzj9Mgo0
男「えー…あー…ほら、この前、お前が聞いてきたやつ」

女「はい?」

男「いや、これ、亀甲縛りの仕方」

女「…はい?」

男「うちでネットで調べて印刷しただけだけど…これでいいか?」

女「………わざわざ?」

男「し、仕方ないだろ! 学校の回線だと、怪しいのシャットアウトされちゃうんだから」

女「……ありがとうございます」

男「…まぁ、なんだ。これからも進路で悩みとかあったら来てもいいからな」

女「はい!」


82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:20:49.72 ID:Rvzj9Mgo0
女「失礼します…あの」

事務「え? もう来たの?」

女「は、はいっ…その、すいません」

事務「まさか今日中に来るとは…ええとサイコロ鉛筆の作り方だっけ?」

女「そ、そっちじゃなくて」

事務「え? ああ、あいつのこと?」

女「は、はい」

事務「押し倒しちゃえば?」

女「わかりました! やってみます!」

事務「ウソウソ冗談だから。やったらアウトだから」


87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:42:05.43 ID:Rvzj9Mgo0
事務「まぁ、あいつとは学生時代からの付き合いでー…ああいいや、そのへんは。何が聞きたい?」

女「…傾向と対策を」

事務「あいつのことどれくらい知ってるかなぁ…小さいころに未婚であいつ産んだ母親が死んでるのは知ってる?
 あと父親が産まれる前に失踪したこととか」

女「…ええと、なんとなく」

事務「そう。それでさ、どうもあいつは『一人で生きてやる』系の人間らしいんだ」

女「『一人で生きてやる』系?」

事務「うん。そういう家族が急にいなくなったとか元々いなかったヤツって『ずっと一人』系とか
 『将来は家族がいっぱい欲しい』系、『誰かのものになりたい』系とかに分かれるじゃない?」


88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:43:04.54 ID:Rvzj9Mgo0
事務「幼少期の孤独がそうさせるのか…まぁ、あいつは『一人で生きていきたいけど、誰かに必要とされたい』系っていうか」

女「…はぁ?」

事務「まぁ、これもどうでもいい。とにかく、あいつは家族とか友人とかを作りたくない方の人間なんだな」

女「ええと、それって」

事務「だから、体で迫ろうとしたら確実にアウトだし。そもそも結婚前にそういうことするやつが嫌いなんだ」

女「………そう、なんですね」

事務「だから心配しなくていい。あいつは童貞だ」

女「え? なにが?」

事務「ん? なんだ、あいつの女性遍歴を知りたいのかと思ったんだが…女性経験が無いに等しいから落とすのは簡単だぞ」

女「えええええ!? あの、今までの話を総合すると、どう考えても落とせないっていうか」


89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:49:34.21 ID:Rvzj9Mgo0
事務「なにを言ってる…性欲がないわけじゃない。体で積極的に迫るのはアウトだが、そういう雰囲気に持って行って
 向こうに手を出させればセーフだ。しかも、貞操観念カチコチだから責任は確実にとる」

女「な、なるほど」

事務「つまりだ。君が卒業して、あいつがまともに職について、そのあとに誘惑して押し倒させれば…」

女「え? 卒業後?」

事務「うん? 当たり前だ。あいつは生徒に手出したりしないし、できないしな。問題になるし。
 補充の講師を入れなきゃならなくなるから、事務手続き上困る」

女「…あと一年」

事務「あと、自分の収入が不安定な時に結婚とか考える人間でもない」

女「……先生、就職しますよね?」

事務「………長い目で見てやってほしい」


90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:55:06.62 ID:Rvzj9Mgo0
女「卒業したあとかぁ…」

事務「それくらい待てない? 待てないんだったら、その程度しか、あいつのこと好きじゃないんじゃないか?」

女「…好きじゃないんでしょうか?」

事務「…聞かないでよ、知らないし」

女「うーん…」

事務「まぁ、とにかく、生徒なんだし、困ったことがあってもなくても話しかけてもいいんだし、卒業してからだって」

女「よし!」

事務「え?」

女「ありがとうございました! 今度、サイコロ鉛筆の作り方教えてください!」

事務「…あ、うん」

女「それじゃ、さようならーっ」

事務「う、うん、おつかれー」


93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:01:51.27 ID:Rvzj9Mgo0
女「失礼します」

男「へ?」

女「こんばんは、先生」

男「…こんばんは、って、もう下校時刻とっくに過ぎてんだけど」

女「すいません。忘れ物取りに行くのに時間かかっちゃって」

男「ああ、そうなん…それじゃ、速やかに帰れ…っていうか、送ってくか、時間が時間だしな」

女「こんな遅い時間まで働いてるんですね。正直今日中は無理かなーって思ってたんですけど」

男「まぁ、な。そうだ、どうだった、事務のあいつにはちゃんと話は聞けたか?」

女「はい。収穫もりだくさんです」

男「そうか。適当な風に見えるけど、学生の時から根だけはマジメなやつだからな」

女「先生、あの」

男「ああ、悪い。送ってく。駅まででいいか?」

女「先生が今日遅くまで残ってたのは私のせいですか?」


94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:06:58.71 ID:Rvzj9Mgo0
男「…そういうわけじゃない、俺の仕事が遅いせいだ」

女「そうでしたか。てっきり私の進路希望が遅かったからかなー…なんて」

男「別に、そういうわけじゃない。そもそも決断に時間がかかるのは大事なことを真剣に考えてる証拠だろ? だったら待つのが俺の仕事だ」

女「じゃあ、先生は私じゃなくても、他の生徒がだらだら進路希望出さなくてもずっと待つんですか?」

男「…そりゃ、そいつが真剣に悩んで書けないんだったらな」

女「私だけ特別ってわけじゃないんですね」

男「……そりゃ、そうだろ。お前だけ特別扱いするわけにはいかない」

女「そっかぁ…でも、先生。私、私ね、先生の特別になりたい」


98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:24:22.55 ID:Rvzj9Mgo0
女「先生、はい、これ。忘れてた宿題」

男「…進路希望? って、これは」

女「ずっと、ちゃんと書いてたんですよ? 信じてなかったでしょ? ただ、見せられなかっただけで」

男「………」

女「『先生の肉奴隷』『先生の恋人』『先生のお嫁さん』などなどなど…これが私の将来の夢、です。夜中に
 にやにやしながら書いてました。朝になったら、こんなの見せられるわけないから持って行けなかったけど」

男「…あのな」

女「いろいろ書いてありますけど、でも、同じことです。私は先生の特別になりたい。先生のものにしてほしい」

男「…なんで、そんな、俺なんか」

女「なんででしょうねー? 誰でもよかったのかもしれません。最初はだれでも良かったし。
 担任が言うとこの『同じような境遇』だからわかってくれるかも、なんて思ったからかもしれません」

男「…だったら、俺よりきっといいやつがいる。会って一か月も経たないんだ。なんかの勘違いってこともあるだろ」

女「勘違いでもいいんですよ。それに原因が何かなんてどうでもいいんです。大事なのは、今
 私があなたを好きで好きでしかたがないことで、他はどうでもいいんです」


99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:27:37.11 ID:Rvzj9Mgo0
女「…先生、これ」

男「首輪…」

女「つけて、下さい。私を先生のものにして」

男「………」

女「んっ…」

男「………時間が遅い。ご家族が心配してるぞ」

女「…せん、せ?」

男「ほら、帰るぞ。駅まで送ってくから、準備しろ」


101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:39:16.26 ID:Rvzj9Mgo0
女「…フラれちゃった」

男「……ふるとかそういうことじゃなくてだな。先生と生徒で付き合うとかそういうのは」

女「先生、童貞だから余裕だって思ったのに…やっぱり、ちゃんと聞いとくべきだったなぁ…」

男「なっ!? な、なにが」

女「なんでもないですよーっだ! もう帰ります!」

男「いや、送ってくって」

女「これだから童貞は! フラれた女の気持ちくらい考えてください!」

男「童貞童貞言うなっつの! 帰るなら、これ、首輪忘れてんぞ!」

女「あげます!」

男「いらねぇっ! 持って帰れ!」

女「いらないんだったら捨ててください! もしくは眺めるたびに私のことを思い出してください!」

男「なんだそれは! そんな女々しいことするか!」


102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:39:43.04 ID:Rvzj9Mgo0
女「長いようで短い間でしたがお世話になりました! もう二度と進路指導室には来ません!」

男「いや、なんか困ったことがあったら来ても」

女「むっ!!」

男「あ…いや、うん、来なくてもいいけど」

女「来なくていいんだ…来なくていいんですね! べつに先生は私に会えなくてもさみしくないんですね!」

男「そ、そんなことは言ってないだろ!」

女「うるさい! 私のこと好きでもないくせに!」

男「好きじゃないとか誰が言った!」

女「だったら――好きって言ってよっ!!」

男「好きだっ!!」

女「え」

男「あ」


106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:44:50.22 ID:Rvzj9Mgo0
女「…え、先生、今」

男「あ…いや今のは」

女「い、いい! いいです! 言わないで下さい! 今『さっきのは本気じゃなかった』って言われたら、私
 持ち上げといて、落とすとか最低です、先生」

男「いや、だから、想像力が豊かなのはけっこうなことだけど、誰もそんなこと言ってない」

女「あ…うん、ですね。」

男「だから、その、まぁ…なんていうか、生徒って言っても」

女「先生」

男「な、なんだよ」

女「帰ります」

男「あ、ああ、気を付けてな」

女「はい。じゃあ………また」


109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 03:01:22.12 ID:Rvzj9Mgo0
事務「よっ。今年もよろしく」

男「ああ…異動無かったんだな」

事務「ま、ね。そろそろかとは思うけど」

男「そうか」

事務「去年も大して問題も起こさず、今年も任用されてよかったじゃない。まぁ、去年の最初の方はかなり危なかったけど」

男「…言うなよ…言うなよぉ…」

事務「逃した魚はデカかったなぁ」

男「だから言うなって!」

事務「『最近、犬用の首輪を眺めてはため息ついてる』ってウワサがたってたぞ」

男「だってさぁ…」

事務「大丈夫だ。『去年懐きかけた犬が逃げ出した後遺症』と説明してある」

男「大丈夫じゃねぇよ…それ全然大丈夫じゃねぇよ…」


110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 03:01:47.53 ID:Rvzj9Mgo0
事務「まさか卒業式でも一声もかけてもらえないとは……まさか他にイケメンの調教師でも捕まえたかな」

男「泣くぞ? 泣いちゃうぞ? 始業式だってのに泣いちゃうからな?」

事務「一つアドバイス。今年の教採試験はマジメに受けろ。まぁ、受かるかどうかは…」

男「なにそれ。何の関係が?」

事務「欲しい女ができたときに、収入が不安定じゃ踏み出せないでしょ? 童貞なんだし」

男「童貞関係なくね?」

事務「そうそう、朝礼で紹介があると思うけど、事務室も異動があってね、新人が入ってきたよ」

男「ああ、そう」

事務「あれ? 興味ない?」

男「ないよ。事務なんて、ちゃんと給料が振り込まれれば誰だって同じだろ」

事務「うわぁ…そういうこと言う? そういうこと言うなら…こっちにも考えが」

男「な、なんだよ?」

事務「教えてやらない」

男「なにを?」

事務「…さ、ね。ドギモ抜かれるといい」


112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 03:06:44.07 ID:Rvzj9Mgo0
「――名の方が我が校に赴任されました。では、自己紹介を」

男「…はぁっ」

「――と申します。この春新しく採用されました」

男「………逃した魚って…そんなんじゃ」

「ご存知の先生方も多いと思いますが、実は3月にこの学校を卒業したばかりで――」

男「…あれ? この声」

「――私には将来の夢があります。夢の実現のためにこの職を志しました」

男「………って、おい」

「私の将来の夢は―――」


113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 03:07:07.21 ID:Rvzj9Mgo0
おしまい


115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 03:08:01.97 ID:RzDHOnodO

よかったぜ


122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 03:13:50.94 ID:Rvzj9Mgo0
こんばんは…

さいきん忍者レベルが上がってスレたてられるようになって
やっほーいと言わんばかりに立てたら、このザマです…

もう3時じゃん…3時間も寝れないじゃん…

すごい無理矢理に終わらせて、肉奴隷どうでもよくなってるし…
ここまで読んで下さった方々には申し訳ない気持ちでいっぱいですが
超ねむいので、今日のところはこのへんで勘弁してやってください……

寝ます。
今週も平和でありますように


128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 03:22:51.93 ID:sZW5hSnVO

普通に良い話じゃん


151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 10:18:48.14 ID:D5xM3dqi0
乙! 楽しかった





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 「男女」カテゴリの記事


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  1. 2012/08/17(金) 10:19:54

    1は有川浩好き
    俺の占いはよく当たる


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