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エリオ「イトコ朝だよ!早く学校行こ?」マコト「え、エリオ!?」
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2:代行サンクス:2011/07/09(土) 22:18:21.86 ID:L2zqDFtP0
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マコト「」スヤスヤ
???「・・・っ・・・っ!・・・」
マコト「う、うーん」
???「い・・・っ!・・・はやく・・・き・・・っ!!」ユッサユッサ
マコト「んんー・・・?」
???「えい」スポ
マコト「うわ!」ボフ
エリオ「もーやっと起きた!」
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4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:21:31.75 ID:L2zqDFtP0
-
マコト「え、エリ・・・オ?」
エリオ「イトコってば全然起きないんだから!」
エリオ「早くしないと遅刻しちょうよ?」
マコト「え・・・え?」
エリオ「先に下降りてるからイトコも早く着替えて来てね!」トタタタ
マコト「お、おう」
バタン
マコト「どうなってるんだ・・・?」
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7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:25:02.76 ID:L2zqDFtP0
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エリオ「~♪」モグモグ
マコト「・・・・・」ジー
エリオ「ん?どーしたのイトコ」
マコト「いや、なんで制服着てるのかなーなんて」
エリオ「なんでって・・・学校行くからに決まってるじゃん」
マコト「学校?いやでもエリオ」
エリオ「ほらほら早くしないと遅刻しちゃうよ!食べて食べて」
マコト「わかったよ・・・(続きは後だ)」
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8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:28:50.69 ID:L2zqDFtP0
-
マコト「よいしょっと」ガシャガシャ
エリオ「あ、イトコ!今日からはこっち使って!」
マコト「ん、わっ、新しい自転車だ。どうしたんだよコレ」
エリオ「えへへ、お母さんが復学祝いに買ってくれたんだよ!」
マコト「復学?お前復学するのか?」
エリオ「あれ?昨日話さなかったっけ。今日からまた学校に行くんだよ」
エリオ「一年生からだけど。ふふっ!イトコのが先輩だね!」
マコト「そ、そうなんだ。ていうかお前急に明るくなったな」
エリオ「? 私はいつもこんな感じだよ?それより早く行こ!」
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10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:31:11.08 ID:L2zqDFtP0
-
マコト「お、おう・・・ってなんで荷台に座ってんの?」
エリオ「さ、イトコ。レッツゴー!」
マコト「俺に漕げってことかよ・・・自転車二つあるんだからひt」
エリオ「レッツゴー!!」フンス
マコト「・・・わかったよ」
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12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:34:10.96 ID:L2zqDFtP0
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キコキコ
エリオ「風がきもちーね~」ギュ
マコト「そうだな」
マコト(おかしい・・・なんかおかしいな)
マコト(昨日は確かエリオが俺のふとんに簀巻きになってて)
マコト(しょうがないからふとんごと追い出したのに・・・)
マコト(今朝はちゃんとふとんかかってたし)
マコト(なによりエリオの態度が明らかに変だ)
マコト(復学の事も全然聞いてなかったし・・・)
マコト(なんっかおかしいな~)
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14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:37:13.67 ID:L2zqDFtP0
-
駐輪場
ガタン
エリオ「お疲れイトコ。私職員室行かなきゃいけないからまた後でね!」タタタ
マコト「あぁ」
マコト「うーん、人が変わったみたいに明るいな・・・」
ガシャン
マコト「ん?お、リュウシさんおはよう」
リュウコ「ニワくんおっはー!・・・ってリュウコやっちゅーに!」
リュウコ「どうしたのですかな?なんか思いつめたーな顔してたけど」
マコト「いやぁ、たいしたことじゃないんだけど・・・」
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16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:41:29.42 ID:L2zqDFtP0
-
リュウコ「ニワくんと私の仲ではないか!ほらほら言ってみなって!」
マコト「あーその、エリオのことなんだけどさ」
リュウコ「エリオちゃんがどうしたの?」
マコト「ちゃ、ちゃん!?」
リュウコ「?」
マコト「あ、いやぁなんでもないよ」
リュウコ「変なニワくん♪」ニコ
マコト(リュウシさんもおかしい・・・)
マコト(前はそれほど仲がいい感じじゃなかったのに)
マコト(エリオ「ちゃん」・・・?)
マコト「うーむ・・・」
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19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:46:35.93 ID:L2zqDFtP0
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一年 教室
エリオ「藤和エリオです!皆さんよろしくお願いします!」ペコ
パチ パチ パチ...
モブ男1「(なぁ、あれって噂の簀巻き女だよな?)」ヒソヒソ
モブ男2「(あぁ。退学したって話だけど・・・)」ヒソヒソ
モブ男1「(復学したってことか。どちらにしろあんま近寄んないほうがいいな)」
モブ男2「(そうだな、いつアブダクションされるかわからねーもんなwww)」
ヒソヒソ ヒソヒソ
エリオ「・・・・・・」キュ
担任「そこ!静かにしろ」
モブ男1・2「はーい」
担任「まったく・・・藤和さんはモブ男1君の隣の席に座ってくれ」
エリオ「わかりました」
モブ男1(うげぇ、マジかよ)
モブ男2「(ぷーwwwざまぁ)」
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21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:48:47.08 ID:L2zqDFtP0
-
昼休み
マコト「あー腹減ったなぁ」
リュウコ「にーわーくん!お昼を一緒に食べましょうぞ」
マコト「いいよ」
ざわ・・・ざわざわ・・・
マコト「ん?」
ガラ
エリオ「お、おじゃましま~す」ボソ
マコト「え、エリオ・・・!?」ガタ
エリオ「あ、いた!」
マコト「(いた、じゃねぇよ!ちょっとこい!)」グイ
-
23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:52:07.08 ID:L2zqDFtP0
-
ヒソヒソ
「えー今のって例の子よね・・・?」
「退学したはずなのに・・・」
「しかも丹羽くんと面識あったぽいよ?」
「えっ・・・まさか丹羽くんと付き合ってたり・・・?」
「うっそー信じらんなーい!」
ヒソヒソ
リュウコ「うひゃー、こりょちょっとニワくんピンチかもねー」
-
27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:58:30.97 ID:L2zqDFtP0
-
屋上
マコト「はぁ、はぁ」
エリオ「はぁ、ふぅ・・・どうしたのイトコ?急に走り出して」
マコト「どうしたのじゃねーよ!いきなり教室に来て!」
エリオ「だって・・・イトコのお弁当持ってきたから一緒に食べようと思って・・・」
マコト「いや、それはありがたいんだが『お弁当渡す=親しい関係』という式が」
マコト(・・・いや、でもこれから同じ学校に通うんだったらいつかはバレるよな)
マコト(コイツはきっと友達も出来なくて一人だろうし・・・)
エリオ「・・・やっぱりいやだよね、私なんかと親しいと思われるの」
-
28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:01:21.75 ID:L2zqDFtP0
-
マコト「・・・・・・」
マコト(はぁ、しょうがないか・・・よし)
エリオ「お弁当渡しておくね、じゃぁ私はこれd」
ガシ
マコト「いくぞ」
エリオ「え?」
マコト「いいからついて来い」
エリオ「う、うん」
スタスタ
-
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:04:02.32 ID:L2zqDFtP0
-
教室
ガラ
リュウコ「あ、ニワくんお帰り」
マコト「ただいまー。あ、ちょっと席借りるね?」
モブ女1「え、あ、うん。どうぞ・・・」
エリオ「(い、イトコ?)」ボソ
マコト「ほらエリオ座れよ、一緒に飯食べようぜ」
エリオ「あ、う、うん」
-
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:09:03.85 ID:L2zqDFtP0
-
マコト「リュウシさんもいいよね?」
リュウコ「いいよー。あ、後リュウコやっちゅーに!」
マコト「いただきます!」
エリオ「あ、いただきます」
マコト「」モグモグ
マコト「んーうまいな、お前料理できたんだ」
エリオ「う、うん。お母さんに習ったんだ」
リュウコ「へー何々?これエリオちゃんが作ったんだ!おいしそーだねー!」
エリオ「ありがと」
モブ女1「あ、あのー丹羽くんと藤和さんって・・・どういう関係?」
-
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:12:05.62 ID:L2zqDFtP0
-
マコト「イトコだよ、一緒に住んでる」
・・・・・
全員「え~っ!!?」
「う、嘘・・・あの藤和さんにいとこ!?」
「しかも一緒に住んでるって・・・」
「うわー、マジかよー!」
ザワザワ
エリオ「い、イトコ・・・いいの?」
マコト「いいのいいの」モグモグ
リュウコ「ほほー、ニワくんなかなか大胆ですなー!」
-
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:19:01.08 ID:L2zqDFtP0
-
ザワザワ ヒソヒソ
マコト「ふーおなかいっぱい!」
リュウコ「ご馳走様でしたー!」
エリオ「ご馳走様」
マコト「もうすぐチャイム鳴るし、そろそろ教室に戻った方がいいんじゃないか?」
エリオ「うん、そうする。また後でね」スタスタ
リュウコ「良かったのですかな?」
マコト「何が?」
リュウコ「とぼけないでよー、エリオちゃんとの関係バラしちゃって」
マコト「いいんだよ、いずれバレることなんだし」
リュウコ「むふふー?ニワくんは男前ですなー」
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41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:25:38.39 ID:L2zqDFtP0
-
放課後
リュウコ「んじゃーニワくんそろそろ帰ろっか」
マコト「ごめんリュウシさん、今日エリオと一緒に来たから迎えに行かないとダメなんだ」
リュウコ「そっかー、残念!じゃあまた今度!あと、リュウコやっちゅーに!」
マコト「あはは、また明日」
マコト「・・・さて、エリオを迎えにいきますか」
キコキコ
マコト「久しぶりの学校はどうだったー?」
エリオ「んー・・・楽しかった!」
マコト「ほんとに?」
エリオ「うん!」
エリオ「(イトコがいたから・・・)」ボソ
マコト「何か言った?」
エリオ「!? ううん、なんでもない!」ギュ
-
42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:31:09.24 ID:L2zqDFtP0
-
マコト「ただいまー」
エリオ「たいだいまー!」
メメ「おっそ~~~~い!!!」ダダダダ
マコト「げぇ!」
メメ「んも~二人が全然帰ってこないからメメたん寂しかったんだゾ!」
エリオ「ごめんねお母さん」
メメ「きゃあ!エリちゃんたら!ごめんねだなんてほんとに可愛いわねこの子は!」スリスリ
エリオ「あ、あぅ~///」
マコト(この人は全然変わってないんだな・・・)
マコト「あの、おばさん!」
メメ「ん?なぁに~マコきゅん☆」
-
43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:37:14.62 ID:L2zqDFtP0
-
マコト「あとで俺の部屋に来てもらえませんか?」
メメ「あら、ついに叔母さんと添い遂げる気になったぁ?」
メメ「やったねエリちゃん!パパができまちゅよ~」
マコト「茶化さないでください・・・とにかく夕飯食べたら来てもらえませんか?」
メメ「わかったわダーリン♪」
マコト(絶対わかってないこの人)
メメ「それで、どうしたのかな?ダーリン♪」
マコト「はぁ・・・、実はちょっと聞きたいことがあって」
メメ「マコくんの頼みだったら何でも答えちゃうぞ!」
マコト「エリオってあんなに明るい子でしたっけ?」
メメ「あら、エリちゃんはいつも明るいわよ?」
マコト「真剣に聞いてるんです!」
-
45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:43:38.58 ID:L2zqDFtP0
-
メメ「・・・・・」
マコト「エリオって、一度失踪したことがありましたよね」
メメ「ええ、そうね」
マコト「ほじくり返すようですみません」
マコト「でももう一度最初から教えてくれませんか?エリオが失踪したこと」
マコト「なぜ今のエリオがすごく明るいのかを」
メメ「そうね・・・エリオが失踪する前はふとんを巻いてよく町に出没してたのは知ってるわよね?」
マコト「失踪する・・・前?」
メメ「ええそうよ」
マコト「失踪した後じゃないんですか?エリオの奇行は・・・」
メメ「そんなことはないわ、むしろ失踪後のほうが・・・あの子は明るくなったわ」
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47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:49:25.55 ID:L2zqDFtP0
-
マコト(そんな・・・)
メメ「あの子は小さい頃から宇宙人が大好きだったわ、自分も宇宙人だと思ってたみたい」
メメ「私は、子供ってそういうことをよく考えたりするものだと思って」
メメ「特になにも言わなかったわ。大きくなれば自然と直るだろうって」
メメ「でもあの子は高校になっても、ずっと自分を宇宙人だと思ってたらしくて」
メメ「・・・まぁいろいろあって学校やめちゃったのよ」
メメ「それからエリオの失踪事件があったわ」
メメ「半年後にエリオは見つかったんだけど・・・あの子、依然と比べたらそれはもう明るくなったわ」
マコト「そんなバカな・・・」
-
48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:54:25.33 ID:L2zqDFtP0
-
メメ「バカらしいでしょうね・・・でもこれは事t」
マコト「そんなことじゃありません!」
メメ「!?」
マコト「俺の知ってるエリオは・・・今のエリオじゃありません!」
メメ「ど、どうしたのマコくん?」
マコト「だってっ、だって俺の知ってるエリオは・・・!!」
マコト「・・・・・っ!」
マコト「・・・いえ、なんでもないです・・・怒鳴ってすみませんでした」
メメ「それはいいけど・・・マコくん本当に大丈夫?」
マコト「大丈夫です・・・」
メメ「そう・・・ムリはしないでね。困ったことがあったら私に言うのよ?」
マコト「はい・・・」
メメ「じゃあ・・・」バタン
マコト「・・・・・」ボフ
マコト「・・・はぁ」
-
49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 00:00:06.48 ID:L2zqDFtP0
-
マコト(頭がおかしくなりそうだ・・・)
マコト(いや、既におかしいのかもな)
マコト(エリオ・・・どうなってるんだ)
マコト(寝よう・・・)
朝
エリオ「イトコ!朝だよ!」
マコト「うう~ん」
エリオ「ほんとに寝起きが悪いねー」
エリオ「また枕ひっこ抜いちゃうよ!?」
マコト「今起きるよ~・・・」
エリオ「早く着替えて降りてきてね?」トタタ
マコト(・・・やっぱり違う)
-
50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 00:05:54.41 ID:ldUPhVR70
-
エリオ「レッツゴー!」
マコト「いい加減自分で乗れよ・・・」
エリオ「ゴー!」
マコト「・・・・・」キコ
ガヤガヤ
一年 教室
エリオ「」ガラ
ピタ
・・・・・・・・
エリオ「・・・・・」スタスタ ガララ ストン
「(うわーなんか気まずいなぁ・・・)」
「(なんか、空気が張り詰めてるっつーか)」
「(・・・)」
ヒソ...ヒソ
エリオ「・・・・」グ
-
51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 00:11:54.64 ID:ldUPhVR70
-
教師「えーでは(2)を、藤和さん」
藤和「はい」スタスタ カリカリ
「(ねぇ・・・宇宙人がどうたらで騒がれてたコって・・・あのコよね?)」
「(そのハズなんだけど・・・)」
「(なんか普通じゃない?)」
「(確かに・・・髪の色はちょっと凄いけど、そんなに変な人っぽくないし)」
「(案外いい子だったりして・・・)」
「(うーん)」
「(あとで話しかけてみたら?)」
-
53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 00:18:11.54 ID:ldUPhVR70
-
休み時間
エリオ「・・・・・」
モブ女1「ね、ねぇ藤和さん」
エリオ「は、はい!なに?」ビク
モブ女2「藤和さんって・・・その~違ったら悪いんだけど」
エリオ「変な事してたこと?」
モブ女1「あ、う、うん。それって・・・」
エリオ「うん、してたよ」
モブ女2「そ、そうなんだ」
エリオ「あ、でも今はあんなことしないから!安心して」ブンブン
モブ女3「そっか(あれ?この子意外と普通の子?)」
モブ女2「ねぇエリオさん!その髪って地毛?」
エリオ「! そうだよ」
モブ女2(なんだ、普通の子じゃない!)
-
54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 00:23:59.80 ID:ldUPhVR70
-
マコト「ふぁ~あ」
マコト(エリオのやつ、大丈夫かな)
マコト(いや、それ以前に俺の頭が大丈夫じゃないか)
前川さん「転校生」
マコト「ん?あぁ、前川さん。何」
前川さん「なんだか上の空だったからな、なにか心配ごとか?」
マコト「んーまぁ心配ごとっていうか俺の頭が心配っていうか・・・」
前川さん「はぁ?」
マコト「前川さんってエリオのことどう思う?」
前川さん「エリオ? ああ、藤和のことか」
前川さん「どうと言われても・・・まぁ昔は奇行が目立ったが、今はそうでもないんじゃないか?」
マコト「そうですか・・・」
マコト(やっぱり、おかしいのは俺なのかな)
-
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 00:30:05.74 ID:ldUPhVR70
-
マコト「あのさ!ちょっと相談に乗ってほしいんだけど」
前川さん「ふむ、私に?」
マコト「うん」
前川さん「あまり力になれるとは思わないが・・・私でよければ」
マコト「ありがとう。実はさ・・・」
マコト「・・・という訳なんだ、まぁ信じられないような話なんだけどさ」
前川さん「ふぅむ」
マコト「正直頭がおかしいと思われても仕方ないっていうかきっと頭がおかしくなってると思うけど」
前川さん「んーちょっと待って」ス
ドクドクドク クラ
前川さん「ああ~クラクラする・・・」フラ
マコト「・・・・・」
前川さん「ああ、そんな目をしないでくれ。これでも真剣に考えたつもりなんだ」
-
58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 00:40:19.41 ID:ldUPhVR70
-
前川さん「それってさ、やっぱりパラレルワールドなんじゃないかな?」
マコト「パラレルワールド・・・?」
前川さん「そうそう。『この現実とは別に、もう1つの現実が存在する』って言う概念で」
前川さん「転校生はきっと、転校生が知っているのとは違うもう1つの現実に迷い込んでしまったんだよ」
前川さん「そう考えると納得しないかい?」
マコト「もう一つの現実・・・」
前川さん「転校生にとってここは『もう一つの現実で』私にとっての『もう一つの現実が』転校生の『現実』なんだよ」
前川さん「まぁ、それはこの世に現実が二つしかないって場合だけど」
マコト「なんとか戻れる方法はないかな・・・?」
前川さん「うーん、私もSFはそれほど詳しくないし・・・」
マコト「そうだよね、そんなに甘くないよね」
前川さん「転校生はさ、やっぱり元の世界に戻りたいのかい?」
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59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 00:47:09.48 ID:ldUPhVR70
-
マコト「そりゃあ、ここは俺の現実じゃないですし」
前川さん「もしかして向こうに彼女が居たりして?」ニタ
マコト「それはない」
前川さん「なんだ、つまらない」
前川さん「じゃあ特に戻る必要は無いんじゃないかい?」
マコト「なんで?」
前川さん「だってそうじゃないか。別にこっちと向こうはそれほど違いがあるわけでもないし」
前川さん「聞けば向こうの藤和にはえらく手を焼かされているそうじゃないか」
前川さん「それに比べてこっちの藤和は昔こそ荒れていたものの、今は大分穏やかじゃないかい?」
マコト「それはそうだけど」
前川さん「まぁ転校生の頭がイカレてるとしたら、戻るも何もないけどね」
マコト「うっ・・・!」
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60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 00:54:38.55 ID:ldUPhVR70
-
マコト「前川さんだったら・・・どうする?」
マコト「例えばもし前川さんが俺の立場になったとしたら、前川さんはどうする?」
前川さん「んー・・・」
前川さん「どうもしない、かな」
マコト「どうもしない?」
前川さん「うん、だってそっちの方が面白そうじゃないか」
前川さん「前の世界は多少名残惜しいかもしれないけど」
前川さん「新しい世界を満喫するだろうね」
マコト「そっか・・・」
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64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 00:58:54.83 ID:ldUPhVR70
-
前川さん「まぁ転校生と私とじゃ、立場とか抱えてるものとか違うだろうからあまり参考にはならないかもね」
マコト「いや、すごく楽になったよ。前川さんに話してよかった」
前川さん「そうかい?お役に立てて光栄だよ」
キコキコ
マコト(新しい世界を満喫・・・か)
マコト(そんな複雑に考える必要なかったのかな)
マコト(エリオも学校行ってるし・・・こっちの方がいいかもな)
エリオ「~♪」ギュ
マコト(こういうのも悪くないかもな)
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70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 01:12:32.01 ID:ldUPhVR70
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マコト「ただいま」
エリオ「ただいまー♪」
マコト「メメさんはまだ帰ってきてないのか」
エリオ「~♪」
マコト「ゴキゲンだな、なんかいいことあったのか?」
エリオ「うん!その・・・友達が出来たんだ♪」ニコ
マコト「!! へ、へぇ、よかったじゃん」
エリオ「うん!」
マコト(やばい、安心したせいか一瞬ドキッっとしちまった・・・)
エリオ「イトコ、先にお風呂入るよ?」
マコト「お、おぉ。行ってこい」
エリオ「~♪」
マコト(・・・・・)
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71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 01:18:10.00 ID:ldUPhVR70
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エリオ「イトコ、星見よ!」
マコト「いいよ」
マコト「・・・・・」
エリオ「・・・・・」ジー
マコト「・・・・・」チラ
エリオ「・・・・・」カキカキ
マコト(なんか、こうやって普通のエリオを見てると変に意識しちゃうな・・・)
エリオ「・・・・・」
マコト(気まずい・・・)
エリオ「イトコ」
マコト「は、はい!?」
エリオ「イトコも見る?」
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75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 01:23:23.16 ID:ldUPhVR70
-
マコト「俺はいいよ」
エリオ「そう・・・」シュン
マコト「あ、いや、やっぱり見ようかな!」
エリオ「ほんと・・・? はい、どうぞ!」
マコト(う~・・・変に緊張する)
エリオ「・・・・・」
エリオ「イトコ」
マコト「何?」
エリオ「ありがとう」
マコト「・・・俺なんかしたっけ?」
エリオ「なんでも!とにかくありがとう・・・!」
マコト「・・・どういたしまして」
マコト(・・こっちの世界も悪くないな)
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77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 01:31:49.23 ID:ldUPhVR70
-
数日後
マコト「やっと学校終わった・・・早くエリオ拾って帰らないと」
マコト「ん・・・あれは、エリオ?」
マコト「!」サッ
モブ男「来てくれてありがとうエリオちゃん」
エリオ「う、うん」
モブ男「手紙、読んでくれた?」
エリオ「うん・・・」
モブ男「じゃあ俺の気持ちは伝わったよね?
モブ男「・・・藤和エリオさん、俺と付き合って下さい!」バ
マコト「!!」
-
79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 01:36:53.15 ID:ldUPhVR70
-
エリオ「・・・・・」
マコト(エリオどうすんだ・・・?まさか)
エリオ「ごめんなさい・・・!」
モブ男「そんな!ど、どうして」
エリオ「ごめんなさい・・・、好きな人がいるんです」
マコト(ッ!)
モブ男「そう・・・ですか。わかりました・・・」
モブ男「でも俺諦めません!いつかエリオちゃんのこと振り向かせて・・・う、うぉおおおおお!!」ダダダダ・・・
-
81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 01:39:50.70 ID:ldUPhVR70
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キコキコ
マコト「・・・・・」
エリオ「・・・イトコ」
マコト「・・・・・」
エリオ「・・・イトコ?」
マコト「何」
エリオ「もしかして何か怒ってる?」
マコト「別に」
エリオ「ほんとに?」
マコト「ああ」
エリオ「そう・・・」
マコト「・・・・・」イライラ
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83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 01:47:16.71 ID:ldUPhVR70
-
夜
コンコン
マコト「どうぞ」
エリオ「おじゃまします・・・」ガチャ
マコト「・・・何か用?」
エリオ「あ、その・・・」
マコト「・・・・」
エリオ「うぅう、その・・・」
マコト「用がないなら出てってくれないか?これから寝るんだ」
エリオ「い、イトコやっぱり何か怒ってる?」
マコト「怒ってない」
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84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 01:55:24.03 ID:ldUPhVR70
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エリオ「怒ってるよ!だって・・・なんか怖い」
マコト「あのさぁ、なんでそんなに俺にベタベタしてくる訳?」
エリオ「それは・・・」
マコト「そういうのはさ、好きな人とやれよ。いるんだろ?好きな人」
エリオ「!!? な、なんで」
マコト「今日の放課後、お前が告れらてるところに遭遇したんだよ」
エリオ「ッ!」
マコト「勝手に聞いて悪かったな。別に盗み聞きするつもりはなかったんだが」
エリオ「聞いてたんだ・・・」
マコト「あぁ、だから俺じゃなくてその好きな人に甘えてこいよ」
-
85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 01:59:54.58 ID:ldUPhVR70
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マコト「お前の容姿なら振られることもないだろうしな」イライラ
エリオ「・・・・イトコ」
エリオ「私が好きな人・・・だれだと思う?」
マコト「そんなの知る分けないだろ」
エリオ「イトコだよ」
マコト「・・・は?」
エリオ「私、イトコのことが好きなんだよ・・・!?」
マコト「真剣に話してる時に冗談はよしてくれよ!」
エリオ「本気だもん!」ダ
マコト「!?」
ギュ
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88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 02:04:11.66 ID:ldUPhVR70
-
エリオ「本気で・・・好きなんだもん!」
エリオ「イトコが大好きなんだもん!」
マコト「え、エリオ・・・」
エリオ「ごめんなさい・・・」ジワ
エリオ「私がしつこかったから、イトコ怒っちゃったんだよね・・・?」
エリオ「ごめんなさい、ごめんなさい・・・だから、嫌いにならないで・・・!」ギュウ
マコト「エリオ・・・」
マコト(なんだ・・・結局俺の一人相撲だったのか)
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91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 02:07:34.18 ID:ldUPhVR70
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マコト「エリオ、もういいよ」
エリオ「え・・・?」
マコト「ごめん、俺が悪かった。エリオの気も知らないで、一人でイライラして」
マコト「本当にごめん」
エリオ「私のこと・・・嫌いじゃない?」
マコト「ああ、嫌いじゃないよ」
エリオ「じゃあ好き?」
マコト「・・・好き、・・・かも」
エリオ「かも?」
マコト「ッ!・・・好きだよ!」
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92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 02:12:22.00 ID:ldUPhVR70
-
エリオ「うれしい・・・♪」ニコ
マコト「これで許してくれるか?」
エリオ「んーん、許さない」フルフル
マコト「えぇー・・・じゃあどうすればいいんだよ」
エリオ「ちゅーして」キュ
マコト「いや、それは流石に・・・」
エリオ「んー!」ズィ
マコト「・・・はぁ、わかったよ」
チュ
エリオ「ん・・・!?」
マコト「ほっぺで勘弁してくれ」
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94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 02:17:20.23 ID:ldUPhVR70
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エリオ「むー・・・!」
マコト「頼むよ・・・」
エリオ「じゃあ変わりに一緒に寝て!」
マコト「・・・うーん、・・・わかったよ」
パチン
モゾモゾ
エリオ「イトコ、もうちょっとくっついていい?」
マコト「お、おぅ」ギュ
エリオ「えへへ、イトコあったかい」
マコト「エリオもあったかいよ」
エリオ「イトコ・・・好きだよ」
マコト「俺もだエリオ」
・・・・・
・・・
・・
-
99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 02:30:03.59 ID:ldUPhVR70
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チュンチュン チチチチ
ボッフンボッフン!
マコト「ぅ、うーん」
ボフボフ!
マコト「痛い、なんだよ!」ガバ
エリオ「・・・・・」
マコト「・・・何でふとん巻いてるの?」
エリオ「もふ」
マコト「ってもうこんな時間じゃないか!早く着替えないと遅刻するぞ!?」
エリオ「?」
マコト「ほら、はやくふとん脱げよ」シュルシュル
エリオ「もふ~」バサ
マコト「ほらエリオ急ぐぞ!」
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100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 02:30:32.84 ID:ldUPhVR70
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エリオ「・・・なんで?」
マコト「なんで、・・・って遅刻するからに決まってるだろ?」
エリオ「イトコが?」
マコト「お前もだよ」
エリオ「なんで私?」
マコト「いや・・・、お前だって学校行ってるだろ?」
エリオ「私・・・学校行ってないよ?」
マコト「は?だって昨日も・・・、!!」ハッ!
エリオ「? イトコ、大丈夫・・・?」キョトン
マコト(もしかして・・・)
マコト「元の世界に・・・戻った?」
エリオ「・・・?」
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101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 02:30:47.98 ID:ldUPhVR70
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マコト「は、はは・・・なんだよそれ」ガク
エリオ「イトコ、壊れた?」
マコト「いや、なんでもない」スック
エリオ「本当?」
マコト「ああ」
マコト「あ、そうだエリオ」
マコト「好きだぞ」
おわり
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102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 02:32:12.02 ID:HakZ3zm+0
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おつ
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103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 02:33:36.62 ID:bP5N0nHX0
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なんとも言えない未完成感
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104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 02:35:47.29 ID:ldUPhVR70
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グダグダで終わってごめんね
電波SS少ないから書いてみたけど俺じゃ力不足だったね
このスレは落してもいいし誰か書いてもいいよ
マジでだれか電波SS流行らせてくれ
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105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 02:35:57.85 ID:9fdiqyxe0
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乙
未完成感が良いじゃない
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106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 02:47:03.35 ID:Cv5KZRwd0
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乙
エリオちゃんかわいい
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107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 02:47:59.41 ID:DYQC6y020
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乙、こういう突っ走り切れない青春男も悪くない
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108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 02:47:59.75 ID:Cc1saRUsO
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乙、しかし続き気になるww

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