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モバP「なぁ、李衣菜」
- 1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 22:47:17.79 ID:YsgGVtZmo
-
李衣菜「なんですか、Pさん?」
P「李衣菜って……」
李衣菜「はい」
P「可愛いよな」
李衣菜「はぁ。どうもです」
P「あれ、反応が薄い」
李衣菜「そりゃ、何度も言われてたら慣れますよ」
P「なんてこった……言い過ぎたか」
李衣菜「ま、悪い気はしませんけどね。えへへ」
P「やっぱり李衣菜は可愛いなぁ」
―――
- 2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 22:50:27.19 ID:YsgGVtZmo
- ―――
P「李衣菜ー、リーナー」
李衣菜「呼びました、Pさん?」
P「いやぁ、なんか李衣菜って呼びやすいなと思って。りいなーっ」
李衣菜「よく分かんないですけど……じゃあ私も。Pさーんっ」
P「なんだ李衣菜ー」
李衣菜「なんでもないですPさーん」
P「りいなーりいなー」ナデナデ
李衣菜「PさんPさーんっ」コシコシ
――― - 3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 22:54:17.41 ID:YsgGVtZmo
- ―――
P「李衣菜ってさ」
李衣菜「はい?」
P「ヘッドホンを首にかけてないと死んじゃったりするのか?」
李衣菜「……どういう質問ですかそれ。別に死にはしませんよ、ほら」スチャ
P「いやだって、なぁ?」
李衣菜「なぁ、じゃないですよ……確かにいつもかけてますけど。癖みたいなものです」 - 5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 22:58:31.88 ID:YsgGVtZmo
- P「癖ねぇ……。肩凝らないか?」
李衣菜「まぁ、少しは。揉んでくれるんですか?」
P「おう、任せなさい」ワキワキ
李衣菜「うっ、手つきがやらしい……! やっぱりいいですっ」タタッ
P「へへへ、待ちなぁねーちゃんっ」
李衣菜「いやぁぁぁあああ来るなーっ!」
――― - 7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 23:02:47.25 ID:YsgGVtZmo
- ―――
P「うーん、おっかしいな……」ガサゴソ
李衣菜「なにしてるんですか?」
P「ああ、李衣菜。ちょっと探し物をな……どこやったか」
李衣菜「しょっちゅう物を失くしてますよね、Pさんって」
P「うっ。そんなイメージある?」
李衣菜「イメージっていうか、事実ですよね」
P「うぐっ……」 - 8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 23:05:22.31 ID:YsgGVtZmo
- 李衣菜「この前もあれがないーこれがないーって……あ、そういえばあの時も」
P「わ、わーわー! もういいよ分かりましたすみませんでした!」
李衣菜「まったくもう……はいこれ、次からはしっかり整理しといてくださいね?」ピラッ
P「お? おおーっ! 俺が探してた資料! ど、どこにあった!?」
李衣菜「あっちのソファーです。大方寝転がりながら作ってたんでしょ? 字も雑だし……」
P「さんきゅー李衣菜! これで明日の企画に出せるぞー!」
李衣菜「ちょ、ちゃんと反省してます!?」
P「してるしてる~!」
李衣菜「もー……仕方ない人なんだから」クスッ
――― - 10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 23:07:18.00 ID:YsgGVtZmo
- ―――
李衣菜「~♪」シャカシャカ
P「…………」
李衣菜「♪♪」
P「李衣菜、李衣菜」ボソ
李衣菜「! ……あれ、Pさん今声かけました?」
P「おー、音楽聴いてるのに聞こえたのか」
李衣菜「ふふ、Pさんの声ならどんなに離れていても聞き分けてみせますよ」ニコッ
P「」キュン
――― - 11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 23:10:58.32 ID:YsgGVtZmo
- ―――
李衣菜「…………」キュッキュ
李衣菜「はぁ~っ。…………」フキフキ
李衣菜「うん、綺麗になった!」
P「ん? そのヘッドホン……」
李衣菜「どうしました?」
P「いや、どこかで見たような、そうでないような」
李衣菜「む……忘れちゃったんですか? ショックです……」
P「え、あーいやちょっと待て! 今思い出す……!」
李衣菜「……なーんて。ふふっ、別に忘れてても仕方ありませんよ」
P「へっ?」 - 12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 23:13:33.35 ID:YsgGVtZmo
- 李衣菜「もう随分前の話ですし。ほら、私が初めてのLIVEを終えたときに……」
P「あ……、ああ! 俺がプレゼントしたやつか!」
李衣菜「思い出しました? よかった、これでも気づかなかったらさすがに泣いちゃったかも」
P「う……すまん」
李衣菜「いいですってば! 確かに塗装も剥げかけて、見すぼらしくなっちゃいましたけど」
李衣菜「私とPさんとの、大切な思い出ですから。ずーっと、傍に置いておきたいんです」
P「李衣菜……」 - 13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 23:15:18.69 ID:YsgGVtZmo
- 李衣菜「えへへ……なんだか照れくさいな」
P「ありがとう、李衣菜」ギュッ
李衣菜「ぅわわ、なんですか急にっ」
P「もう絶対忘れないよ。絶対」
李衣菜「……はい♪」
――― - 14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 23:19:06.06 ID:YsgGVtZmo
- ―――
P「李衣菜、もし突然俺がいなくなったらどうする?」
李衣菜「なんですかヤブから棒に」
P「まぁまぁ、そう言わずに。どうする?」
李衣菜「えー……うぅん、特になにもしないと思います」
P「ほう、そりゃまたどうして」
李衣菜「だって、そのうちひょっこり帰ってくると思うから。Pさんだし」
P「なるほど……いや待て、どういうことだそれは」 - 15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 23:23:41.49 ID:YsgGVtZmo
- 李衣菜「いきなり音信不通になって、その数週間後にアイドル候補生を連れてくる人がいるらしい」
P「……あ、はい。私です」
李衣菜「ほら」
P「待ってくれよ、それとは関係なしで行方不明になったら!?」
李衣菜「私を置いてどこかに行っちゃうんですか?」
P「行かない、けど……」
李衣菜「じゃあ問題ありません。地獄の果てまでもついて行きますよ、Pさん!」
P「あはは……頼もしい限りだよ、ホント」
李衣菜「ふふっ♪」
――― - 16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 23:26:40.66 ID:YsgGVtZmo
- ―――
P「最近、李衣菜……」
李衣菜「?」
P「ギター弾いてないよな」
李衣菜「ぎくっ」ギクッ
P「口で言うなよ……どのくらいだ?」
李衣菜「に、2週間くらい、かなぁ……?」
P「んん?」
李衣菜「……1ヶ月だったよーな……」
P「…………」
李衣菜「………………3ヶ月です、はい」 - 17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 23:30:17.65 ID:YsgGVtZmo
- P「…………」ニッコリ
李衣菜「…………」ニッコリ
P「……特訓」
李衣菜「あ、ちょっとヨウジガー」クルッ
P「まぁそう言うな」ガシッ
李衣菜「やだー! 特訓いやぁー!!」
P「まーまーまー、たった1週間だって頑張れ頑張れ李衣菜なら出来る」
李衣菜「せ、せめて3日! 3日で許してぇ!」ジタバタ
P「ゼンショスルヨー」
いやぁぁぁぁぁぁあああああ……!
――― - 18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 23:32:59.57 ID:YsgGVtZmo
- ―――
P「李衣菜、ちょっといいか?」
李衣菜「はい、なんでしょう?」
P「次のLIVEの演出で少し迷ってる箇所があるんだけど……」
李衣菜「あれ、珍しいですね。Pさんが迷うなんて」
P「俺だってスランプくらいあるさ。それでな、李衣菜の意見を聞きたくて」
李衣菜「私の意見ですか? いいのかな、私なんかが口出ししちゃって……」 - 19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 23:35:07.07 ID:YsgGVtZmo
- P「李衣菜だからこそお願いしたいんだ。頼りにしてます、李衣菜さん」
李衣菜「そ、そう言われると弱いです……うん、わかりました。任せてください!」
P「あぁ、ありがとう! 早速なんだけど、この場面を――」
李衣菜「ふむふむ……うーん、私なら――」
P(結果、このLIVEはとても高い評価を受けた。流石は元ロックアイドルリーナ!)
――― - 20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 23:38:31.51 ID:YsgGVtZmo
- ―――
P「おっと、もう出る時間だ」
李衣菜「もうですか?」
P「うん、今日は早くから営業先に顔見せなきゃな」
李衣菜「そっかぁ……また遅くなります?」
P「そうなっちゃうかな……先に寝ててもいいぞ」
李衣菜「いえ、待ってます。いつもどおり、おかえりなさいって言わせてください」
P「……悪いな、いつも」
李衣菜「ふふ、なに言ってるんですか。今更ですよ、そんなこと。それに……」
李衣菜「この指輪を頂いたとき、私の人生……全部、Pさんに捧げるって決めたんですから」 - 21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 23:42:10.49 ID:YsgGVtZmo
- P「……ありがとな、李衣菜」
李衣菜「はい♪ ……って、Pさん時間時間!」
P「うお! やばい遅れるっ!」
李衣菜「あああ、お弁当忘れてますってば!」
P「おおっ、さんきゅ! じゃあいってきま――」
李衣菜「あ、もうひとつっ」
P「え?」
ちゅっ
李衣菜「――んっ。いってらっしゃい、あなた♪」
P「……ああ、いってきます!」
おわり - 22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/24(木) 23:43:16.48 ID:YsgGVtZmo
- というお話だったのさ
だりーなと添い遂げたい今日この頃 - 24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/25(金) 07:45:08.23 ID:VtQ/wF41o
- うわあああだりいいいなあああかわいいよおおおお
乙!
だりーなきた!
だりいいいなあああかわいいよおおおお

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