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紅莉栖(29)「気付けば処女のまま三十路を向かえようとしてる」

1: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 12:06:02.03 ID:eg2HQwIN0
紅莉栖「まゆりは五年前に漆原くんと結婚したし……」

紅莉栖「橋田は美人の嫁を見つけて今は可愛い娘がいる……」

紅莉栖「フェイリスさんは秋葉原の池主として活躍してるし……」

紅莉栖「桐生さんは天王寺さんと結婚して綯ちゃんと幸せな家庭を築いてる……」

紅莉栖「私はぼっちのままアメリカで研究暮らし、休日は@ちゃんで書き込み……」グスッ

紅莉栖「岡部ぇ……」




6: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 12:17:35.13 ID:eg2HQwIN0
紅莉栖「最近、岡部と連絡が取れない……」グスッ

紅莉栖「あいつがまだ大学に通ってるころは、三日に一回は電話してくれたのに……」

紅莉栖「……その頃は私も、年に数回だけど日本に行ってラボに行ってた」

紅莉栖「空港までラボメンみんなで向かえに来てくれて、よく戻ったな!我が助手クリスティーナよ!とか言って高笑いしてたのに……」

紅莉栖「岡部が就活をするようになって、私の方も研究でなかなか日本に行けなくなって……ぅう」グスッ


16: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 12:24:36.61 ID:eg2HQwIN0
紅莉栖「それから自然に岡部からの電話が減って……もう一年以上連絡がこない」

紅莉栖「……最後にラボメンみんなで集まったのは、まゆりと漆原くんの結婚式の時だっけ」

紅莉栖「その少し前に橋田も結婚して、橋田に先を越されたわね、狂気の童貞マッドサイエンティスト()さん?なんて岡部をからかったりして……」

紅莉栖「岡部も、貴様もそのままでは婚期を逃すぞ?HENTAI天才処女よ!なんて言い返してきて……」

紅莉栖「あの時は、楽しかったな……」グスッ


22: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 12:35:07.57 ID:eg2HQwIN0
紅莉栖「正直、あの頃の私は自惚れてた……」

紅莉栖「実は岡部は私に気があるんだって……」グスッ

紅莉栖「だから、向こうが告白して来るまで絶対にこっちからも告白しないって……」

紅莉栖「でも、一年経っても、三年経っても、五年経っても……岡部は私に告白して来なかった……」

紅莉栖「まゆりに聞いた話だと、岡部は会社を立ち上げて成功させたらしい。まあ、あいつ妙なカリスマみたいなのがあるから分からないでもないけど……」

紅莉栖「厨二病も少し控えるようになって、社会人として身嗜みを気にするようななってから、あいつは女性からモテるようになったって聞いた……」

紅莉栖「ま、まあ、あいつ元は悪くない顔だし、厨二病がなければ性格もいいし……」ポッ

紅莉栖「あいつ、もう童貞じゃないのかな……私以外の女と……」グスッ


28: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 12:44:11.03 ID:eg2HQwIN0
紅莉栖「@ちゃんでも、鳳凰院を見ることがなくなった……」

紅莉栖「……最近は私が別アカで鳳凰院と栗御飯の二つのコテハンを使って自作自演の争いをするのが私の日課になってる」

紅莉栖「鳳凰院が理論も糞もない滅茶苦茶なレスをして、栗御飯が徹底的に論破する」

紅莉栖「今では板の住人が気味悪がって私たちを見かけたとたんにスレから人が離れていく……」

紅莉栖「昨日は自作自演のスレを二つほど建てて埋めた」

紅莉栖「こうしてると、まるで昔に戻った気分になれる……」グスッ


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 12:45:13.47 ID:jt0t1fjL0
駄目人間ですな


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 12:45:40.78 ID:RT+AGP100
自演してんのかよwww


42: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 12:52:03.82 ID:eg2HQwIN0
紅莉栖「………」グスッ

紅莉栖「………」カチカチ

紅莉栖「最後に取った岡部の写真……私をいつも慰めてくれる」

紅莉栖「はぅ……岡部ぇ」ポッ

紅莉栖「ああ、岡部……」ムラムラ

紅莉栖「……うぅ」ムズムズ

紅莉栖「はあ、はあ、岡部ぇ…岡部ぇ岡部ぇ!」クチュクチュ

紅莉栖「あっ、ダメっ、私、初めて、だから、あっ……」クチュクチュ

紅莉栖「あっ、んっ、あああああ」

紅莉栖「………ふぅ」


44: 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/07/16(土) 12:52:54.06 ID:aSjaWXmQ0
・・・・


55: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 13:04:08.60 ID:eg2HQwIN0
紅莉栖「……また、やってしまった」グスッ

紅莉栖「最近はもう毎日……」

紅莉栖「岡部ぇ……ううう」グスッ

紅莉栖「こんなんじゃ満足できないよぉ、岡部ぇ……」ジュン

紅莉栖「……もう、我慢できない」

紅莉栖「……日本に、岡部と所に行く」

紅莉栖「もう、こんな状態じゃ研究なんてできないし……」

紅莉栖「ふふっ、そうだ。見つけたら出会い頭にキスしてやる。その勢いで抱いて貰って、そのまま結婚しよう」

紅莉栖「一応、私もまだ二十代なんだから全然大丈夫。子どもをちゃんと産める」

紅莉栖「ふふふっ、なんで早く気付かなかったんだろ……」

紅莉栖「ああ、待っててね岡部ぇ」


71: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 13:15:28.55 ID:eg2HQwIN0
日本

岡部「……っで、話とはなんだ?ダル。急に人を呼びつけおって。俺が忙しいのは知っているだろ?……まさか、また娘の惚け話か?」

ダル「違うお。確かに僕のラブリーな天使ちゃんを自慢したいのは山々だけど、今日は別の話だお」

岡部「なんだ?」

ダル「ほら、今度まゆ氏ん所に赤ちゃん産まれたじゃん?それでラボメンでパーティーを開こうってフェイリスたんから提案があったんだお」

岡部「ああ、まゆりの。確か男の子だったか。あいつには忙しくて電話でしか祝いの言葉を言ってなかったからな。確かにいいアイデアだ」

ダル「そんでさ、オカリン。牧瀬氏にはオカリンが連絡取ってくんない?」


85: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 13:28:41.22 ID:eg2HQwIN0
岡部「紅莉栖に?」

ダル「オカリン、最近忙しくてろくに牧瀬氏と連絡取ってないんでしょ?」

岡部「まあ……確かに。何やら向こうも大変そうでな。俺がうっかり向こうの時差を考えずに電話をした時に、イライラしていたのか、えらくキレられてな。それ以来、こっちから連絡するを自重していたのだが……」

ダル「なあ、オカリン。因みに最後に連絡したのは……?」

岡部「まゆりの結婚式の時に直接会った時以来、ということは五年か。まあ、奴の事だ。実験大好きっ娘は自分の好きな研究をしながら元気にしているだろう」

ダル「その、オカリン?……五年の間で牧瀬氏からは連絡はなかったん?」

岡部「ああ、あったな。しかしお前も知っての通り、俺も忙しいのだ。残念ながら返事は返せていない」

ダル「うわっ……」


96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 13:40:43.75 ID:b9UpJrHa0
オカリンェ・・・


102: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 13:43:02.23 ID:eg2HQwIN0
岡部「……なぜ、そんな視線で俺を見る?」

ダル「オカリン、それはないわー。えっ五年?マジ?ないわー」

岡部「な、なにを言っているんだ貴様」

ダル「なあオカリン、オカリン、一つ聞いていい?」

岡部「……なんだ」

ダル「牧瀬氏がオカリンの事を好きだって知ってる?」

岡部「ふん、何を今更、当然だろう」

ダル「なん……だと……?」

岡部「あんなツンデレのテンプレのような反応をされて気付かない方がおかしいだろ」

ダル「牧瀬氏の好意に気付いていながら五年放置プレイとは……オカリンそれは流石に鬼畜すぎだろ常考」

岡部「まあ、確かに。一切連絡をしなかったのは悪いと思っているが……」

ダル「」


103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 13:44:25.95 ID:PlqlmK3N0
やっぱり子持ちは違うなwww


106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 13:45:37.62 ID:KATSx0l3O
ダルさんパねぇっスwww


145: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 14:06:05.27 ID:eg2HQwIN0
岡部「大体、俺は紅莉栖と本来なら必要最低限の連絡しか取らないつもりだった」

ダル「うわ」

岡部「ぐっ、そんな眼で見るな!いいから聞け。そもそも連絡を取らないと言い出したのは紅莉栖の方だ」

ダル「え?そうなん?」

岡部「お互い、相手の事を考えず今は目の前にある自分の将来だけを考えよう、とな。俺には自分の進路があったし、あいつには自分の研究があるからな」

ダル「………」

岡部「とは言え、あいつが構ってちゃんだという事はお前も知っているだろ?最初は三日に一度は連絡を取り合っていたんだが……」

ダル「牧瀬氏に逆キレされたと」

岡部「まあな。俺はそれをいい機会だと思い、連絡するのを自重して自分のやりたい事に専念した」

岡部「そのお陰で俺は自分のやりたい事を実現出来た。……とはいえ、紅莉栖に全く気遣いしてやれなかったのは完全に俺の落ち度だ……」


157: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 14:21:46.03 ID:eg2HQwIN0
岡部「まあ、とにかく紅莉栖には俺の方から連絡をする」

ダル「……うん、任せたお。あと、オカリン」

岡部「なんだ?まだ話があるのか?」

ダル「一つ忠告しとくけどさ。……オカリン、牧瀬氏に刺されても文句言えないお」

岡部「うっ……分かってる」ゾクッ

ダル「じゃあな~」

岡部「ああ……」

岡部「…………」ビクビク

岡部「…は、はやく…紅莉栖にメールを送ろう」カチカチ

『久しぶりだな紅莉栖よ。今度まゆりとの子どもが産まれた記念に、ラボメン全員でパーティーを開こうと思う。お前も、都合が良ければ参加して欲しい。日程と場所は――』

岡部「これでよし。送信、と……」カチ

岡部「ふぅ………あっ」

岡部「しまった。打ち間違いで『まゆりの』が『まゆりとの』になっている……」

岡部「……まあ、いいか」


158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 14:22:16.66 ID:i/8caTQg0
よくねぇwwwwwwwwwwwwwww


192: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 14:34:09.38 ID:eg2HQwIN0
Prrrrr!

岡部「ん?紅莉栖か。電話で返事がくるとはな」ピッ

紅莉栖「……岡部?」

岡部(ああ、久しぶりの紅莉栖の声だ……)

岡部「ああ、俺だ。久しぶりだな紅莉栖」

岡部(久しぶりの電話だ。茶化さずに紅莉栖呼びでいいか)

紅莉栖「……さっきのメール、ほんと?」

岡部「ああ本当だ。男の子だそうだ。全く実感が湧かないな。あの脳天気な幼馴染みが母親になる日が来るとは……」

紅莉栖「……へぇ、それはおめでとう」

岡部「まゆりだけじゃない。指圧師――萌郁の方も、もう直ぐ出産だそうだ。こっちは女の子らしい」

紅莉栖「き、桐生さんにも……!?」

岡部「ああ、めでたいこたは続くもんだな」

紅莉栖「へぇ……ふ~ん……」ギリッ

岡部(あれ?今歯軋りした?)


240: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 15:08:56.64 ID:eg2HQwIN0
紅莉栖「……まさか、フェイリスさんも?」

岡部「フェイリス?フェイリスはまだに決まっているだろ」

岡部(あいつ結婚してないし)

紅莉栖「……『まだ』、ねぇ」ギリッギリッギリッ

岡部(は、歯軋りが強くなった!?)

紅莉栖「……ねえ、岡部。今から会わない?」

岡部「はぁ?今からって……お前、アメリカにいるんじゃ」

紅莉栖「こっちにたまたま用事があってね。……私は、岡部に会いたいな……」

岡部「」ドキッ

岡部(く、紅莉栖の声がエロい……)

岡部「あ、ああ。別に構わない。今日は予定を空けているからな」

紅莉栖「良かった。じゃあさ、今はら私のホテルに来て。場所は今まで通り、知ってるでしょ?」

岡部「分かった。じゃあ今からそちらに向かう」

紅莉栖「うん、またね」
岡部「ああ、また」ピッ

岡部「五年振り、か……取り敢えず、会ったら謝ろう」


256: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 15:20:39.10 ID:eg2HQwIN0
ホテル前

岡部「……さて、着いたはいいが」キョロキョロ

岡部「……まだ来ていないな」

?「あっ、オカリンおじさん!」

岡部「ん?ああ綯か。おじさんと呼ぶのは……って、もう呼ばれる年か。奇遇だな。ミスターブラウンと萌郁は元気にしているか?」

綯「うん。二人とも、とっても仲良いよ!」

岡部「そうか。そう言えば、お前ももう直ぐお姉ちゃんになるんだな」

綯「うん!だから妹の為に綯はしっかりしなきゃ」

岡部「そうか。立派なことだ」ナデナデ

綯「えへ。そう言えば、オカリンおじさんはどうしてここにいるの?」

岡部「ああ、実は紅莉栖と……」

紅莉栖「………」

岡部「ひっ!」ビクッ


269: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 15:32:20.10 ID:eg2HQwIN0
綯「あっ!紅莉栖お姉ちゃんだ!お久しぶりです」ペコリ

紅莉栖「ええ、久しぶりね。綯ちゃん」ニコッ

岡部「」ビクッ

岡部(く、紅莉栖?あれが本当に紅莉栖なのか!?俺がタイムリープを繰り返した時よりも酷い目をしてるぞ)

綯「あっ、もしかして今から二人でデートですか?」

紅莉栖「ええ、そうよ」ニコッ

岡部(怖い!紅莉栖怖い!なんで綯は平気なんだよ!)

綯「じゃあお二人の邪魔をしちゃいけないから、私は帰りますね。さような、オカリンおじさん、紅莉栖お姉ちゃん!」タッタタタ

岡部「な、綯!ま、待って……」

紅莉栖「……待つのはあんたよ」ガシッ

岡部「」ビクッ

紅莉栖「……岡部、会いたかった」ギュ

紅莉栖「ああ、会えてよかった」ニコォ


287: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 15:45:26.54 ID:eg2HQwIN0
岡部「く、紅莉栖!?何を」

紅莉栖「はあ、はあ……岡部ぇ、岡部ぇ」スーハークンカクンカ

岡部「は、離せ!往来でで人を嗅ぐ…んむっ!?」

チュッ

紅莉栖「んっ……はぁ、はむ、んっ、ちゅ…あはは、岡部ぇ…」ハアハア

岡部「ぷはっ、くっ、お、落ち着け紅莉栖!」

紅莉栖「あれー?なんで岡部は私のキスしたのに動揺してないの?他の女で慣れてるから?ねえ?なんで?答えて下さい。答えて。答えなさい。答えろよ。答・え・ろ」


292:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 15:47:10.84 ID:b9UpJrHa0
ヤンデレクリスティーナだと・・・!


299:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 15:49:54.97 ID:zEs8KQza0
これはいいヤンデレーナ
いいぞもっとやれ


309: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 15:58:26.76 ID:eg2HQwIN0
岡部(ま、待て!待て待て待て待て!なぜだ!?どうしてこうなった!?)

紅莉栖「ねえ、岡部。聞いているの?ねえ、ねえ」

岡部(紅莉栖と五年振りの感動の再開の筈だった!連絡取れなかったことも謝って!良い雰囲気になればプロポーズも、って考えていたのに……なんだよこれ!)

紅莉栖「ふふっ、聞いてないの?聞こえないの?私が見えないの?私を見てないの?ねえ、岡部どうなの?答えて」

岡部(と、とにかく謝って……)

紅莉栖「まあ、いいや。後で話の続きはホテルでゆっくりしましょ」

バチバチィ!

岡部「がっ……はっ」

岡部(す、スタンガン、だと……?)

紅莉栖「ふふ、お休み岡部。たっぷり私が愛してあげるから」


315:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 16:00:04.78 ID:8Rle1woa0
クリスティーナェ……


336: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 16:14:23.57 ID:eg2HQwIN0
紅莉栖の部屋

岡部「ぐっ……」

岡部(ここは……?)

紅莉栖「……あっ、起きた?」

岡部「く、紅莉栖?……ひぃ!」ガタッ

紅莉栖「ちょ、ちょっとどうしたのよ。やっぱりあんた疲れてるみたいね……」

岡部「はぁ?……へっ?」

紅莉栖「あんた、ホテルの前で倒れたのよ?覚えてない?仕事、大変なのは分かるけど無茶すんなよ……」

岡部「そ、そうだったのか……?」

岡部(な、なんだ夢……だったのか?確かに最近はろくに休みを取れていなかったが……)

紅莉栖「全く。久しぶりに会ったのに、心配させやがって」

岡部「あ、ああ……済まない……ッ」

岡部(なんだ首もとがに痛みが……)


345: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 16:26:19.78 ID:eg2HQwIN0
紅莉栖「改めて、久しぶりね。岡部」

岡部「あ、ああ。五年振りだな紅莉栖。その、済まなかった」

紅莉栖「……ん?なんのこと?」

岡部「いや、忙しかったとはいえ、五年間連絡をしなかったのは悪いと思っている。お前への配慮を疎かにしていた」

紅莉栖「べ、別に気にしてないわよ。それに、私はあんたが自分の夢を実現できた事、素直に嬉しいって思っている」

岡部「あ、ありがとう……」

岡部(ああ、やっぱりさっきのは夢だ。考えてもみろ。紅莉栖があんな馬鹿げた真似をする筈がないではないか)

岡部「少し、喉が乾いたな。何か飲み物を貰えると助かるのだが……」

紅莉栖「ふふっ、ドクペなら買ってあるわよ、ほれ」

岡部「おお!気が利くではないか!流石は我が助手だ」

紅莉栖「助手じゃないっての」

岡部「では、さっそく戴こうと……ん?」

岡部(中身が減っていないのにキャップが開いている?)


357: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 16:35:35.68 ID:eg2HQwIN0
紅莉栖「………」ジー

岡部「……何故、こっちを見ているのだ?」

紅莉栖「………飲まないの?」

岡部「」ビクッ

岡部「あ、いや……戴くが……そ、そうだ!紅莉栖も一緒に飲まないか?」

紅莉栖「いいわ。遠慮しないで飲みなさいよ」

岡部「そ、そうか……」
岡部(ば、馬鹿な。たかがドクペに何を警戒しているというのだ、俺は!やはりさっきの夢が原因か……ん?あれ?)

岡部「な、なあ……紅莉栖」

紅莉栖「なに?」

岡部「そ、その……上着のポケットには何が入っているんだ?随分と膨らんでいるが」

紅莉栖「ああ、これ……?気になるの?」

岡部「あ、ああ…ふと気付いてな」

紅莉栖「これなら、さっきもあんたに見せたじゃない」

岡部「えっ……?」

紅莉栖「スタンガンよ。あんたを気絶させた」


367: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 16:48:18.77 ID:eg2HQwIN0
岡部「や、やはり夢じゃないのか」ガタガタッ

紅莉栖「もう、私とキスした事、忘れたの?」

紅莉栖「じゃあ、岡部。さっきの話の続き、しよっか?」ニコッ

岡部「あ、謝る!謝るから!?五年間もお前を放置したのは本当に済まないと思ってる!だからっ!」

紅莉栖「それはさっき聞いた。それよりも先に謝ること、あるでしょ」

岡部(ほ、他に!?なんだ?プリン勝手に食べたことをまだ根に持っているとでもいうのか!?)

紅莉栖「あんた、まゆりと子作りしたのよね」

岡部「」


岡部「はあ!?なんで俺とまゆりが!?そんな事したらルカ子が泣くどころじゃ済まんぞ!」

紅莉栖「黙りなさい」

岡部「………」


386: 忍法帖【Lv=35,xxxPT】 :2011/07/16(土) 17:02:33.19 ID:eg2HQwIN0
紅莉栖「桐生さんとも、小作りしたのよね。産まれたのは女の子だっけ?」

岡部「いや萌郁はミスターブラウンと」

紅莉栖「黙れ」

岡部「………」

紅莉栖「フェイリスさんはまだ孕んでないの?でもズッコンバッコンしたんでしょ」

岡部(いやいや何故俺がフェイリスなんかとズッコンバッコンせねばならんのだ……そもそも俺は)

紅莉栖「なんで岡部は私とズッコンバッコンしてくれないの?」グスッ

岡部「は、はぁ!?」

紅莉栖「まゆりや桐生さん、フェイリスさんにはズッコンバッコンしといて、私にはズッコンバッコンしないんだ。胸か!?胸が足らんのか!?」グイッ

岡部「む、胸を押し当てるな紅莉栖!」


387:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 17:03:25.42 ID:m2k+ewtN0
クリスぶっこわれたw


390:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 17:03:54.68 ID:7webby+hO
ズッコンバッコンいうなw


401: 忍法帖【Lv=36,xxxPT】 :2011/07/16(土) 17:13:41.08 ID:eg2HQwIN0
紅莉栖「ふん、何よ。どうせ三十路手前の貧相な胸を押し当てた所でヤリチンのあんたは何も感じないんだろ!?」オカベノスボンニテヲカケル

岡部「や、止めろ!ズボンを脱がそうとするな!」

紅莉栖「脱げ!さあ脱げ!どうせ萎えたバナナしか出てこな……えっ?」

岡部「……」ビンビング

紅莉栖「……」

岡部「オーノー」ビンビング

紅莉栖「………」ツンツン


岡部「はぅ……」ビクビク

紅莉栖「……Oh,So cute……」

岡部「……紅莉栖。一つ言っておく」



岡部「……俺は童貞だ」ビンビング


415: 忍法帖【Lv=36,xxxPT】 :2011/07/16(土) 17:19:30.22 ID:eg2HQwIN0
紅莉栖「……えっ?」

岡部「……童貞だ」ビンビング

紅莉栖「もう一回」

岡部「……俺が童貞だ」ビンビング

紅莉栖「もう一声!」

岡部「俺が!童貞だッ!!」ビンビング

紅莉栖「……魔法使い(ドウテイマイスター)」

岡部「ぐっ!だ、黙れ!HENTAI天才ヤンデル三十路手前処女め!」

紅莉栖「くっ……」


454: 忍法帖【Lv=36,xxxPT】 :2011/07/16(土) 17:31:08.05 ID:eg2HQwIN0
紅莉栖「……えっと、本当に童貞なの?」ギュ

岡部「に、握るな!本当だ!」ビンビング

紅莉栖「本当に本当?」シュコシュコシュコシュコ

岡部「あっ、ぐっ!こ、擦るな!お、お前!わざとだろ!?」ギンッ!

紅莉栖「あはは、良かった……岡部が童貞……はむっ」ベロレロピチャクチャ

岡部「はぅ」ギンッギンッビンビング!

岡部「や、やめっ…!も、もうで、出るっ」ビュルルル

紅莉栖「あむっんっ、は、あっ、んっ……!ひゃ」ビチャ

紅莉栖「………」ベター

岡部「……す、済まん」

紅莉栖「……ふへへ、岡部の精子」ペロリ


485: 忍法帖【Lv=36,xxxPT】 :2011/07/16(土) 17:43:48.93 ID:eg2HQwIN0
紅莉栖「でも、じゃあまゆりとの子どもって言うのは?メールに書いてあった」ペロッペロッ

岡部「ひ、人の精子を舐めながら話すなよ。そういう事か。あれは俺の打ち間違いだ。こんな事になるなら早く説明すれば良かった」

紅莉栖「な、なんだ……そうだったんだ。その、ごめん……」ペコリペロッペロッ

岡部(……頼むから、謝る気があるなら手に付いた精子を舐めるのはよしてくれ)

岡部「いや、俺がお前と五年間も連絡をしないのが悪かったんだ。お前にいらぬ心配を掛けさせた……それに関しては本当に済まないと思っている」ペコリ

紅莉栖「頭上げてよ、岡部は悪くないよ……はむっ」ペロッペロッピチャ

岡部(こ、今度は俺のサイセリウムセイバーに残った精子を吸い出してきた!?)ビクッ

岡部「な、なあ。お前、本当に処女か……?いくらなんでもHENTAI過ぎるだろ……ぐっ、舌を絡めるな!」

紅莉栖「な、なによ!本当よ!処女で悪いか?」ペロッペロッピチャレロ

岡部「は、あっ……」ビュルッ

紅莉栖「あっ、また出てきた」ペロッペロッ


507: 忍法帖【Lv=36,xxxPT】 :2011/07/16(土) 17:55:18.17 ID:eg2HQwIN0
紅莉栖「そ、そんなに言うなら証明してやる」

岡部「証明?」

紅莉栖「わ、私が処女かどうか!岡部のサイセリウムセイバーで確かめるの!わかったか!」

岡部(うわっ、ロマンも糞もない……ダル、ルカ子。セクロスとはこんなものなのか?セクロスはもっと、こう……)

紅莉栖「聞いてる岡部!?」

岡部「あ、ああ。な、なら検証してみようではないか!処女か!そうでないのか!」

岡部(もう自棄だ。久しぶりに鳳凰院モードで行こう……三十路でやると恥ずかしいがな)

岡部「もし処女だった場合、この鳳凰院凶真が!貴様の三十路手前ヴァージンをいただいてやろうではないかっ!フゥーハハハ!」


529: 忍法帖【Lv=36,xxxPT】 :2011/07/16(土) 18:11:32.08 ID:eg2HQwIN0
数日後


「まゆり、出産おめでとう。お前の子だからな、さぞ食欲旺盛な子に育つだろう」

「もう~その言い方はひどいよ~オカリン」

まゆりの出産パーティーは俺たちのラボで行われた。まゆりルカ子一家に橋田夫婦とその娘、ブラウン夫妻に綯、フェイリス、俺に紅莉栖と、ここまで人数が集まるとラボも随分と窮屈に思える。

「岡部さん、ボク、この子のお父さんとして頑張っていきます」

「うむ、頑張れよ」

昔から変わらない女にしか見えないルカ子だが、その瞳には強い決意が見えていた。それにしても、一見すれば女性同士にしか見えないまゆりとルカ子が子を授かる、という光景はいささか奇妙である。

「あの、それで、岡部さん達は、いつ式を挙げるんですか……?」
「ぶっ!」

後ろでダルの奥さんと話していた紅莉栖が吹き出した。


547: 忍法帖【Lv=36,xxxPT】 :2011/07/16(土) 18:27:26.31 ID:eg2HQwIN0
「な、なにを……」

「別に隠す必要もないだろ紅莉栖。まだ日程は決まっていないが近い内にな」

やたらと慌てふためる紅莉栖を横目に俺が変わりに答える。
あの日の夜。実験によって紅莉栖が処女だと証明された日から俺たちは恋人になった。
どうやら、ラボメン内では随分と昔から俺たち二人の話題が流れていたらしい。ダルにいってはどちらかから告白するか、フェイリスと賭をしていたそうだ。

「やっとオカリンも牧瀬氏ルート攻略か。随分と長かったお」

「ルートって言うなスーパハカー」

「オカリンも紅莉栖ちゃんもツンデレだからね~」

「だ、誰がツンデレか!」

ダルとまゆりに俺と紅莉栖が突っ込みを入れ、それを茶化すようにフェイリスが会話に混じり、ルカ子が傍観し、萌郁が写真を取る。

何年経っても変わらないラボメンの日常。それにもうすぐ俺たちの子どもたちが加わっていくのだろう。

ダルは由季さんと、まゆりはルカ子と、萌郁は天王寺と――そして俺は紅莉栖と。関係は昔と変わったが、ラボメンという絆はこれからも変わらない。それが、シュタインズ・ゲートの選択なのだろう。


おわり


読んでくれてありがとニャンニャン


550:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 18:28:47.20 ID:i7nBRj5H0
おつ


555:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 18:29:50.40 ID:0bOKyYRQ0
乙!


558:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/16(土) 18:32:04.58 ID:aIfvAAWY0
乙乙!





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