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真姫「最近、にこちゃんの様子がおかしいと思わない?」
- 1 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:37:22.72 ID:QTUlHHMn0
- アニメ最終話から、2ヵ月後くらいの設定で、王道系です。
アライズが出てきますが、キャラ設定が不明なので
全員2年、性格は見た目で判断しました。違和感あるかもです。 - 2 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:38:02.81 ID:QTUlHHMn0
- 絵理「やっぱり、真姫もそう思う?私も同じことを思っていたわ」
希「なんか妙に張りきっとると言うか、あせっとると言うか……そんな感じやね」
真姫「そうなのよね……ほら、今だって」
にこ「ほら!いつまで休んでるつもり?さっさと練習始めるわよ!」
凛「えぇー!?まだ少ししか休んでないにゃ!」
にこ「休憩なんて2、3分すれば十分でしょ。ほら、さっさと立つ!」
穂乃果「なんか最近のにこちゃん、すごいやる気だねぇ」
にこ「あんた達がだらしないからよっ!ほら、早く早く!」
花陽「うぅ……だれかたすけてー!」
- 3 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:38:55.05 ID:QTUlHHMn0
- 真姫「あんな感じだしね」
希「うーん、ちょっと前まではどっちかと言うと、休める時は休むほうやったよね」
絵里「近々ライブをする予定もないのに、一体どうしたのかしら?」
真姫「だから、二人なら何か知ってるかと思ったけど……その様子じゃ、知らないみたいね」
絵里「残念ながら、分からないわ……そうね、練習が終わったら、それとなく聞いてみましょうか」
真姫「そう?なら、任せるわ」
にこ「って、あんた達もいつまで話してるのよ!さっさと練習始めるわよ」
希「っと、待たすと怒りそうやし、とりあえずいこか」
絵里「ええ、とりあえず練習終わったらってことで」 - 4 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:39:31.10 ID:QTUlHHMn0
- ことり「ふぅー、今日もいっぱい練習したねー!」
花陽「うん!私もうクタクタだよー」
にこ「まったく、だらしないわねー。もっとアイドルとしての……」
絵里「にこ、ちょっといいかしら?」
にこ「ん?何よ」
絵里「えっと……最近妙に張り切っているわよね?何か心境の変化でもあったのかしら、と思って」
真姫(それとなくって言ってたけど、結構直球で聞いたわね……) - 5 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:40:16.81 ID:QTUlHHMn0
- にこ「う……べ、別に何もないわよ。いつも道理、練習してただけでしょ?」
絵里「そうかしら?ちょっと前までは、そこまで必死でもなかったわよ」
にこ「別に、必死になんてなってないわよ。」
真姫「隠さなくてもいいじゃない。確か……そう、今週に入ってからよね?様子がおかしくなったのって」
にこ「なっ……何よ、真姫ちゃんまで。だ、だから何もないって言ってるでしょ!ちょーと今まで手を抜きすぎてたかなーって思っただけなんだから!」
にこ「きょ、今日はちょっと用事があるから、もう帰るわ!じゃあ、また明日!」
絵里「あっ!ちょっと、にこ!?……はぁ、逃げられたわね」
希「んー、あれはあきらかに何か隠しとるなぁ」
花陽「にこちゃん、どうかしたの?」
絵里「そうね……何か知っているかもしれないし、みんなにも聞いてみましょうか」 - 6 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:41:18.61 ID:QTUlHHMn0
- 穂乃果「うーん、にこちゃんの様子が変……かぁ。すごいやる気だなぁーとは思ったけど、それだけかなぁ」
海未「そうですね……学園祭の時の穂乃果を彷彿とさせるので少しひっかかりましたが、特にライブが近いわけでもないので様子見をしていましたね」
穂乃果「が、学園祭の事は言わないでー!」
ことり「ふふっ、私も穂乃果ちゃんと海未ちゃんと同じかなぁ」
凛「凛も同じにゃー」
花陽「うーん……学園祭の時の穂乃果ちゃんかぁ」
穂乃果「うぅ、花陽ちゃんまで……」 - 7 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:42:34.16 ID:QTUlHHMn0
- 花陽「ご、ごめんなさい!そんなつもりじゃなくて、あの時と似てるは似てるんだけど、何か違うなって思ったから!」
希「そうやねぇ……穂乃果ちゃんと違って、本人ががんばってるって言うより、周りをけしかけてる感じかも?」
花陽「あ!それだよー、最近やけににこちゃんに練習しろって言われるもん」
海未「私達を練習させて、何がしたいのでしょうか……?」
絵里「んー、思い当たるとすれば……私達はあと数ヶ月したら卒業してしまうから、にこなりにみんなを心配しているのかもしれないわね」
真姫「にこちゃんがそんな殊勝なタイプかしら」
花陽「そ、それはちょっとひどいような」 - 8 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:43:25.21 ID:QTUlHHMn0
- ことり「あっ!そういえば!」
穂乃果「わ!ど、どうかしたの?ことりちゃん」
ことり「そうそう、日曜ににこちゃんっぽい人が言い争いしてるのを見たんだけど、関係あるかも?」
絵里「え?にこが言い争い?」
ことり「うん。バイトに行く途中だったんだけど、街中でにこちゃんっぽい人と誰かが言い争いしてたの」
ことり「遠かったし、バイトに遅刻しちゃいそうだったから、ちゃんと確かめられなかったんだけど……でもにこちゃんに似てるなーて」
海未「相手が誰かは分かります?」
ことり「ううん……ごめんね、それも分からないの。ただ、ちらっと見た感じだと2、3人はいたかな?」
真姫「にこちゃんが数人相手に言い争いねぇ……様子が変になったのも今週からだし、あたりかもしれないわね」 - 9 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:44:21.35 ID:QTUlHHMn0
- 絵里「さて、どうしたものかしらね。本人に聞いてもまたはぐらかされそうだし」
希「と、言ってもさっきの話にしたって確証はないんやし、やっぱにこっちに聞いてみるしかないんやない?」
凛「でも、普通に聞いても教えてくれないよ?」
真姫「……じゃあ、私が聞いてみるわ」
穂乃果「え?真姫ちゃんが?珍しいねー、自分から言い出すなんて」
真姫「べ、別にちょっと気が向いただけよ!とにかく、私がなんとか聞きだしてみるから協力しなさいよね」
希「気が向いただけ、ねぇ?まぁええけど。なら、明日の練習後にー……」 - 10 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:44:59.96 ID:QTUlHHMn0
- ~翌日・放課後~
絵里「昨日の事があったせいか、今日は大人しいわね」
希「でも、ずっと何か言いたそうにそわそわしとるな」
凛「いつにも増して挙動不審にゃー」
花陽「だ、だめだよ凛ちゃん。そんな事言っちゃ」
希「じゃあ、昨日言ったとおりにするから、後は任せたで真姫ちゃん」
真姫「言われなくても、何とかしてみせるわ」 - 11 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:45:55.74 ID:QTUlHHMn0
- 穂乃果「今日もおつかれー!あー、お腹が空いたなぁ」
海未「夕飯前に間食をすると、太りますよ?」
凛「でも、凛もラーメンが食べたいなー」
穂乃果「夕飯前にラーメンはさすがにやばそう……」
希「……あっ!」
絵里「どうしたの?希」
希「しもた、生徒会の仕事を一つ忘れとった。えりち、今から付き合う時間ある?」
絵里「ええ、そのぐらい平気よ。そういう事なら、さっさと終わらせましょうか」
希「ごめんな、えりち。みんなそういうことやから、うちらは行くわー。また明日な」 - 12 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:46:32.13 ID:QTUlHHMn0
- ことり「あ!そう言えば私も、衣装の事で少しやりたい事があったんだった!」
海未「そ、そうなのですか?なら、わ、私も手伝いましょうか?」
穂乃果(ぎこちないよ、海未ちゃん……!)
ことり「ありがと、海未ちゃん!穂乃果ちゃんも、手伝ってもらっていい?」
穂乃果「う、うん。もちろんだよまかせてー」
海未(穂乃果……棒読みになっていますよ)
ことり「それじゃあ、私たちも先に行くから。みんなまたねー」 - 13 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:47:15.48 ID:QTUlHHMn0
- 凛「あー!そういえば凛も、今日中にだせって言われてたプリント忘れてたにゃ!」
真姫「はぁ、何やってるのよ?」
凛「うー、まだ書いてないしやばいにゃー……かよちん、手伝ってー!」
花陽「う、うん。わかった!じゃあ閉められちゃう前に、教室に急いで行かないとー」
凛「よし、急いで行くにゃ!二人ともまたねー!」
真姫「……い、行っちゃったわね」
にこ「真姫ちゃんは手伝わなくて良かったの?」
真姫「プリントくらい、花陽がいれば十分でしょ」
にこ「ふーん?」 - 14 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:47:55.54 ID:QTUlHHMn0
- にこ「て、ゆーか、みんなして慌てて居なくなるってどういう事?なんか変ね」
真姫「そ、そう?そういう日だってあるんじゃない。偶然よ」
にこ「偶然ねぇ……」
真姫(さて、ここまでは計画通りだけど……問題はこの後ね)
真姫「にこちゃんはこの後、何か用事とかは?」
にこ「別になんもないわよ。みんな居なくなっちゃったし、さっさと帰ろうかしら」
真姫「じゃあ、私もそうするわ」 - 15 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:48:39.81 ID:QTUlHHMn0
- にこ「……姫ちゃん?おーい、まーきちゃーん」
真姫「え!?な、なに?」
にこ「何?じゃないわよ。もう別れるとこだから、じゃあねって言ったのに、聞いてないんだもん」
真姫(あー失敗したわ!タイミングを計ろうとしすぎて、気づいたらいつも別れる場所じゃない……)
真姫(あぁ、もう!こうなったら流れでいくしかないわ)
にこ「それじゃー……」
真姫「にこちゃん!」
にこ「な、なに!?びっくりした」
真姫「ちょっと、話したい事があるの」
にこ「話したい事……?」 - 16 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:49:34.69 ID:QTUlHHMn0
- 真姫「昨日の事なんだけど」
にこ「……だから別になんもないって言ってるでしょ」
真姫「とてもそうは思えないけど?明らかに様子が変だもの」
にこ「だ、だから今までちょーと手を抜いてたかなーって思っただけだってば」
真姫「へぇ?にこちゃんは、あんなに好きだって言ってたアイドル活動を手、抜いてたんだ?」
にこ「っ!!そ、それは……」
真姫「そんな訳ないわよね。にこちゃんがアイドル活動に真剣なのは、みんな知ってるもの」
にこ「…………」
真姫「それに、もう一つ聞きたい事があるの」
にこ「な、なによ。まだ何かあるの?」 - 17 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:50:28.09 ID:QTUlHHMn0
- 真姫「ことりが日曜に、にこちゃんが街中で言い争いしてるのを見たって言ってたけど……その時に何かあったんじゃないの?」
にこ「え!み、見られてたの!?」
真姫「どうやら当たりだったみたいね……何があったの?」
にこ「そ、それは……その……別に」
真姫「何もないわけないでしょ。明らかに今週入ってから、様子が変だし」
にこ「う……見てたんなら、ことりちゃんから聞けばいいじゃない」
真姫「残念ながら、見かけたってだけで、内容どころか、相手が誰かすらも分からなかったみたいなの。だから、にこちゃんに直接聞いてるんじゃない」
にこ「…………」
???「あら?あなたはこの前の……」
にこまき『え?』
- 18 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:51:13.61 ID:QTUlHHMn0
- ???「まさか、また会うなんてね」
にこ「あんた達……」
真姫(この三人、どこかで見たような)
にこ「アライズ……」
真姫「え?」
にこ「アライズの三人よ」
真姫「この三人が……あの、アライズ?」
ツバサ「あら、あなたは……確か、あなたもμ'sのメンバーよね?」
真姫「私の事を知ってるの?」
ツバサ「ええ、もちろん」 - 19 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:51:45.68 ID:QTUlHHMn0
- にこ「……で、何の用よ?」
真姫「にこちゃん……?」
ツバサ「ただ、見かけたから声をかけてみただけよ」
にこ「ふぅん……じゃあ、もういいでしょ?にこ達は忙しいの」
英玲奈「まぁ、そんなつれない事言うなよ。で、こいつがこの前言ってた後輩の一人か」
真姫「この前……?」
英玲奈「へぇ、これがねぇ?まぁ、確かに素材は悪くなさそうだけど」
にこ「ちょっと!人の後輩をこれ呼ばわりしてるんじゃないわよ!」
英玲奈「おっと、そいつはすまないな。……ま、大体わかったよ」
真姫(この前とか言ったわよね……しかも三人と言う事は、日曜に言い争いしてたのって、もしかして) - 20 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:52:15.67 ID:QTUlHHMn0
- にこ「ちょっと、ばかにしてるんじゃないでしょうね?」
英玲奈「いや?そんなつもりはないんだが……まぁ、気に障ったんなら謝るよ」
あんじゅ「そうですよー、英玲奈ちゃんは誤解されやすいけど、とてもいい人なんですよ」
英玲奈「あんじゅ……それは恥ずかしいから、やめろ」
あんじゅ「えー?別にいいじゃないですかぁ」
ツバサ「ちょっと、二人とも……まぁ、いいわ。とにかく、ただ声をかけてみただけだから、私達はこんなところで失礼するわね」
英玲奈「それじゃ、また会えたらな」
あんじゅ「またねー」
真姫「……行ったわね」
にこ「はぁ……まったく。まさかこんな所でまた会うなんて」 - 21 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:53:22.43 ID:QTUlHHMn0
- 英玲奈「…………」
ツバサ「気になる?さっきの子」
英玲奈「そうだな……この前、ああは言ったが、もしかしたら楽しめるかもしれない、と思ってな」
ツバサ「へぇ、英玲奈も?私もそう思ってたわ」
あんじゅ「今年は張り合いがないって、二人とも言ってたもんねー」
ツバサ「あのグループが出てきてたら、楽しい事になってたかもしれないだけに、今年は残念だったよ」
ツバサ(だから、来年はちゃんと勝負させなさいよ……μ's) - 22 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:53:53.46 ID:QTUlHHMn0
- 真姫「意外ね。アイドル好きのにこちゃんが、アイドルに向かってあんな態度をとるなんて」
にこ「別に……私だってそういう時ぐらいあるわよ」
真姫「へぇ?私はてっきり日曜に言い争いしてたのが、今の三人だからって思ったんだけど?」
にこ「そ……それは!」
真姫「そうなんでしょ?」
にこ「……はぁ、そうよ。その時にちょっと言い合いになったのよ」
真姫「今度こそ話してもらうわ。一体何があったのよ?」
にこ「分かったわよ。話せばいいんでしょ」 - 23 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:54:31.62 ID:QTUlHHMn0
- にこ「日曜に街中で偶然、アライズとぶつかったのよ」
にこ「アライズだって、すぐ気づいて謝ったわ。そうしたら……向こうもにこの事を知っていたのよ」
にこ「その時は嬉しかったわ。あのアライズにも注目されてたんだって」
にこ「でも、途中でラブライブを辞退した話になって……」
にこ「私達がでてれば張り合いがあったのに、残念だって言われて……」
にこ「すごく悔しかったの。私達がラブライブにでてれば、アライズにだって負けないって……にこは、本当にそう思ってたから」
真姫「にこちゃん……」 - 24 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:55:29.20 ID:QTUlHHMn0
- にこ「それで、来年に改めて勝負よって言われて……でもにこは3年だから卒業しちゃうし、他にも二人、卒業するって言ったの」
にこ「そうしたら何て言ったと思う?今のメンバーだから、いい勝負になると思ったのに、メンバーが変わるんじゃ勝負にならないって言ったのよ」
真姫「……それはなめられたものね」
にこ「でしょ!?そりゃ、にことついでに絵里や希もいたほうが良いとは思うし、しょーーじき、この穴はでかいと思うわ」
真姫(やっと、いつものにこちゃんらしくなってきたわね……って、なに喜んでるのよ、私)
にこ「でも、それでも例えにこ達がいなくなったとしても……μ'sはどのスクールアイドルにも負けてないわ!」
にこ「だから、そう言ったんだけど……あまりにも本気にしてないもんだから、ついカッとなって言い争いになったのよ」
真姫「なるほどね。そういうワケだったの」
真姫「それで、にこちゃんは来年負けないように、みんなに練習しろって言ってたのね」
にこ「そうよ。μ'sが一番だって事を、証明したかったのよ」
- 25 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:56:09.35 ID:QTUlHHMn0
- 真姫「でも、なんで隠してたの?特にそんな隠すような事じゃないって思うけど」
にこ「それは……その……だって、恥ずかしいじゃない。普段あんな事言っておいて、実はみんなの事を認めてる……なんて」
真姫「っぷ」
にこ「ちょ、ちょっと!?なに笑ってるのよ!」
真姫「だって、あまりににこちゃんらしいから、つい……」
にこ「あー、もう。やっぱり言うんじゃなかったわ……」
真姫「まぁ、いいじゃない。それに大丈夫よ!私達ならきっと負けないわ」
にこ「……そうね、そうだといいわね」
真姫「にこちゃん?」
にこ「…………」 - 26 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:56:55.33 ID:QTUlHHMn0
- にこ「ホントはね、それだけじゃないのよ……」
真姫「え?」
にこ「本当なら、あのまま行っていれば、自分が立てたはずの舞台……そこに立てなかったのがすごく悔しくて……」
にこ「別に穂乃果を責めるつもりはないわよ?そもそも穂乃果がいなければ、μ's自体が無かった事くらい分かってるし」
にこ「それでも、ふとした時に思っちゃうのよ……あのまま何事もなく行けてたらって」
にこ「やっぱりそれがどうしても悔しくて……だから、みんなにはにこの分も行って欲しいって……そう思って」
真姫「…………」
にこ「自分勝手なのは分かってるわよ。それにみんなが行ったからって、にこが行ったわけになるわけじゃないっていうのも……」
にこ「でも、それでも!みんなにはにこの無念を晴らしてもらいたいの!だから、最近みんなに……」
真姫「そう……なるほどね。それは確かに自分勝手ね」 - 27 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:57:35.63 ID:QTUlHHMn0
- にこ「え?」
真姫「確かに自分勝手ねって言ったのよ。聞こえなかった?」
にこ「え、いや、聞こえてたけど……そこは普通、任せて!とか、にこちゃんの分も頑張るわ!とか言うものじゃないの!?」
真姫「なによそれ?そんなの知らないわよ」
にこ「っぐ……あんたはホントにいつもブレないわね」
真姫「いい?にこちゃん。私達はね、みんなそれぞれの理由や目標があるの」
真姫「廃校を阻止するって目標がなくなって、今度はそれぞれの理由でスクールアイドルを続ける事になった……」
真姫「でも、私はそれで良いと思ってる。みんな、それぞれの目標を胸にがんばっている事が、今のμ'sの力になってると思うの」
真姫「そのみんなのがんばりが合わさって、大きな一つの力になるの。だからにこちゃんのためにラブライブを目指す事はできないわ」
にこ「……真姫ちゃん」 - 28 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/07(火) 23:59:28.05 ID:QTUlHHMn0
- 真姫「って、ガラにもない事言っちゃったわね……その、とりあえずそういう事だから!にこちゃんのために、みんなががんばる事はできないわ」
にこ「そう、だよね……こんな気持ち、押し付けられても困るよね……」
真姫「な、なによ、急にしおらしくなって……らしくないわよ?」
にこ「…………」
真姫「え、えーと……その、あれよ」
真姫「みんなに押し付けられても困るけど、私は別にいいわよ?」
にこ「え?」
真姫「だ、だから!私はその……ラブライブを目指す理由の半分くらいは、にこちゃんのためって事にしてもいいわよ?」
にこ「真姫ちゃん……!」
- 29 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/08(水) 00:01:41.33 ID:9iDs3Mdt0
- 真姫「あ、あくまで半分くらいだからね!あとは自分のためなんだから!」
にこ「ふふっ……もー、相変わらず素直じゃないんだからー」
真姫「な、なによ!?そんな事言うんなら、にこちゃんなんて知らないわよ?」
にこ「えー?今更、無しにはできないわよー?こうなったら絶対、真姫ちゃんにはラブライブにでてもらうんだから!」
真姫「フンッ、言われなくたって、でてやるわよ!だから、にこちゃんは普段通りにしてればいいのよ」
にこ「分かったわよ。その代わり、絶対約束守ってよね?」
真姫「いいわ、やってやろうじゃない!」
―――――――――――
―――――――
――― - 30 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/08(水) 00:03:28.28 ID:9iDs3Mdt0
- 穂乃果「うわぁ、すごいお客さんだねぇ」
雪穂「会場が人で埋め尽くされてる……」
花陽「うぅ……緊張してきたよぉ」
亜里沙「あ、あんなに人が……だ、大丈夫かな」
海未「亜里沙、落ち着いて。こういう時こそ、平常心ですよ」
ことり「ふふ、海未ちゃんも最初の頃に比べて大分慣れたよね。1stライブの時なんて……」
海未「ちょ、ちょっとことり!今、その事は言わないでください」
真姫「……みんな、あっちを見てみて」
凛「どうしたにゃ?一体何が……っあ!」 - 31 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/08(水) 00:09:59.52 ID:9iDs3Mdt0
- 穂乃果「あれは……にこちゃんに希ちゃん!」
亜里沙「お姉ちゃんもいる!」
凛「うわぁー、すごく大きな旗ー」
海未「ふふ、絵里はちょっと恥ずかしそうですね」
ことり「三人とも、応援しにきてくれたんだね!」
花陽「わぁー、すごく嬉しいな」
雪穂「これは負けられないね、お姉ちゃん」
穂乃果「うー、燃えてきたぁ!絶対に勝つぞー!」 - 32 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/08(水) 00:12:41.73 ID:9iDs3Mdt0
- にこ「そろそろ出番ね……みんな大丈夫かしら」
希「まぁ、大丈夫やない?みんなすごく練習してたようやし」
絵里「それはともかく……こんな大きな旗を持ってくる必要はあったの?」
希「必要ありありや!うちらがついとるでーって事をアピールせんとな!」
にこ「でも、これで気づかれてなかったら、ただの恥さらしね……」
絵里「ちょ、ちょっとにこ!嫌な事言わないでよ」
希「っと、そんな事言ってる間に時間になったで」
『エントリーNo.6 音ノ木坂学院・μ's』 - 33 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/08(水) 00:16:04.31 ID:9iDs3Mdt0
- 穂乃果「よし、みんな行くよ!」
ことり「うん!」
海未「ええ!」
花陽「ドキドキ……!」
凛「よーし、やるにゃ!」
真姫「やってやろうじゃない!」
亜里沙「はい!」
雪穂「行こう!お姉ちゃん」 - 34 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/08(水) 00:20:58.02 ID:9iDs3Mdt0
- 『ワァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーー!!』
希「おぉー、すごい声援やな」
絵里「みんな……亜里沙……がんばって!」
にこ「しっかりやんなさいよ……!」
にこ(……!?真姫ちゃんがこっちを見てる……?)
にこ(ありがとう、真姫ちゃん……約束を守ってくれて。でも、ラブライブはまだこれからよ)
にこ(真姫ちゃん……きっと、真姫ちゃんなら……ううん、μ'sのみんなならできるから……だから!) - 35 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/08(水) 00:26:14.46 ID:9iDs3Mdt0
- 穂乃果「みんな、準備はいい?それじゃあ、いっくよー!」
真姫(にこちゃん……見ててね!)
穂乃果「ミューーーズ!!」
『ミューーージックーーーーーS.T.A.R.T!!』
END - 36 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/08(水) 00:30:16.27 ID:9iDs3Mdt0
- これにて終わりです。
雪穂と亜里沙がいるのは個人的な趣味です。
もし、読んでくれた方がいましたら、ありがとです! - 38 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/08(水) 01:08:12.96 ID:uCzs/mqeo
- 乙です
- 39 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/01/08(水) 02:18:44.41 ID:VOe1lCuc0
- 乙
よかった

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