スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
兄「寒い」妹「こたつ入れば?」
- 1 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2014/01/14(火) 00:02:44.87 ID:4IlrJgbh0
- 兄「……ハァ」ピト
兄「あったけーなー」
妹「……おい」
兄「あー妹の太ももあったけーよぉー」
妹「おかーさんお兄ちゃんが変なことしてくるー」
母「……まったくいい加減にしなさいよね」
母「兄は2年前に事故で死んだでしょう?」
- 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:07:21.15 ID:K7qjvWbt0
- 妹「は? なにいってんの?ここにいるし!」
母「馬鹿なこと言ってないではなく寝なさい」
妹「そんな…ほんとに…」
妹「ほんとのほんとにお兄ちゃんは死んじゃったの?」
妹「お兄ちゃん!!」
兄「いるぞ」 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:09:54.49 ID:bx3zg5tv0
- 妹「え?あれ?…でもお母さんが」
兄「いるぞ」
妹「いるの?」
兄「まぁ正確には霊だが」
妹「霊?…ってゆーれい?」
兄「うむ そうだ」 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:11:46.91 ID:bx3zg5tv0
- 兄「俺にも分からん 」
妹「ええ? でもゆーれいって事は…」
兄「未練があるのかもな」
兄「まぁ詳しくは俺もわからん」
兄「だけどせっかくもらったおまけの日々だしな 楽しませてもらおう」 - 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:13:49.74 ID:bx3zg5tv0
- 妹(その日からゆーれいのお兄ちゃんとの不思議な日々が続いた)
兄「おい妹 これ干しといてくれ」
妹「あ、うんわかったよお兄ちゃんは
」
妹(どうやら、モノに触れることはできるみたいだ)
妹「というか…」
兄「うおりゃっ」
妹(ゲームでもなんでもござれみたい) - 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:15:52.06 ID:bx3zg5tv0
- 兄「ん?なんだ元気ないな妹」
妹「いや、お兄ちゃん…ゆーれいなのに自由すぎない?」
兄「そうか? 別に普通だが」
妹「いや、明らかに普通じゃないでしょ」
妹「普通に生活できてるし」
兄「でも腹減らないじゃん」
妹「食べる必要ないからでしょ?」 - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:17:10.78 ID:bx3zg5tv0
- 兄「食べる必要がないとかはおいといて食べることは出来ると思うぞ」
妹「知らないよ…」
兄「ほらもう寝ろ 明日早いんだろうが」
妹「うん…おやすみお兄ちゃん」
妹「…」 - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:19:16.64 ID:bx3zg5tv0
- 兄「」グーグー
妹(普通に寝ちゃうんだもんなぁ…)
妹(でも…お兄ちゃん…自覚はあるってことは…)
妹(ゆーれいなんだよね?)
兄「」グーグー
妹(ほんとに…?お兄ちゃんなの…?)
妹(わかんないよ…) - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:21:49.06 ID:bx3zg5tv0
- 妹「…おはよ…」
兄「おはよう ってか寝癖ひどいぞ」
妹「あー…うん…」
兄「ほらこっちこい とかしてやるから」
妹「うん…ありがと」
兄「ほんとお前は…昔から朝は弱いんだな」
妹「仕方ないじゃない…」
サワッ
妹「ひゃうっ!?」
兄「ん?おおすまん」
妹「いっ!いきなり首に触んないでよね!」
兄「すまん なんか触りたくなった」 - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:22:52.60 ID:bx3zg5tv0
- 妹「もぉー…」
兄「ほら終わったぞ」
妹「ありがと」
妹(お兄ちゃんの手…氷みたいに冷たかった…) - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:25:25.43 ID:bx3zg5tv0
- 別の日
妹「お兄ちゃんそれとって」
兄「どれ?」
妹「それそれ」
兄「ああこれか…………アレっ」スカッ
妹「?」
兄「すまん なんか掴めない」
妹「えっ? どういうこと?」
兄「すり抜けちまう」 - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:27:17.01 ID:bx3zg5tv0
- 兄「すり抜けちまう」
妹「二度言わなくていいよ」
妹「えっ?でもほんとに?」
兄「うん ほれ」スカッスカッ
妹「………………」
兄「これは…いやぁ…」
兄「消える時が来たかもなぁ…」
妹「えっ?」
兄が死んでから二年半が経っていた - 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:29:16.33 ID:bx3zg5tv0
- 妹「どういうことよ?」
兄「いや 俺にもわからんけども…ゆーれいが消えかけてるってことは」
妹「ことは?」
兄「未練が無くなりつつあるってことじゃないのか?」
妹「そ、そうなの?」
兄「いや、知らんが 」
兄「まぁでも、いい機会かもな 」
兄「おまえも来月から高校生だし」 - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:31:58.73 ID:bx3zg5tv0
- 妹「いい機会って…」
兄「?」
妹「きえちゃうんだよ…?」
兄「? まぁゆーれいだからな」
妹「それでいいの?」
兄「いいもなにも…仕方ないとしか…」 - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:33:27.59 ID:bx3zg5tv0
- 妹「仕方な言って…!」
兄「?」
妹「なんなのよ!」
兄「おお?」ビク
妹「もういいわよ!」
妹「勝手に消えて無くなればいいじゃない!」
妹「馬鹿兄貴!」 - 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:35:42.69 ID:bx3zg5tv0
- 兄「兄貴…ね…」ポリポリ
妹(なんなのよ…お兄ちゃんが死んじゃって…)
妹(どうしようもなく絶望してて…)
妹(でも帰ってきてくれて…)
妹(ほんとに嬉しかったのに…)
妹(自分で壊して…直して…また壊すの…?)
妹「ばかぁっ…!」 - 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:38:03.46 ID:bx3zg5tv0
- 次の日
妹「おはよー…」
妹(あー…昨日怒っちゃったからなぁ)
兄「おー…おはよ…」
妹(気まずい…)
兄「妹」
妹「なによ」
兄「どうしよう とんでもないことが起きた」 - 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:40:36.04 ID:bx3zg5tv0
- 妹「はぁ?」
兄「いやな…母さんが倒れちまった…」
妹「はっ?はぁっ?!」
兄「今日の朝買い物してる時にな…倒れたらしい」
兄「幸い、通りがかりの人が通報してくれてな…たった今病院に運ばれたって…」
妹「お父さんは…?」 - 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:43:48.27 ID:bx3zg5tv0
- 兄「今母さんといっしょの病院だって」
兄「通勤途中だったからな…着信着てないか?」
妹「ホントだ…」
兄「だろ」
妹「25件」
兄「気付けよ」
妹「それよりも…お母さんは…?」
兄「分からん なにぶんゆーれいだからな 誰も話しちゃくれない」
妹「どうやって知ったのよ?」
兄「近所のおばちゃん達のお話」 - 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:45:48.68 ID:bx3zg5tv0
- 妹「私行ってくる…」
兄「そーだな それがいい…俺も行く」
妹「うん…」
病院
妹「それでお母さんの容態は…?」
医者「いえ…なんのことはない過労ですね」
医者「今はベッドでお休みですがすぐに良くなると思いますよ」
妹「そうですか…」ホッ - 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:48:02.77 ID:bx3zg5tv0
- 兄「よかったな…」
妹「うん…」
兄「……………………」
父「妹…来てたのか…」
妹「うん」
父「すまんな…俺が仕事ばかりに気を取られて…」
妹「そっ…そんなことないよ…」
妹「むしろ…私が…何もしなかったから…」 - 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:49:31.43 ID:bx3zg5tv0
- 帰宅
兄「何事もなくてほんとに良かった…」
妹「ほんと…」
妹「………」
妹「もう…………」
兄「……?」
妹「家族が居なくなるのは…こりごりだもん…」
兄「あー…」 - 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:51:22.70 ID:bx3zg5tv0
- 兄「んー…」
妹「どうしたの?」
兄「いや実はな…俺さっき病室行かなかっただろ?」
妹「え?うん…」
兄「病院につく少し前にな…なんか…こう…通信があったんだよ」
妹「え?」
兄「その…いわゆる…神様…?的なのから」 - 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:53:15.62 ID:bx3zg5tv0
- 兄「どうやらな…俺が原因らしい」
妹「…え?」
兄「お前は霊に対してかなり強い体質らしい」
兄「だけど…母さんはそうじゃなかった…」
妹「だから…病室に…」
兄「うん」 - 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:55:45.01 ID:bx3zg5tv0
- 妹「そんな…」
兄「それでな………」
妹「……?」
兄「俺、消えようと思うわ」
妹「…え?」
兄「消える」
妹「何で…?」
兄「なんでも何もないだろう…俺がいる限り母さん父さん、妹にまで迷惑かけちまう」 - 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 00:59:26.14 ID:bx3zg5tv0
- 妹「………ずるいよ…」
兄「え?」
妹「お兄ちゃんは!」
兄「う」ビク
妹「おにいちゃんはいつもそうやって!!」
妹「いつもそうやって!自分の気持ちを隠して!!」
妹「黙って!!隠して!!」 - 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 01:01:14.54 ID:bx3zg5tv0
- 妹「ちっちゃい頃にジュースが多いほうだってあたしにくれて!」
妹「サッカーがしたいのにおままごとに付き合ってくれて!!」
妹「好きな番組も見れなくて!!」
妹「あたしのために大学も諦めて!!!」
妹「…………あたしをかばって死んじゃってぇ………!!」 - 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 01:03:24.92 ID:bx3zg5tv0
- 妹「恨んでる筈なのにぃ…!!」
妹「誰よりも…優しいお兄ちゃんがぁ…!!」
妹「死んじゃって…!!」
妹「なのに!次はゆーれいになってぇ…」エグッエグッ
妹「また…消えるってぇ……」
妹「やだよぉ………あたし……」 - 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 01:04:37.78 ID:bx3zg5tv0
- 妹「消えないで………おにいちゃん……!!」
妹「ずっとそばに……いてよぉ!!!!」
兄「……………………」
妹「うぅ…」グス
兄「…………妹………」 - 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 01:07:44.01 ID:bx3zg5tv0
- 兄「それは………できない…」
妹「……!………」
兄「俺はな…別に俺自身の気持ちを蔑ろにしてきたわけじゃない…」
兄「確かに…お前のために、おままごともしたかもしれない」
兄「ジュースとかも…」
兄「おもちゃだって何度諦めたかわからない」
兄「大学もお前のために諦めた」
兄「……………お前をかばって死んだかもしれない」 - 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 01:10:07.27 ID:bx3zg5tv0
- 兄「だけど…別に…辛かったことなんて…一度もない」
妹「…………」
兄「俺は、俺よりお前が大事だ」
兄「お前が心の底から大事だ」
兄「お前が笑顔で入れるなら」
兄「俺はどんなことでもできるんだよ」
兄「俺は俺の…お前が大事だっていう気持ちに嘘をついたことなんて」
兄「一度もない」 - 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 01:13:12.27 ID:bx3zg5tv0
- 兄「お前が大事なんだ」
兄「だから俺は消えるよ」
兄「お前が未来へ踏み出すその足に」
兄「いつまでも死人がしがみついてるわけには行かない」
妹「うぅ…」
妹「うわぁぁぁぁぁぁっ!!!」
兄(触れることさえできなくても…)
兄(それでも…お前が眠れないときは)
兄(ずっと見守っててやる…) - 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 01:17:31.87 ID:bx3zg5tv0
- 次の日、泣きつかれれて寝たあとに起きると兄は消えていた
今までのことが全て幻だったように
兄は何も残さずに消えた
兄が死んでから二年と半年ちょっと…
あたしは幸せな夢を見た
それは夢というにはあまりにもリアルで
時間まで過ぎていて
まさに現実世界で起きた夢だった
だけど…夢は夢……
いくら時間が過ぎていて…いくらリアルだったとしても
もうこれは過ぎ去った夢なのだ - 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 01:20:06.42 ID:bx3zg5tv0
- 夢にはすがれない
夢では生きていけない
夢では未来へは進めない
妹「ありがとう…おにいちゃん…」
あたしも全部受け入れて前へ進んでいくよ
人の笑顔が喜べるお兄ちゃんみたいな人になるよ
だから見守っててね…
妹「ありがとう! 兄貴!!」 - 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 01:22:15.78 ID:bx3zg5tv0
- 俺四年前に妹死んじゃってさ
もし立場逆ならこんな感じだろかと思って書いてみた
まぁあれだよね スレ乗っ取ってゴメンね>>1
お前ら家族は大事にしろよ
(ヾ(´・ω・`)バイバイ - 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 01:24:32.23 ID:kbnxQFqc0
- >>76
泣いた
強く生きろよ
乙 - 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/14(火) 01:24:39.01 ID:dUiQiaDC0
- >>76
マジかよ
妹もお前が忘れないでいてくれて幸せだと思うぞ
乙

「兄姉弟妹」カテゴリの記事
-
- 貧乳妹「巨乳とか年取ったら垂れ乳だしwwwwww」巨乳姉「うん」
- 妹「はーい兄さん? 精液ぴゅっぴゅしましょうねー?」
- 兄「暴れるなって。諦めろよ」
- 姉「えべっさん行ってくるわ!!!」
- 姉「この世には色々な法則があるのだよワソトン君」弟「へぇ」
- 妹「暇だから安価で兄と遊んでやろう」
- 妹「お兄…俺の初めて貰ってよ…お兄じゃなきゃ嫌なんだ…///」
- 兄「妹がなついてくれないんだ」
- 弟「ん?【姉七つの大罪】……?」
- 姉「お兄ちゃんが欲しい!もう妹いらない!」 双子妹「ブゥー…」
- 妹「この惚れ薬をお姉ちゃんに飲ませるのだ!」
- 妹「お姉ちゃんが怖い」姉「妹、邪魔」
- 妹「わたしはずっと、お姉ちゃんのことが好きだったよ」
- 弟「姉ちゃん助けて欲しい」
コメントする
全ランキングを表示