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照「菫、デートしよう」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:18:02.24 ID:WppbghYYO
- 菫「は?何言ってるんだお前」
照「もうすぐ卒業だし記念に1回ぐらいデートしてくれてもいいでしょ」
菫「お前もか……」
照「私もってどういう事?」
誠子「弘世先輩にそう言ってデートして貰おうとした人がけっこういるみたいですよ」
菫「亦野お前も呼ばれたのか?」
淡「亦野先輩だけじゃないよ」
尭深「私もいます」
菫「いったいどういう事だ照」
照「それは後で、今はデートするかどうか」
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:19:02.57 ID:gpzrXTvz0
- 菫「じゃあこの話はここまでだな」
照「待って、私は他の人達とは違う」
菫「何が違うんだ?」
照「私は男装した菫とデートしたい!」
菫「確かに違うな、お前の方がたちが悪い」
淡「菫先輩デートしてあげなよー」
菫「受験生はお前みたいに暇じゃないんだぞ」
尭深「弘世先輩も宮永先輩も、もう進路決まってますよね?」
菫「確かにもう推薦で決まったが何で知ってるんだ?」
尭深「決まってたんですね良かったです」
菫「渋谷お前……」 - 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:21:53.25 ID:WppbghYYO
- 照「私はプロ入りが決まってたけど、菫も進路決まってたんだね。じゃあお祝いデートということで」
菫「じゃあじゃない」
淡「デートしちゃうとバレちゃうもんね」
菫「何がだ?」
淡「デートしたこと無いって事がだよ。でも安心して良いよデート百級の私がアドバイスしてあげるから」
菫「百級って駄目だろ……」
照「私もデートしたこと無いから安心して良いよ。それにプランはもう出来てるから」
菫「そんな事言われてもだな」
照「これが計画書。淡たち3人には撮影して私と菫との思い出を残して貰う」
淡「撮影!?楽しみだよ!」
誠子「邪魔にならない様に隠れながら撮影してね。か……」
尭深「不審者だね……」 - 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:23:06.11 ID:WppbghYYO
- 菫「何だこの高級フレンチって?」
照「菫とのたった1度の思い出だから……」
淡「そんなお金ないよ……」
照「大丈夫私の奢り」
誠子「大丈夫なんですか?」
照「貯金があるから大丈夫。その代わり撮影頑張ってね」
淡「頑張るよ!」
菫「まだデートするとは言ってないぞ」
照「菫……」 - 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:25:30.59 ID:WppbghYYO
- 淡「デートしてあげなよー、減るもんじゃないんだし」
尭深「そうですよ」
誠子「卒業して離ればなれになる前に思い出作りしましょうよ」
菫「お前たち……」
菫「高級フレンチに釣られてるだろ」
淡「こっ、高校100年生の私がフレンチぐらいで釣られる訳ないじゃん」
誠子「な、何言ってるんですか、フィッシャーがフィッシュされる訳ないじゃないですか」
尭深「わ、私は紅茶より日本茶派ですよ」
菫「はあ……」 - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:26:54.33 ID:WppbghYYO
- 照「菫……」
菫「……」
菫「そんな暗い顔するな、今回だけは卒業前の思い出作りって事で付き合ってやるから」
照「本当!?」
淡「良かったねテル!これで高級フレンチだよ」
菫「淡……本音が漏れてるぞ」
淡「なっ何のことかな」
照「菫、早速私の部屋でデートの衣装を選ぼう。それと皆ちゃんと計画書に目を通しておいて」
菫(そういえば男装させられるんだったな。ま、しょうがないか)
淡「楽しみだねー」
誠子「また高級フレンチとか言うなよ」
尭深「上手く撮影出来るかな……」
淡「大丈夫だよ!でも失敗したらすっごく怒りそう……」
尭深「みんなで練習しよ」
誠子「そうだな」 - 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:28:13.23 ID:WppbghYYO
- デート当日
照「3人共準備はいい?」
淡「オッケーだよ」
尭深「大丈夫です」
誠子「いつでも行けます」
照「じゃあ撮影スタート」
誠子「弘世先輩が来たぞ」
尭深「かっこいい///」
淡「やるじゃん菫先輩」 - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:31:39.80 ID:WppbghYYO
- 菫「照、遅れてすまない」
照「初デートなのに遅れて来るとか有り得ない」
菫(お前の台本だろ……というか私は初デートに遅刻して来る人間なのかお前の中では)
照「ずっと不安だったんだよ」
菫(どれだけ遅刻したんだ私)
菫「本当にすまないと思ってるよ、だから機嫌直してくれ」
照「だったらキスして……そしたら許してあげる」 - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:32:55.72 ID:WppbghYYO
- 菫「分かったよ」クイッ
照「あっ///」
菫「ん」チュッ
照「ほっぺたなんだ」ボソ
菫「どうした?」
照「何でもない、行こう」ギュッ
菫「おい、腕に抱き付くな」
照「恋人同士なら普通の事だよ」
菫(やられるのは分かってたけど、いざやられてみると恥ずかしいな)
淡「良いよ良いよー」
尭深「後で焼き増ししてもらお」 - 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:36:45.51 ID:WppbghYYO
- 菫「着いたぞ、まずはここだ」
照「水族館」
誠子「人ごみに気をつけろよ」
尭深「大丈夫」
淡「なんか淡々としてるね2人とも。もっと盛り上がればいいのに」
誠子「子供じゃないんだから……」
淡「えー、私ははしゃぎたくてうずうずしてるよ」
誠子「頼むからはしゃぐなよ」
照「菫、この魚可愛いね」
菫「ああそうだな」
菫(照ってこんなに可愛かったか……落ち着け私) - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:38:12.53 ID:WppbghYYO
- 菫「ショーまでまだ時間があるしあそこでお昼にするか」
照「うん」
菫「注文したのスイーツばっかりじゃないか。さっきまでは可愛かったのにいつもの照に戻ったな」
菫(って何言ってるんだ私、こんなの台本に無かったぞ)
照「ここのスイーツ美味しいらしいから」
菫(気にしてない……みたいだな)
尭深「弘世先輩がアドリブ入れてきたね」
淡「その後の恥ずかしそうなとこもしっかり写真におさめたよ」
誠子(魚釣りたいなあ) - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:40:22.21 ID:WppbghYYO
- 照「水族館楽しかった、次はどこ?」
菫「次は服でも見に行くか」
照「うん」
淡「面白かったー、また来たいね」
尭深「台本によると次は……」
照「菫、クレープ食べたい」
菫「ん、ああ、あれか」
菫(今日のデートコースは照が食べたい物を基準にしてるだろ絶対……)
照「どうしよう」
菫「分けてやるから私の分もお前が食べたいのにしろ」
照「ありがとう。でも我慢は良くないから、食べたいのは全部頼む」
菫「はあ、そんな気はしてたよ……」
淡「私も食べた-い」
誠子「撮影しないと行けないから無理だな」
尭深「また今度来ようね」 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:42:32.68 ID:WppbghYYO
- 照「菫もこれ食べるよね?」
菫「ああ」
照「はい、あーん」
菫「ん」
照「そうじゃなくてあーんって言って」
菫「分かった……あーん」
照「じゃあ今度は菫のを食べさせて」
菫「ほら」
照「ほらじゃなくて」
菫「分かったよ、あーん」
照「あーん」
照「うん、美味しい」
菫(恥ずかしい……知り合いには見られたくない、でもあいつらにはもう見られてるんだよなあ……)
淡「あーんだって」ニヤニヤ
誠子「あんまりニヤケてると後で弘世先輩に怒られるぞ」 - 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:44:57.97 ID:WppbghYYO
- 菫(クレープを食べ終えて服とかを見に来た訳だが、何もせがんで来ないな)
菫「照、何か欲しい物は無いか?」
照「菫と色々見て回れるだけで楽しいから特に無いよ」
菫(何だそれ、思い出に何か欲しいはずだろ本当は)
菫「このネックレス似合うんじゃないか?」
照「菫?」
菫「記念だ、私にプレゼントさせてくれ」
照「ありがとう」ニコッ
菫「っ///」
菫(今のはいつもの営業スマイルと違ったからついドキッとしてしまっただけだ……)
尭深「今の撮れた?」
誠子「ああバッチリだ」
淡「2人とも良い顔してたね」 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:46:27.81 ID:WppbghYYO
- 照「菫、記念のデートでゲームセンターとか有り得ない」
菫(台本通りとはいえ否定されるとムカつく)
菫「記念にプリクラでも撮ろうと思ったんだよ」
照「なら許し……あっ、アレ取ってくれたら許してあげる」
菫「アレって……あのプリンみたいなやつか?」
照「うん、美味しそうでしょ」
菫「食べ物じゃないぞ……」 - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:49:05.55 ID:WppbghYYO
- 菫「取れた、これって案外簡単なんだな」
照「まさか1回で取れるなんて……」
菫「ほら、これで良いんだろ」
照「うん、ありがとう」ニコッ
菫(こいつまたこんな顔して……)
淡「さすがシャープシューターだね」
誠子「そういう問題なのか……」
照「じゃあプリクラ撮ろ」
菫「ああ、でも私は初めてだからプリクラの操作が分からないんだ」
照「大丈夫私も初めて」
菫「大丈夫、なのか……」 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:51:22.15 ID:WppbghYYO
- 菫「操作が簡単で良かったな」
照「うん」
菫「じゃあ次行くか」
淡「ふーん、携帯にプリクラ貼ったりしないんだ」
尭深「そんな事より次は……」ソワソワ
誠子「尭深、落ち着け」ソワソワ
淡「亦野先輩だって高級フレンチだからって浮かれてるじゃん」ソワソワ
菫「あいつら大丈夫か?」
照「菫は緊張したりしないの?」
菫「最初から緊張してるからな」
照「それって……」
菫「こんなところを知り合いに見られたらと思ったら気が気じゃないからな」
照「そう……」 - 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:54:18.17 ID:WppbghYYO
- 照「うん美味しい」
菫「またデザートばっかりだな」
淡「あんまり会話弾んでないねあの2人」
尭深「……」
誠子「……」
淡「完全に料理しか見えてないねこれ……」
菫「本当に貯金大丈夫なのか?」
照「プロ入りが決まった時にいっぱいお祝い貰ったから大丈夫」
菫「そうか、それと料理ばかりが気になってしまってあまり会話出来なくて悪かったな」
照「ううん、菫とこんな店に来れただけで十分だし私も料理ばっかり気になってたから」
菫「後は寮に帰るだけだな」
照「そうだね……」 - 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:57:22.30 ID:WppbghYYO
- 菫「着いたな」
照「うん、最後にキスしよっか」
菫「おいそんなの台本に無かったぞ」
照「お願い、そうしたら諦められるから……」
菫「分かった。でもその前にどうしてこんな事を考えたか教えてくれないか?」
照「それはね菫が私の理想の男の子だったから」
菫「いや私女だから……」
照「そう私の思いはあっさり裏切られた。でも私は諦められなかった、そしてその日から私は弘世菫(男)と脳内で付き合い始めた」
菫(こんな事聞かないで帰れば良かった……) - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 18:59:45.59 ID:WppbghYYO
- 淡「それで我慢出来なくなって菫先輩にお願いしたの?」
照「そうじゃない。菫(男)とのお付き合いは菫との普段の生活を元にしてるから、卒業して菫と離ればなれになったらお終いなの」
誠子「最後の思い出作りですか……」
照「うん、それで菫(男)との事を終わりにしようと思って……でもいざ菫(男)とデートしてたら未練が出て来て、だから区切りを付けるためにキスして欲しい」
菫「最初にキスさせただろ」
照「それはそれこれはこれ、やっぱり最後はキスでしめないと、もちろん今度は唇同士で」
菫「もう脳内で本物の菫(男)とキスしてろよ」 - 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 19:02:21.78 ID:WppbghYYO
- 照「菫、さっき約束したよね」
菫「気が変わった。だいたいお前は最初からずっと私じゃなくて脳内の菫(男)とデートしてるつもりだったんだろ?私の事を馬鹿にしてるのか!?」
照「菫……」
淡「もしかして菫先輩、菫(男)に嫉妬してるの?」
菫「私はただ照が私といたくせに、別の人間と楽しんでるつもりだったのにムカついてるだけだ」
淡「やっぱり嫉、んー」モゴモゴ
誠子「大星黙っとけ」
照「菫、確かに最初はそのつもりだったでも途中から菫の事が……」
菫「そうか……」 - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 19:05:24.10 ID:WppbghYYO
- 菫「だったら尚更キスはしない方が良い、後戻り出来なくなりそうだから」
菫(私自身も)
照「そうだね、これ以上したらもっと菫の事が欲しくなっちゃうかもしれないし」
菫「またこんな事せがまれても困るからな。もう菫(男)なんて妄想しないでちゃんと男を見ろよ」
照「元はといえば菫のイケメン力が高いせい」
菫「私のせいなのか……?」
誠子「とりあえず私たちは先に上がりますね」
尭深「写真とかは後で」
淡「お疲れー」 - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 19:07:36.00 ID:WppbghYYO
- 菫「私たちも行くぞ」
照「見つかるかな?菫(男)よりも良い男」
菫「知るか、だいたい私は菫(男)がどんなやつか知らないからな」
照「菫の次くらいにカッコいいよ」
菫「女の私より下とか微妙だろ」
照「でも見つからないかも」
菫「もし来年までに見つからなかったら、また今日みたいにデートして慰めてやるよ」
照「本当に!」
菫「嬉しそうな顔してないでどっちが先に良い男捕まえるか競争だとか言えよ……」
照「それはそれこれはこれで、菫とのデートは別腹って事で」
菫「ふふ、なんだそれ?ま、そういうのも悪くないかもな」
おわり - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 19:09:42.48 ID:iGdguDfI0
- おつおつー
- 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/19(水) 19:19:39.48 ID:WtX7qQ360
- おつ

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