アリス「…」魔理沙(アリスが集中して本読んでる)

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5 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/17(月) 21:24:59.30 ID:z77FY3a3P: 魔理沙「なに読んでんだ？」

アリス「料理の本よ。そろそろレパートリー増やそうと思ってね」

魔理沙「よかったらご馳走してくれよ」

アリス「タダ飯食べたいだけでしょ」

魔理沙「う…。で、でも後でお礼はするからさ」

アリス「まったく期待できないわね」

魔理沙「わたしに食べてもらえて嬉しいとかはないのか？」

アリス「さーて、どうかしら」

7 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/17(月) 21:32:38.50 ID:z77FY3a3P: 魔理沙「そういやアレ、まだだよな？」

アリス「あれって何よ」

魔理沙「だからぁ…黒くて甘い」

アリス「黒豆？」

魔理沙「違う！チョコだよチョコ」

アリス「義理ならたくさんあげてるから覚えてないわよ」

魔理沙「ひでえなあ。これだけ催促してるのに」

アリス「卑しいったらありゃしない。乞食じゃあるまいし」
9 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/17(月) 21:37:20.23 ID:z77FY3a3P: 魔理沙「実は糖尿病でさ。甘いものがないと口がさびしくて」

アリス「それ、冗談だとしても余計悪化するじゃない…」

魔理沙「だから、ギブミーチョコレート！！」

アリス「アメリカ兵にねだる子供みたいね」

魔理沙「どうしたらくれるんだよー」

アリス「そうね………お願い事聞いてくれるなら」

魔理沙「チョコのためならなんでもするぜ！」
12 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/17(月) 21:41:56.57 ID:z77FY3a3P: アリス「ん？今なんでもするって言ったわね」

魔理沙「あ、あぁ……」

アリス「ふーん……………それじゃあね」ﾆｺ

魔理沙「…」ｺﾞｸﾘ

アリス「今日一日わたしのお世話をすること！」

魔理沙「……え？そんなんでいいのか？」

アリス「日頃迷惑してるしね。ちょっとしたお仕置きよ」

魔理沙「そんな言い方はないぜ…」
13 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/17(月) 21:46:19.08 ID:z77FY3a3P: アリス「それじゃ、手始めにここにある本をあの本棚に運んで頂戴」

魔理沙「魔女使いが荒いぜ」

アリス「つべこべ言わず、ほら」

魔理沙「だけどよぉ……山のように積んであるんだが」

アリス「お手伝いが文句言わない」

魔理沙「お前の人形遣っていいか？」

アリス「だめ」
15 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/17(月) 21:50:22.47 ID:z77FY3a3P: アリス「終わったら呼んで」

魔理沙「へいへい」

魔理沙「…さーて…この本の山をどう運ぶか……」

魔理沙「………アリスは見てないな」

魔理沙「ちょっとズルするか」ｽ…

魔理沙「魔法で本を浮かせて…」

ﾌﾜ…

魔理沙「目標は本棚！マスタースパーーーーーク！！」

ﾎﾞｵｵｵｵﾝ
16 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/17(月) 21:53:22.82 ID:z77FY3a3P: アリス「ちょ、ちょっと！？今大きな音が…」

本の残骸

アリス「…」

魔理沙「あ、そのいやあ……加減が出来なくて」

アリス「………」

魔理沙「あ！でも見てみろ！焼け焦げたのはほんの一部で…」

アリス「…焼け焦げた本の値打ち、聞く？」

魔理沙「…」

ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

魔理沙「は、はわ…」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

アリス「どう弁償してもらおうかしら？」ｺﾞｺﾞｺﾞ
17 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/17(月) 21:57:56.72 ID:z77FY3a3P: 魔理沙「ひええ！命だけはー！」

アリス「…まあ、同じ本はパチュリーが持ってるし、許すわ」

魔理沙「ほっ…」

アリス「魔理沙って、一体何が出来るの？」

魔理沙「え…そりゃ空を飛んだり…薬作ったり？」

アリス「パッとしないわね」

魔理沙「さすがに言われ続けると立ち直れなくなる…」
19 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/17(月) 22:02:47.02 ID:z77FY3a3P: アリス「お花に水やって」

魔理沙「うわー！なんだか枯れていくぞ！」

アリス「掃除やって」

魔理沙「ほ、箒が暴走して埃まみれに！」

アリス「…買い物」

魔理沙「あれ、言われたものと全然違う！？」

アリス「…」

魔理沙「は、はは……たまの失敗はご愛嬌で」
20 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/17(月) 22:06:05.74 ID:z77FY3a3P: アリス「…無能」

魔理沙「うお」ｸﾞｻ

アリス「役立たず」

魔理沙「ひぐ！！」ｷﾞｻﾘ

アリス「…でも何故かしらね」

魔理沙「…？」

アリス「魔理沙といると退屈しないのは」

アリス「わたしの家を訪ねる人は多くないし。魔理沙がいるとほっとする」

魔理沙「…アリス」
21 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/17(月) 22:10:05.01 ID:z77FY3a3P: アリス「魔理沙なりに一生懸命やってくれたのは嬉しいわ」

魔理沙「アリスぅ」ｳﾙｳﾙ

アリス「というわけでご褒美」ｽ

魔理沙「い、いいのか！本とか燃やしちゃったけど」

アリス「なに？やっぱり罰が必要？」

魔理沙「い！それだけは勘弁」

アリス「有難く受け取りなさい」

魔理沙「では早速！」ﾊﾟｸ

アリス「ど、どう？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

魔理沙「うん！」

魔理沙「やっぱりアリスの作るブラウニーはうまいな！」

ＦＩＮ
24 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/17(月) 22:17:16.45 ID:0s4uKEhQ0: 乙！