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美子「哩姫とうちの困り眉」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 21:34:44.28 ID:O6YmY1po0
- <福岡 繁華街>
ワイワイガヤガヤ..
美子「………………」
美子「………………」ササッ..(ショーウィンドウで身だしなみを整える)
美子(髪型、変になっちなかちゃね……うん、よかよか)
美子(…………そいにしても)
美子(うちったら相変わらずん困り眉……昔は違ったんばってんなぁ)
美子「…………」
美子(なんか思い出しちゃうな……)
美子(…………あれは確か、高校最後のインターハイば3ヶ月後に控えた時期やったっけ……――――)
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 21:38:58.46 ID:O6YmY1po0
- インハイ3ヶ月前
<新道寺高校 麻雀部部室>
美子「ロン。8000です」ジャラッ..
姫子「あっ……はい」
哩「半荘終了だな」
美子(ふぅ……出来れば見逃してトップ狙いたかったばってん……哩ちゃんもテンパイしよったし、しょんなかかいな)
哩「美子は2連続で2位か。さすがの安定感だ。安心して次鋒ば任せられる」
美子「ありがとう」ニコ
美子(うちん武器は安定感。火力は無かし地味やけど、チーム戦では大事やもんね。こん調子で固めに打っちいこう)ウンウン
姫子「うぅ……」 - 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 21:42:04.83 ID:O6YmY1po0
- 哩「姫子は2連続でラスか……」
姫子「はい……すみません」
美子「…………」
美子(姫子ちゃん……攻めは問題なかんやけど、ちょー防御面が不安かも)
哩「ふむ……なんかしらん対策が必要かもしれんな」
姫子「…………」シュン
美子(対策か……防御なら少しは自信あっけんし、うちでも力になれるかもしれんけん。練習法げな考えてみちゃうかいな)
美子(姫子ちゃんが強くなればなるほど、新道寺ん全国優勝の近付くもんね!今年こそは優勝ば狙う!)キリッ!
【美子の眉毛の角度】左:30° 右:30° - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 21:46:17.67 ID:O6YmY1po0
- 翌日
<空き教室>
美子「お待たせ」ガチャ
哩「お、来てくれたか」
美子「うん、大事な相談のあっけんっちゆうから」
哩「ああ。ちかっぱ大事な話だ。新道寺の全国優勝ば果たせるかどうかは、こん話によって決まるっち言うても過言やない」
美子「…………」ゴクリ
哩「美子、今から話す内容ば秘密に出来るか?」
美子「え?」
哩「信頼しとる美子だからこそ出来る話なんや。他ん部員には知られたくなか」
美子「…………」
哩「部員ば信用しとらん訳じゃなかんだ。やけど……」
美子「うん、わかっとうちゃ。哩ちゃんのこつだから、そいの姫子ちゃんのためなんやちゃね?よかよか。誰にも言わんから話して」
哩「……助かる。ありがとう」
美子「うん」ニコ - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 21:43:42.30 ID:cRWSpfAA0
- \/の30°?
- 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 21:44:49.94 ID:/OCqogIt0
- ハの字なのかVの字なのか
- 9 :>>6,>>7 Vの字の30°です 2014/02/22(土) 21:49:32.40 ID:O6YmY1po0
- 哩「……で、話の内容だが、美子も気付いとう通り、姫子ん話だ」
美子「うん」
美子(守備力に不安のあっけんこつかな?)
哩「どげんもこん前、調子の芳しくなか。そいで昨日姫子っち話ばして決めたこつのちゃてな」
美子「決めたこと……」
哩「ああ。そいは『絆ん強化』だ」
美子「え?」
哩「現時点ばってんバリ強固なつもりだ。ばってんさに上ば目指すには…」
美子「ちょ、ちょっと待って」
哩「?」
美子「……絆ん強化?姫子ちゃんの話っち、守備力改善じゃなかと?」
哩「あぁ……確かに姫子は守備に若干ん不安のあっけんな」
美子「やったら絆げなゆうちゃりも先に…」
哩「いや、インハイは近い。今から守備に時間ば割いたんでは中途半端になっちなおす。ならばいっそ、攻撃ば磨き上げるしかんっち思っちな」
美子「そいはわかるばってん……絆っち攻撃のどげん結び付くと?」 - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 21:53:13.12 ID:O6YmY1po0
- 哩「美子も知っての通り、私と姫子ん武器はリザベーションだ」
美子「あ……」
哩「先鋒やった今までと違い、今回の私は副将になり、和了率は増えた。とはいえ、優勝に手が届くかは……」
美子「…………」
哩「……だが」
美子「?」
哩「リザベーションには、お互いば想う気持ち、絆が必要。つまり…」
美子「あ!もしかして……」
哩「そうだ。私と姫子ん絆ば強化すれば、今以上ん効力ば発揮すかもしれんけん」
美子「今以上……?」ゴクリ..
哩「ああ。そいやったら……私が和了った飜数ん倍ではなく、3倍で和了れるごとなる……とかな」
美子「!」
哩「3飜なら9飜になっち倍満。5飜なら15飜で役満だ」
美子「す、すごか……」 - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 21:56:30.04 ID:O6YmY1po0
- 哩「白糸台ば倒してん優勝も夢やない」
美子「うん!ほんなこつばい!」
哩「やろ?だから守備よも絆ん強化ばしちゃうっち思ったんだ」
美子「納得したよ。そいやい、うちはなんば協力すればよかと?」
哩「お願いしたいんは1つだけだ。私と姫子は今日から絆ん強化に集中する。結果、部長としての本分をおろそかにしてしまうと思う」
美子「ということは哩ちゃんの代わりにうちが?」
哩「察しのよかな。美子には今日から私の代わりに部長ん仕事ばしてほしか」
美子「うちで大丈夫かな……?」
哩「何、部長の仕事といっても部活中は部員たちの様子ば見守るくらいだ。部活中以外は今まで通り私がやる」
美子「あ、それならなんとかなりそう」
哩「よかった」
美子「あれ?でもインハイに向けた絆ん強化やよね?やったら別に部員に秘密にせんでもよかんや?」 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 21:59:50.51 ID:O6YmY1po0
- 哩「そいは確かにそうなんやが……姫子が恥ずかしがるから」
美子「恥ずかしかもんなん?」
哩「姫子的にはそーげな。だからそんいたりば部員に聞かれたら美子が上手くフォローしとってくれ」
美子「わかったちゃ」
哩「ありがとう。頼んだ」
美子「うん、任せて」
哩「助かる。美子がいてくれてよかった」ニコリ
美子「そ、そんな……言いすぎばい」
哩「…………最後のインハイ」
美子「ぁ……」
哩「優勝目指して頑張ろうな」
美子「……うん!」キリッ!!
【美子の眉毛の角度】左:40°(+10) 右:40°(+10) - 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 22:03:33.96 ID:O6YmY1po0
- 翌日
<部室>
美子(………っちゅう感じで、哩ちゃんの代わりに部長代理ば務めるこつになりよったから部員たちん様子ば見よるばってん、みんな真面目に打っちて問題はなか)
美子(そう……部員たちに問題はなかばってん……)チラッ
姫子「部長……」
哩「姫子……」
哩・姫子「…………///」(見つめ合う2人)
美子「…………」
美子(部活の始まっちからずっと見つめ合ってる……これが絆ん強化……?)
部員「安河内先輩」
美子「……な、なに?」
部員「部長と鶴田さん、さっきからずっとあん調子なんっちゃけど」
美子「そ、そうやね」
部員「そうやね、って……部活中ですよ?」
美子「うん……わかってるんやけど……」チラッ - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 22:07:32.20 ID:O6YmY1po0
- 姫子「なして……部長はそげん凛々しいと?」
哩「ふふ……姫子ん前では格好つけたい……それだけさ」
姫子「ぶちょうッ!」キュン!
哩「姫子ん目ば私に釘づけにしたい……姫子ん視界ばどいでん私で埋めたい……」(姫子のあごを人差し指で撫でる)
姫子「ぁ……///」ビビクン!
哩「姫子が凛々しいっち言うてくれる私ん内面はこうまで欲望に満ち溢れとる……見損なりよったか?」
姫子「い、いえっ!私は!部長に全てを捧げたいです!」
哩「っ……姫子……ダメだ……そげなこつば言われたら……自分を抑えられなくなる」
姫子「抑えないでください!部長の全てを私に見せて!全部受け止めます!」
哩「~~~っ!姫子っ!」ダキッ!
姫子「部長!!」 - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 22:12:42.63 ID:O6YmY1po0
- チュ..ァム..レロ..
哩「姫……子ぉ……甘い……とろけそうだ」チュ..
姫子「ぶちょぉ……ぶちょおぉ……」
部員・美子「!!?」
部員「ちょ!あれはなんなんです!?安河内先輩!!」
美子「え!?そ、れは……」
美子(な、なんて言おう?上手い言い訳は……)ウーン
部員「私、ちょっと監督に話を…」
美子「ま、待って!とにかくこの件についてはうちがなんとかするから、とにかく練習に戻って。ね?」 - 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 22:17:15.90 ID:O6YmY1po0
- 部員「…………安河内先輩がそう言うなら」
美子「ありがとう」
美子(なんとかなった……けど)チラ
哩「姫子……舌、吸って//」
姫子「ひゃい……じゅ……ちゅる……部長の舌……美味しい……//」
哩「姫子ぉ……///」
姫子「私…部長ん舌ば吸うために生まれてきたのかも……///」
美子「……………………」
美子(こん先、どげんなるん……?)ハァ
【美子の眉毛の角度】左:20°(-20) 右:20°(-20) - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 22:21:48.19 ID:O6YmY1po0
- 翌日
姫子「くしゅっ!」
哩「風邪か?」
姫子「いえ……ちょっと鼻がむずむずしただけで」
哩「そうか……ならよかった。風邪引いたら大変やからな」
姫子「はい。予防には色々と気ば遣ってます」
哩「ほう、例えば?」
美子(よかった……今日は普通ん会話だ)ホッ
姫子「外から帰ってきたら、うがいと手洗いをします」
哩「お、それは私もしとる。イソジンとキレイキレイは洗面台に完備してあるよ」フフ
姫子「あ……//」
哩「どげんした?」
姫子「…………いえ、なんでもないです///」
美子「?」 - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 22:26:33.86 ID:O6YmY1po0
- 哩「恥ずかしがらずに言うてごらん?」
姫子「…………///」
哩「姫子」
姫子「…………そ、その……部長がキレイキレイ使ったら、ただでさえキレイな指がもっとキレイになっちゃうなって……////」
哩「ひ、ひめこ……///」
姫子「……ぁ、あの……ご、ごめんなさい、こんな……」
哩「……姫子はすごいな」
姫子「え?」
哩「今の言葉で、私の体が熱くなった……風邪など引く気がせん。私にとっては姫子の言葉の方がよっぽど風邪予防に有効や」(姫子の頬を撫でる)
姫子「ぶちょぉ……///」
哩「キレイキレイよりも強力な姫子は……カワイイカワイイだな」
姫子「っ……///」カァア.. - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 22:31:25.52 ID:O6YmY1po0
- 哩「姫子……カワイイカワイイ……」
姫子「…………キ」
哩「ん?」
姫子「部長は……ステキステキ」
哩「っ……///」
姫子「ステキステキ……リリシイリリシイ」
哩「ひめこ……っ///」
姫子「イトシイイトシイ………………だ、ダイテダイテ……////」カァァァ..
哩「っ!姫子ぉっ!」ガバッ!(姫子を押し倒す)
姫子「ぁん!」 - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 22:36:42.13 ID:O6YmY1po0
- 哩「もうダメだ!私は自分を抑えられない!」
姫子「ぶちょぉ……///」ウルウル..
哩「私は……ライオンだ!姫子を……食べる!」
姫子「美味しく……食べてくださいね……///」
哩「ガウ!」
アンッ!ブチョー!ヒメコォ!ンッ..ァッ..ハァン!
部員「安河内先輩……さすがにあれは……他ん部員からもクレームが……」
美子「さ、さて!あっちで私と練習しよう!ね?」グイグイ
【美子の眉毛の角度】左:10°(-10) 右:10°(-10) - 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 22:42:19.91 ID:O6YmY1po0
- 翌日
哩「…………」チャッ..タン
姫子「…………」チャッ..タン
部員「…………」チャッ..タン
美子「…………」チャッ..
美子(よかった……対局中はいつも通り)タン
哩「…………」チャッ..タン
美子「ポン」チャッ...
美子(よし、これで1シャンテン)タン
哩「…………」チャッ..タン
部員「ポン」タン
姫子「っ……」
美子(今ん鳴きでテンパイかな?ここは現物……)チャッ..タン - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 22:47:23.30 ID:O6YmY1po0
- 哩「…………」チャッ..タン
美子(危なかところばツモ切り……哩ちゃんもテンパイしよっと?)フム
姫子「………………」
美子(……あれ?姫子ちゃんのツモ番やのにツモらない……?)
哩「姫子?」
美子・部員「??」
姫子「ぅ……っく……ぐす……」
美子「!?」
美子(姫子ちゃんが泣いとう!?なんで!?)
部員「え、あの……鶴田さん?」
哩「どげんした!姫子!」 - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 22:52:39.95 ID:O6YmY1po0
- 姫子「……ぐす……な、なんでもありません。私のワガママですから……」
哩「ワガママちゃろうっち関係なか!言うてくれ!頼む!姫子ん悲しい顔は見たくなか!」
姫子「部長……」グス
哩「ゆっくりでよか。説明してくれ。な?」
姫子「はい……」
美子(普通に打っとっただけだっち思ったばってん……一体なんがあったんやろ?)
姫子「………私だけ、部長ん牌ばもらえなかんの……ちかっぱ悲しくなったんです」
美子「?」
哩「な……?」
姫子「2人とも部長ん牌ばポンしよっとに、うちだけしとらん……そいどころか、チーもできんしゃいなか……私も……部長の触れた牌が欲しいのに……」グシュ..
哩「なんて……ことだ……」
美子「ひ、姫子ちゃん。それは別に、ね?あくまで麻雀やから……」 - 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 22:57:56.78 ID:O6YmY1po0
- 哩「姫子っ!」ダキッ!
姫子「ぁ……」
哩「すまなかった……私が無神経やった。姫子は私ん物やったらなんでも欲しがる子やってわかっていたのに……」
姫子「ぶちょぉぉ……//」
哩「正直に話してくれてありがとう、姫子」ナデナデ
姫子「ぐす……はい」
哩「あと1巡だけ待ってくれ。な?わかったらほら、ツモるんだ」
姫子「はい……」チャッ..タン
部員「…………」チャッ..タン
美子「…………」チャッ..タン
哩「よし……これかな」チャッ...タン - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 23:03:07.90 ID:O6YmY1po0
- 姫子「っ!部長の3萬、チーです!」タン!
哩「姫子の5筒、ポンだ」タン
姫子「ゎ!ち、7萬ポンです!」タン
哩「ふふふ……」ニコリ
姫子「ぶちょぉぉ……////」ウルウル
哩「姫子……///」
部員(………安河内先輩)タン...チラ
美子「あ、あはは……」
美子(うちにどげんしろと?)タン
姫子「ロン!18000!」
美子「!!」
哩「姫子らしい、可愛い和了りだ」
姫子「本当ですか?じゃあ……ご褒美……///」 - 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 23:08:25.77 ID:O6YmY1po0
- 哩「ああ。こっちにおいで」
姫子「////」スッ
哩「ちゅ……」
姫子「ぁ……ご褒美のキスは……ほっぺ……ですか」
哩「ふふ……最初はな」
姫子「え……?」
哩「誰が1回だけと言った?ほら、もっと近くに来い」グイ
姫子「ぁ……ぶちょぉ……///」
チュ..チュ..チュ..ァン..ソンナトコロ..ブチョー!ヒメコォ!チュッチュチュー!
部員たち「………………」ジィーー..
美子(……みんなから『止めろ』的な視線ば感じる……)
美子(気持ちはわかるばってん、2人ん世界に入っちゃっちるから、止めるんなかなか難しいんばい……っち言うてられんけんちゃね。哩ちゃんに、みんなん面倒ば見てって頼まれとうし)
美子「ふ、2人とも。人の多かところでキスしすぎると悪魔が現れるって噂があって…」
【美子の眉毛の角度】左:0°(-10) 右:10°(+-0) - 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 23:13:34.73 ID:O6YmY1po0
- 翌日
<3年教室>
美子「ふぅ」
美子(思ったより掃除に時間がかかっちゃったな。少し部活に遅れ…)
部員「先輩!」
美子「え?どげんしたと?なしけん教室まで……」
部員「部長が……」
美子「え?」 - 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 23:18:44.22 ID:O6YmY1po0
- <部室>
美子「これは……?」
美子(みんな普通に打っとうし、別にいつもと同じで……あれ?哩ちゃんと姫子ちゃんは?……あ)
哩「」
姫子「」
美子(いた。けど……あん2人、何してるんやろう?哩ちゃんは教卓に腰かけて、姫子ちゃんはそのすぐ前に椅子ば置いて座ってる……)??
部員「実は……」
姫子「部長!アンコールお願いします!」
美子「アンコール?」
部員「あ、また!さっきからずっとこん調子で……って、説明するよりとにかく聴いてください」
美子「聴く……?」
美子(一体何が……)
哩「それじゃあもう一度…………白水哩で『HIMEKO LOVE SONG』」
美子「へ?」 - 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 23:19:09.40 ID:7OpcxP670
- これはひどい
- 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 23:24:38.21 ID:O6YmY1po0
- 哩「♪長い睫毛 絡まる視点 先輩後輩から始まる起点」
美子(歌い出した!?)
哩「♪気付けば君を目で追うばかり 今では寝ても覚めても繋がりを」
哩「♪求める日々 高まる鼓動 朝日が昇ればまた会うことわかってる」
哩「♪でも今すぐ会いたい 目を閉じれば幸せのハイライト」
美子「…………」
哩「♪時々襲う奪いたい衝動 これは最上の愛情と言える」
哩「♪触れる度に変わる歴史の1ページ 君と綴りたいと指で意志提示」
美子(うん……声はいい。声はいいけど……)
哩「♪2人を分かつ下校の鐘 離れる指 吹きすさぶ世相の風」
哩「♪でも決して冷めないハートの熱さ 確かめるため そっと抱きしめあうさ」
哩「♪うぉううぉう~…………」
姫子「♪ぶちょう!ぶちょう!ぶちょぶちょううぉう~」ハイ!ハイ!ハイ!
美子(合いの手まで!) - 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 23:27:59.27 ID:O6YmY1po0
- 哩「♪バイバイ無いばい マジ愛しいばい~」
美子(さっきまで東京弁やったのに急に方言……)
姫子「♪ぶちょうっ!ちょちょぶ!ぶちょっちょ、ちょちょぶ!」
哩「♪うぉううぉう~…………」
姫子「♪そんなぶちょぶちょ!好き好き好きうぉう!」
哩「♪会いたい気持ちが倍々by哩!」
姫子「♪ぶちょうっ!ちょちょぶ!ぶちょっちょ、ちょちょぶ!」
哩「………………」
美子(お、終わった?よかっ…) - 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 23:33:35.75 ID:O6YmY1po0
- 哩「H!なところも素敵さ姫子!」
美子(まだあった!)
哩「I!してる今もこれからも!」
哩「M!な2人で歩もう姫子!」
哩「E!加減な気持ちは微塵もない!」
哩「K!算出来ないこの恋心!」
哩「O!h……my angel……HIMEKO……Fu~……」
姫子「ぶちょう…………////」ウルウル...
哩「……………」フィー.. - 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 23:38:45.60 ID:O6YmY1po0
- 哩「…………以上、白水哩で『HIMEKO LOVE SONG』、お送りしました」
姫子「っ!」パチパチパチパチパチパチパチパチ!!
哩「……はは、その……なんだ。今まで歌なんて作ったことがないからな……柄にもないが」
姫子「私……感動しました!」
哩「そ、そうか?姫子への愛しい想いだけで綴ったから……姫子だけがわかってくれれば……うん、そいでよか」フフ
美子(やったらなんで部室で歌うん!?)
姫子「ぶちょぉぉ……///」キューン
哩「さて、残りは2曲やが……」
美子「!?」
姫子「部長!アンコールお願いします!」
哩「そげん気に入ってくれたんか?やったらもう一度……」 - 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 23:44:28.55 ID:O6YmY1po0
- 美子「ちょ、ちょっと待って!」
哩・姫子「?」
美子「ま、哩ちゃん、ちょっと……」
哩「なんだ?」
美子「今、部活中っちゃけど……」
哩「そいはわかっとう。というか、相談した時に言ったやろ?普段2人でしとるこつば部活中にするこつで絆ん強化になるんだ」
美子「それは……」
哩「私と姫子はインハイのためだと割り切ってる。美子たちもそんつもりで頼む」
美子「………………わかったよ」 - 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 23:50:03.33 ID:O6YmY1po0
- 哩「ありがとう」
姫子「あ、あの……先輩」
美子「?なぁに?」
姫子「録音機材げなっちなかやか?部長ん美声ば録音したいんですけど……」
美子「ま、麻雀部には録音機材は置いてないと思うよ……」
姫子「そうですか……」シュン..
哩「安心しろ姫子。目ば閉じるだけでリフレインするまで歌っちやるから」
姫子「ぶちょぉ……///」
美子「え!?」
美子(まだ歌うん!?) - 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/22(土) 23:55:06.76 ID:O6YmY1po0
- 部員たち「………………」ジィーー
美子(はっ……ちょ、ちょっと待ってよ!うちんせいじゃなか!)
美子(そうだ!仁美ちゃんにも手伝ってもらえば……)キョロキョロ
仁美「…………」
美子(いた!)
美子「仁美ちゃ……」
仁美「!……あ、ああ~、日本の行く末はどうなることか~……」テクテク
美子(あ……逃げた……相変わらず厄介事を察する力は凄か)ハァ..
哩「♪長い睫毛 絡まる視点 先輩後輩から始まる…」
美子(ぅあー!もうっ!)ギリッ!
【美子の眉毛の角度】左:10°(+10) 右:15°(+5) - 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 00:00:23.55 ID:SQMk7KLQ0
- 翌日 昼休み
<3年教室>
美子「ふぅ……」
美子(昼休みは落ち着くなぁ)
美子(今日の部活もきっと、哩ちゃんたちのフォローで忙しいちゃろうし、、今んうちにゆっくりと……)
姫子「部長!」ガチャ!
哩「姫子!?」
美子「え゛!」
美子(なんで姫子ちゃんが3年生ん教室に!?)
姫子「部長……来ちゃいました//」
哩「大歓迎さ。一緒に食べよう。美子、よかか?」ニコリ
美子「う、うん、もちろん」
姫子「ありがとうございます!」
美子(この流れは……おそらく……) - 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 00:05:23.75 ID:O6YmY1po0
- 姫子「部長♪あーーん」
美子(やっぱり……)
哩「ぁー……んっ……もぐもぐ……美味しい」ニコリ
姫子「よかったぁ……部長んこつば考えながら作ったんですよ///」モジモジ
哩「ふふ……私も今、姫子んこつば考えながら食べたよ」
姫子「ぶちょぉ……///」
哩「今度は姫子の番だぞ。ほら、あーーん」
姫子「ぁ、あーーーん……///」
哩「…………」
姫子「?」
哩「っ!」チュッ
姫子「ふぁ!?ぶ、部長……今、キス……///」
哩「ほ、ほら、あーん」
姫子「ぁ……もぐもぐ…………ぶちょう……///」
哩「……っ……すまんな。私に食べさせてもらおうとしとる姫子があまりにも可愛いすぎて……///」 - 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 00:11:38.50 ID:SQMk7KLQ0
- 美子「…………」
姫子「……ず、ずるいです」
哩「え?」
姫子「私だって……さっき部長にあーんした時、キスしたかったけど……食事中やから我慢したのに……こんなにあっさり……///」
哩「姫子……」
姫子「……こん卵焼き、部長の味がして……すごく美味しいです」
哩「っ///」キュン
姫子「////」
哩「////」
姫子「……あ、あのっ!」
哩「な、なんだ?」
姫子「その………つ、次からは、あーんの度にキスしませんか?」
哩「ひ、姫子ぉ……」
美子(あ、これはまずい!このままやと暴走しそう!止めないと!) - 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 00:16:36.82 ID:SQMk7KLQ0
- 美子「ちょ、ちょっと待って!」
哩・姫子「?」
美子「そ、それはさすがにね?食事中やから、キスはやめよう?」
哩「………………確かにな」
姫子「…………はい」シュン
美子(う……そげな顔されると罪悪感が……)
【美子の眉毛の角度】左:10°(+-0) 右:10°(-5) - 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 00:21:59.04 ID:SQMk7KLQ0
- 哩「……やったら」
姫子「?」
哩「直接キスがいかんなら、間接キスがある」
姫子「え?」
哩「箸で掴んだ食べ物にキスしてからあーんすれば……」
美子「………………」
姫子「っ!?さ、さすが部長!名案です!」
哩「だろう?」フフ
姫子「それじゃあ……このハンバーグにキスして…………ちゅ、ちゅ…………はい、あーん」 - 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 00:27:02.65 ID:SQMk7KLQ0
- 哩「あーん…………もぐもぐ…………ぁあ……姫子を感じる///」
姫子「部長……///」
美子「…………」ハァ
美子(もう……何言っても無駄な気が…………って)
美子(今さらやけど、教室でこぎゃんこつしよったら周りんみんなは……)チラ
クラスメイトたち「………………」ゴゴゴゴゴゴ...
美子「ひぃっ!」
【美子の眉毛の角度】左:0°(-10) 右:0°(-10) - 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 00:32:42.71 ID:SQMk7KLQ0
- 放課後
<部室>
煌「サポート、ですか?」
美子「そう。煌ちゃんにお願いしたくて」
煌「ふむ。理由は言えないものの、部長と姫子がおかしな行動をしたらさりげなく止めてほしい、と」
美子「うん」
煌「了解です!サポート役、任されました!」スバラッ!
美子「ありがとう!」ニコリ
美子(私1人では止められなくても、物怖じせん煌ちゃんに協力してもらえばきっと大丈夫!絆ん強化の邪魔にならん程度に止めてくれるはず!)キリッ!
【美子の眉毛の角度】左:5°(+5) 右:5°(+5) - 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 00:37:27.13 ID:SQMk7KLQ0
- 哩・姫子「…………」ガチャ
美子(来た!)
煌「おはようございます!…………あら?部長、そのカーディガンは?」
美子(?)
哩「ああ、これは姫子にプレゼントしてもらってな」
美子(あ、哩ちゃんの袖丈も姫子ちゃんみたいになってる。手が見えんくらい余らせて……)
煌「プレゼントですか?すばらです!しかしまたどうしてカーディガンを?」
哩「……姫子の袖丈ば長くしよっと理由な、その……わ、私の大事な部分に触れた指先ば、他の人間に見られたくないかららしいんだ」
美子「…………」
煌「ほう。それはすばら」 - 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 00:42:32.31 ID:SQMk7KLQ0
- 姫子「////」
哩「私に触れた指は、自分だけが眺めたい……そういうこつやな?」
姫子「はい……///」
哩「なのに、だ。私は姫子を愛でた手ば晒しながら生活しとる……そいば姫子が悲しんでな。『私に触れた想いも感触も部長にとってはどうでもよかとですか?』と言われてしまった」
煌「ほう。そのやりとりもすばら」
哩「目が覚めたよ。私は姫子と結ばれた感動を自分の心の中に秘めていたが……姫子から見たら淡泊に見えただけやろう。それでは姫子が可哀相だ」
煌「そう気付く部長がすばら」
哩「それで……さっき話し合ったんだ。そうしたら、姫子は私用のカーディガンを常備していたらしくてな」
姫子「……部長と……お揃いっちゆうんも憧れやったから///」
哩「というわけだ。これからは私もこの袖丈で過ごす」
煌「その経緯……すばらオブすばらです!」 - 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 00:48:21.87 ID:SQMk7KLQ0
- 美子「………………」
美子(まぁ……ペアルックくらいなら全然大丈夫だよね)ウン
姫子「////」クイクイ(哩の袖を引っ張る)
哩「?」
姫子「っ……」チュ-----...
哩「!…………んっ…………///」
美子(結局キスした!!)
煌「おぉぅ!?」
美子(煌ちゃん!2人を止めて!)
煌「キスばらです!」スバラッ!
美子「え」
煌「愛情を確かめ合う行為……美しくてすばらです!」
美子「…………」
哩「ひ……めこ……?」
姫子「だめです……ぶちょぉ……愛しすぎて……もう……///」サワ - 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 00:53:17.07 ID:SQMk7KLQ0
- 哩「ん……っ……ちゅ」サワ
姫子「っ……は……ん……」サワ
煌「触れ合うコミュニケーション!すばら!」
美子「………………」
煌「2人とも顔が赤くなって息遣いも激しく…………すばらっ!!」
美子(煌ちゃん……止めるどころか……)
ゾク
美子「っ!?」チラ
部員たち「………………」ゴゴゴゴゴゴゴ...
美子「ひぃぃぃ!」
部員たち(目の前でイチャイチャしまくる2人もやけど、そげな2人ば褒めまくる花田もイラつく……止めてくださいよ安河内先輩ぃぃ……っ!)ギロロロロロ!
美子(わ、私!?)
煌「なんか張りつめた雰囲気の部室内…………すばらです!」
美子(もぉぉおおお!!)
【美子の眉毛の角度】左:0°(-5) 右:0°(-5) - 79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 00:58:39.52 ID:SQMk7KLQ0
- 翌日
哩「その……たまには『部長』以外の呼び名がいい……」
姫子「じゃ、じゃあ……哩の『ま』をとって『まーちゃん』はどうですか?」
哩「っ……いい!すごく……いい」キュン!
煌「おぉ……部長と呼ぶより距離が近くてすばらです!」
美子「…………」
姫子「あ、あの……私も姫子以外の呼び方でお願いします」
哩「……実はその……前から考えとった呼び名があってな」
煌「事前に考える用意周到さ、すばらですね!」
美子「…………」
哩「『うさひー』……というのはどう、かな」
姫子「うさひー、ですか?」
哩「ああ。姫子が長か袖ば揺らしとるんの兎ん耳んちゃうで可愛くてな。あと、姫子は感動屋さんだからよく泣くやろう?そいで目の赤くなるんもまた……」
姫子「兎の姫子で、うさひー……ですか」 - 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 01:04:30.45 ID:SQMk7KLQ0
- 哩「へ、変か?」
姫子「…………っぐす……」
哩「姫子?」
姫子「違うんです。部長が私の呼び名ば考えてくれとったことが嬉しくて……私……」
煌「おぉぉ……すばら中のすばらです!」
美子「…………」
部員「……安河内先輩、部長と鶴田さんをどげんかしてくれませんか?」
美子「…………」
部員「?」
煌「安河内先輩、なんだかとてもお疲れのようでして……さきほどから全然動かないのです」
部員「…………本当や。なんか人生に絶望して全てを諦めた人みたい……っちゆうか、なんか眉毛が変」
美子「…………」
【美子の眉毛の角度】左:波型 右:波型 - 82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 01:08:09.96 ID:SQMk7KLQ0
- <岩手>
白望「くしゅっ!」
塞「風邪?大丈夫?」
胡桃「予防徹底する!」
白望「いや、風邪じゃない……なんか失礼なことを噂されたような気が……」
エイスリン「ウワサ?」
白望「んー……ま、いっか」
豊音「わぁあああ!シロの鼻水が私の髪についちゃったよー!」ワァーン!
塞「ええっ!?ちょっとシロ!とってあげないと!」
白望「………ダルい」
豊音「わぁあああ!!」 - 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 01:12:40.15 ID:SQMk7KLQ0
- 翌日以降―――
哩「うさひー、昨日キス1回分忘れていったやろう?」
姫子「うん……まーちゃんに見つめられるだけで幸せすぎて……///」
美子「…………」
【美子の眉毛の角度】左:-5°(-5) 右:-5°(-5) - 85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 01:17:40.18 ID:SQMk7KLQ0
- 姫子「まーちゃん、耳かきさせてください!」
哩「だ、ダメだ!うさひーに汚れた部分ば見せたくなか!」
姫子「そげな……まーちゃんに汚れた部分なんてないです!」
哩「うさひー……」
姫子「私……まーちゃんに奉仕したいんです……私の存在が必要不可欠になるくらい……///」
哩「っ!」ダキッ!
姫子「あぁん!」
哩「もう……必要不可欠なっとう。うさひーがおらんと私は……///」
姫子「まーちゃん……///」
美子「…………」
【美子の眉毛の角度】左:-10°(-5) 右:-10°(-5) - 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 01:22:38.65 ID:SQMk7KLQ0
- 姫子「ぐす……」
哩「どげんした?なんで泣いとう?」
姫子「まーちゃんが……夢に出て来てくれないんです……」
哩「そうか……そいは私も悲しか……よし、今日はうさひーが寝るまで、ずっと枕元で『愛しとう』っち囁き続けよう」
姫子「まーちゃん……///」
美子「………………」
【美子の眉毛の角度】左:-20°(-10) 右:-20°(-10) - 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 01:27:29.60 ID:SQMk7KLQ0
- 姫子「私、まーちゃんにもっと美味しい物ば食べさせてあげる方法を考え付きました!」
哩「お、それは嬉しい。どうやるんだ?」
姫子「こうやって、食べ物に向かって……」
姫子「『まーちゃん大好き、まーちゃん大好き、まーちゃん愛してる、まーちゃん素敵、まーちゃんとキスしたい……』こうやって、好き好きパワーを込めるんです」ニコリ
哩「う、うさひー……可愛すぎるぞ……///」サワ
姫子「ひゃん……ま、まーちゃん……これから食べさせ……」
哩「うさひーを先に食べたい……///」
姫子「まーちゃん……///」
チューーーー.. - 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 01:32:26.35 ID:SQMk7KLQ0
- 美子「………………」
クラスメイトA「ねぇ、安河内さんに止めてもらわんの?」ヒソヒソ
クラスメイトB「なんか最近の安河内さん、ちかっぱ困ってる感じやから頼むの悪か気がして……」
仁美「…………」
【美子の眉毛の角度】左:-30°(-10) 右:-30°(-10)
哩ちゃんと姫子ちゃんのやり取りは、こん先も続いた。
インハイが終わってからもずっと……
それに連動するように、うちん眉毛もまた、困り眉のまま固定されていった。そして―――― - 91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 01:37:50.25 ID:SQMk7KLQ0
- <福岡 繁華街>
ワイワイガヤガヤ..
美子(―――って、いっけない。思い出に浸ってる場合やなかった。もう待ち合わせ時間過ぎとう!)タタタッ
美子「…………あれ?来てない」
美子(まぁ、まだ5分しか過ぎてないけど)
?「お待たせ」
美子「あ」
仁美「ちょっと遅れた」
美子「もう、やっぱり遅刻だ」クス
仁美「く、靴ひば結んでたら遅れた。すぐ解ける靴ひもば作った業者が悪か」
美子「まったくもう。今日は付き合ってから10回目のデートなのに」フフ
仁美「う……///」 - 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 01:42:27.29 ID:SQMk7KLQ0
- 美子「そげんうちば困らせたいの?」クス
仁美「……美子の困った顔……やばいくらい可愛いから……///」
美子「……もう///」
うちの眉毛が困り眉で固定された頃、仁美ちゃんに告白された。
なしけんも『追い詰められた政治家げなば見とる内に、困った顔ばしとる人に興味ば持つようになった』らしい。
いきなりの告白に戸惑ったばってん、うちを想っちくれとうこつのちかっぱ嬉しかった。 - 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 01:47:05.76 ID:SQMk7KLQ0
- 美子「そげな仁美ちゃんには、罰を与えます」
仁美「ば、罰!?辞職とか……?」
美子「ブー。今日一日、語尾に『美子大好き』をつけること!」
仁美「ええ!?」
美子「ふふふ……」
今では、哩ちゃんたちの気持ちがよくわかる。
好いとぉ人とイチャイチャするっち、すっごく幸せだって気付いたから。 - 95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 01:52:02.34 ID:SQMk7KLQ0
- 仁美「そ、そげなん恥ずかしか……///」
美子「語尾は?」
仁美「…………ょ、美子大好き///」
美子「可愛い///」
仁美「うぅ……最近の美子、部長たちみたいや……美子大好き///」
美子「ふふ……そうかも。嫌?」
仁美「べ、別に……私の発言にはそげん意図は含まれてないという表現が適切と思われるけども………美子大好き///」 - 97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 01:56:37.07 ID:SQMk7KLQ0
- うちは困り眉になってしまったこと、少し嫌やなって思っとった。
ばってん、今は違う。
仁美ちゃんがうちの困り眉ば好いとーっち言うてくれるなら、そいは困り眉やなくて、幸せ眉と呼べると思うから。
美子「……仁美ちゃん」
仁美「?」
美子「………………うち……仁美ちゃんのことが大好き!!」
【美子の眉毛の角度】左:仁美好みの角度 右:仁美好みの角度
おわり - 98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 02:01:59.15 ID:SQMk7KLQ0
- 読んでくれた人、支援してくれた人、どうもありがとう
- 100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 02:11:59.79 ID:75A1QNpXP
- おつおつ
- 101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/23(日) 02:15:55.92 ID:+khPxfYR0
- 乙
すばらっ

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