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梓「The Hell's Judgement ~ムギ先輩の脚が蚊に刺された~」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:12:57.00 ID:9O26n+bq0
ガチャリ

梓「こんにちはー」

唯「あっ!あずにゃんきたー!」

律「よーし、全員揃ったことだしお茶にしようぜ!ムギ、お茶ー!」

紬「はーい。……あら?」

澪「どうしたムギ?」

紬「ん……太股のあたりが……」プクー

唯「うわ!真っ赤っかだよ~!?」

律「蚊に刺されたか~」

梓「なんだと」




2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:14:36.76 ID:9QsZa4N90
なんだと!?


3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:15:00.85 ID:YeW2AUhu0
どうした?


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:15:31.31 ID:thZ331ev0
大変だ!


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:16:24.37 ID:T2gseoYH0
えらいこっちゃ!


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:17:03.62 ID:39bBECSZO
超やべぇ!


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:17:44.75 ID:G9nZUkl2O
おい!誰か救急車!!


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:18:34.42 ID:hGYb67IHO
へあっ!


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:21:05.91 ID:9O26n+bq0
紬「あ……どうしよう、腫れてきちゃった……」

澪「脚が白いぶん痛々しいな……」

唯「うう~痒そう~……ムギちゃん大丈夫?」

紬「う、うん……」

律「ムギの脚はうまそうだもんな~。蚊も放っておかないかそりゃ」

澪「おやじ臭いぞ律……」

梓「……」ワナワナ

唯「あずにゃん?」

律「どうした梓?小刻みに震えてるぞ」

梓「…るな」

梓「ふざけるな…」

梓「ふざけるなよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

一同「!?」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:26:52.70 ID:9O26n+bq0
澪「ど、どうした梓…何をそんな怒って……」

梓「虫の分際でムギ先輩のスベッスベムッチムチの脚を!!」

梓「傷つけるだと!?」

梓「ふぃぃーーーーん…」

梓「ちくり」

梓「ちゅーちゅー」

梓「ざっッッけんじゃねえよ!!!」バン

澪「ひぃっ」

唯「あ、あずにゃん落ち着い…」

梓「っせえ!!」バシッ

唯「あいてっ」

梓「殺虫剤はどこだ!野郎、ぶっ殺してやる!!」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:31:36.18 ID:9O26n+bq0
律「さ、殺虫剤ならここにあるけど…」

梓「よこせっ!」ガシッ

律「うわっ。な、なんだよ、乱暴すんなよ……」

梓「オラアアアアアアアアアア!!!!!出てこい!!!出てこいよ虫野郎!!!!勝負しろや!!!!」

蚊「プ~ン」

梓「ッッっははっはははははは!!!飛んで火に入る夏の虫とはまさにこの事!!!」

梓「死ね!!!」ブシュ~~~~~~ッ

唯「ちょっ…ケーキにまでかかってるよも~……」


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:40:31.61 ID:9O26n+bq0
梓「ふっはははははははははッ!!」ブシュ~~~~~~ッ

蚊「」

梓「てめえの罪はこんなもんじゃ消えねえぞ!!立て!立てや!!!」

梓「まだまだァ!!死ね!!死ね!!!」ブシュ~~~~~~ッ

紬「あ…梓ちゃん、私は大丈夫だから……」

梓「ひははははははははははははは!!!ぶっ壊死手やる夜!!!!」ブシュ~~~~~~ッ

律「お、おい、ちょっとスプレー撒きすぎなんじゃ……」

梓「ふぅっははははははははははははははははは!!!!」ゲシッ グチャグチャ ペチョッ

梓「……ふはっ…?」フラッ

梓「あ、やばい、くらくらする苦しい死ぬ」フラーッ…

澪「おい梓!?」

梓「ぐ…ご…」

梓「グエェーッ」バタン

梓「」

一同「あ、梓ぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ(ちゃん、にゃん)」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:42:29.21 ID:9O26n+bq0
翌日 中野家

ぽくぽくぽく

ちーん

ぽくぽくぽく

ちーん

唯「……」

律「……」

澪「……」

紬「……」

純「……」

憂「……」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:42:50.63 ID:btOYGqZJ0
え・・・


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:48:32.39 ID:9O26n+bq0
唯「嘘だよ……あずにゃんが死んじゃったなんて…こんなの嘘だよ……」

律「バカヤロウ……あんな死に方しやがって……」

澪「う、うう……梓……」シクシク

紬「梓ちゃん……どうしてこんな……」グスン

純憂「うぅ…」ポロポロ

紬「私が蚊に刺されたりなんてしなければ……」

律「やめろムギ……あれは事故なんだ……。お前が自分を責めることなんてない」

紬「りっちゃん……」

律「見てみろよ、梓の死に顔を…。満足そうな顔して…」

唯「まるで貞子に殺されたような顔だね……」

律「……」

一同「うわぁぁぁぁぁぁぁん…!!」ポロポロ


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:54:09.32 ID:9O26n+bq0
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・
・・



梓「う、ううーん……」

梓「……」

梓「はっ」

梓「こ、ここは……?」

梓「あ、あれ?私生きて…」

?「いいえ、あなたは既に死んでいるわ」

梓「!?」

和「ここは死後の世界。その上層よ。あなたはもう死んでいて、その身体はあなたの生前の記憶を元にあなた自身がイメージしたものにすぎないわ」

梓「の……和先輩!?」


43: 忍法帖【Lv=21,xxxPT】 :2011/07/29(金) 22:59:04.08 ID:dCPvE6WQ0
なんと


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:59:14.44 ID:PgMumupy0
どうなってるんだ


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:00:53.30 ID:9O26n+bq0
和「いいえ、私は和ではないわ」

梓「え?いや、思いっきり逆メガネかけてるじゃないですか。和先輩ですよね?」

和「私の姿もあなたの記憶がそれらしくイメージしたものにすぎない。馴染みのない人間の記憶を投影しているだけ。死後の世界に固形の姿はないの。あるのは魂だけよ」

梓「は、はぁ……」

梓「じ、じゃああなたは誰なんですか?」

和「そうね。裁判官兼獄吏とでも言っておこうかしら」

梓「裁判官……」

和「あなたはこれから裁判を受けるの。生前の行いが善いものか悪いものか判決して、あなたの魂の行く末を決めるのよ」

梓「……」


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:08:25.30 ID:9O26n+bq0
和「さ、行くわよ。まずはあなた拘置しないと」

梓「え!?な、なんで拘置されるんですか!?裁判ってすぐやるんじゃないんですか!?」

和「何言ってるの?あんなタイミングで死なれたってこっちにも他の裁判があるんだからすぐに行程が決まる訳ないじゃない」

梓「で、でも別に悪いことしたわけじゃないのに捕まるなんて……」

和「いいえ、あなたの死因は「殺虫剤をばら撒いて自分も巻き込まれて毒死」と報告されているわ」

和「その真偽は裁判で明らかにするとしても、殺戮兵器を乱用した疑いがある以上、拘束しなきゃいけないの。あなたの世界でもそうでしょう?」

梓「……」

和「さぁ、付いてきなさい」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:19:08.74 ID:9O26n+bq0
拘置部屋


梓「あれ?学校の教室?」

和「ここもあなたのイメージが目に見えているだけ。さぁ、入りなさい」ガチャ

とみ「おや、あずにゃんさんかえ」

梓「あ、えっと……唯先輩の近所の……」

梓「この人も私のイメージですか?」

和「いいえ、この人はあなたの先客。つまりあなた同様、死んで魂だけになって、裁判の順番を待っているのよ」

梓「……!」

とみ「わたしももう歳だったからねえ」


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:19:37.50 ID:48ov9AFw0
まさかのとみwww


55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:20:53.68 ID:nIgzSUl60
とみさんw


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:21:25.15 ID:9O26n+bq0
和「じゃあ私はもう行くわ。順番が来たら呼びにくるからそれまで大人しくしてなさい」

梓「あ、あの……順番っていつぐらいに……」

和「さぁ?」

梓「さぁ、って……」

和「あなたは罪人候補、つまり地獄行きの候補としてここにいるのよ。権利の主張なんて通らないと思ってちょうだい」

和「まぁ三日かそこらで呼びに来るわよ」

梓「三日って……あの、その間の食事はとか……」

和「死人にそんなものいらないでしょう?」

和「じゃあ私、裁判所行くね」バタン

梓「……」


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:28:32.98 ID:9O26n+bq0
梓「……」

とみ「若いのにこんなところ来ちゃって、不憫だねぇ」

梓「あ、はい……。ていうかこれなんなんですか?本当に死んでるんですか?」

とみ「そうみたいだねえ。私は死ぬ瞬間を覚えてるし、ほんとうに死んでると思うわぁ」

梓「私はあんまり実感ないですけど……」

とみ「そうかい」

梓「あの……」

とみ「なんだい?」

梓「とみさんはどうして亡くなってしまったんですか?」

とみ「私かい?私は息子が久々に帰ってきたもんだから、ちょっとね……」

ホワンホワンホワワワーン


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:34:27.95 ID:9O26n+bq0
回想

(けェーーッ!久々に帰ってきたと思ったらなんだい!土産の一つも持ってこんと、忌々しい!)

(フン。バカ息子と言えど生意気に稼ぎはそれなりにあるようだし、ここはひとつ財布の中身を改めさせてもらおうかい!)

ゴソゴソ

(ヒッヒ!諭吉どんがおるでぇ……!)

『おい何やってんだババァ!!』

「ひぎッ!?」ビクッ

「ごぁっ……し、心臓が……」ピクピク

「ぐげェーーッ!!」バタン

「」


とみ「回想終わりじゃ」

梓「ゲスですね」


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:36:07.39 ID:2r0/AZxJO
ゲスだな


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:42:12.09 ID:9O26n+bq0
梓「ところで…裁判ってどんな感じなんですか?」

とみ「さぁねぇ。私も裁判を待つ身だから詳しくは知らないんだよ」

梓「そうですか……」ハァ

梓(どうしよう……。私、そんなに悪いことしてないよね?素直な子じゃなかったけど、地獄に堕ちるほどでは……)

とみ「あ、でも」

梓「?」

とみ「あずにゃんさんが入ってくる前にもう一人先客がいてねぇ。もうすぐその子の裁判が終わるから訊いてみたらいいんじゃないかい?」

梓「先客?」

ガシャン

?「やめろっ!離せ!」

とみ「おや、ちょうど終わったみたいだねえ。あの子だよ」

梓「……!?あ、あれは……!」


65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:49:02.79 ID:9O26n+bq0
聡「離せ!俺は何もしてない!」

晶「うるせえ!もう判決は出たんだよ!大人しく地獄に堕ちろ!」

聡「やめろ!冤罪だ!俺は澪姉のシマシマパンツなんて盗んでない!」

晶「柄を知ってる時点で完全に黒じゃねえか!この変態が!」

聡「ウヒィ」

菖幸(面白い…)ニヤニヤ

聡「ま、待て!誤解だ!あいや、取引だ!取引をしよう!お前に閣僚のポストを用意して…」

晶「黙れ!はーい1名様地獄行き~」

聡「う…うわああぁぁぁぁぁぁぁぁ……」



梓「」ゾゾ~ッ…


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:55:10.43 ID:9O26n+bq0
とみ「どうやら訊く間もなく地獄に堕ちちゃったようだねぇ」

梓「あ、あの三人組は…?」

とみ「あれは怨哭組といってね、地獄の鬼みたいなもんさ。ああやって悪い子を地獄に堕とすのさ」

梓「怨哭組……」

とみ「まぁ地獄行きの判決が出なければ関わることもないだろうさぁ」

梓「そ、そうですね……」


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 00:00:04.54 ID:KTEibUiF0
その夜

とみ「さて、私はもう寝させてもらうよ」

梓「寝るって…ここ教室ですし寝袋もないですよ?」

とみ「私の目には自分の家に見えとるよ。コタツがほら、ここに」ぽんぽん

梓「……見えないです」

とみ「そうかい。まぁとにかく私は寝るからあずにゃんさんは勝手にするといいさ」ゴロン

とみ「ぐおーーっ……ごぉーーーっ……」スヤスヤ

梓(糞ババァが…)


71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 00:08:31.64 ID:KTEibUiF0
梓「どうしよう……何も食べてないけどもう寝ようかな……」

梓「そういえばぜんぜんお腹空かない……」


『死人にそんなもの必要ないでしょう?』


梓「……」

梓(私……本当に死んだんだ……)


73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 00:14:55.15 ID:KTEibUiF0
翌朝


和「起きなさいとみさん。あなたの番が来たわよ」

とみ「ぐぐぉーーーっ…」ボリボリ

和「起きなさい」

とみ「んご……なんだい、お迎えかい」

和「早くしなさい」

とみ「怖いねぇ。見た目は和ちゃんなのにねぇ」

和「さぁ、行くわよ」

とみ「はいはい」ドッコラセ

とみ「じゃあ先に天国で待ってるよ」ヒソヒソ

梓「あ、はい……。がんばってください……」

梓(地獄に堕ちろババァ)


75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 00:20:28.62 ID:KTEibUiF0
数時間後……

ガシャン

和「じゃあ、次の人生でも長生きしなさいね」

とみ「おお、ありがとうさん」

梓「と、とみさん!どうでした!?」

とみ「んん?ああ、天国行きではなかったけど生まれ変わることになったよ」

梓「う、生まれ変わる……?」

とみ「いい弁護士さんがついてくれたお陰だよ」

梓「弁護士…??」

和「ほら、さっさと行きなさい」

とみ「あいよ」シュウウウウウウウ……

梓「……」

梓(ババァ、逃げ切りやがったか)


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 00:24:42.29 ID:KTEibUiF0
和「さて、じゃあ次はあなたの番ね」

梓「えっ?もうですか?」

和「意外と早く終わったのよ、とみさんの裁判」

梓「……」

和「じゃあ法廷に行くわよ」

梓「は、はい」

梓「あのっ……」

和「何かしら」

梓「生まれ変わりがあるってことは……先輩達にまた会えるんですか?」

和「どうかしら。ないとは言えないわね。転生後の事には関与していないからあなた次第じゃない?多くの場合記憶も消えるから難しいと思うけど」


79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 00:31:35.96 ID:KTEibUiF0
梓「多くの場合?じゃあ残る事もあるんですか?」

和「こちらからあえて記憶を残させる場合もあるのよ」

梓「あえて?」

和「まぁあなたはそれよりもまず地獄行きになるかどうかを心配しなさい」

梓「は、はい……」


80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 00:35:42.53 ID:KTEibUiF0
法廷

和「ここが法廷よ」

梓「あ、音楽室……」

梓(よりによって音楽室で裁判なんて嫌だなぁ……)

和「さて、被告人は席についてください」

梓「は、はい」スッ

和「ではこれより開廷します」

和「まずは裁判のやり方を説明しておきましょうか」


83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 00:47:30.06 ID:KTEibUiF0
和「まず、検事があなたの罪を立証しようとします」

和「弁護人はそれに対して異議申し立てをすることができます」

和「それらをある程度訊いた上で私が最後に判決を下すわけだけど……」

和「重要なのはこの裁判では裁判員制度を導入していることね」

梓(意外と民主的なんだ……)

和「この裁判員制度では検事側、弁護側双方の立場にその時々に応じて裁判員が参加できます」

和「裁判員は常にどちらか片方だけじゃなくてもいいわ。ある時は弁護してある時は糾弾する。そういうのもOKよ」

和「そして有罪か無罪かを決めるのも裁判員です。私はあくまでも刑の量定において判決を下すわけ」

和「それで、その裁判員というのは……」

和「あなたたち」

和「そう、このスレを見ているあなた達よ。夜遅いけどこの子の裁判のために協力してちょうだい」

梓「な!?」


85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 00:53:10.27 ID:KTEibUiF0
梓「ちょ、ちょちょちょちょ、ちょっと待ってくださいよ!」

和「何かしら」

梓「こんな有象無象のゴミカスニート達が裁判員なんてシャレになってねーですよ!!」

和「裁判員はあなたの魂の行方を左右するのよ?言動には気をつけたほうがいいわ。ま、地獄に堕ちたいなら毒を吐いていればいいけど」

梓「そ、そんな……」

和「それではこれより」

和「中野梓の魂の裁判を始めます!」

梓「ひ、ひえぇぇ……」

梓「み、みなさんよろしく…よ、よろしくだにゃん……♪」クネクネ


90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 00:56:56.60 ID:KTEibUiF0
和「ではまず検事側、前へ」

純「はーい」

梓「うわ!純!?」

和「あなたのイメージよ」

梓「うぅぅ……」

和「弁護側は四人ね。前へ」

唯律澪紬「はーい」

梓「せ、先輩……!」

梓(くっ…こうなったら意地でも生まれ変わり判決をもぎ取って先輩達とまたバンド組んでやる!)


91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:02:38.68 ID:KTEibUiF0
純「はいはーい!じゃあまず梓のやらかした事を説明しまーす」

純「梓は>>1->>30でおもっくそ蚊を殺しにかかってます!」

純「しかもその理由がムギ先輩の脚が刺されたから。ムチムチとかなんとか言って完全に性的な目で見てます」

純「これはもう相当やばいです!地獄行きにするべきだと思いまーす」

和「弁護人、反論は?」

唯律澪紬「ないです」

梓「!?」


92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:06:01.00 ID:48PvejnhQ
反論あり


93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:10:12.98 ID:KTEibUiF0
和「>>92さんどうぞ」


96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:13:12.23 ID:48PvejnhQ
あずにゃんはムギを助けようとしたんです


98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:18:03.96 ID:KTEibUiF0
>あずにゃんはムギを助けようとしたんです

和「これに対して検事側は?」

純「え?あ、うーん、そうですね、えーっと……」

唯「はいはい!和ちゃん!」

梓「唯先輩!」

和「何?唯」

唯「ムギちゃんは刺されたあとだったし助けるならお薬塗るとかしたほうがいいんじゃないかなー?」

唯「それにえっちな目でムギちゃんを見ていることにはかわらないよね?」

梓「……」

梓(弁護しろやクソ女が)


97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:15:08.92 ID:urPqjPNp0
性的な目で見ること自体は仕方ないな
その後の暴走も良く言えばムギを心配してのことだし・・・


100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:24:51.59 ID:KTEibUiF0
>性的な目で見ること自体は仕方ないな
>その後の暴走も良く言えばムギを心配してのことだし・・・

和「なるほど。ムギの身体がエッチなのがそもそもいけないと」

律「まぁ私も、うまそうとか言ったしな」

純「う…」

梓「そ、そうです!私はムギ先輩のことを心配してたんです!」

純「で、でも梓はムギ先輩以外のこともやらしー目で見てます!」

純「一期の最終回で唯先輩に抱きつかれて顔赤くしたり澪先輩のパンチラで鼻血出したり律先輩にチョーキングされて「きゃー(はぁと」とか言ったり!」

純「ふしだらだと思います!性的に奔放だと思います!」

和「弁護人、反論は?」

唯律澪紬「ないです」

梓(ざけんな)


99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:20:11.47 ID:jZG7LEdwO
地獄行きと天国行きその他の基準てあるんかな?


102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:28:18.98 ID:KTEibUiF0
>>99
和「有罪の場合、情状酌量の余地がなければ地獄ね」

和「一片の曇りもないくらいの善人だったら天国」

和「その他の有罪の場合は生まれ変わり…ではあるけどそこにも別の量刑があるわ」


101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:27:31.06 ID:urPqjPNp0
これ以上刺されないために元凶の蚊を退治するというのは悪くないな
それに確かに性的に奔放ではあるとは思うけど自分から性的な行動に出たことはないのでまあ・・・


103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:35:30.44 ID:KTEibUiF0
>これ以上刺されないために元凶の蚊を退治するというのは悪くないな
>それに確かに性的に奔放ではあるとは思うけど自分から性的な行動に出たことはないのでまあ・・・

梓「そ、そうです!他の先輩が刺されないためにも殺すしかなかったんです!」

梓「た、たしかにその~え~……先輩達をやらしい目で見たこともありますが襲いかかったことなんてないです!」

唯「でもあずにゃん、必要以上に撒いてたよね~。私のケーキもダメになっちゃったし」

唯「それにいつもわざとりっちゃんをからかってチョーキングされるように仕向けてない?」

梓(黙れ)

純「それのよくみてください!死んだ蚊をさらに脚で潰してます!」

純「残虐非道です!更正の可能性はないと思います!」

梓「うぐぐ……」


104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:35:39.90 ID:jZG7LEdwO
梓は私欲丸出しの性的な目で先輩方を見ていたの?
それとも憧れの先輩方の~だから嬉しがったり鼻血出したり激高したりしたの?


105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:38:19.12 ID:dH7xkSM1O
両方じゃね





これ以上弁護の余地はなさそうな気が・・・


106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:43:42.80 ID:KTEibUiF0
>梓は私欲丸出しの性的な目で先輩方を見ていたの?
>それとも憧れの先輩方の~だから嬉しがったり鼻血出したり激高したりしたの?

>両方じゃね


純「ほら!この場合私欲丸出しなのは本当にやばいと思います!」

梓「で、でででもちゃんと抑えてるもん!」

唯「でもラッキースケベ待ちっぽいよね」

梓(うるさい)


107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:43:51.22 ID:5+SvhPVM0
必死だったからつい過剰に蚊を攻撃した
なんて言い訳は通りそうもないし


110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:55:04.67 ID:KTEibUiF0
梓「え、えと、蚊を足で潰したのは必死だったのでつい…」

純「聞きましたかみなさん!この人は必死になるとあんな残虐な行為もするんです!」

梓「うぐぅ……」

純「それとさっきは自分からやらしい行動には出ないと言われてましたが、ここにある資料によると…」

純「梓は原作の合格発表のときに自分から唯先輩に抱きついてます!」

純「しかも完全におっぱいの位置に!」

梓(ギクリ)

純「これはもういつ強行手段に出るかわかりませんよ!この色情魔は!」


111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:56:15.24 ID:KTEibUiF0
和「とりあえず二時半に議論を終わらせるわ」


112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:56:39.87 ID:AubK7U0k0
梓「背丈の関係ですたい」


113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 01:59:03.62 ID:dii9EE9d0
梓がムギの匂いフェチな件も見逃せないね
大方足の匂いを嗅ごうとしてたのを蚊に先を越されてキレたんじゃねーの?


115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 02:05:45.97 ID:KTEibUiF0
梓「背丈の関係ですたい」

紬「梓ちゃんちっちゃいもんね」

梓「そうです。胸を狙ったわけではありません。不可抗力です。それともなんですか?純は私が唯先輩の胸を狙っていたという証拠でも持っているんですか?」

純「そ、そう言われると…」

純「で、でもほら!」

>梓がムギの匂いフェチな件も見逃せないね
>大方足の匂いを嗅ごうとしてたのを蚊に先を越されてキレたんじゃねーの?

純「事実梓はムギ先輩に抱きつかれていいにほひとか言ってぶっ倒れてました!」

純「この推理に賛同する声もあります!」

梓「そっ、そそそそんな証拠がどこにあるのよ!言い掛かりはやめてよね!」ドキドキドキドキドキ


116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 02:09:02.93 ID:AubK7U0k0
嗅がせて試す


117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 02:09:26.21 ID:LNfYPG9x0
110730164616_117_1.jpg

証拠・・・
ってさすがにこれは反則?


120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 02:17:20.79 ID:KTEibUiF0
>

110730164616_117_1.jpg



純「見てください!これこそ動かぬ証拠!」

梓「ちちち違うもん!確かにムギ先輩のにおいは好きだけど足嗅ごうなんて考えたことないもん!」

純「いや、梓。重要なのはムギ先輩の部分じゃないよ」

純「2コマ目をよく見て」

純「これ、文句言いながら明らかに自分から唯先輩の胸に自分から顔を埋めてるよね」

梓「げぇっ!?」

純「裁判長、私は梓に、実際にムギ先輩の足を嗅がせてその反応を以て私の推理の説得力を増そうと思います」

和「いいわ」

紬「えっ…」

梓(うお!災い転じて福となす!)


121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 02:20:33.46 ID:KTEibUiF0
梓「では失礼します」ガバッ

紬「え?ちょ、ちょっと待っ…」

梓「スーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハー
  スーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハー
  スーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハー
  スーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハー
  スーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハー
  スーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハー
  スーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハースーハー」

紬「うう…///」

純「どうです!これぞ性的倒錯者の姿!」


125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 02:32:06.39 ID:KTEibUiF0
和「はいそれでは議論はここまで双方下がってください」

純「ふふん」

唯律澪「…」スッ

梓「スーハースーハースーハースーハー」

紬「あ、梓ちゃんちょっと…」

和「下がりなさい」

梓「はっ……」

和「それではこれより10分間、裁判員による有罪無罪の判定を行います」

和「裁判員のもみなさんはそれぞれ有罪か無罪かを主張してください」

和「多数決で判定したいと思います」


127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 02:33:00.83 ID:LNfYPG9x0
どう見ても有罪だけどあえて無罪に1票


ってのはダメ?


128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 02:33:34.27 ID:dH7xkSM1O
有罪と言わざるを得ない


129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 02:33:56.87 ID:AubK7U0k0
無罪


130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 02:34:51.45 ID:FIN1OWZC0
無罪


131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 02:34:52.78 ID:urPqjPNp0
仕方ないから無罪に入れてやるか
蚊も性的云々もこの程度ならかわいいもんさ


132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 02:39:16.58 ID:2Yz0IUlz0
有罪


133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 02:42:05.28 ID:6pPnxLIK0
ギルティ


135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 02:49:08.43 ID:KTEibUiF0
和「有罪3票!無罪4票!」

和「よって中野梓の魂は無罪!!」

梓「や、やった!」グッ

唯「おめでとう!あずにゃん!」

律「おめでとう!」

澪「めでたいな」

紬「おめでとさん」

梓「ありがとう!そしてありがとう!」

和「正直この結果は完全に予想外だったわ。私の刑の量定も必要なくなっちゃったわね」

梓「あ、それで…無罪だと私はどうなるんですか?」


136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 02:58:18.00 ID:KTEibUiF0
和「そうね、まず無罪票の中にも本来なら有罪と評しているものがあるから、あなたが完全な善人であるとは言えないわ」

梓「は、はい」

和「だから天国には行けない。でももちろん地獄行きでもない」

和「あなたはまた人間として生まれ変わるのよ」

梓「あ、ありがとうございます。それで、その…私の記憶は…」

和「もちろん消えることになるわ」

梓「どうしても…ですか」

和「記憶を残すのは、むしろ有罪の場合よ」

梓「え?」

和「さぁ、無駄話はここまで。さっさと生まれ変わってちょうだい。次の裁判が控えてるんだから」

梓「えっ、ちょ、待っ…」


パアアアアアア…


137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 03:05:15.32 ID:KTEibUiF0
……数年後

現世


赤ん坊「オンギャアアアオンギャアアアオンギャアアア」

医者「産まれましたぞ!元気な女の子です!」

紬「み、見せて…私の赤ちゃん…」

赤ん坊「ダアアァァァァァ」

紬「わぁ!梓ちゃんそっくり…!名前は梓で決まりね」

梓「オンギャアアア」

紬「ふふ…私がママですよ~」

梓「バブウウウ」スーハースーハー

医者「おやおや、もうお乳が飲みたいようだ」

紬「元気な赤ちゃんね」

梓「ブウウウウウ」チュパチュパ


138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 03:06:05.55 ID:urPqjPNp0
ちょwww


140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 03:14:19.80 ID:KTEibUiF0
こんにちは。
紬です。

梓ちゃんが不慮の事故で亡くなって以来、私たちはずっと塞ぎ込んでいました。
お茶もバンド練習もほとんどなくなってしまって、解散の危機にありました。
大学に入ってからも灰色の日々が続きました。

そんな中、ヤケを起こした唯ちゃんとりっちゃんと澪ちゃんは性転換手術をしました。

元はと言えば私が蚊に刺されたことから始まった事……。
私はみんなの性欲の捌け口になることを甘んじて受け入れ、そしてある日、誰かの子供を身籠もりました。
私はこの新しい生命こそが私達を立ち直らせる唯一の希望と信じ、産むことにしました。

そうして産まれたのが、この梓です。

梓「バブゥ」

紬「ふふ、梓ちゃんかわいい」

梓「ダー」キャッキャ

梓「……ダ!?」

蚊「ぷぅ~~~~ん…」


145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 03:20:25.18 ID:KTEibUiF0
蚊(とみ)「ぷぅ~~~~ん…」

蚊(とみ)「き、キヒヒヒヒ……これは確か唯ちゃんのお友達……」

紬「い、いやっ……!もう蚊はいやぁっ!!」

蚊(とみ)「逃げるんじゃないよぉ……。そのムッチムチの太股からたっくさん血を吸うからねええええ」プーン

梓「ダアアアアアァ……」

蚊(とみ)「な、なんだいこのガキッ!邪魔しようってのかい!?」

梓「ブアアアアアアアアアアアァァァ」グアッ

蚊(とみ)「う、うわあああああああああああ!?」


プチッ






146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 03:21:33.32 ID:DWXBfXmS0

とみ記憶あるんかい!


148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 03:27:56.22 ID:dH7xkSM1O
乙ー
エピローグ噴いた


149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 03:32:50.23 ID:BSUvdfoO0
ちゃんとオチあったww
乙でした


150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 03:42:49.91 ID:LNfYPG9x0

無罪を喜んでいいのかどうか・・・





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