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穏乃(中2)「山で迷っちゃった…」修験道俺「ん、女か?」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 16:42:40.34 ID:ISc+cn7C0
- 穏乃「うぅ、調子に乗って奥まで来すぎちゃったよぅ」
修験道俺「(……女人禁制の山というわけではないが……女の子が一人で来るような場所ではないんだがな…)」
穏乃「……暗くなってきちゃったし……怖いよぅ……」
修験道俺「(修行中に女性に話しかけるもんじゃないが、そうも言ってられないか。見たところまだ子供のようだし)」
修験道俺「君、こんなところまでどうしたんだ?」
穏乃「うぇ?ひ、人がいる……」
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 16:51:42.04 ID:ISc+cn7C0
- 修験道俺「迷子か?」
穏乃「うぅ、はい……そうです……」
修験道俺「そんな軽装でよくこんな山奥まで来れたものだな」
穏乃「……ごめんなさい」
修験道俺「いや、別に怒ってるわけじゃないんだがな。ここから人里まで慣れた者が歩いても四時間はかかるからな」
穏乃「……その、あなたは……?」
修験道俺「俺か、俺は修験道。今はこの山で修行している」 - 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 17:01:20.10 ID:ISc+cn7C0
- 穏乃「修験道?」
修験道俺「神道の修行者のことだ。こうやって山に入って修行する。まあ今ではこんな修行するものは少ないがな」
穏乃「そうなんですか」
修験道俺「俺のことはいい。今君は迷子なんだろ?その事のほうが大事だ」
穏乃「うぅ、そうですね」
修験道俺「で、どちらから来たんだ?上か?下か?」
穏乃「?」
修験道俺「奈良か?和歌山か?」
穏乃「う、奈良の吉野の方です」
修験道「上か、ならここからは近い方だな」
穏乃「阿知賀に住んでます。あ、名前……」
修験道俺「そういえば聞いてなかったな」
穏乃「高鴨穏乃っていいます」 - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 17:07:05.01 ID:ISc+cn7C0
- 修験道俺「俺は俺と言う。住所は、今は不定だ。前は奈良の高田の辺りに住んでいた」
穏乃「ああ、サティーのある……」
修験道俺「今はもうないぞ。かわりにスーパーになっている。」
穏乃「そんな……」
修験道俺「仕方のないことだ。人口が減ればそれだけ買い物する人が減ると言うことだからな。それに近くにアルルが出来たから」
穏乃「あそこのラーメン、好きだったのに」
修験道俺「ん、また脱線してるぞ」 - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 17:15:22.29 ID:ISc+cn7C0
- 穏乃「あ」
修験道俺「そうだ君の迷子だ。さっき行ったようにここから吉野駅の方まで四時間といったところだ、歩いているうちによるになるな」
穏乃「うぅ」
修験道俺「それにここからじゃ電波が入らないから電話出来ない。親子さんに心配かけることになるな」
穏乃「うぇ」
修験道「加えて夜の山を歩くのはとても危険だ。たとえ光を確保できたとしても全部を照らせるわけじゃないからな」
穏乃「あぅ」
修験道俺「出来れば、明日の朝から行動する方がいい。君の安全を考えるとな。親子さんにはもっと心配をかけるが」
穏乃「う、ここで?」 - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 17:24:59.86 ID:ISc+cn7C0
- 修験道俺「ああ、ここで夜を明かせ」
穏乃「でも、食事とか……」
修験道俺「俺が面倒を見る」
穏乃「変なことしない?」
修験道俺「ぬかせ、ガキに興奮するか。それに修行中だ。邪な感情はいだかない」
穏乃「……ガキに見えるかもだけどさ、もう中2なんだけど」ボソッ
修験道俺「?、まあ、話し相手にでもなってくれ。もう山に入ってから二ヶ月が過ぎる。何もなさ過ぎて退屈してたんだ」
穏乃「修行してたんじゃ?」
修験道俺「神道だからな、特にお今日を唱えたりするわけでもないし、山の暮らしに慣れれば、やることがなくなった」
穏乃「下りればいいんじゃ?」
修験道俺「退屈だがまだ何も掴めていないからな。山に入った意味を無くすのは勿体無い気がしてない」 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 17:33:04.18 ID:ISc+cn7C0
- 穏乃「意味?」
修験道俺「ああ、悟りをひらいたりとか、神様に会ったりとか、そういうことがないかなぁとな」
穏乃「ふふ、なんか子供っぽいですね」
修験道俺「まあ俺本気にしちゃいないがな。でも山に対する信仰ってのは人類原初の宗教だからな。山の神様ってのもあるかもなって」
穏乃「ううん、神様はわからないですけど、山に行きたーいって気持ちには良くなりますよ」
修験道俺「それで迷ってりゃ世話ないけどな」
穏乃「うぅ、申し訳ない」
修験道俺「だから、謝る必要は」
穏乃「私の、いままでの山登り人生に、申し訳無い!」
修験道俺「……俺にじゃねえのかよ」 - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 17:44:02.91 ID:ISc+cn7C0
- ――修験道俺のキャンプ地――
穏乃「んまいっ!!」
修験道俺「今の時期はいい山菜が取れるからな」
穏乃「やっぱり山で食べる飯はサイコーだなぁ、山サイコーっ!!」
修験道俺「ははは、ホントに山が好きみたいだな」
穏乃「はいっ!山には小さい時から入り浸ってます」
修験道俺「まるで庭感覚だな、それでそんなジャージ一丁で」
穏乃「ん、ジャージはいつもですよ。この袖無しジャージは家着みたいなもんですけど」
修験道俺「女の子がそれはどうなんだ?まだ子供とはいえ、今年いくつなんだ?」
穏乃「十三です」
修験道俺「中学生なら女の子はファッションとかに目覚める時期だと思うんだがなあ」
穏乃「でも動きやすいですよ、ジャージ」
修験道俺「ずっとそのまんまじゃどっかのアラサーみたいに行き遅れるぞ」 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 17:54:42.04 ID:ISc+cn7C0
- 穏乃「ん、アラサー?」
修験道俺「何でもないよ、そうだ学校じゃ部活とかやってるのか?スポーツ少女って感じだが、陸上部とか」
穏乃「特に部活には入ってないですよ、いつも山ばかり走ってます」
修験道俺「その足や軽そうな体躯を見る限り、陸上ならいい記録出せそうだがな」
穏乃「そんなことないですよ。それに、今はみんなでなんかするってのはいいや」
修験道俺「?、みんなでなにかするってももいいことだと思うんだがな」
穏乃「前は、小学生の時はみんなで麻雀してたんですけどね、教えてくれてたコーチがいなくなったり、進学したりで、結局、バラバラになっちゃった」
修験道俺「……」
穏乃「またみんなで集まれたらなって思うんですけど、みんな自分の道を進んでて、私だけ前に進めてないなぁて思ったり」 - 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 18:02:55.21 ID:ISc+cn7C0
- 修験道俺「まあ、そんな時期もあるさ、でも、またいつかみんなで集まって遊んだりすると思うぜ」
穏乃「……」
修験道俺「喧嘩別れしたわけでもないんだろ?それにお前がまたみんなでって思ってることは他の子だって思ってるはずだぜ」
穏乃「……そう、ですね」
修験道俺「今すぐじゃなくたって、先は長いんだ、いつか、そんな日がくるさ」
穏乃「はいっ」
修験道俺「ところで、今日の寝床のことなんだが……」
穏乃「?」 - 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 18:07:30.45 ID:GOjMGpqT0
- 修験者じゃね?
- 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 18:15:40.56 ID:ISc+cn7C0
- >>22
本当は修験者とか、山伏とかだけど修験道俺がなんか語感がいいのでこれにしました - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 18:10:40.22 ID:ISc+cn7C0
- 修験道俺「ここに寝袋がある」
穏乃「みたいですね」
修験道俺「俺はこの山には一人で来た」
穏乃「んん、ということは」
修験道俺「一人分しかない」
穏乃「そうなりますね」
修験道俺「んん、やけに落ち着いてるな」
穏乃「え、その寝袋、俺さんが使うんですよね?」
修験道俺「や、でも、君は?」
穏乃「私は遭難の身を助けていただいてるわけですし、その上寝床まで用意してもらうというのは」 - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 18:26:33.16 ID:ISc+cn7C0
- 修験道俺「いや、女の子を地べたで寝かせる訳にはいかない」
穏乃「いや、良いですよ」
修験道俺「こっちが気使うんだよ」
穏乃「大丈夫ですって。友達にもよく猿みたいだって言われるんですよ、だから地べたで寝るくらい」
修験道俺「これは大人としてのプライドみたいなもんなの、とにかく、使えって」
穏乃「じゃあこうしましょう、二人で一緒に使えばいいんですよ」
修験道俺「は?」
穏乃「私ちっちゃいですし、このサイズなら大丈夫だと思うんですけど」
修験道俺「いやね、そういうことじゃなくてだね、俺は男で君は女の子なわけだ。問題があるだろ?」
穏乃「私は大丈夫ですよ、俺さんなら信用できそうだし」 - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 18:36:02.34 ID:ISc+cn7C0
- 修験道俺「えっ」
穏乃「私をどうこうしようと思ってるならいつだって出来たでしょ、それに、最初に私には興奮しないって言ってたし」
修験道俺「ああはいったがな、一緒に寝てるうちに気が変わるかもしれないぞ、男なんて気分で変わるからな、それに……」
穏乃「それに?」
修験道俺「近くでみたら、小さいけどかなり可愛らしい子だなって今は思ってる」
穏乃「あはは、ありがとうございます」
修験道俺「ん?」
穏乃「そんなお世辞まで言って寝袋を私にゆずろうとしなくてもいいですよ」
修験道俺「お世辞ではないんだがな……」
穏乃「それに、一緒に寝てて襲われたら、私に見る目がなかったんだなって諦めます」
修験道俺「おいおい」
穏乃「諦めてボコボコにします」
修験道俺「うぇぇ、強いなぁ」 - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 18:41:23.23 ID:ISc+cn7C0
- 修験道俺「まあそこまで言うなら、一緒に寝てもいいかな」
穏乃「ん、なんかその言い方引っかかるぞ?」
修験道俺「ははは、一人じゃ寝られないなんて、子供だねぇ」
穏乃「ぅ、なんだとっ?!」
修験道俺「しょうがない、お子ちゃまのシズノちゃんと寝てあげますか」
穏乃「うぅぅ、ムキッーーー!!」
修験道俺「(こんな大人っぽい顔するんだもんな、こうとでも思っとかないと理性が……)」 - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 18:51:13.87 ID:ISc+cn7C0
- ――夜、寝袋の中――
修験道俺「おい、シズノ、痛くないか?」
穏乃「大丈夫ですよ」
修験道俺「ん、ならいい。それにしても、狭いな」
穏乃「一人用ですからね」
修験道俺「破れたりしないだろうか」
穏乃「結構丈夫そうですけど。でも、破れたときはごめんなさい。弁償します」
修験道俺「いや、大丈夫だ。こう見えて裁縫は得意だ」
穏乃「あはは、私はああいうちまちましたの苦手です」
修験道俺「俺も昔はそうだったんだが、長野ですごい裁縫のうまい人にあってな」
穏乃「その人に習ったんですか?」
修験道俺「いや、忙しい人みたいでな、自分で見様見真似で練習してたら、普通レベルではできるようになった。まああの人の足元にも及ばんだろうがな」
穏乃「そうですか、そういえば長野に、」 - 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 18:58:46.59 ID:ISc+cn7C0
- 修験道俺「長野に?」
穏乃「今年の3月に長野に引っ越した友だちがいるんです」
修験道俺「へえ」
穏乃「その子もさっき言った麻雀部の仲間だったんです」
修験道俺「そうか……」
穏乃「すごくおっぱいの大きな子だったんですよ!!」
修験道俺「ブフっ!!」
穏乃「うわっ、きちゃないっ」
修験道俺「すまない、だがその、なにの大きさなんて、そんなことシズノ気にしたりするのか?」
穏乃「確かにあんまり気にしないですけど、でも私が気にするぐらい、大きかったってことですよ!」 - 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 19:05:31.03 ID:ISc+cn7C0
- 修験道俺「ううむ、そんなにか」
穏乃「そうですよ、もう犯罪なんじゃないかってくらい!」
修験道俺「そうか、犯罪か」
穏乃「そうですよ、加えて変な服着てるし」
修験道俺「シズノは違った意味で犯罪臭いな」
穏乃「えっ」
修験道俺「ううん、今の状況を警察に見られたら……」ブルブル - 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 19:12:00.98 ID:ISc+cn7C0
- 穏乃「ん、寒いですか?」
修験道俺「いや、そういう訳じゃ…」
クルッ
穏乃「えいっ」ダキッ
修験道俺「なっ?!(こちらを向いたと思ったらそのままだきしめてきただとっ!?)」
穏乃「うひひ、あったかいですか?」ギュゥゥ
修験道俺「ピャア」
穏乃「ううん、眠たくなってきた、時間わからないけどもう寝たほうがいいですね」ギュゥゥ
修験道俺「ヒエェ」
穏乃「おしゃべりはまた明日ということで、おやすみなさいっ!」ギュッ
修験道俺「ァへぇ」 - 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 19:20:31.67 ID:ISc+cn7C0
- ――夜未明――
穏乃「スゥ、スゥ」
修験道俺「……」
穏乃「スゥ、スゥ」
修験道俺「……」
穏乃「ん、ムニャ」ギュウ
修験道俺「ビクッ……(寝られない)」
修験道俺「(なんて無防備なんだ、ちょっとくらい警戒してくれたほうがまだ安心できるわ)」
修験道俺「(ここまで無警戒だと当たり前だがなにかしようという気は起きないな)」
穏乃「ん、あぅ」フゥ
修験道俺「ビビクッ(な!こ、こいつっ……)」
穏乃「んにゃ」ハァ
修験道俺「(い、色っぽいぞっ)」 - 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 19:27:24.21 ID:ISc+cn7C0
- 修験道俺「(こんなガキっぽい容姿をしてるくせに、なんていやらしい息づかいだっ)」
穏乃「ん、」ギュッ
修験道俺「(加えて、細身のからだのくせにっなんて柔らかいんだっ)」
修験道俺「(知らなかった。女の子っていうのは細くても、こんなに柔らかいもんなんだな)」
修験道俺「(もしかしたら俺は、このことを知るために山に入ったのかな)」
穏乃「うぇ、アコー」グギュ
修験道俺「」ビグッ
穏乃「んん、こんなに大きくなって、ずるいぞー」ムニャ
修験道俺「ヒャ」 - 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 19:36:38.08 ID:ISc+cn7C0
- 修験道俺「(アコって、アコってダレ?もしかして麻雀仲間の子?)」ビクビク
穏乃「ムムム」ンニャ
修験道俺「(ゆ、夢を見てるのか?それとも、俺とアコを勘違いしてるのか?)」
穏乃「厶、ラーメン……」グゥ
修験道俺「(お、お腹か?)」
穏乃「ンマイ……」スゥ、スゥ
修験道俺「(夢だな)」
修験道俺「(それにしても、綺麗な形のお尻だな)」サワサワ
穏乃「んん///」ピク
修験道俺「(て、俺は何をしてるんだー!!!)」 - 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 19:44:15.44 ID:ISc+cn7C0
- 修験道俺「(自然に、自然に触りに行ったぞ!今の俺!)」
穏乃「あぅ」ムニャムニャ
修験道俺「(何やってるんだ!俺の理性ってやつは!)」
穏乃「ん」ムニャ
修験道俺「(相手はこんな小さい子だぞっ、どんだけ女に飢えているっていうんだ!)」
修験道俺「(確かにもう山に入り修行を始めてから二ヶ月、その間、一度も抜いていない)」
修験道俺「(と言うよりこんな山奥にいるからか抜こうという気が起きなかったんだが)」
修験道俺「(今はそこに、こんな美少女がいる、ならそういう気分になって当然か)」
修験道俺「(て、思考までおかしくなってるぞー!!)」 - 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 19:52:43.14 ID:ISc+cn7C0
- 修験道俺「(ダメだ、俺一人の力じゃ、理性に勝てない)」
穏乃「ムニャ」
修験道俺「(今こそ、山の神様に力を借りる時っ)」
修験道俺「(さあ、力を示したまえ蔵王権現、愛宕権現。若一王子に九十九王子よっ )」ガサゴソッ
穏乃「ん」ピクッ
修験道俺「(その御力において我が性欲を討ち滅ぼし給えっ!)」ガサゴソッ
穏乃「うるさい」ボカッ
修験道俺「あぅ」ピューン
穏乃「んん」スゥー - 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 20:03:45.87 ID:ISc+cn7C0
- ――早朝――
穏乃「ごめんっ」バッ
修験道俺「いや、こちらこそ」ゲザッ
穏乃「いや、謝るのは私だよ、私って結構寝相が悪いみたい」
修験道俺「いや、俺が狭い寝袋で暴れてたから(お尻を触ったことは黙ってよう)」
穏乃「ううん、いっしょ寝よっていったのは私だもん、責任は私が取るって言ったもん」ムンッ
修験道俺「いやー、俺も寝相が悪かったんみたいだ。じゃあ痛み分けということでどうだい?」
穏乃「俺がそれでいいなら」
修験道俺「ああ(俺も良いめが見られたしな)」
穏乃「うんっ」
修験道俺「じゃあこの件はこれで終わり。今日は吉野駅まで下山するぞ」
穏乃「あ、そうか」
修験道俺「おいおい、今は迷子中だろ?」
穏乃「うぅ、帰ったら絶対怒られる……」 - 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 20:09:05.54 ID:ISc+cn7C0
- 修験道俺「心配かけてたんだ。それくらい我慢しなさい。それに怒ってくれる人がいるってのはいいもんだ……」
穏乃「え、お、俺さんは?」
修験道俺「ん?普通にいるけど?」
穏乃「うがー、思わせぶるなよー」ガー
修験道俺「ははは、悪い悪い。まあ怒られるのも下山してからのお楽しみってことで。朝飯食ったら出発するぞー」
穏乃「楽しみじゃ、ないんだけどなー」 - 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 20:16:43.04 ID:ISc+cn7C0
- ――朝食後――
修験道俺「んじゃ、そろそろ出発するか」
穏乃「オー!」
修験道俺「んーと、吉野はこっからじゃ北東の方角だから、こっちか」
穏乃「わかるんですか?」
修験道俺「慣れだよ慣れ、分かるというより知っているって感じ」
穏乃「へえー」
修験道俺「というか、ぶっちゃけ太陽の位置で分かる」
穏乃「あ、ああああー!!」
修験道俺「なんだ、知ってるのか」
穏乃「授業でやったのを思い出しました!」
修験道俺「ああ、俺も理科の教科書で始めて知ったな」 - 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 20:24:05.00 ID:ISc+cn7C0
- 穏乃「それで、朝になるのを待とうって」
修験道俺「それもあったな、まあ夜が危険なのは方角が分からないことだけじゃないけど。というかいままで方角も定まらずに山に入ってたのか?」
穏乃「うん、だいたいで」
修験道俺「俺的にはそっちのがすごいと思うがな」
穏乃「昨日まではそれで大丈夫だったんだけど、ちょっと奥まで来すぎたよ」
修験道俺「俺達のような修験者や山伏でも命を落とすことがある深山幽谷をジャージに運動靴で走り回るのか、そりゃ勘も優れるわけだ」
穏乃「えへへ」
修験道俺「(まあ馬鹿とも言うな)」 - 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 20:31:13.95 ID:ISc+cn7C0
- ――吉野駅付近――
穏乃「お、見覚えのある景色」
修験道俺「ああ、人の気配がする」
穏乃「うおおお!戻ってきたー!」ダッシュ
修験道俺「ははは、元気だな。これから怒られに行くのに」
穏乃「あぅぅ、こわいっ!ねぇ、俺さん、お願いがあるんだけど……」
修験道俺「俺は一緒には行かないぞ」
穏乃「うええ、何でっ!」
修験道俺「まだ修行中だからな、山を下りることはしたくない」
穏乃「うう」
修験道俺「怒られるのはシズノの役目だよ、一人で頑張りなさい」
穏乃「……うん」
修験道俺「じゃあ、ここでお別れだな」 - 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 20:35:33.88 ID:ISc+cn7C0
- 穏乃「あ、そうか……」シュン
修験道俺「まあ、そんな悲しそうな顔しなさんな。別れがあるから再開も楽しくなるのさ、俺も、麻雀の仲間たちもまた、きっと会えるさ」
穏乃「うん……」
修験道俺「じゃあ、な」
穏乃「うん、またね」ニコ - 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 20:56:50.75 ID:ISc+cn7C0
- 穏乃「」ダッ
修験道俺「シズノー!!」
穏乃「んー、なにー!!」
修験道俺「山はいつも、お前を見守ってくれてるからなー!!!」
穏乃「っ!うんっ!!」
修験道俺「今度こそ、またなー!!」
穏乃「うん!また山でー!!」 - 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 21:07:38.43 ID:ISc+cn7C0
- ――阿知賀――
穏乃「(怖かったし、これから怒られるのも嫌だけど、楽しかったな!)」
シズーー
穏乃「うん?この声!?」
憧「んもう!シズッ!昨日はどこに行ってたのっ!!」
穏乃「うえぇ、なぜそのことをアコが?」
憧「昨日、おばさんから「うちのシズ、そちらにおじゃましてません」って電話があったのよ!もうっみんな心配してたんだからっ!」
穏乃「うっ、ごめんっ!」 - 79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 21:15:30.60 ID:ISc+cn7C0
- 憧「で、昨日はどこにいたの?」
穏乃「えっと、ちょっと山の方に…」
憧「ヤマッ!?夜の山に1人でいたのっ!?」
穏乃「ひ、1人じゃなかったよ?」
憧「誰とっ?誰といたのよっ!」
穏乃「お、大人の男の人と一緒だったから危なくなかったよ?」
憧「なおのこと悪いわっ!」 - 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 21:22:05.42 ID:ISc+cn7C0
- 憧「ねえ、シズ。シズは自覚ないみたいだけどとても可愛らしいの。それは、とてもとてもっ!そんなシズと一緒にいてっ!その男はっ何かシズに変なことしなかった!!」
穏乃「だ、大丈夫だったよ?俺さんは優しかったし、ご飯もくれて、山を出るまで送ってくれたり。それに、修験道?の修行中の人だったから邪な感情だっていだかないって…」
憧「シズを見て何も感じないですって、それはそれでムカつくけど、ほんとに何もされてないんだよね!」
穏乃「う、うん」
憧「そ、ならよかった」 - 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 21:26:16.67 ID:ISc+cn7C0
- 憧「まあ、私も怒り足りないけど?シズのところのおばさんだって心配してるし、早く帰りなさい」
穏乃「うん、ほんとにごめんね」
憧「ほんとよ、もう。でも、無事でよかった」ニコ
穏乃「ありがとっ」
憧「じゃ、早いとこ怒られてきなさい」
穏乃「はーい」 - 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 21:34:20.84 ID:ISc+cn7C0
- 穏乃「(それから、家に帰って思いっきり怒られた。
当分の間山へ行くのを禁止されそうだ。
それから、携帯電話を持たされた。山に入るならどっちみち電波は入らないけど。
アコとは前みたいに一緒に麻雀することはなくても、電話で話すようになった。今日学校であったこととか他愛もない話ばかりだけどやっぱりアコと話すのは楽しい。
山にまた入るようになって、俺さんのことも探してみたけどあれ以来一度もあっていない。でも、それでも)」
穏乃「山はいつも私をみてくれているっ!だから俺さんともまたあえる気がするっ!」
穏乃(中2)「山で迷っちゃった…」修験道俺「ん、女か?」
カンッ - 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 21:51:05.91 ID:ISc+cn7C0
- 初ssでした
難しいね - 91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 21:57:13.52 ID:GGGtl1ZP0
- 乙
- 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 21:58:39.77 ID:4NCxqSrv0
- 乙ー! 変にエロい方いかずほのぼの系で終わって良かった

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