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ヴィータ「なのはのことが好きすぎてやばい」
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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 20:57:29.00 ID:BJXE/rOq0
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「最近体の調子がおかしいんだ」
あたしは体調の不良をシャマルに報告する。
「う~ん、どこもおかしいようには見えないけど…
魔力も安定してるし、普通みたいだけど」
魔力の話じゃないし、怪我をしてるわけでもない。
それはあたしも分かっている。
「どう調子が悪いの?」
「なんていうか…胸が…熱いんだ…」
どれ?っとシャマルが私の胸に触る。
「う~ん、特に熱くないけど?今も熱い?」
いや、今は熱くない。
熱くなるときはいつも決まっている。
「そ、その…なのはといると熱くなるんだ」
「変ねぇ?何でかしら?」
「だろ?あたしだけおかしいかな?変なプログラムでも入ってるのか?」
そう、あたし達は人間じゃない。
疲労や負傷、魔力の低下はあるが、病気にかかることなんてないのだ。
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3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:00:59.03 ID:BJXE/rOq0
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「うぅん…ちょっと私じゃわかんないわね…」
シャマルが申し訳なさそうに言う。
「シャマルに分からなかったら誰が分かるんだよ?」
シャマルはちょっと考えて言った。
「はやてちゃん…とか?」
主のはやてなら何か分かるかもしれない。
それは確かにそうなのだが、あたしはあまり気が進まない。
どうでもいいことで心配をかけたくないからだ。
どうせほかっておいても死ぬことはないのだから。
「じゃあ、なのはちゃんに会ってみれば分かるかも」
なのはにかぁ…
それも何だか気が進まない。
会いたくないわけじゃない。
むしろ会いたいのだが…
何故だか恥ずかしい。
考えるとあたしの顔が熱くなる。
「あら?顔が赤いわ、ほんとに変ねぇ?」
変だよな…
どうしっちゃんだろうかあたしの体は…
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4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:05:04.59 ID:BJXE/rOq0
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次の日
「なぁヴィータ、今日時間あるか?」
はやてから急におつかいを頼まれる。
「悪いけど、なのはちゃんちに行ってこれ渡してくれへん?」
と、一冊のノートを見せるはやて。
表紙には「高町なのは」と書かれていた。
学校の授業で使っていたノートを返したいそうだ。
私ははやてと違って学校へは行っていない。
当然、時間もあるので引き受ける。
なのはの家の前に着くが家の中からはたくさんの人のいる気配がする。
「う~ん、なのはって確か家族で住んでるんだよな…」
独り言がこぼれる。
わざわざ家のベルを鳴らして家族を呼びだすのもな…
そもそもあたしはなのはの家族と会ったことがない。
関係を一から話すのも面倒だ。
「まぁ…なのはに直接会えばいいか…」
あたしはなのはの部屋の窓まで、空を飛んで行くことにした。
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5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:10:13.89 ID:BJXE/rOq0
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あたしはなのはの部屋の窓まで、空を飛んで行く。
そして、カーテンで中の見えない窓をノックしようとしたその時…
「あっ…フェイトちゃん…」
「はぁ…はぁ…なのは…大好き…」
「私も…大好き…」
私はその場で絶句し、声にならない声が漏れた。
なんだ…?中で一体何が…?
それは考えなくても容易に想像がついた。
だが、本来人間の性行為は異性と行うもののはず、
今まで何十年何百年と生きているが、同性の性行為は珍しい。
なのはのか弱い声が耳に入ると、あたしの胸は締め付けられる。
きゅーっという音が聞こえるかのようだ。
切ない。
なぜこんな風に思うのだろう。
あたしは今までに抱いたことのない感情に不安を覚え、
何もできないままその場をあとにしてしまう。
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6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:12:22.67 ID:BJXE/rOq0
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「あれ?ヴィータ?今日なのはちゃん家におらんかったの?」
テーブルの上に置かれたなのはのノートを見てはやてが尋ねる。
言えない。
「なのはとフェイトが絡み合ってたから渡せなかった」とは…
「ごめんなはやて、また明日行くから」
申し訳なく言う。
「ええよ、私のほうこそごめんなぁ、今日は急な用事でなぁ…
明日なら私もなのはちゃんと会えると思うし」
はやてが微笑みながら返答してくれる。
はやての笑顔は好きだ。
今までのわけのわからない感情はスーッと消えて、心が穏やかになる。
「そっか」
あたしも笑顔で返した。
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7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:15:09.54 ID:BJXE/rOq0
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あの日から一週間。
あたしはあの時を思い出す度に胸が苦しくなった。
--なのはがフェイトと一緒にいる--
それは至極当然で、あたし達とであった頃からそうだった。
二人は固いきずなで結ばれているのだ。
だから、今二人が体を交えることも当然で、不思議なことなんてない。
二人は特別だから
あたしは主の騎士だから
二人の間に入ることはできないのだから
こうやって自分を納得させる。
納得させなきゃ駄目だった。
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8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:17:46.98 ID:BJXE/rOq0
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久々になのはと会うことになった。
学校だけでなく、管理局の仕事をしているため、なかなか会う機会がない。
会うためには、同じ任務になるか、もしくはなのはがはやての家に遊びに来た時くらいだ。
そして今日は後者だった。
「ヴィータちゃん久しぶり」
ニコッと笑うなのは。
その笑顔は私の胸を高鳴らせる。
「おぅ」
照れ隠しのためか、簡単な挨拶で済ませてしまう。
はやてが口を開く。
「フェイトちゃんおらんと寂しいなぁ」
そういえばフェイトがいない。
なのはと一緒にいるのが当たり前になっていたので、
今日も一緒だと思っていた。
「うん、ちょっと忙しいみたいで…しばらく会えないみたい…」
なのはが寂しそうな顔をする。
そんな彼女の顔を見ると切なくなる反面、何やらよからぬ期待感があった。
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9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:22:06.33 ID:BJXE/rOq0
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その夜、私は眠る前になのはのことを考えていた。
なのははフェイトと結ばれている。
あたしなんかが入る余地なんてないんだ。
そう思っていた…いや、今もそう思ってはいるのだが…
今なら会える…
なのはと…2人きりにもなれる…
そう思うと、急に嬉しくなり、会いたい衝動に駆られる。
でも…諦めないと…
あたしなんかが中に入っていいわけないんだ。
2人の恋愛を邪魔する権利なんてない。
それに、しばらくしたらフェイトだって戻ってくる。
あたしはそっと見守ろう。
「ぐすっ」
あたしは気付かずに鼻をすすっていた。
あれ?目がしらが熱い…
泣いてるのか…
…柄じゃねーな。
この時あたしは、横に寝ているはやてがこの姿を見ていたなんて知らなかったんだ。
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11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:25:09.95 ID:BJXE/rOq0
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次の日の朝。
「なぁヴィータ、お願いがあるんやけど」
はやての頼みとあらば聞かないわけにはいかない。
「悪いけど、またなのはちゃんにノート返してくれへん?」
なのはの名前に一瞬ドキっとしてしまう。
「わかった」
あたしは動揺を悟られないように返事をして、
ノートを手に取りなのはの家に向かった。
今日は土曜日だから学校もないし、家にいるはずだ。
あたしはなのはの家へと急いで向かった。
期待感を半分持って。
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12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:27:22.00 ID:BJXE/rOq0
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コンコンっとなのはの部屋の窓をノックする…
返事がない…
カーテンが閉まってるので中の様子は分からないけど人の気配はする。
試しに窓をに手をかけ開けてみると…
どうせ鍵がしまってると思ったのだが予想に反してガラガラと窓が開いてしまった。
明けっぱなしかよ…あぶねーな。
部屋へ入ると、机の上のレイジングハートがあたしに挨拶をくれる。
「おはよ」
あたしも挨拶を返す。
レイジングハートが机にあるってことは…そのベッドに上で丸まった布団の中に入っているのは…
「なのは」
私は声をかける。
「うぅぅん…あとちょっとだけ」
どうやらなのはは寝起きは悪いらしい。
「あとちょっと…くぅ…」
丸まった布団から出された声は寝息へと変わっていった。
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13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:29:43.59 ID:BJXE/rOq0
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「おい、なのは朝だぞ」
あたしが布団を無理やりはがすと、丸まって寝ているなのはの姿が現れた。
よっぽど疲れているのだろうか、布団をはがしても眠っている。
「おい~」
あたしはベッドに腰をかけなのはに触れようと手を伸ばす。
伸ばすと…
なのはがあたしの手を握った。
あたしはびっくりしたが、手をどけることはしなかった。
なのはの手…温かい。
「もうちょっと…むにゃむにゃ…」
なのは…
私は胸が切なくなった。
なのはの手…ずっと握っていたい。
できれば、体全部抱きしめたい。
でも、しちゃいけない。
それでは友達を裏切ってしまうから。
「なのは…」
寂しいながらも、なのはの顔を見ていると癒される。
ドキドキしながら時間が流れて言った。
静かな部屋でなのはの可愛い寝息だけが聞こえる。
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15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:32:06.07 ID:BJXE/rOq0
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どれくらいの時間が経っただろう。
いつの間にかあたしはなのはの隣に寝ころんでいた。
すごく幸せな気分だった。
突然、なのはが寝返りを打つ。
そしてその先にはあたしの体があった。
なのははあたしを抱きかかえるような形になってしまった。
あたしは体が固まってしまった。
緊張する…。
ゴクリと唾を飲み込んでしまう。
不本意ながらなのはと抱き合ってしまった。
目の前になのはの顔。
すやすやと眠るその寝顔は実に可愛らしい。
小さな口から漏れる息。
唇に目が行ってしまう…
そしてあたしはとんでもないことをしようとしていた。
無意識のうちになのはの唇に自分の唇を近付けていた。
そんなことあってはならないのに…体が言うことを聞かなかった。
そして…
唇と唇がわずかに触れる…
あぁぁ…やってしまった。
なのは、フェイト…ごめん。
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16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:35:01.89 ID:BJXE/rOq0
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後悔と幸せの入り混じった感情が体を流れる。
そして次の瞬間…
なんとなのはが自分の舌を差し出してきた。
驚きながらもあたしはそれを受け入れ自分の舌に絡ませる。
興奮していた。なのはがあたしに体をあずけてくれたことが嬉しかった。
そして、なのはの目が開いた。
あたしとなのはは目があった状態で横になっている。
手はつないだまま。顔の距離は近い。
なのはの目がぱちぱちと瞬きをする。
静寂。
なのはは何を考えているのかぼーっとあたしと目を合わせている。
ぱちぱち…
ぱちぱち…
何回瞬きしただろうか…
「えぇぇぇ、ヴィータちゃんっ!?」
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17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:38:06.36 ID:BJXE/rOq0
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「あ、あのっ…こ、これって…どういう…」
なのはが思いっきり慌てている。
何がどうなってるのか分からない様子だ。
「あ、あれ?今私…キス…」
ちらっとこっちを見るなのは。
「しちゃった…よね?」
あたしの顔が真っ赤になる。
そうだ…あたしはなんてことを…
後悔してももう遅い…
「ごめんな」
あたしは心をこめて言った。
もう今更取り返しはつかない。
なのはの気持ちを考えずにしてしまった。
心のそこから申し訳ないと思った。
「うぅぅん、ヴィータちゃん。私の方こそごめんね」
何でなのはが謝るんだよ。
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18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:40:49.71 ID:BJXE/rOq0
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「なんか寝ぼけてたみたい…にゃはは…」
ぽりぽりと頭をかくなのは。
そして上目使いでこう尋ねる。
「そのっ…嫌…だったよね…?」
そんなわけない。
それはこっちの台詞だ。
「あたしはなのはと一緒にいれて嬉し----あっ…」
心の中で思ってたことが声に出てしまったことに気づく。
あたしは顔が熱くなり俯いてしまう。
「え?今なんて?」
小声だったから聞き取れなかったようだ。
でももう一度言えるわけもなく、あたしは言葉を濁し俯いていた。
その時のあたしはどんな表情をしたのだろうか。
心配そうに見つめるなのは。
「どうしたの?ヴィータちゃん?」
そんな目で見ないでくれ…悲しいだろ。
「ヴィータちゃん?」
今ここでなのはを抱きしめることが出来たらどんなに幸せだろうか。
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19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:43:12.85 ID:BJXE/rOq0
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「うぅん、なんでもないよ」
無理にニコッと笑顔を作って笑ってみせる。
「ヴィータちゃん…」
なのはの顔色を見る限り、
やっぱりちゃんとした笑顔は作れていなかったようだ。
「あのね、嫌なら嫌って言って欲しいな」
何か勘違いをしているなのは。
「ち、ちげーよ。嫌じゃねー」
照れを隠すためにプイっと横を向いてしまう。
「え?」
ぐいっと顔を近付けるなのは。
「えっと、その…嬉しかったって言うか…」
ついに本音を言ってしまった。
顔が熱い。きっと今は自分の顔はものすごく赤いだろう。
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20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:46:19.25 ID:BJXE/rOq0
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なのはは目をぱちくりしてこっちを見ている。
「ヴィータちゃん…」
なのはも顔が赤くなっている。
「なのはっ…」
その顔を見たあたしは自分を止めることができなかった。
すぐになのはに抱きついてしまった。
「ちょっ…、ヴィータちゃん、どうしたの?」
ごめんな。自分を抑えられなくてごめんな。
そう心で思いながら、私は自分の唇をなのはの唇に押し当てた。
「んっ…、ちょっ…どうしたの?」
若干の抵抗はあるのの、振り払うまでの拒絶はない。
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21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:48:46.00 ID:BJXE/rOq0
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「今だけ、こうしたいんだ…」
あたしは本心から言った。
そしてすぐ舌をだし、なのはの口の中へと入れようとした。
「ちょっと…んっ…」
意外にも受け入れてくれた。
それが分かると、あたしは調子にのって、激しさを増した。
「んちゅっ、はぁはぁ…」
ピチョピチョという唾液の混ざる音を立てながら私たちはがむしゃらにキスをした。
もちろん、これだけでは我慢することはできない。
あたしはなのはをベッドに押し倒し、あたしがなのはの上へ覆いかぶさるようになった。
「えっと…」
これから何をしようとしているか感じ取っているなのは。
「あ、あのねヴィータちゃん」
「なんだ?」
「こういうことってあんまり良くないことだと思うんだ」
分ってる。
突然家にあがりこんで、こんなことされたら普通は嫌がる。
ましてや女同士。だけどあたしは我慢ができなかった。
今までの苦悩をここでぶちまけるかのように、あたしの体は止まらない。
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22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:50:57.75 ID:BJXE/rOq0
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「でもしたいんだ」
あたしは自分の体を相手に押し当て、距離を縮める。
なのはは困っている様子だ。
「あのね、私には大切な人がいるの」
知ってる。
「その人を裏切ることはできないよ」
分かってる。なのははそういう性格だ。
でもあたしは意地悪に相手の揚げ足をとる。
「でもキスは受け入れてくれた」
「だ、だってそれはヴィータちゃんが…」
あたしって最低だ。なのはを困らせて…。
でも今の自分はいかに行為に及ぶかしか頭になかった。
「もう、今さらダメなんて言うなよ」
そう言いながら、あたしはなのはの首筋にキスをした。
「ひゃっ」
っと声がわずかに漏れる。
敏感な体のようだ。
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23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:54:03.71 ID:BJXE/rOq0
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あたしは一心不乱になのはの体を舐めまわした。
汚い表現だが、確かに舐めまわしていたのだ。
なのはに気持ち良くなってほしい。
なのはの体にあたしを刻みたい。
唇から、首筋。耳。背中。
徐々に私の顔は下に降りていく。
でも、ブラやパンツまでは侵さない。
それ以外の場所を丁寧に舐める。腕、指、おなか、ふともも、ふくらはぎ…
「だめぇ、だめだよぉ、ヴィータちゃん」
なのははあたしの攻めを受けて、口ではダメと言っているが、
全然抵抗する気配はない。明らかにあたしの動きを受け入れている。
そして、足を舐めようとその瞬間。
「えっ、そこも舐めるの?」
あたしは黙って頷く。
「だめ、だめだって、汚いよ」
「なのはのなら平気」
そう言いながら足を舐め、指の間まで丁寧に舐めまわす。
「ふぇぇ、ヴィータちゃん…」
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24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:56:35.99 ID:BJXE/rOq0
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全身を舐め終わり、残すところは下着の下だけとなった。
この下着を外すと、明らかに一線を越えてしまう。
下着に手を伸ばすのが怖かった。
もし拒絶されたら…あたしは…
だが、ここまで来てやめることなど出来るわけもなく、
あたしはブラを外そうとする。
「あっ…ヴィータちゃん…そこは…」
「ダメか?」
コクッと頷くなのは。
でもあたしは止まらない。いや、止めれない。
質問を変える。
「嫌なのか?」
「嫌じゃ…ない…、けどダメなのぉ」
「あたしがこうしたいんだ、我まま聞いてくれないか?」
返事を待たずに、あたしはブラを外す。
なのはの緩やかなふくらみが露わになる。
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25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 21:59:23.93 ID:BJXE/rOq0
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「綺麗だな」
本心からそういった。
「もぅ…ヴィータちゃんったら」
あたしは、なのはの胸にしゃぶりついた。
壊したい気持ちを抑えながら、優しく、壊さないように。
「んっ…あっ…、そんな…」
「あっあっ…あっ…」
声を我慢しようとしても我慢できない。
なのはの体は敏感なようだ。
乳首を舐めながら、あたしの手はパンツの方へと延びる。
指をかけても抵抗はされない。
そのままゆっくりと足先の方へとずらしていくが、膝あたりでひっかかってしまう。
その時なのはは足を上げて脱ぐのを手伝ってくれた。
受け入れられたということなのだ。
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26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:01:59.40 ID:BJXE/rOq0
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あたしは胸からへそ、恥丘へと舌を這いずり、陰部の方へと向かわせた。
「ヴィータちゃん…」
力ないなのはがあたしを呼んでくれる。
「なのは」
あたしは名前を呼び、舌を陰部へとあてる。
ピクッっとなのはの体が揺れる。
「んっ」
そして、自分の持っている技術を駆使して、なのはに愛撫をする。
その途中、なのはの喘ぎ声は止まらない。
本気で感じてくれているようだ。
「あっあっ…ダメ…いっちゃう…」
激しい痙攣と共になのはが果てたところであたしも手と舌の動きを止めた。
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27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:05:00.21 ID:BJXE/rOq0
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「はぁはぁ…」
「なのは」
「ヴィータちゃん…」
目を合わせる。
すると、徐々になのはの目に涙が溜まってくるのが分かる。
「ごめんなさい…ごめんなさい」
何でなのはが謝る?謝るのはあたし…
「いやらしい女でごめんなさい…私…気持良くて…」
そうか…これはフェイトを裏切ってしまった自分への責。
「ごめんな」
「うぅん、いいの」
涙で潤んだ瞳ででニコッと微笑んでくれる。
あたしは胸が苦しくなる。
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28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:07:30.28 ID:BJXE/rOq0
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「あのな、あたし…なのはのこと好きみたいだ」
「えへへ、ありがとうヴィータちゃん」
「今日だけだから」
「うん…もしフェイトちゃんが知ったら泣いちゃうかも…」
「あたしは絶対言わないから安心しな」
むしろあたしだって言いたくない。
大事ななのはを横取りしたなんて。
「ねぇ、ところでさ」
「ん?」
「ヴィータちゃんってなんでそんなに上手なの?」
「そうか?」
「凄すぎてびっくりしたよ。おかしくなっちゃう~って感じ」
そういえば、あたしがこれだけのテクニックを持っているのは、長年も騎士を務めていたからだった。
今のはやては全くそんなことはないのだが、
主によってはこういう行為を求められたから自然とテクニックが身についてしまった。
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29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:11:12.47 ID:BJXE/rOq0
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「そんなに凄いかな?」
「うんうん、これじゃフェイトちゃんとじゃ物足りないかも。なーんてね。えへへ」
笑って冗談を言ってくれるなのは。
本心じゃなくても嬉しかった。
「なのは」
「なぁに?」
「ありがとな」
「にゃはは、こちらこそ」
あたしはなのはの家を後にした。
半分は後悔。半分は満足。
そんな気持ちではやての家へと帰る。
今後、意識せずになのはと今までどおりでいられるといいけどなぁ。
僅かな不安を抱えながらも、またいつもの生活に戻る気でいた。
そうでありたいと願っていた。
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30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:14:32.36 ID:BJXE/rOq0
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その後、なのはの部屋を訪れるフェイト
「なのは、久しぶりだね~」
「あれ?その恰好…もしかして…」
「うん、家に帰る前にそのまま来ちゃった。
その…早くなのはに会いたくて…」
「にゃはは、照れるなぁ。お仕事どうだった?」
「仕事のことは別に平気。でもそれよりなのはに会えなかったことが一番…」
「私もフェイトちゃんに会えなくて寂しかったよ」
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31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:17:25.65 ID:BJXE/rOq0
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「あ、あのね、なのは」
「なぁに?」
「今日は…その…一緒に寝れるかな?」
「あ、う、うーん…今日は疲れたからまた今度で」
「そっか…ごめんね変なこと言って、ちょっと寂しかったから」
「ごめんね…私も寂しいけど今日は…」
「う、うん…そうだよね。じゃあ私帰るね」
「来てくれてありがとう」
「うん、じゃまたね」
「またね」
……
…
「あの部屋…他の女<ヒト>の匂いがした…」
お わ り
ご愛読ありがとうございました。
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32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:24:41.49 ID:yTu6u/tWO
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乙でした
その後の展開も読みたかったです
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33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:25:19.09 ID:7y0RI0o70
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乙
やはりほのぼの系がいいな
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34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:36:52.33 ID:XfqDG8110
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乙
勃起した
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35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 22:39:03.15 ID:vLr0v2Rg0
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おわりか……
乙

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