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トイレの花子さん「はいってまーす」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 17:53:59.29 ID:HCCmb7WQ0
花子「暇です……」

花子「夏休みになると誰もこないから……はぁ……」

花子「暑いし……トイレ、蒸すし……」

バッサ……バッサ……

花子「こうしてスカートをバッサバッサしないと耐えられません。パンツ丸見えになってるけど、どうせだれも―――」

ガチャ

少年「……あ」

花子「……あ」

少年「えと」

花子「ノックぐらいしてください!!!」




5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 17:57:36.82 ID:HCCmb7WQ0
少年「ご、ごめん!!」

バタン

花子「全く、最近の子供はデリカシーってものがないんですか」

少年「あ、あのー」

花子「はい?」

少年「君、こんなところでなにしてるの?」

花子「え、なにって……」

花子(しまったー!!私、トイレの花子さんですよー?!)

花子(なんかこう驚かせることしないと威厳がー!!というか人体模型さんや二宮金次郎さんにまた怒られますよー!!)

少年「ねえ、君だれ?」

花子(なんかとして誤魔化さないと……あ、そうだ!)


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:00:24.05 ID:HCCmb7WQ0
花子「あ、あなたこそ何女子トイレに入ってきてるんですか!!」

少年「え?あ、いや、俺、美化委員でさ。今日は夏休みのトイレ清掃の日なんだ。だから……」

花子(なんですかーそれ!?全然しりませんよー!!)

花子(ちゃんとそういうことがあるって連絡くれないと困りますよぉ……)

少年「で、あの、君、誰?」

花子「……えと……」

少年「今から掃除したいから、その出てくれるとありがたいんだけど」

花子「ここから出るんですか?私が?」

少年「う、うん」

花子「困りましたね」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:02:58.64 ID:HCCmb7WQ0
少年「なんで?」

花子「なんでって、私は基本的にトイレから出ないので」

少年「はあ?じゃあ、ご飯のときとかもトイレなの?」

花子「え?」

花子(まあ、確かにいつもトイレで食べてますねえ)

花子「そうですけど?」

少年「そんなのダメだよ!!」

花子「は、はい?」

少年「友達と一緒に食べた方が美味しいって」

花子「そ、そうなんですか?」

少年「うん。勿論」

花子「……」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:06:32.55 ID:HCCmb7WQ0
少年「ねえ、開けていい?」

花子「え?えっと、じゃあ、ノックを三回してもらって……それから……」

少年「そんなまどろっこしいじゃん」

花子「でもでも、これ、決まり事で……!」

少年「決まりごと?」

花子「はい。それしてくれないと私が困るんですよぉ」

少年「ふーん、じゃあ、どうするの?」

花子「えーっと、ノックを三回してもらって、で、遊びましょっていってください」

少年「ふんふん」

花子「で、私がはーいっていいますんで」

少年「で、開ければいいわけ?」

花子「はい!」

少年「分かった。やるよ?」

花子「は、はい!!」

花子(うぅ……久々で緊張しますよぉ……)


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:10:06.19 ID:HCCmb7WQ0
少年「……」

トントントン

花子「はいってまーす」

少年「え?」

花子(ぎゃぁぁ!!!しまった!!生前の癖がでちゃったぁぁぁ!!)

少年「……遊びましょ」

花子「え……はい、いいですよ?」

花子(わきゃぁぁ!!また間違えたぁぁ!!ベートーベンさんに絶対しかられますよぉ……ぐす……)

少年「……あの、段取りと全然違うけどあけてもいいの?」

花子「もう、すきにしてください……」

少年「じゃあ……」

ガチャ

花子「どうも……ぐす……」

少年「泣いてる……」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:13:42.11 ID:HCCmb7WQ0
少年「で、どうして夏休みのトイレにいるの?」

花子「え?だって、それが私のあいでんてててーですから」

少年(アイデンティティーって言いたいのかな?)

少年「ふーん。まあいいや、とりあえずトイレ掃除手伝ってよ」

花子「ふえ?!私が!?なんで!?」

少年「それが急にみんな来れなくなって、今日は俺一人なんだ」

花子「そうなんですか、大変ですねぇ」

少年「そう思うなら、ほらブラシ持って」

花子「え、はい」

少年「さ、二人でやれば早く終わるって」

花子「あ、はい!がんばります!!」


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:16:20.10 ID:HCCmb7WQ0
少年「ふんふーん」

ゴシゴシ

花子「……むー、これ結構しんどいです」

少年「なにいってんの、始めてからまだ五分じゃん」

花子「でも、私はその日頃運動しないんで」

少年「じゃあ、ずっとトイレにいるわけ?」

花子「はい、そうですね。こうして外にでることはめったにないです」

少年「外って言ってもトイレだけどね」

花子「個室がいいんですよぉ!」

少年「そうなの?」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:18:55.46 ID:HCCmb7WQ0
花子「この狭い空間が魅力的だと思いませんか?」

少年「そーかな?俺はやっぱり広い方が好きだな。走り回れるし」

花子「そうですかね?疲れません?」

少年「汗をかいた後に飲むジュースとか最高じゃん」

花子「ジュースですか」

少年「そうそう。ポカリとかね」

花子「ぽかり?なんだか痛そうな名前ですね」

少年「はあ?」

花子「なにか叩くジュースですか?」


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:21:43.49 ID:HCCmb7WQ0
少年「ポカリスウェットのことだよ?」

花子「え?」

花子(この口ぶり、まるで常識だろと言わんばかりですね……)

花子「あーあー、あのポカリですか、はいはい、よく飲みましたよ!」

少年「……(じー」

花子「うぐ……疑われてる……」

少年「まあ、いいや。とりあえず掃除終わらせようぜ」

花子「はい」

少年「……」

花子(このマジックリンってなんでしょう?綺麗な液体ですねぇ)


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:24:54.76 ID:HCCmb7WQ0
三十分後

花子「ぜぇぜぇ……終わりましたぁ……」

少年「ありがとう、助かったよ」

花子「いえいえ」

花子(って!勢いで掃除しちゃいましたけど、これ人間の子と仲良くしてるじゃないですか!!これがバレたら……あぁぁ……)

少年「どうしたの?」

花子「な、なんでも、ないです……」

少年「な、なあ、これから時間あるか?」

花子「はえ?」

少年「だって手伝ってくれただろ?その、お礼がしたくて」

花子「お礼?ですか?」

少年「ああ」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:28:38.31 ID:HCCmb7WQ0
花子「お礼と言われましても……」

少年「そうだ、コンビニで飲み物おごってやるよ」

花子「こんびに?」

少年「な、いこうぜ」

花子「わわ!ちょっと、手を引っ張らないでくださいよぉ!」

少年「いーからいーから」

花子「それに私はトイレから離れたくないんですけどぉ」

花子(人体模型さんの見回りがあるのにぃ)

少年「そうなの?」

花子「あい」

少年「じゃあ、ちょっと待っててよ」

花子「え?」

少年「俺が買ってくるから。すぐ戻ってくる」

花子「あ、あの~いっちゃった」


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:32:46.60 ID:HCCmb7WQ0
花子「なんですか、あの子は全く、少しぐらい怖がってくれてもいいんじゃないでしょうか」

トントン

花子「はいってまーす」

ガチャ!!

人体模型「おらぁぁ!!何度言ったらわかるんだ!!ノックは三回だろ!!あとおまえは「花子さん、遊びましょ」って言われるまで返事をするな!!!」

花子「きゃぁぁぁぁ!!!!!人体模型が動いてるぅぅぅぅ!!!たすけてくださーい!!花子はおいしくないですよぉ!!!!」

人体模型「おまえ、おばけの自覚ないのか?」

花子「あ、す、すいません。まだ人体模型さんになれなくて」

人体模型「まあいい。ところで、今日は人間がいるみたいだな」

花子「あ、そうですね」

人体模型「ちゃんと驚かせろよ?」

花子「は、はい!!」

人体模型「ったく」


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:36:11.89 ID:HCCmb7WQ0
花子「こ、こわかった……まだ胸がドキドキしてますよぉ」

少年「おーい、買ってきたぞー」

花子(むむ!ノコノコと戻ってきましたね。よーし、驚かせちゃいますよー)

少年「おいってばー」

花子(くふふ)

少年「あれー?帰ったのかな?」

花子(よし、そのままくるがいいです)

少年「折角、買ってきたのになぁ。ポカリ」

花子(あ、あれ?)

少年「ま、いっか。また会えるだろ。かえろ」

ガチャ

花子「ちょっとー!!なんでノックしてくれないんですかぁぁ!!」

少年「あ、いた」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:39:54.00 ID:HCCmb7WQ0
花子「ノックは三回っていったじゃないですかー!」

少年「いや、ほら、女子トイレには入れないし」

花子「さっきは入ってきたのに?」

少年「あれは掃除のためだからな」

花子「むー……」

少年「はい、これ」

花子「え?これは?」

少年「ポカリ。うまいぜ?」

花子「……はぁ」

花子(これ、どうやって開ければいいんでしょう……)

少年「どうした?もしかして開けられないのか?」

花子「え?そそ、そんなことないですよ!余裕です!」

少年「ほら、貸してみ」

花子「あ……」

少年「ここを回すと……ほら、開いた」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:42:38.38 ID:HCCmb7WQ0
花子「あ、ありがとうございます」

少年「飲め飲め、おいしいから」

花子「で、では……」

ゴクゴク

少年「どうだ?」

花子「あ、おいしい、です」

少年「だろ?あ、これも食べていいから」

花子「これは?」

少年「暴君ハバネロ」

花子「なんか強そうですね」

少年「うん」

花子「では、お言葉に甘えて」

パク……サクサク……


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:45:39.40 ID:HCCmb7WQ0
花子「不思議な味ですね……」

少年「……(にやにや」

花子「ん……?あれ……?」

少年「どうかした?(にやにや」

花子「痛い!!口のなきゃぎゃ、いふぁいでふ!!!」

少年「……っぷ!あーっはっはっは!!」

花子「みずー!!みずー!!!」

少年「あははは!!悪い悪い!いや、本当に何も知らないんだな」

花子「ふえ?」

少年「なあ、君は誰なんだ?」

花子「……それは」

少年「この学校の生徒ってわけでもなさそうだな」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:48:57.31 ID:HCCmb7WQ0
花子(今更、トイレの花子ですと言って果たして信じてもらえるかどうか)

少年「ま、いっか。だれでも」

花子「え?」

少年「君が誰もいいよ。俺、君のこと好きだ」

花子「ええええええええ!?!」

少年「あ、いや。変な意味でとらえるなよ?友達として好きだからな」

花子「あ、そ、そうですか」

花子(びっくりした)

少年「なあ、また会えるか?」

花子「え?まあ、私はここにいますからね」

少年「そっか」

花子「はい」

少年「じゃあ、またな」

花子「はい。さよなら」


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:52:03.26 ID:HCCmb7WQ0


花子「……(うとうと」

トントン

花子「ふえ?誰ですか?」

ガチャ!!

人体模型「おーおいおい!!君の脳みそはからっぽかぁ?」

花子「ひっ!!!」

人体模型「ったくよ。いつになったらトイレの花子さんになれるんだ?」

花子「す、すびません」

人体模型「かわいいだけじゃ、やってけないよ?」

花子「はい……」

人体模型「夏休み中だからって気を抜かないように。いいか?」

花子「はい。がんばります!」

人体模型「返事だけはいいけどね」


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:54:27.26 ID:HCCmb7WQ0
翌日

花子「あついぃ……はぁ……」

バッサバッサ

花子「スカートの利点はこれぐらいですねぇ。パンツ丸見えですけど」

ガチャ

花子「あ……」

少女「あ……」

花子「ノックぐらいしてください!!!」

少女「す、すみません!!」

バタン

花子「なんですか、この学校の生徒は。マナーも知らないんですか」


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:57:25.62 ID:HCCmb7WQ0
少女「あのー」

花子「なんですか?」

少女「貴女、だれ?」

花子「いや、誰って……」

花子(トイレの花子さんでしたーーー!!!)

花子(またやっちゃったですよぉ……)

少女「あの、今から掃除をしますから、その出てくれません?」

花子「また掃除ですか、わかりました」

ガチャ

少女「あ、すいません」

花子「いえいえ」

少年「お、いたな」

花子「あ、昨日の」

少女「あれ少年くんの知り合い?」


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 18:59:41.79 ID:HCCmb7WQ0
少年「おう。昨日知り合った」

少女「ふーん」

花子(なんでしょう。睨まれた気がします……)

少年「よし、さくっと終わらせるか」

少女「そうだね」

花子「……」

少女「はい」

花子「あ、やっぱり手伝わなきゃだめですか?」

少女「暇なら」

花子「わ、わかりましたよぉ」


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:01:54.89 ID:HCCmb7WQ0
花子「はぁ……」

ゴシゴシ

花子「だるぅ……」

少女「ねえ」

花子「は、はい?」

少女「少年くんとは、その……どんな関係なの?」

花子「え?はあ、えと……」

少女「……」

花子(なんですか、この威圧感は……怖いです)

少女「なに?」

花子「えと、お友達……ですかね?」

少女「それだけ?」

花子「は、はい」


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:04:25.88 ID:HCCmb7WQ0
少女「ふーん、ま、それならいいんだけど」

花子(むむ!これは乙女センサーがビンビンきてますよー)

少女「友達なら、いいんだけどぉ」

花子「なるほどなるほど」

少女「な、なによ?」

花子「分かりましたよ。なるほどー」

少女「だから、なにが?」

花子「分かりました。私に任せてください!」

少女「なにを?!」

花子「少年さーん!」

少年「ん?終わったのか?」


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:07:05.02 ID:HCCmb7WQ0
花子「少女さんが話したいことがあると」

少年「はあ?」

少女「何をいってるの!?」

花子「あれ、違うんですか?」

少女「ちょっと、こっちにきて!」

花子「なんですか?」

少女(私と少年くんはただの幼馴染なの、変な勘違いしないで)

花子(そうなんですか?てっきり愛し合いたいと思いました)

少女(そんなことない!!)

少年「どうでもいいけど、早く終わらそうぜ」


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:10:07.84 ID:HCCmb7WQ0
少年「ふう、やっと終わったな」

少女「疲れた」

花子「まったくです」

少年「あ、そうだ。ほら、これ差し入れ」

花子「え?いいんですか?」

少年「まあ、また手伝ってもらったしな」

花子「えへへ、ありがとうございます♪」

少年「お、おう……///」

少女(むっ)

花子「……(ごくごく」

花子「ぷはぁ……おいしいですね」


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:13:46.68 ID:HCCmb7WQ0


花子「ぐー……」

トントントン

花子「すー……すー……」

ドンドンドンドン!!!!

花子「きゃ!!寝てないですよ!?花子、起きてます!!?」

ガチャ

二宮「やあ、花子さん」

花子「二宮さん!?どうしたんですか?いつもは校庭をぐるぐるまわるだけなのに」

二宮「いやぁ、夏休みなのに人間が校舎に出入りしているから、僕も見回りに参加することになったよ」

花子「そうですか」

二宮「で。花子さん」

花子「はい?」

二宮「最近、人間と仲良くなってるって本当ですか?」

花子「どき!」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:16:37.22 ID:HCCmb7WQ0
二宮「今時「どき」を口に出すなんてね」

花子「ななななな、なーにをいってやがりますかですぅー」

二宮「花子さんって本当に嘘が下手だね」

花子「嘘じゃないですぅ!」

二宮「……まあ、いい。でも、仲良くしすぎるのはダメだよ?」

花子「うぐ……」

二宮「どうせ、馬鹿をみるのはぼくたちなんだしさ 」

花子「わかってますってばぁ」

二宮「なら、いいんだ」

花子「うー」

二宮「じゃあ、またね」

花子「あい」


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:20:09.24 ID:HCCmb7WQ0
翌日

花子「はぁ……今日もくるのかなぁ……」

花子「もう会わない方がいいのかもしれませんね」

花子「それにしても暑い……」

バッサバッサ

花子「少年さん、来るんですかね……」

花子「なら、もうパンツ丸出しは控えないと……!」

花子「暑いです……」

花子「なんかこう、怖い話で涼しくなりたいですね」

花子「……むかーしむかし、あるところにおじーさんとおばーさんが……」

花子「あ、これ桃太郎です」

花子「まあ、いいか。おじいさんは山に芝刈りに……」


51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:23:33.09 ID:HCCmb7WQ0


花子「結局、昔話を百話も一人で語ってしまいました」

花子「しかも、赤鬼と青鬼で号泣してしまうとは……青鬼さん、かっこよすぎです……」

花子「それにしても今日は少年さん来ませんでしたね」

花子「……」

花子「っは!!何を寂しいなんて思ってるんですか!!」

花子「これはいいことなんですから!!」

花子「……そうです。いいことなんですから」

トントン

花子「はいって……おっとっと」

トントントン

花子「はぁーい?」

ガチャ

少年「よっ!」

花子「少年さん!?」


52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:26:29.45 ID:HCCmb7WQ0
花子「少年さん、夜ですよ!?」

少年「え?ああ、そうだな」

花子「なんで来ちゃったんですか?」

少年「ダメだったのか?」

花子「いや、ダメってことはないですけどぉ」

少年「じゃあ、いいだろ?」

花子「は、はぁ」

少年「でも、お前って夜でもトイレに居るんだな」

花子「ほ、ほっといてください!これが私のあいでんてててーなんです!」

少年「あはは、そっか」

花子「……で。なんの用ですか?」

少年「寂しいだろうと思って」

花子「んな!?」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:30:11.15 ID:HCCmb7WQ0
花子「寂しくなんてないですよ!私はもう立派なレイディなんですから!」

少年「ふーん」

花子「なんですか?」

少年「そんなちんちくりんなくせに?」

花子「なんですかー!?」

少年「だって少女に比べて胸もねえし」

花子「うぐぐ……こ、これから!これからです!!」

少年「本当か?」

花子「はい!」

少年「ならいいけど」

花子(って、こんなところ人体模型さんに見られたら、花子の体がおっぴろげになりますよぉ!)

花子「あ、あの、少年さん!そろそろ帰った方が……」

少年「そうだな。じゃ、帰るわ」

花子「お、お気をつけて」

少年「ああ。じゃあな」


54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:33:21.12 ID:HCCmb7WQ0
花子「なんだったんでしょうか……」

トントントン

花子「少年さん?忘れ物ですか?」

ガチャ

二宮「少年って誰だい?」

花子「ぶふっ!!二宮さん!?」

二宮「花子さん、もしかして人間と……?」

花子「なーんでもないですー!」

二宮「……」

ベートーベン「じゃじゃじゃーん!!」

花子「おわ!」

ベートベン「花子よ。お前、今人間と喋ってたな?」

花子「き、きのせいですよ!!」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:37:31.41 ID:HCCmb7WQ0
二宮「実は僕が見たんだ。人間の男の子が校庭を横切っていくのをね」

花子(少年さん、迂闊すぎです……)

ベートーベン「まあ、それで探してたわけだが」

花子「そうなんですか……花子はなにもしらないですよー?」

ベートーベン「まあ、いい。奴は今頃、モナリザに食われただろう」

花子「……え?」

二宮「だろうね。彼女、こういうことを許さないタイプだし」

花子「たべ、た……?」

ベートーベン「モナリザはそういうやつだ」

二宮「ま、平和が一番だからね」

花子「……!!」

二宮「あ、花子さん!どこに!?」


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:41:46.03 ID:HCCmb7WQ0
美術室

ガラ!

花子「モナリザさん!!」

モナリザ「あら、花子じゃない。持ち場を離れていいの?」

花子「あの!ここに男の子が来ませんでしたか?」

モナリザ「来たっていうか、美術室の前を通ったけど?」

花子「その子をどうされたんですか?」

モナリザ「私はモナリザよ?食べるに決まってるじゃない」

花子「……な!?」

モナリザ「いやぁ、久々だったから嬉しかったわ。やっぱり、あれぐらいの年頃のほうがいいわね。味も濃いし」

花子「そ、そんな……少年さん……」

モナリザ「どうしたの?」

花子「な、なんでも、ない、です……」

モナリザ「あら。知り合いだったのかしら。じゃあ、悪いことしちゃったわね」


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:44:57.69 ID:HCCmb7WQ0
花子「い、いえ、モナリザさんは悪くないです……」

モナリザ「そう?花子が狙ってたんじゃないの?」

花子「狙ってなんかいません……」

モナリザ「そうなの?」

花子「はい……」

モナリザ「あら……もう一人、来たみたいね」

花子「え?」

モナリザ「……っち。雌か。いらね」

花子「はぇ?」

モナリザ「花子にあげるわー」

花子「あ、モナリザさん!!」

少女「少年くーん、どこー?」

花子「あの声は……!」


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:47:51.45 ID:HCCmb7WQ0
少女「学校にいくとかいうから見に来てあげたのに……」

花子「少女さん!!」

少女「きゃああ!!!」

花子「私ですよ!」

少女「あ、あなただったの……?」

花子「それより、ここから早く逃げましょう!」

少女「え?なんで?」

花子「いいから」

少女「でも、少年くんがまだ」

花子「……少年さんは……」

少女「え?」

花子「とにかく逃げましょう!!」

二宮「花子さん、何をしているの?」


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:51:16.69 ID:HCCmb7WQ0
花子「に、二宮さん……!」

少女「ひっ!!」

二宮「人間が僕たちの時間に、僕たちの縄張りに入ってきたらどうするか、知ってるよね?」

花子「それは……・」

少女「な、なに……なに、あれ……!?」

二宮「さあ、その子をこっちに渡すんだ」

花子「……い、いやです!!」

二宮「花子さん?!」

花子「少女さんは私が守るです!!」

少女「な、なんなの!?」

花子「さあ、行きましょう!」

少女「う、うん!」

二宮「花子さん!!……何をしているのかわかっているのか!」


65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:54:22.08 ID:HCCmb7WQ0
花子「とりあえず、私のテリトリーのトイレなら……」

少女「あ、あの……どういうことなの?」

花子「私は、トイレの花子さんなんです」

少女「花子さん!?あなたが!?」

花子「はい……」

少女「ごめんなさい、全然らしくみえない」

花子「それは自覚してます……」

少女「じゃあ、あの二宮金次郎像は……本物、なの?」

花子「そうです」

少女「……」

花子「あの、それでですね。なんとか無事に少女さんをここから……」

少女「少年くんは?」

花子「あ……」

少女「少年くんはどこ!?」


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 19:58:45.35 ID:HCCmb7WQ0
花子「それは……」

少女「少年くんはどこにいったの!?」

花子「……」

ベートーベン「待ちなよ、HAHAHA」

花子「ベートーベンさん!?」

少女「……!?」

ベートーベン「少年くんとやらをお探しなんだろ?」

少女「そ、そうだけど……」

バッハ「どうするよ?」

ベートーベン「そうだねえ。少女ちゃんにとっては辛い現実がまっているかもしれないよ?」

少女「ど、どういうこと?!」

花子「や、やめてください!!」

バッハ「あの子は、食われたのさぁ」

ベートーベン「HAHAHAHA」

少女「!?」


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 20:04:01.90 ID:HCCmb7WQ0
少女「食われたって……」

ベートーベン「おやおや、どうやら食われたの意味を知らないようだ」

バッハ「では教えてあげよう。いいかい、食われたというのはね―――」

花子「もうやめてください!!」

バッハ「どうしてだい、ミス花子?」

少女「ねえ!花子さん!どういうことなの!!少年くんは!?少年くんは!?」

花子「それは……」

二宮「モナリザは小学生の男の子が大好きでね。特に夜に忍び込んでくるような悪い子はお仕置きと称して食べるんだ」

花子「……」

少女「そ、そんな……」

二宮「ま、彼女はそんな悪い子が嫌いでもある。だから、事が済むまで許さない」

花子「……事が済むまで?」

二宮「ああそうさ。全く、モナリザさんにも困ったものだよね」

ベートーベン「全くだ。小学生も人間だ。幾ら若いからって、何発も出せないわな」

少女「あの……何の話?」


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 20:06:05.45 ID:PdtifIeX0
えっ


70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 20:07:06.40 ID:/tjLdyFc0
あれ?


71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 20:08:42.73 ID:HCCmb7WQ0
二宮「少年くんも干からびてたしね」

バッハ「ああ、そうだね」

花子「あの……少年さんは?」

ベートーベン「今は保健室のベッドで寝てるんじゃない?」

バッハ「今頃、体重計さんに看病してもらってるころだな」

二宮「ふむ。あの体重計さんは優しいし」

ベートーベン「なにより、エロい!!」

少女「……」

花子「あのぉ……」

二宮「少女さん?」

少女「は、はい!」

二宮「ここには君のような可憐な女性を狙う輩もいます。今後はもう来ない方がいい」

少女「は、はい」

花子「あの、少年さんの様子をみにいきません?」

少女「そ、そうね」


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 20:12:31.17 ID:HCCmb7WQ0
保健室

体重計「あらぁ……もう回復してるわねぇ……若いっていいわぁ」

花子「体重計さん!!」

少女「少年くん!!」

体重計「ちょっとぉ、なんなの?保健室では静かにしてよねぇ」

少女「あ、すいません……」

花子「あの、体重計さん?」

体重計「なあに?」

花子「この少年さんは?」

体重計「ああ、モナリザがもう激しいったらなかったわね。まあ、もう回復したけど」

少女「一体、何を?」

体重計「やだ!この子ったら!はしたないわ!!……でも、嫌いじゃないわよ?」

少女「えぇ?」


75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 20:16:40.04 ID:HCCmb7WQ0
花子「と、とにかく、大丈夫なんですね?」

体重計「まあね。あ、そうそう。花子のことだとおもうけど、うわ言で「あの子に会いたい」って言ってるわよ?」

花子「ええ?」

体重計「トイレのあの子って言ってたから、まあ、花子のことだと思うわ」

花子「はぁ……」

少女「でも、よかった……・無事で……」

花子「そうですね」

花子(ふう……モナリザさんの食べるの意味が良くわかりませんがとにかく良かったです)

花子(でも……もう……終わりですね)

少女「……はぁ」

少年「すー……」

少女「人の気も知らないで……バーカ」


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 20:19:59.26 ID:HCCmb7WQ0
二宮「さてと。無事を確認できたみたいだね」

花子「あ、二宮さん……」

少女「あ、あの……なにか?」

二宮「僕たちも一応、おばけでね。人間に存在を知られるとまずいんだ」

花子「やっぱり、ですか?」

二宮「当たり前だ」

少女「何をする気ですか……?」

二宮「ちょっと眠ってもらうよ?」

少女「え……あ……」

ドサッ

二宮「さて、二人を校門の外まで運ぼうか」

花子「はい……」

体重計「いってらしゃーい」


78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 20:22:42.47 ID:HCCmb7WQ0
校門 前

少年「おい、起きろよ」

少女「ん……え?」

少年「なんで俺達こんなとこにいるんだ?」

少女「え?えーと、なんでだっけ?」

少年「なんかあったっけ?」

少女「さあ……」

少年「なんか思い出せそうなんだけどなぁ……」

少女「私も……」

少年「……とりあえず帰ろうぜ。もうこれ何時だよ」

少女「う、うん!お父さんに怒られちゃう!」


80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 20:26:51.72 ID:HCCmb7WQ0
二宮「人間が僕たちの時間に、僕たちの縄張りに入ってきたら、問答無用で記憶を消す。それが鉄則だ」

人体模型「そんなことまで忘れてたのか?」

花子「ごめんなさい……」

二宮「だから人間と仲良くするのはダメなんだ。いつも僕たちが損をするからね」

人体模型「二宮もなんかあったのかい?」

二宮「ま、色々とね」

花子「……」

人体模型「しかし、花子は持ち場を変えないとだめねえ」

花子「え?そんな!?」

二宮「そうだね。もうあのトイレはだめだ」

花子「えー、私は狭いところがいいのにー」

人体模型「じゃあ、もっと狭いところを用意してあげるよ」

花子「え?本当ですか?!わーい」

人体模型「ひっひっひっひ」


83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 20:31:50.29 ID:HCCmb7WQ0
翌日

花子(少年さんと少女さんとは仲良くなれそうでしたけど、やっぱり私はおばけ)

花子(おばけは人目を忍ばねばなりません)

花子(でも、少しだけ寂しかったりします)

花子(もう少年さんと少女さんがお掃除に来てくれることはありません)

花子(それに顔を合わせることもなくたったでしょう)

花子(だって私はもうトイレの花子さんではなくなったのですから)

花子(でも、狭くて落ち着きますね、ここ)


少年「えー?今日は教室掃除かよ」

少女「残念」

先生「あ?トイレ掃除がよかったのか?」

少年「え、ああ。なんとなく」

少女「私も」

先生「不思議なことをいうな。まあ、いい。今日はここで掃除だ」

少年「はーい」


85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 20:35:53.72 ID:HCCmb7WQ0
花子(しかし、これ動けないのがなんとも不便ではありますね)

花子(鼻がむずむずしても、こう腕が動かせないです……)

花子(しかも、トイレ以上に蒸します……)

花子(あぅ……パンツが汗で濡れて気持ち悪いですぅ……)


少年「で、なんでお前と二人なんだ?」

少女「知らないよ」

少年「三人ぐらいはいるだろ」

少女「そうだよね」

少年「まあ、文句言ってもしょうがないか」

少女「そだね。早く終わらせ早く帰ろう」

少年「ああ。じゃあ、まずは箒を……」

ガチャ

花子「……あ」

少年「……あ」

少女「……あ」


86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 20:41:24.26 ID:HCCmb7WQ0
花子「……ノックぐらいしてください!!!」

少年「いやいや!!掃除用具のロッカーをノックする奴がどこにいるんだよ!!」

少女「ていうか、あなた誰?」

花子「だれって……」

花子(うわぁぁぁ!!なんでまた少年さんと少女さんがぁぁ!?!)

花子「えっと……掃除用具ロッカーの花子さんですぅ」

少年「まるで怖くないな」

少女「うん」

花子「うぐ……傷つきます……」

少年「まあ、いいや。掃除手伝ってくれ」

花子「えええ?!!」

少女「丁度、三人くらいがいいって言ってたしね」

少年「ああ。あとでお礼にポカリ奢るから、頼むよ」

花子「ポカリ……ま、まあ、そこまでいわれたらしたかないですねぇ……や、やりますです……」

少年「へへ。ありがと、花子さん」
                    END


87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 20:42:17.02 ID:r/6gwSH20
いい終わり方だ



88: 忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2011/07/24(日) 20:43:01.25 ID:MWpSjG9m0

なんとなくよかった


89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 20:43:02.03 ID:/tjLdyFc0
ニヤニヤさせていただきました



96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 20:45:31.63 ID:FfTgKFeP0

ほんわかした


98: 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/07/24(日) 20:46:56.71 ID:2Oj7DWw9O

楽しかった


100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/24(日) 20:52:11.15 ID:HCCmb7WQ0
やっぱり夏は怪談がいい!
最近、花子さん萌えがないんだよね
今度は貞子SSか口裂け女SSでも書きます





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