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やえ「今日の練習は終了です。お疲れ様でした」
- 1 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/04/03(木) 21:38:13.64 ID:J5uNZX3v0
-
ワイワイ
良子「やえ」
やえ「どしたー」
良子「帰りにコンビニ寄ってこうぜ」
やえ「良いわね。でも良子の家はコンビニと反対方向なのに、何か用事でもあるの?」
良子「今日はコーラの新味が出るんだ」
やえ「新味って、あのCMでやってる奴ね……確かアボカド味とか」
良子「そうだ」
やえ「……あれを飲むつもりなの?」
良子「そうだ。実は前々から、特殊な味のコーラが出たら飲んでみることにしてるんだ。なかなか旨いんだぜ」
やえ「そう……私には信じられないわ」
良子「そ、そうか?確かに分かってくれとは言わないが……」
やえ「見るからにまずそうだもの。自分で買う気にはとてもなれないわね」
良子「そうか。それなら俺が味見させてやるって」
やえ「いや、そういうつもりで言ったんじゃ……」
良子「飲んでみたら分かるよ。割りとハマると思うぜ」
やえ「いやいやいや……」
紀子「上田」
- 4 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/04/03(木) 22:58:09.51 ID:tAbueXsB0
- 良子「紀子」
紀子「聞こえたぞ。あのようなあからさまに不穏な物にあえて手を出すとは愚かな」
良子「お前もそう言うか。確かに中にはハズレもあるが、飲んでみると以外と美味しいものもあるんだって」
紀子「有り得ない話だ」
良子「いやいや味のイメージと見た目が良くないだけで、実際の味は割りとイケるんだぜ。一口飲めば評価が変わるから」
紀子「そんなことあるわけがない」
良子「なんだと?……分かった。お前にも味見させてやるから付いてこい」
紀子「待て、私は飲みたくな……」
やえ「待って良子、今「お前にも」って言ったけど本当に私も……?」
良子「そんなに嫌がるなよ二人とも。単なる飲まず嫌いだって。きっとハマるから」
やえ「そんなの別に飲まず嫌いのままで良いわよ……」
日菜「ずいぶんにぎやかねー。どうしたの?」 - 5 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/04/03(木) 23:33:59.80 ID:wAkSmb/N0
- やえ「日菜……!」
紀子「木村」
やえ(良かった、日菜が来てくれた……この場は助けてもらおう)
良子「日菜、良いところに来た。今からコーラの新味を皆で飲みに行くんだが」
日菜「あぁ、あのアボカド味の?CMでやっているわよねー」
良子「日菜も行こうぜ」
日菜「良いわねー。ちょうど飲んでみたいと思ってたところなんだー」
やえ「えっ」
紀子「なんだと……?」
やえ「ほ、本気なの日菜……」
日菜「えー、そんなに驚くことじゃないよ。あれはあれでなかなか美味しかったりするんだよー」
やえ「そんな……」
紀子「なんということだ……」
良子「決まりだな。早速向かおうぜ」
日菜「いきましょうー」
やえ「ぐっ……」
- 6 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/04/04(金) 00:02:41.37 ID:sYqhUFGa0
- イラッシャイマセー
由華(立ち寄るつもり無かったのに、つい入っちゃった……)
由華(この前見つけたお店、やえ先輩と行きたいし……そのためにお金、節約しなくちゃだけど……)
由華(やっぱり、練習後に甘いものは欠かせない……!)ザッ
由華(あっ、新しいチョコ出てる。今日はこれにしてみようかな……やえ先輩にも教えたいし)サッ
由華(……それにしても、やえ先輩のこと、どうやって誘おうかな)スタスタスタ
由華(……ん?)ピタッ
由華(アボカド味コーラ……)
由華(……)
由華(どう見ても嫌な予感がするのに……)
由華(な、なんだろう、すごく気になる……)
由華(の、飲んでみたい……どうしよう買っちゃおうかな……でも、こんなの飲んでて変な人と思われるのも嫌だし……)
由華(……)
由華(よ、よし……)ソーッ
良子「由華」
- 9 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/04/04(金) 23:55:56.58 ID:8/GY5UAy0
- 由華「は、はいっ!?」ピタッ
良子「やっぱり由華じゃないか、偶然だな」
やえ「由華……!」
由華「や、やえ先輩、皆さん。お疲れ様です」ペコッ
やえ「由華。良子がそこのアボカド味コーラを飲もうなんて言ってくるのよ。考えられないと思わない?」
由華「そ、そうなんですか……」
由華(やえ先輩、すごい剣幕だ……これは、飲んでみたいなんて言える空気じゃないな……)
良子「やえと紀子があまりにも否定するから、試しにちょっと味見して貰うんだ」
日菜「飲んでみたら意外に悪くないと思うのよねー」
紀子「そんなことは、無い……」
やえ「明らかにまずそうじゃない。こんなもの飲んでたら変な人と思われるわ」
由華(うぅ、やっぱり思われるか……)
やえ「由華もそう思わない?」
由華「えっ?あ、そ、そうですよね!明らかに怪しい色してますし、変な組み合わせですし!」
由華(うぅ、勢いで同調しちゃった……)
由華(ごめんなさい、良子先輩、日菜先輩……)
良子「でもな由華、考えてもみてくれ」
良子「仮にこのアボカド味が旨かったとしても、世論が否定したらあっさり生産中止になるかも知れない。確かに変わった味のコーラをよく思わない連中は多いからな」
良子「そしてもし生産中止になったら、このコーラは二度と飲めないんだぜ?そうなったらどうだ、後悔すると思わないか」
由華「なっ……」
由華(すごい説得力だ……)
やえ「飲みたくない人には関係ないわよ」
紀子「そうだ。どのような説得も意味を成さないと知れ」
由華「そっ、そうですよ!それに、嫌がっているのに無理やり押し付けるのは良くないと思います!」
由華(……と、言ってはみたものの)
由華(どうしよう……やっぱりすごく飲んでみたい……!)
良子「由華までそう言うか」
由華(ああ、今さら飲んでみたいなんて言えない……)
良子「まあ良い。とりあえず、やえと紀子には味見して貰うからな」ヒョイッ
紀子「受け入れるしか無いというのか……」
日菜「まあまあーそう構えなくてもー」
アリガトウゴザイマシター
良子「よし、買ってきたぞ。早速外出ようぜ」
やえ「くっ……」
- 10 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/04/05(土) 00:10:09.61 ID:8I/SplUY0
- やえ「由華、私たちは外に出るけど……」
由華「あっ、わ、わたしはまだ買い物の途中なので、済んでから合流しますっ!」
やえ「そう、分かった。じゃあ先に出てるわ……」
由華「はいっ!」
トボトボ
由華(やえ先輩の後ろ姿に元気がない……相当飲むの嫌なんだ)
由華(とにかく買い物を済ませて早く合流しないと)
由華(あっ)ピタッ
由華(……今ならバレずに買える。袋に隠しておいて帰って飲めば……)
由華(でも、もしバレたら……)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「もし生産中止になったら、このコーラは二度と飲めないんだぜ?そうなったらどうだ、後悔すると思わないか 」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
由華(……)
由華(…………)
由華(よし……)ソーッ - 11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/05(土) 00:58:13.03 ID:RtsaBPK50
- アリガトウゴザイマシター
由華(よし、チョコの箱で見えないようにしたし、これでバッチリ……)
由華(やえ先輩達は……)
ギャーッ
由華(あそこか)スタスタ
やえ「な、なんなのこれ!やっぱり不味いじゃない!」
紀子「ふ、ふざけている……」
良子「そうか?割りといけると思うんだけどな……」ゴクゴク
日菜「うーん、味覚には人それぞれあるしねー。今回は確かに、あまり万人受けする感じじゃないのかもー」
やえ「……とにかくこれでハッキリしたわ。今後一切この手のものに挑戦することはないわね」
紀子「……終わりだ」
良子「そ、そうか……残念だが仕方ないな」
由華「買い物終わりました」
良子「おう由華。アボカド味コーラは結局不評で終わった。俺はアリだと思うんだけどな……」
やえ「真面目な話、有り得ないわよ」
由華「そ、そうなんですねー。やっぱり見るからに美味しくなさげでしたもんねー」
やえ「口に嫌な感じが残ってるわ……」
由華「あっ、新しいチョコ買ってみたんですけどお口直しにどうですか?」ヒョイッ
やえ「新しい味って……」
由華「だ、大丈夫ですよ!ちゃんと全うなものです!」サッ
やえ「本当ね……ありがとう。頂くわ」
由華「どうぞっ」スッ
やえ「うん……」モグモグ
やえ「……おいしい!」パァァァ
由華「そうですか。良かったです!」
やえ「良子。新味っていうのはこういうものを言うの。そんなわけのわからない組み合わせに走らず、基本を踏襲し正当な進化を遂げてこそ……ん?」
由華「?……どうしました?」
やえ「由華……それ」
由華「えっ……あっ!」
- 12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/05(土) 01:03:05.08 ID:W/yZ7NHk0
- 由華(袋からチョコを出したせいで中身が見えてる……!)
由華「あ、あの、えっと、これは、その……」
由華(し、しまった、どうしよう……)
由華「えっと……」
由華(どうしよう、言い訳できない……)
由華「ご、ごめんなさい……」
やえ「……」
由華(もうダメだ……)
由華「ちょっと、飲んでみたくなってしまって……お、おかしいですよね。変な人、ですよね……」
由華(もうダメだ……)
由華(嫌われたかな……)
やえ「由華」
やえ「私は別に由華を変な人だとは思わない」
由華(えっ?)
由華「ど、どうしてですか?だってあんなにこのコーラのこと反対してたのに……」
やえ「り、理由はいいの!……と、とにかく由華が飲んでみたいと思ったなら飲んでみたら良いのよ」
やえ「ま、まあ後で感想くらいは聞きたいわね」
由華「……」
由華「ありがとうございます」
由華「今日はそろそろ帰らなきゃいけないので、家で飲んでみることにしますね」
やえ「え、ええ」
由華「お先に失礼します!」
やえ「お疲れ様」
- 13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/05(土) 01:11:43.65 ID:uDDhXUex0
- ーーーーーーーーーー
日菜「ほほーん」
やえ「なっ、何よ……」
日菜「あんなに否定してたのに、由華ちゃんが絡むとあっさり認めちゃうんだねー」
やえ「い、良いじゃない別に……」
紀子「隠さなくても良い」
やえ「何も隠してないわよ……」
やえ「……ま、まあなんというか、別に自分が嫌いだからといってそれを人に強要するなんて権利も無いし、」
やえ「興味があるなら挑戦して良いと思ったし、」
やえ「……こ、こんなことでケンカとかしたくないし」ボソッ
日菜「へー。りょうちゃんとはケンカしても由華ちゃんとは出来ないんだー。なんでかなー?」
やえ「えっ!?し、知らないわそんなの!詮索は不要!」
やえ「て言うかそこだけ聞き取らないでよ……」
日菜「ふふふっ」
紀子「……妬けるな」
やえ「妬かなくて良いわよ!」
良子「ま、まあなんだ、済まなかったな。とりあえずお前のアボカド味コーラの評価と、あと俺なりになんとなく、お前の由華に対する気持ちも分かった気がする」
やえ「なっ、何言ってるの……」カァァァァ
良子「しかし惜しいことしたな。由華が気に入ってくれたら仲間が出来たのに」
日菜「まあ、帰って飲むって言ってたし、その結果次第ねー」
良子「そうだな」
- 14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/05(土) 01:14:43.85 ID:5yOLZw1z0
- ーーーーーーーー
由華「お疲れ様ですっ」
やえ「由華、お疲れ様」
由華「あ、あの、この前は、ありがとうございました!」
やえ「いえ別に。まあ、確かにびっくりしたけど」
由華「うぅ、そうですよね……」
由華「あ、あの……この前のお礼に、良さそうなお店見つけたんですけどもし良ければ一緒に行きませんか?」
やえ「えっ、お礼だなんて、別に何もお礼をされることはしてないつもりだけど……」
やえ「でも、せっかくのお誘いなら、行きましょうか」
由華「あっ、ありがとうございますっ!」
やえ「……ところで由華。あのコーラは、飲んでみた?」
由華「は、はい。あの後帰って飲んだんですけど……」
由華「お、おいしくなかった、です……」
カンッ - 15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/05(土) 01:15:23.26 ID:5yOLZw1z0
- 終了です
ありがとうございました - 16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/05(土) 01:41:48.19 ID:oG5ZwkQg0
- 乙乙 ほのぼのする
- 17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/04/05(土) 02:01:24.43 ID:jret+Gwco
- 乙です

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