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モノクマ「君は実に残念だなあ。」 戦刃「えっ」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 16:51:15.19 ID:hLNwO85S0
戦刃「ちょっと待て、私のどこが残念なんだ!戦場では傷一つ付けずに任務を遂行しているというのに。」

戦刃「特殊部隊フェンリルの証であるこの痣こそが私の誇りなのだ!貴様に残念などと言われる筋合いはない。」

モノクマ「そこだよ!誰も女子高生が戦場に出ることを望んでないんだよ。時代のニーズに全然あってないし。」

戦刃「ぐぬぬ…。」

モノクマ「妹は超高校級のギャルで雑誌モデルとして人気なのにどうして姉は戦場でしか生きられないくらい残念なんだろうね。」

戦刃「じゃあ私にどうしろと言うのだ。私には軍人としての能力しかないんだぞ!」

モノクマ「うぷぷー。確かにずっと戦場にいたからまともな教養はない。デートもしたことがないから男心がわからない。ついでに胸もない。なんて残念すぎるよね。」

戦刃「貴様ッ!」

モノクマ「はにゃ?怒っちゃった?僕は事実を言っているだけだよ。」




4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 16:53:34.87 ID:hLNwO85S0
戦刃「私は残念ではない!その…フェンリル時代は男に言い寄られたことだってあるんだぞ!」

モノクマ「戦場は男だらけだからね。俗に言う男子校効果で残念なむくろちゃんもモテちゃうんだよねー。」

戦刃(言い返せない。)

モノクマ「で?むくろちゃんはその言い寄ってきた男と獣のように交わったの?やらしー。」

モノクマ「僕もクマだからね。獣のように発情しちゃう気持ちはわかるよ。はふはふ。」

戦刃「ち、違う!そこまではしていない!」

モノクマ「そこまでは…?ということはある程度までイったってことだよね?やらしー。」

戦刃「はう!そ、そういうことを言っているんじゃない!彼は私と共に任務を遂行する仲間であってそんな感情は………。」

戦刃「少しはあったかな…。」ボソボソ


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 16:56:10.21 ID:hLNwO85S0
モノクマ「やっほー!ねえ、相手はどんな人なの?」

戦刃「言えるかバカ!」

モノクマ「カロリーメイトが主食で段ボールの中に入るのが趣味の人とか?」

戦刃「うるさいうるさい!」

モノクマ「性欲を持て余す!」

戦刃「黙れッ!」

モノクマ「あれー?怒っちゃった?年頃の女子高生ならこういう話乗ってくるんだけどな。」

モノクマ「ショボーン。やっぱりむくろちゃんは普通の女子高生とは違う残念な存在なんだね。」

戦刃「私は残念なんかじゃない!いいか、相手がどんな人だったか言ってやる!」

モノクマ(こんな簡単に乗せられるなんて絶望的に残念すぎるよ。)


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 16:58:45.73 ID:hLNwO85S0
戦刃「何でこんな男が戦場にいるのかと突っ込みたくなるくらい優しい男で、よく私の話を聞いてくれたな。」

戦刃「私の部隊のみんなも彼を信頼していて不思議と中心人物になっていた。」

戦刃「見た目は弱弱しく見えるんだけど芯が強いところもあって、どんな絶望的な状況に立たされても決して諦めないような男だ。そういうところに惹かれたというか…なんというか。」

モノクマ「つまり、希望ヶ峰学園の生徒で言うと苗木誠君みたいなタイプですな。」

戦刃「そうそう……ってどうしてそこで苗木の名前が出てくる!」

モノクマ「え?だって、その条件に当てはまるのは苗木君しかいないよ?」

戦刃「断じて違う!わ、私は苗木のことなんてなんとも…。なんとも………。」

モノクマ「顔が赤くなってる。やらしー。」

モノクマ「うぷぷー。むくろちゃんの好みのタイプは苗木誠っと…。」

戦刃「メモを取るな!」


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:02:47.18 ID:hLNwO85S0
モノクマ「それで残姉ちゃんは結局その彼とどうなったの?」

戦刃「残姉ちゃんって言うな。………あいつは死んじまったよ。」

モノクマ「はにゃ?」

戦刃「戦場ではよくあることだ…。」

モノクマ「もしかして、むくろちゃんが超高校級の絶望に目覚めたのって?」

戦刃「ああ、あいつが死んだからだ。全く、バカな男だよ…。私なんかを守るために敵の弾に当たるなんて………。」

モノクマ「なにそれー。絶望的に普通じゃん。」

戦刃「は?」

モノクマ「そんなのベタすぎるよ!大ベタだよ!今時B級映画でもそんな展開はないよ!」

戦刃「仕方ないだろ、それが事実なんだから。」


9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:05:32.44 ID:hLNwO85S0
モノクマ「もっとこう、優しかったと思った彼が急に私を犯そうとしてきたから思わずナイフで刺しちゃった!てへ☆みたいな絶望的な話じゃないの?」

戦刃「それはない。それにあいつになら犯されそうになったとしても刺さない。」

モノクマ「ってことは黙って犯されちゃうんだ?やらしー。」

戦刃「違う。逆に組み伏せて私の方からあいつを犯す…って言わせんな恥ずかしい。」

モノクマ「イヤッホー!流石戦場でも生きていけるような肉食系女子は違うね。」

モノクマ「僕も犯されないように注意しないと。ハァハァ。」

戦刃「獣姦は趣味じゃない。」

モノクマ「え?犬の痣を彫っているのに?」

戦刃「そういう意味で彫ってないから!これ!」

モノクマ「それじゃあ、私はご主人様のメス犬ですっていう…。」

戦刃「そのネタはもういい。そのネタで超高校級の根暗に散々いじられた。」


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:08:19.24 ID:hLNwO85S0
モノクマ「で、苗木君のことはいつ襲うの?」

戦刃「は?」

モノクマ「またまた~。とぼけちゃってー。苗木君のこと好きで好きで襲いたくてたまらないくせに~。」

戦刃「お前は何を言っているんだ!」

モノクマ「はにゃ?違った?」

戦刃「確かに苗木はアイツにそっくりだ。だけどそれとこれとは話が違う!」

モノクマ「そうなんだー。でも、もし苗木君のことが好きなら早めに行動しないとまずいかもね。」

戦刃「どういうことだ?」

モノクマ「しょうがないなー。恋愛に疎いむくろちゃんに教えてあげるよ。」

江ノ島「そのことについては私から説明させて頂きます。」

戦刃「盾子!どうしてここにいる!?」

江ノ島「モノクマを使ってお姉ちゃんを弄るのに飽きたからです。私は絶望的に飽きっぽいので。」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:11:28.74 ID:hLNwO85S0
江ノ島「まず、苗木君のことを好いている人物は現時点で二人存在します。あ、中々自分の気持ちに素直にならない残念なお姉ちゃんを含めれば三人でしたね。」

戦刃「そんなにいるのか…。」

江ノ島「ええ。苗木君の中学時代の同級生の超高校級のアイドル舞園さやかと苗木君を助手にしようと必死な超高校級の探偵霧切響子です。」

戦刃「あの二人か。今の内に殺る準備でもしておくか。」

江ノ島「どうしてお姉ちゃんはそんな野蛮なことしか考えられないんですか………。本当に残念です…………。」

江ノ島「それにあの二人を殺したところでまだ危険分子は残っています…………。」

戦刃「何だって?」

江ノ島「超高校級のスイマー朝日奈葵と超高校級のギャンブラー安弘多恵子。この二人は現時点ではそこまで苗木に好意を持っているわけではないが、少なくとも気になっている存在であることは間違いないね。」

江ノ島「特に朝日奈には特に注意する必要がある。あたしは朝日奈が苗木の子供を生んだ夢を見たことがある。」

戦刃「なんだと…!それじゃあその二人も殺して……。」

江ノ島「だからあんたは残念なのさ。朝日奈にはあの超高校級の格闘家大神さくらがついている。殺そうとしたらあんたが逆に殺されるよ。」

戦刃「ぐぬぬ。」


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:14:51.90 ID:hLNwO85S0
江ノ島「だからー。お姉ちゃんには平和的な方法で苗木君を奪うことをオススメしまーす。色仕掛けとか使ってね。」

江ノ島「まあ、私様の姉とは思えない程の残念なバストで色仕掛けが成功するとは思えないがな。」

戦刃「双子なのに不公平だろ…。」

江ノ島「それが選ばれた人間とそうでない人間の差なのだ。私様の高貴なバストの前に平伏すがいい!」

戦刃「ぐぬぬ…。」

江ノ島「うぷぷー。だから、お姉ちゃんはその4人に出し抜かれる前に苗木君を攻略しないといけないのだー。」

戦刃「何で苗木はあんなにモテるんだ…。」

江ノ島「あれー?お姉ちゃんもしかして絶望を感じてる?いいよその表情、最高に絶望的ー!」

江ノ島「あー。お姉ちゃんのその表情たまらなーい。最高に濡れる。」

戦刃「同性愛でしかも近親相姦とか絶望的な変態だな。」

江ノ島「そういう言い方しないで下さい…………。私はただの絶望フェチなだけですから…………。」

江ノ島「お姉ちゃんの恋も絶望的だってことがわかってもらえたことだしー。私はコロシアイ学園生活のプランを考える作業に戻るねー。じゃあねー。」

戦刃(盾子は帰ったか。苗木をなんとかして私のモノにしなければ…。)


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:17:19.36 ID:hLNwO85S0
―教室―

石丸「起立!礼!」

葉隠「やっとかったりー授業が終わって昼休みだべ。」

石丸「コラ!葉隠君!学生は真面目に授業を受けるのが仕事だ!授業をかったるいなどと言ってはいけない!」

葉隠「そうは言ってもなー。かったりいもんはかったりいべ。」

大和田「そうカリカリすんなよ兄弟。今日も一緒に飯食おうぜ。」

石丸「ハッハ、兄弟が言うなら仕方ないな。僕も少し熱くなりすぎたようだ。兄弟と一緒に食事でもして頭を冷やそう。」

不二咲「あ………。」

大和田「不二咲。お前も一緒に食うか?」

不二咲「いいの?」

大和田「おう。一緒に食おうぜ。」

石丸「遠慮することはないぞ、不二咲君。食事は大勢で食べた方が楽しいからな。」

不二咲「ありがとう。」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:20:19.92 ID:hLNwO85S0
舞園(今日こそは苗木君を誘ってみせますから邪魔をしないでくださいね。霧切さん。)

霧切(どっちが邪魔をしているんだか。ねえ、舞園さん。)

葉隠「ひい!な、なんか殺気立ってるべ。」

山田「むむ、これは修羅場の予感!」

苗木「今日は誰と一緒に食べようかなー。」

舞園 霧切(きた!)

戦刃「苗木、今日は私と一緒に食べないか?」

苗木「え?戦刃さんと?」

舞園 霧切「!!」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:22:49.98 ID:hLNwO85S0
戦刃「いやか?」

苗木「嫌じゃないけど。」

戦刃「そうか。ふふ……。なるべく人目がつかないところがいい。屋上へ行こう。」

舞園「戦刃むくろ…なんという伏兵…!」

霧切「苗木君、戦刃むくろに気をつけて。いや本当に…。」

腐川「ひ、人目のつかないところ?どうせ、やらしいことをするに決まってるわ…。」

舞園 霧切「!!!!!」

山田「や、やらしいことというのは具体的にはどのようなことで?ジュルリ。」

腐川「キイイイィイイイィイィィ!!近寄らないでよ、気持ち悪い!」


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:25:21.67 ID:hLNwO85S0
―屋上―

霧切「……………。」

舞園「霧切さん。」

霧切「ま、舞園さん!」

舞園「覗きですか?」

霧切「いいえ、違うわ。女のロマンよ。」

舞園「やっぱり、苗木君のことが気になりますか。」

霧切「え?」

舞園「エスパーですから。」

霧切「ただの勘でしょ。」

舞園「ここからだと会話がよく聞こえませんね。」

霧切「会話は聞こえなくても二人の様子は見えるわ。戦刃むくろがやらしいことをしようとしたらすぐに突撃するわよ。」

舞園「はい。」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:29:56.07 ID:hLNwO85S0
戦刃「苗木、今日はお前の分の弁当を作ってきたぞ。」

苗木「ありがとう。これはレーション?」

戦刃「ああ。私が知っている食事はこれくらいしかなくてな…。私の部隊で支給されていたものを再現したんだ。苗木はレーションが嫌いか?」

苗木「そんなことはないよ。戦刃さんらしくていいと思うよ。」

戦刃「そうか!口に合うといいのだけれど。」

苗木「もぐもぐ…。おいしいよ戦刃さん。」

戦刃「本当か!?」

苗木「うん。戦刃さんって料理も上手なんだ。家庭的なところもあるんだね。」

戦刃「ま、まあな。戦場での食料不足は命に関わるからこれくらいできて当然だ。」


23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:32:14.96 ID:hLNwO85S0
苗木「やっぱり戦刃さんは凄いな。」

戦刃「え?」

苗木「そんな戦場で生き抜くなんて凄いと思うよ。僕だったらとてもじゃないけど耐えられないや。」

戦刃「ふふ…。そんなことはないぞ。私のいた部隊にも苗木のようなやつがいた。」

苗木「え?僕のような?」

戦刃「ああ。自分のことよりも他人のことを優先するせいで時には貧乏くじを引くこともあるけどそれでも前向きに頑張っていた。」

苗木「はは、貧乏くじを引くってところは妙に親近感があるかも…。」

戦刃「どんな時でも希望を捨てなくて、私が辛い時も励ましてくれる優しいやつだったよ。」

苗木「ん?だったって……。」

戦刃「あいつは戦死したよ。私を庇ってな…。」

苗木「そうなんだ…。」


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:34:52.11 ID:hLNwO85S0
戦刃「私がこうして生きているのも全てあいつのお陰だ。あいつがいたからこそ私は辛い戦場でも希望を持って生き切ることが出来たんだ。」

苗木「……………。」

戦刃「そんなに暗い顔をするな。いつものお前らしくないぞ。」

苗木「でも……。」

戦刃「暗い話をして悪かったな。今の話は忘れてくれ。」

苗木「いや、忘れないよ。」

戦刃「ん?」

苗木「友達が話してくれたことを忘れるなんて僕には出来ない。辛い過去なら尚更だ。」

苗木「過去を一人で抱えるなんて辛すぎる。だから戦刃さんは僕にこの話をしたんじゃないかな?」

戦刃「確かに…。お前に話すことで楽になりたかったのかもな…。」

苗木「僕がこの話を忘れたら戦刃さんはまた一人でこの過去を抱えることになる。だから僕は忘れない。」

苗木「戦刃さんが本当に辛くて誰かに悩みを共有して欲しいって時は僕がいつでも話を聞くよ。もちろんこんな僕でよければの話だけど。」


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:37:08.76 ID:hLNwO85S0
戦刃「ふふ…。ははははははは!!」

苗木「戦刃さん?」

戦刃「お節介なところまで本当にそっくりだ。」

苗木(戦刃さんが泣いている。)

戦刃「涙を流すところを人前に見せるのは久しぶりだ……。」

戦刃「さあ、この話はここで終わり。次は苗木の過去について訊かせてもらおうか!」

苗木「え!?僕の!」

戦刃「うーん。そうだなー、恥ずかしい過去にしてもらおうか。例えば、いつまでおねしょをしていたとか?」

苗木「ちょ、ちょっと待ってよ。何でそんな話をしないといけないのさ。」

戦刃「いいじゃないか。この場には"私たちしかいない"はずだし。」 ギロ

舞園「思いっきりこっちを睨んでいるんですけど…。」

霧切「流石超高校級の軍人。私たちの覗きに気づいたようね。」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:41:25.03 ID:hLNwO85S0
戦刃「私も思い出を語ったんだ。苗木も思い出を語ってもバチは当たらないぞ。」

苗木「わかったよ……。誰にも言わないでよ。ゴニョゴニョ」

戦刃「ふーん。苗木はそんな年まで…///」

苗木「本当に誰にも言わないでよね!」

霧切「会話内容が気になるわ…。二人はどうして頬をそんなに赤くしているのかしら。」

舞園「ふふ…。苗木君の恥ずかしい秘密を知っちゃいました。」

霧切「え?」

舞園「エスパーですから。」

霧切「ちょっと恥ずかしい秘密って何!教えなさいよ!」

舞園「嫌ですよー。ふふ…苗木君かわいー。」

霧切「見てなさい。苗木君の恥ずかしい秘密は必ずこの私が暴いてみせるわ…。」


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:44:34.64 ID:hLNwO85S0
戦刃「そういえば、苗木は妹がいたっけ?」

苗木「うん。」

戦刃「妹とは仲がいいのか?」

苗木「たまに喧嘩をするけど、普段は仲がいいと思うよ。」

戦刃「そうか。」

苗木「そういえば戦刃さんも妹がいるっけ。江ノ島さんは双子の妹だよね?」

戦刃「ああ。だけどどう接していいのかわからなくてな…。」

苗木「え?」

戦刃「私は物心ついたことから戦場にいた。だから、盾子とは姉妹なのにあまり話したことがないんだ。」

苗木「そうなんだ。」

戦刃「盾子と仲良くするためにはどうしたらいいと思う?私は時々盾子のことがわからなくなる時がある。」

苗木「仲良くなりたいなら相手の話に合わせればいいと思うよ。でも、江ノ島さんはキャラがよく変わるから合わせるのは大変だよね。」


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:48:11.36 ID:hLNwO85S0
戦刃「盾子は超高校級のギャルだ。ギャルの流行なんて軍人の私にはわからない。」

苗木「ギャルの流行は僕もよく分からないや。」

戦刃「そうか。」

苗木「あ、でも、妹が江ノ島さんが出てる雑誌を読んでたような気がするな。今度妹に流行のことについて聞いてみるよ。」

戦刃「本当か!?」

苗木「うん。約束するよ。」

戦刃「苗木に相談してよかった。これで少しは盾子と仲良くなれるといいな。」

苗木「きっとなれるよ。なんてったって二人は双子の姉妹なんだからね。」

戦刃「ところで苗木。もう一つ聞いてもいいか?」

苗木「何?」

戦刃「その…苗木の好みのタイプが知りたい。」

苗木「え!?僕の?」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:51:16.84 ID:hLNwO85S0
戦刃「ダメか?」

苗木「い、いやそんな急に聞かれても…。」

戦刃「じゃあ、質問を変えよう。」

戦刃「私のことが好きか?嫌いか?」

苗木「えー!?」

戦刃「どっちだ…?答えてくれ。」

苗木「そ、それは……。」

戦刃「それは?」

苗木(ど、どうしよう…。戦刃さんって素朴な感じがして可愛いし、結構話も合うし……。)

苗木(でも本人を目に前にして好きとか嫌いとかって言うのはちょっと……。)ドキドキ


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:54:04.61 ID:hLNwO85S0
キンコーンカンコーン
戦刃「む、チャイムか…。この話の続きはまた今度聞かせてもらうか。」

苗木(た、助かった。)

戦刃「苗木、今日は付き合わせて悪かったな。」

苗木「ううん、戦刃さんと話せて良かったよ。」

戦刃「苗木のお陰でこれからは希望を持って生きていけそうだ。ありがとう。」

苗木「いや、そんな大袈裟な…。」

戦刃「さあ、早く行かないと次の授業に遅れるぞ。」

苗木「あ、待ってよ。」

戦刃(希望があるから絶望がある。私が希望を失ったあの日から私は超高校級の絶望になった。だけど、私は新しい希望を見つけた。超高校級の絶望なんかやめて、これからは希望に向かって歩いていこうと決めた……。)

江ノ島「私様の付けた盗聴器に気づかないなんて流石残念な姉だ。」

江ノ島「でも、お姉ちゃんに裏切られるなんて…………。とても絶望的です……………。希望なんてなくなっちゃえばいいんです…………。」

江ノ島「そうだー。いいこと思いついた。お姉ちゃんの今日の記憶を消去しちゃおーっと。ついでに同級生の皆は学園生活全部の記憶を消したら面白くなるかも。」

江ノ島「そうすれば、お姉ちゃんも元の超高校級の絶望に戻れますね。ついでに死ぬ寸前に記憶が戻るように細工しておきましょうか。お仕置きされる時に今までの学園生活を思い出せばより一層絶望が強くなるはずですから。」

江ノ島「うぷぷー。薄れていく意識の中で、自分に希望を与えてくれた苗木君を裏切ったことに気づいたらお姉ちゃんはどんな絶望をするんだろうねー。わっくわくのどっきどきだよねー。」

終わり


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 17:56:17.77 ID:Ll2HEt8b0
えっ


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 18:06:02.53 ID:SLmH5ozJ0
まだだ、まだかけるはずだ


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 18:07:46.11 ID:hLNwO85S0
 ___
/ || ̄ ̄|| ∧_∧
|.....||__|| (     )  残姉ちゃんが幸せになるSSを書いていたはずなのに、どうしてこうなった・・・
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
|    | ( ./     /
 ___
/ || ̄ ̄|| ∧_∧
|.....||__|| ( ^ω^ )  どうしてこうなった!?
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
|    | ( ./     /

 ___ ♪ ∧__,∧.∩
/ || ̄ ̄|| r( ^ω^ )ノ  どうしてこうなった!
|.....||__|| └‐、   レ´`ヽ   どうしてこうなった!
| ̄ ̄\三  / ̄ ̄ ̄/ノ´` ♪
|    | ( ./     /

 ___        ♪  ∩∧__,∧
/ || ̄ ̄||         _ ヽ( ^ω^ )7  どうしてこうなった!
|.....||__||         /`ヽJ   ,‐┘   どうしてこうなった! 
| ̄ ̄\三  / ̄ ̄ ̄/  ´`ヽ、_  ノ    
|    | ( ./     /      `) ) ♪


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 18:09:00.67 ID:MxxWX3vz0
>>38
今からでも遅くない
早く続きを書いてくれ


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 18:11:26.84 ID:hLNwO85S0
>>39
絶望事件阻止ルートでちょっと書いてみる
ながらになるからちょっと投下ペース遅くなるかも


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 18:18:35.09 ID:hLNwO85S0
―教室―

石丸「起立!礼!」

桑田「よし、放課後だ!舞園ちゃんデートしようぜ!」

舞園「え?私これから仕事があるので…。」

桑田「それじゃあ、しょうがないな。また今度デートしようぜ。」

石丸「こら!桑田君!不純異性交遊なんて学生のすることではないぞ!」

桑田「はぁ?お前何言ってんの?学生のうちにやらなかったらいつやるんだよ。」

石丸「いいか?清く正しい男女交際というのはな、家庭を持つという責任を負える年になって初めてするものなのだ!」


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 18:23:21.44 ID:hLNwO85S0
桑田「今時、高校生にもなって彼女がいねーやつの方がだっせーよ。」

葉隠「んだべ。俺もセミナーに参加した可愛い子を片っ端から食ってるべ。」

大和田「」ピキピキ

石丸「いいか、君たち!恋人が出来ないと恥という考えそのものが恥なんだ!」

大和田「そうだ!兄弟の言う通りだ!男の価値は恋人の有無じゃねえ!」

石丸「そうだろそうだろ。流石兄弟だ!その辺のチャラチャラした暴走族とは違うな。」

大和田「よせやい。照れるじゃねーか。」

桑田「なあ、苗木。お前はどう思う?」

苗木「え?どうって。」

桑田「お前も学生のうちに恋愛したいと思うだろ?」

苗木「そりゃあまあ…したいけどさ。」

桑田「ほら見ろ!石丸の考えが古いんだよ!」

石丸「苗木君…。君ってやつは!」


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 18:27:58.69 ID:hLNwO85S0
桑田「苗木は誰と付き合いたい?俺は舞園ちゃんがいいなー。なんたってアイドルだし、華があってマジかっけーっす。」

苗木「僕は………。」

霧切 舞園 朝日奈 セレス 戦刃「ガタッ」

苗木「うーん…。まだ分かんないや。」

桑田「わかんねーってお前なあ。」

葉隠「よおし!それじゃあ苗木っちが誰が好きなのか俺が占ってやるべ。」

苗木「ええ!!」

霧切 舞園 朝日奈 セレス 戦刃「ガダッ」

桑田「葉隠の占いって本当に当たるのかよ。」

葉隠「んだべ。3割の確率で当たるべ。」

桑田「3割って低くないか?」

葉隠「桑田っちの打率もそれくらいのはずだべ!」

桑田「そう考えると高いのか?」


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 18:33:51.89 ID:hLNwO85S0
葉隠「苗木っちの好きな子はズバリ、戦刃むくろ!」

苗木「ええ!」

霧切 舞園 朝日奈 セレス「なん…だと……。」

霧切「落ち着け……素数を数えて落ち着くのよ……。1、2、3、4、5、6…。たかが3割の確率。残り7割で私のことが好きなはず。」

腐川「そ、その可能性は低いんじゃない?あ、あんたの他にも女は沢山いるんだから苗木があんたのことを好きな確率は3割未満よ。」

舞園「こんなの嘘です…。苗木君の心を読んだら私のことを好きだって言ってくれたはずです……。勘ですけど…。」

セレス「ビチグソがああああああああ!!!」

朝日奈「うわーん。さくらちゃーん。」

大神「葉隠ェ――!!」

葉隠「うお!俺のせいじゃないべ!占いの結果だからしょうがないべ!」


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 18:41:28.34 ID:hLNwO85S0
戦刃「苗木、私のことが好きなのか?」

苗木「あ、いや…。」

葉隠「苗木っち、ここは早く自分の本当の気持ちを言ってくれ。じゃないとこの状況を俺のせいにされてオーガに殺されちまう。頼むよー。」

腐川「自業自得じゃないの。」

十神「苗木、今日は俺の用事に付き合え。」

苗木「は?」

戦刃「何だよ十神!苗木は今大事な話をしているんだ!」

十神「知ったことか。それに苗木はこの状況から逃げたがっているぞ。」

苗木(もしかして十神君は僕を助けようとしてくれているのか?)

十神「行くぞ。」

苗木「あ、うん。」

葉隠「じゃあ、俺も帰るべー。」

桑田「どさくさに紛れて葉隠まで逃げやがった。」

大和田「チッ。あの逃げ足の速さだけは関心するぜ。」


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 18:47:44.08 ID:hLNwO85S0
―学校外―

十神「苗木気づいているか?希望ヶ峰学園内に盗聴器が仕掛けられていることに。」

苗木「なんだって!」

十神「それも一つや二つではない。教室・廊下・トイレ・屋上とか至るところにだ。」

苗木「そんな…。」

十神「気づいてなかったのか。鋭いんだか鈍いんだかわからんやつだ。」

苗木「でもどうしてそんなことを…。」

十神「さあな。どこかの誰かが俺らの会話を盗聴して恥ずかしい秘密でも探ろうとしているんじゃないのか?」

十神「それで、恥ずかしい秘密を街中に言いふらすぞと脅すとか。」

苗木「そ、そんなことのために盗聴器を仕掛けるの?」

十神「冗談だ。ただ、警戒はしていた方がいいかも知れないな。知られたくない秘密は余り喋らない方がいい。」

苗木(もう喋ったよ。おねしょのこと…。)


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 18:58:59.08 ID:hLNwO85S0
十神「流石に俺も学園内に盗聴器が仕掛けられていると気分が悪い。盗聴器を仕掛けた犯人を捜し出して制裁を加えてやる。」

苗木「それじゃあ皆に言って協力して貰わないと。」

十神「お前はバカか。」

苗木「え?」

十神「誰が盗聴器を仕掛けたのかわからない。俺らの同級生の中に犯人がいる可能性だってある。そんな状況で言いふらしたら警戒されるに決まっている。」

苗木「あー。でも十神君はどうして僕に話したの?」

十神「お前の話を偶然聞いたからだ。」

苗木「え?」

十神「実は昼休み、俺も屋上にいた。お前と戦刃の死角だったところにな。」

苗木「えええええええ!!」

十神「盗聴器を仕掛けられていると分かっているやつがあんな恥ずかしげもなく自分の秘密を漏らすわけがない。例え自分が仕掛けた側だとしても盗聴したデータが流出する可能性もあるしな。」

苗木「じゃあ十神君は僕が盗聴器を仕掛けられていることに気づいていないって知ってて、さっきの質問を?」

十神「それがどうした?万一お前が犯人だった場合のことを考えてカマをかけただけだ。」

苗木「よくやるよ…。」


52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 19:08:28.19 ID:hLNwO85S0
苗木「それじゃあ、戦刃さんもシロなんじゃないかな?僕を屋上に誘ったのは戦刃さんだ。人目を避けるためだって言ってたし、わざわざ盗聴器が仕掛けられている場所に行くのはおかしいよ。」

十神「確かにな。あの会話の内容は不特定多数の人間に聞かれてもいいってものじゃない。盗聴器があると知っているならデータとして残すのは躊躇うはずだ。戦刃もシロだろう。」

苗木「犯人は一体誰なんだろう。」

十神「さあな。」



江ノ島「うぷぷー。御曹司は盗聴器が仕掛けられていることに気づいたみたいだね。でも残念でした。盗聴器が仕掛けられているのは学校だけじゃなかったのです。」

江ノ島「大体みんなの恥ずかしい秘密はわかったし、そろそろ盗聴器を外しましょうか。盗聴器から足がつくと困るし。」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 19:16:54.26 ID:hLNwO85S0
―翌日・教室―

石丸「やあ苗木君!おはよう!」

苗木「おはよう。」

苗木(この時間帯に来ているのはいつもの真面目な高校生メンバーだ。石丸君に舞園さん。不二咲さんに朝日奈さんと大神さんもいる。戦刃さんもいるか。軍は規律が厳しそうだし真面目なんだな。あれ?あそこにいるのは……。)

苗木「あれ?十神君?」

十神「なんだ?俺が早く来ているのがそんなに珍しいのか?」

苗木「いや、そういうわけじゃないけど…。」

十神「苗木、耳を貸せ。」

苗木「うん。」

十神「盗聴器が全部外されていた。」ヒソヒソ

苗木「え?」

十神「犯人は恐らく、俺らの会話をどこかで聞いていたのだろう。」ヒソヒソ

苗木「それって、学校外にも盗聴器があったってこと?」ヒソヒソ

十神「かもな…。若しくは、犯人があの時俺らの近くにいて会話を盗み聞きしたかだ…。」ヒソヒソ


55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 19:20:24.94 ID:hLNwO85S0
戦刃「十神、苗木をちょっと借りてもいい?」

十神「好きにしろ。苗木に必要な要件は伝えた。もう苗木には用はない。」

苗木「そんな言い方って……。」

戦刃「ありがとう。苗木、また屋上に来てくれる?」

苗木「いいよ。」

舞園「」ゴゴゴゴゴゴ

不二咲「ま、舞園さんが怖い…。」

朝日奈「そりゃあ怖くもなるよ。二日続けて戦刃ちゃんが苗木を呼び出してるんだから。」


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 19:25:10.70 ID:hLNwO85S0
―屋上―

戦刃「苗木、盾子のことなんだけど…。」

苗木「江ノ島さんがどうかしたの?」

戦刃「苗木、お願い…。盾子を絶望から救って欲しい!」

苗木「え!?」

戦刃「私、昨日からずっと悩んでいた。私の今からすることは盾子を裏切ることになる…。」

苗木「江ノ島さんを裏切るってどういうことなの?」

戦刃「私と盾子が何て呼ばれているか知ってる?」

苗木「超高校級の軍人と超高校級のギャルだよね。」

戦刃「でも、それとは別に私たちはもう一つの超高校級を持っている。それが超高校級の絶望……。」

苗木「絶望!?」


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 19:32:06.85 ID:hLNwO85S0
戦刃「昨日話した通り、私は仲間の死が原因で絶望をした。あの深い絶望が私の心の奥底に根付いてとても辛かった。」

苗木「そうなんだ…。」

戦刃「でも、苗木がそれを救ってくれた。」

苗木「僕が?」

戦刃「苗木の言葉はとても希望に溢れていた。そのお陰で私は希望の心を取り戻すことが出来て、過去の絶望に立ち向かえる気がしてきたんだ。」

戦刃「でも、盾子は違う。盾子には私と違ってまだ絶望が残っている。」

苗木「江ノ島さんの絶望ってなんなの?」

戦刃「わからない。」

苗木「え?」

戦刃「昨日も言ったと思うけど私と盾子は育った環境が違う。だからつい最近まで会話すらしたことがなかったんだ。」

戦刃「盾子が何に絶望したのかすら私にはわからない。」


61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 19:42:23.61 ID:hLNwO85S0
戦刃「私と盾子は絶望によって結び付けられたと言ってもいい。お互いが絶望のために生きて絶望のために死ぬ。そういう約束があった。」

戦刃「私が希望を持ってしまったせいで盾子を裏切ってしまった。」

苗木(戦刃さんは辛そうだ…。希望を持てば肉親である江ノ島さんを裏切る……。希望が彼女の枷になっているんだ。)

苗木「希望を持つのが裏切りなんて間違っている。僕は戦刃さんも江ノ島さんも救ってみせる!」

戦刃「ありがとう苗木。でも気をつけて欲しいことがある。」

苗木「何?」

戦刃「盾子は人類史上最大の絶望的事件を引き起こそうとしている。」

苗木「人類史上最大の絶望的事件?」

戦刃「それが実現すれば確実に都市は壊滅する。苗木も苗木の家族も無事じゃ済まないだろう。」

苗木「そんな…都市が壊滅だなんて考えられない!」

戦刃「普通は信じられないだろうな…。でも、私のことを信じて欲しい。もし、苗木が盾子を絶望から救えなかったら最悪の事態が起こりうると…。」


62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 19:46:37.70 ID:hLNwO85S0
苗木「教えてくれてありがとう戦刃さん。それじゃあ僕はそろそろ教室に戻るね。」

戦刃「待って!」

苗木「ん?」

戦刃「昨日の話の続き……。」

苗木「昨日の話の続き?昨日は確か………あ!」

戦刃「続きは苗木が盾子を救ってくれてから訊くから覚悟しといて。」

苗木「ハハ…。僕もそれまでに自分の気持ちを整理しておくよ。」

戦刃「うん、頼んだよ…。」


63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 19:53:01.07 ID:hLNwO85S0
―教室―

山田「やや、苗木誠殿。朝っぱらからどこ行ってたんですかな?」

苗木「ちょっと屋上に。」

山田「なんと!苗木誠殿はどのキャラをディスって屋上に呼び出されたんですか?ブー子か?ブー子だったら僕が苗木誠殿を屋上に呼び出しますぞ!」

苗木(山田君は何を言ってるんだろ。)

舞園「屋上の空気をおいしかったですか?苗木君?」

苗木「ま、舞園さん!(舞園さんの顔ちょっと怖い。)」

舞園「ふふ…。女の子に向かって怖いだなんて失礼ですね。」

苗木「いや、そんなつもりで…。」

舞園「エスパーですから。冗談ですただの勘です。」

舞園「でも、否定しないってことはやっぱり私のことを怖いって思ってたんですね。」グス

苗木「い、いやそんなわけじゃ。」

山田「おお!苗木誠殿が舞園さやか殿を泣かした!これはNice boat.フラグか!?誠死ね弾幕が出る予感!」

苗木「山田君ちょっとうるさい!」


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 20:00:06.95 ID:hLNwO85S0
江ノ島「あー。苗木君が舞園ちゃんを泣かしたー。この女泣かせー!」

苗木「江ノ島さん…。」

苗木(とても戦刃さんが言ってた絶望しているなんて風には見えないけどなあ。)

苗木(でも、現に戦刃さんの絶望にも僕は今まで気づかなかったわけだし、人は見かけによらないってことかな。)

大和田「おい、苗木ィ!男なら女泣かすんじゃねえぞ!あぁ!?」

苗木「大和田君まで…。」

石丸「君たち!そろそろ授業が始まるぞ!席に着きたまえ!」

苗木(江ノ島さんの絶望か…。どうやって探ったらいいんだろう。)


69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 20:05:26.64 ID:hLNwO85S0
―昼休み―

葉隠「なあ、苗木っちー。俺に金貸してくれよー。」

苗木「やだよ。何で僕が…。」

葉隠「頼むよー。昼飯代がないんだよ。俺を空腹という絶望から救うと思ってさ?な?な?」

苗木「そんな一食抜くくらいで絶望だなんて大袈裟だなあ。」

セレス「よろしいですか?昼食代がないのなら私が出しましょうか?」

葉隠「お!セレスっちは話がわかるべ。」

セレス「ただし、私にギャンブルで勝てたらですけど。」

葉隠「いや、やめておく。俺の占いによるとセレスっちとギャンブルしてはいけないと出ている。」

セレス「あら。その占い……。」

セレス「当たってますわね。」ニコ

山田「安弘多恵子殿とギャンブルしようなんて命知らずはこの学園にはいないですからな。」

セレス「その名前で呼ぶんじゃねえ!腐れラードが!」

山田「ひいいい!!」


70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 20:13:50.20 ID:hLNwO85S0
戦刃「苗木、今日も一緒に…。」

舞園「あら、また苗木君を独り占めしようとしているんですか?」

霧切「苗木君はみんなのもの。公平に分け合うべきだわ。今日は私、明日も私、明後日も私という風に。」

舞園「それのどこが公平なんですか!」

戦刃「貴様ら!苗木は私のものだ!」

桑田「うーっす!苗木、一緒に飯食おうぜ!」

苗木「いいよ。」

戦刃 霧切 舞園「!?」

桑田「いやー。マイフレンドの苗木が結局誰が好きなのかずっと気になってて。」

苗木「またその話?」

桑田「吐けよ、吐いちまえよ。楽になるぜ?」

舞園「桑田君ね…。私のいつか殺すリストに入れておきましょうか。今から殺害計画立てるのもいいですね。」

霧切「その計画は失敗すると思うわ。」


72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 20:16:17.03 ID:qLZHNGuS0
舞園さんやめて


76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 20:21:03.81 ID:hLNwO85S0
苗木「ねえ、桑田君。桑田君ってどんな時に絶望するの?」

桑田「あー?絶望?そーだなー。大会規定で坊主にしなければならないって聞いたときは絶望したな。」

苗木「その程度なんだ。」

桑田「あ?その程度ってなんだよ!坊主がどれだけダサいと思ってんだよ!アホか!」

桑田「坊主だったせいで美容院に行く用事がなくて、しばらくあのお姉さんに会えなかったのは辛かったぜ。」

苗木「結局それか…。」

桑田「逆に苗木はどんな時に絶望するんだよ!」

苗木「え?僕?僕は…あまり絶望したことないかな。」

桑田「なんだそれ!?」

苗木「ほら、僕の取り柄って人より前向きなところくらいしかないから。」

桑田「確かにな。前向きじゃない苗木なんて見たくねえ。」


77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 20:31:37.98 ID:hLNwO85S0
石丸「みんな聞いてくれ!僕は勉強ばかりしてたせいでみんなとの会話がかみ合わなかった時に絶望したことがある!」

石丸「だが、それを救ってくれたのは苗木先生だ!」

苗木「だから先生はやめてってば!」

石丸「苗木先生がテレビやゲームのことについて勉強することも必要だと教えてくれたからこそ今の僕がある!」

大和田「兄弟が入学した当初は本当にヤバかったからな。最初は全然話が通じてくれなくてよ。」

石丸「あの頃の僕は勉強しかしてこなかったからな!ハハハ!正に苗木先生は僕の…いや、僕たちの希望だ!」

江ノ島「希望希望って暑苦しいっての。」

石丸「江ノ島君!君も何か絶望したことがあったら苗木先生に相談するといいぞ!」

江ノ島「何で私が…。チョーうざいんですけど。」

石丸「な!」

苗木「石丸君少し落ち着きなよ。落ち着いて話をするのも友達同士の会話では必要だよ。」

石丸「なるほど。また一つ勉強になったぞ。」


80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 20:40:07.17 ID:hLNwO85S0
苗木(教室中が絶望についての話題になった今ならいける。)

苗木「江ノ島さん。」

江ノ島「何?」

苗木「江ノ島さんはどんな時に絶望したりするの?」

苗木(いきなり核心を突くようだけど下手に探りを入れて感づかれて警戒されるよりは自然な流れのはず。)

江ノ島「そうだねえ…。」

江ノ島「あんたたちの希望に満ちた顔を見た時…かな?」

苗木「え?」

江ノ島「なーんて冗談だよ。」

江ノ島「私はー。最近また胸が大きくなってきてブラのサイズが合わなくなったのが絶望的なのー。お気に入りのブラだったのにー。お姉ちゃんみたく成長しない方がよかったかもー。」


82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 20:44:20.99 ID:hLNwO85S0
戦刃「盾子!貴様!」

霧切「戦刃さん!私が許可するわ、懲らしめてあげなさい!」

朝日奈「たかが胸のことでそんな大袈裟な。」

セレス「たかが胸?それは嫌味で言ってるのかこの小娘があああああああ!!」

大神「朝日奈に手を出すなああああああ!」

江ノ島「ふふ…。計画通り。」

苗木「江ノ島さん?」

江ノ島「残念だったね苗木。私はあんた程度の希望じゃ絶望からは救われないんだよ。」

江ノ島「それよりー。今のこの教室の一触即発の空気をなんとかする方が先じゃないですか?」

苗木「あ、そうだ。みんな落ち着いてよ!」

江ノ島(苗木が私にそんな探りを入れるなんて…。お姉ちゃんが何か変なことを言ったに違いない。)

江ノ島(お姉ちゃんはずるいよ。私が希望に救われるわけないってわかってるのに諦めずに救おうとするなんて…。救おうとすればするほど救えなかった時の絶望が大きいじゃない。)

江ノ島(そんな絶望を独り占めするなんてお姉ちゃんは本当にずるい。)


83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 20:53:59.31 ID:hLNwO85S0
―放課後―

苗木「僕は諦めないぞ。何としてでも江ノ島さんと戦刃さんを救ってみせる!」

不二咲「…………。」カタカタ

苗木「不二咲さん何してるの?」

不二咲「苗木君。えっとねえ、ちょっと気になったことを調べてるんだ。」

苗木「気になったこと?」

不二咲「うん。えっとね。江ノ島さんが昼休みに絶望について何か言ってたでしょ?」

苗木「ブラのサイズが合わないってやつ?」

不二咲「そっちじゃないよ。僕たちの希望の満ちた顔が絶望だって言ってた方だよ。」

苗木「ああ、そっちか。」


87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 20:58:11.61 ID:hLNwO85S0
不二咲「確か10年前にある事件の犯人がそんなこと言っていた気がするんだ。」

苗木「ある事件?」

不二咲「あった。これだ。遊園地に爆弾を仕掛けたテロが発生した事件だよ。」

苗木「これは…。僕も子供のころニュースで見たことあるぞ。」

不二咲「遊園地で遊ぶ子供たちの希望に満ち溢れた表情をするやつらが許せなくて爆弾を仕掛けたっていう犯行予告があったみたいなんだ。予告状は子供の字で書かれてたっぽいんだ。」

苗木(確かに引っかかるな。)

戦刃「く…。」

苗木「戦刃さん?」

戦刃「苗木、ちょっといいか?」

苗木「あ、うん。不二咲さんじゃあまた明日。」

不二咲「うん、じゃあね、苗木君。」


89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 21:07:24.89 ID:hLNwO85S0
戦刃「あの事件の犯人は……。」

苗木「江ノ島さんだよね。」

戦刃「ああ。正確に言うと盾子と私たちの両親の共犯だ。」

苗木「何だって!」

戦刃「私はその時既に養子に出されていたせいでこの事件には関与していないから詳しいことはわからない。」

戦刃「というより、事件のことを知ったのもついさっきだ。」

苗木「え?それってどういうこと?」

戦刃「私は日本にいなかったからな。この事件のニュースは見ていないんだ。」

苗木「でも、事件があったことを知らないのにどうして江ノ島さんが犯人だってわかるの?」

戦刃「私と盾子が再開した時に盾子が言っていたんだ。10年前に両親と一緒に遊園地を爆破させたことがあると…。」

戦刃「冗談だと思って聞き流していたがまさか本当だったとはな…。」

苗木「そんなことって…10年前って僕らはまだ小学生になるかどうかってくらいじゃないか。」

戦刃「ああ、そうだな。もしかすると盾子はこの頃から絶望を感じ始めていたのかも知れない。」

戦刃「幼少時から根付いている絶望だとしたら相当厄介な絶望だ…。」


91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 21:12:44.23 ID:hLNwO85S0
苗木「それでも僕は諦めないよ。江ノ島さんを絶望から救ってみせる。」

戦刃「頼りにしているぞ。」



江ノ島(あーあ、誰にも言わないでねって言っておいた秘密を簡単にバラすなんて…本格的にお姉ちゃんは私を裏切るつもりなんだね。)

江ノ島(いいよいいよ。唯一残された肉親に裏切られるなんて最高の絶望じゃない。)

江ノ島(お姉ちゃんも苗木ももっと頑張って私を救おうとして!最高の絶望を味合わせてあげる!)


92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 21:21:34.34 ID:hLNwO85S0
―翌日・教室―

苗木(教室はいつもの真面目メンバーと……十神君は今日は来てないか。昨日も盗聴器の確認のために来てただけだしな。)

舞園「苗木君、おはようございます。」

苗木「おはよう舞園さん。」

不二咲「あ、あの苗木君?ちょっといいかな?」

苗木「え?何不二咲さん?」

舞園「え?まさか不二咲さんも苗木君狙いだったんですか!?」

不二咲「ち、違うよ。苗木君に話しておきたいことがあるんだよ。」

苗木「話したいことって。」

不二咲「えっとね。昨日僕が調べた事件なんだけど、犯人は死体で見つかったみたいなんだ。」

苗木「死体で!?」


95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 21:30:49.14 ID:hLNwO85S0
不二咲「うん。それで、犯人は二人組の男女なんだけど何でも犯人自身が爆破に巻き込まれて死んだみたいなんだ。」

苗木「そうだったのか。昔のことだから全然覚えてないな。」

不二咲「犯人には縄で縛られた後があったし、誰かが爆弾の近くに犯人を縛った状態で置き去りにしたらしいんだ。」

苗木「その誰かって?」

不二咲「それは今でも分かってないみたい。」

苗木「でもどうしてその二人が犯人だってわかったんだろう。」

不二咲「爆弾の破片に付いていた指紋と死体の指紋が一致したみたいなんだ。」

苗木「なるほど。」

不二咲「で、これが爆弾の画像だって。」

苗木「何これ?クマ?白い色と黒い色でわかれているけど。」

不二咲「このぬいぐるみの中に爆弾があったんだって。」


98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 21:38:23.73 ID:hLNwO85S0
苗木(ぬいぐるみの中に爆弾が仕込まれていた。そして指紋が付着していたのは中の爆弾の方。中の爆弾に触れるのは爆弾を作った犯人くらいか。)

苗木(やっぱり、この二人が犯人ってことになるのか。)

苗木(そして、この犯人たちを縛って放置した人物はもう一人の共犯者しかいないはず…。その正体は………。)

戦刃「……………。」

江ノ島「みんなおはよう!」

石丸「おはよう江ノ島君!朝からいい挨拶だ!」

苗木「江ノ島さん、ちょっといいかな。」

江ノ島「苗木の方から誘ってくるなんて珍しいじゃん。」

苗木「良かったら戦刃さんも来てくれる?」

戦刃「ああ。」


99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 21:48:21.83 ID:hLNwO85S0
江ノ島「何か用?もしかして不二咲さんが嗅ぎ回っている10年前の事件のこと?」

苗木「そうだよ。」

江ノ島「確かに両親を殺したのは私。自分一人で生きる力がない子供の両親が死んだらそれってとっても絶望的だと思わない?」

苗木「えらくあっさり認めたね。」

江ノ島「既にそこの残念なお姉ちゃんに自白済みだからね。今更どうってことないさ。」

江ノ島「それに認めたところで当時の私は子供。法で裁かれたりなんてしないさ。」

戦刃「どうして、私たちの両親を殺した!」

江ノ島「だから言ってるじゃないですか………。絶望的だったからって…………。」

苗木「本当に絶望的だったからって理由なの?」

江ノ島「私から絶望とったら何が残るんですか………。」

江ノ島「プリティーな外見くらいしか残らないよねー。」

江ノ島「私の絶望は両親譲りなんだよ!実の娘に裏切られて死ぬっていう最高の絶望的シチュエーションをプレゼントしてやったんだ!最高の親孝行だと思わないか?」

苗木「江ノ島さんが髪に付けているそのヘアピンってあのぬいぐるみと似たようなデザインだよね。」

江ノ島「」ピクッ

江ノ島「えー?あのぬいぐるみってなんのことー?わかんなーい?」


101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 21:58:32.74 ID:hLNwO85S0
苗木「事件で使われたぬいぐるみのことだよ。爆弾が入ってたという。」

江ノ島「あのぬいぐるみが何だって言うんだよ!」

苗木「何で江ノ島さんはぬいぐるみのことになると必死になるんだ。」

戦刃「あのぬいぐるみは盾子が大切にしていたものだから…?」

江ノ島「な!」

戦刃「思い出してきた。あのぬいぐるみは元々二つのぬいぐるみだった。私と盾子の誕生日プレゼントにそれぞれ白いクマと黒いクマのぬいぐるみを貰った。」

戦刃「私は自分が貰ったぬいぐるみを養子に迎え入れられる時に家に置いて来た。私がいなくなっても盾子が寂しくならないように。」

江ノ島「昔のことを穿り返してんじゃねーよ!そういうの絶望的にうぜえんだよ!」

苗木「2つのぬいぐるみが1つになった…。それって両方分解されたってことだよね。」

江ノ島「やめろ!」

苗木「もしかして江ノ島さんの絶望ってあのぬいぐるみに関係しているんじゃ……。」


102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 22:07:29.34 ID:hLNwO85S0
江ノ島「そうです…………。私が絶望をしたのは全部あの両親のせいなんです………。」

江ノ島「お姉ちゃんがいなくなって絶望的な気分になっていた私にとってお姉ちゃんが置いていってくれたぬいぐるみは正に私の希望だったんです…………。」

江ノ島「元々両親は私たち姉妹を絶望させるためにお姉ちゃんを養子に出したんです………。まだ小さい私たちにとって肉親との離れはとても絶望的ですから。」

江ノ島「両親との企みとは別に私は希望を捨てなかったから、両親は私のことを嫌ってました……。だからぬいぐるみを破壊しようとしたんですね。」

苗木「そんなことって…どうして自分の娘を絶望させないといけないんだ…。」

江ノ島「それは私様の両親が絶望フェチだったからだ。どうしてあのニンゲン共がそんなフェチになったのかは今ではもう分からずしまいだがな。」


104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 22:17:23.24 ID:hLNwO85S0
江ノ島「とまあ、普通にぬいぐるみを破壊すれば済む話でもなく、私の両親は絶望的な方法でぬいぐるみを破壊させようとしたんです。」

苗木「それがあの爆破事件。」

江ノ島「その通りです。ついでだから多くの希望を奪って絶望させてやろうと遊園地に爆弾入りぬいぐるみを仕掛けたわけですね。」

江ノ島「だから私は両親を憎んだのさ。私の大事なぬいぐるみを破壊しようとする両親のことを。だから殺した!自分たちの作り上げた爆弾によって死ぬという絶望的なシチューエションでな。」

江ノ島「でもー。私も一応あの事件に加担したわけだしー。多くの希望を奪って絶望の声を聞いて気持ちよくなったのは事実なのー。それが私が絶望フェチになったきっかけかな?」

江ノ島「きっかけはどうあれ、私はあの両親の血を引いている。だからもう絶望しか残されていないのさ。」

江ノ島「諦めろニンゲンよ!私様を絶望から救うなどということをな!」

戦刃「何言っているんだ盾子!今の話が本当なら盾子は元々希望を信じてたじゃないか。」

江ノ島「はあ、どこまでも残念なお姉ちゃんですね。私がこんな絶望的にどうでもいい身の上話をした理由がわからないのですか?貴方たちに絶望を与えるためです。」

江ノ島「貴方たちは私が絶望に落ちたきっかけさえ分かればどうにかなると思っているようですが……。」

江ノ島「甘いんだよ!原因がわかったくらいじゃ絶望から救えないってことを教えてやってんだ!」


107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 22:28:49.73 ID:hLNwO85S0
苗木「いや、僕は諦めない!絶望した原因がわかっているならそこが必ず突破口になるはずだ!」

江ノ島「えー。でもあのぬいぐるみは欠片残さず"もうこの世にない"わけだしー。絶望的なのは変わらないっていうかー。私はもう絶望フェチだしー。」

苗木「それは違うよ!」

苗木「あのぬいぐるみ爆弾に使われたのって片方の右半身と左半身だよね。ということは使われていない方の右半身と左半身がまだどこかに残っているはずなんだ。」

江ノ島「ぐぎ…。」

苗木「江ノ島さん、あのぬいぐるみ爆弾に使われていないぬいぐるみのパーツって今はどこにあるの?」

江ノ島「そんなものはないんだよ!とっくに"処分済み"だ!」

戦刃「それは違う!」

戦刃「お前がコロシアイ学園生活のマスコットキャラとしてデザインしたあのモノクマ。あれってあのぬいぐるみが元なんじゃないのか?」

江ノ島「ぎぎぎ…。」

苗木「あの…戦刃さん?コロシアイ学園生活って?」

戦刃「今の議論には関係ないから忘れろ。」


109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 22:36:25.16 ID:hLNwO85S0
江ノ島「うぷぷー。確かにこれはあの時あまった材料を繋げて作ったぬいぐるみだよ。」

苗木「江ノ島さんが今持っているぬいぐるみって…。」

江ノ島「うぷぷー。このデザインを元にクマ型ロボットを量産する予定なんだ。すごいでしょー。」

江ノ島「でも残っているからなんだっていうんだよ!こんなもん残っていたって私が"希望を捨ててない証拠にはならない!"」

苗木「それは違うよ!」

苗木「江ノ島さんはさっき言ってたよね。戦刃さんが残したぬいぐるみが希望の証だって。」

苗木「本当に希望がなくて絶望しかないならそんなぬいぐるみを取っておく理由がないんだ!」

戦刃「ましてや二つに分かれたものを結合するなんてな。わざわざ裁縫なんて難しいことをして……。」

江ノ島「私は女らしくない残念なお姉ちゃんと違った裁縫は出来ます。女子は女子らしく裁縫セットでぬいぐるみを縫うべきなのです。」

戦刃「ぎぎぎ…。」

苗木(なんか話が脱線しているような気がするんだけど…。)


112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 22:47:42.91 ID:hLNwO85S0
江ノ島「仮に私が希望を捨ててないからって私が絶望をしない理由にはなりません………。」

江ノ島「私は死ぬまで絶望し続けることになるんですから………。」

江ノ島「私があの両親の血を受け継いでいる限り、絶望の呪縛からは"絶対に逃れられない。"」

苗木「それは違うよ!」

苗木「江ノ島さんと全く同じ両親から生まれて同じように超高校級の絶望になったけど、元通りに希望を取り戻した人っているよね。」

戦刃「それって…。」

苗木「そう、戦刃むくろ。君の双子のお姉さんだ。」

苗木「江ノ島さんはあの両親から生まれた子だから絶望から逃れられないって言ってるけどそんなことはないんだよ!」

苗木「それを証明してくれる人はここにいるんだから。」

江ノ島「お姉ちゃんが……。」

苗木「血を受け継いでいるから絶望から逃れられないなんてことはない!諦めなければ絶望から必ず抜け出せるんだ!」


116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 22:53:22.74 ID:hLNwO85S0
江ノ島「今更どうしろって言うのさ………。」

江ノ島「小さいころから絶望しか感じなかった私に苗木みたいな希望は眩しすぎるんだよ……。」

江ノ島「……………。」

苗木「希望を捨てちゃダメだ!」

江ノ島「私の希望……。こんなもん!」 バシイ

苗木(凄い勢いで床に叩きつけたな。)

戦刃「…………盾子。」

苗木(ん?戦刃さんが江ノ島さんが落としたぬいぐるみを拾った?)

戦刃「うぷぷー。盾子、やり直そうよ。君ならきっと希望を取り戻せるよ。君がいくら希望を捨てたって僕が君の希望を拾って届けるからね。」

江ノ島「お姉ちゃん……。」

江ノ島「プハハアハハハ!!!何今の!おっかしいー。絶望的にキャラに合わないー。」

戦刃「悪かったな。」

江ノ島「でも、絶望的なほどに希望を信じてみてもいいかも知れないって思った。ありがとう…。」


119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 23:02:58.43 ID:hLNwO85S0
キンコーンカーンコーン

苗木「あ、授業が始まっちゃう。」

戦刃「苗木は授業に出てくれ。」

苗木「戦刃さんは?」

戦刃「少し盾子と二人っきりで話したいことがある。」

江ノ島「そういう訳で私たちは早退するからよろしくー。」

苗木「わかった。先生には僕から伝えておくよ。」



戦刃「苗木誠…。本当に不思議なやつだ。あいつといると不思議と希望が沸いてくる。」

江ノ島「うぷぷー。お姉ちゃん苗木に惚れ直した?」

戦刃「バ、バカなことを言うな!私たちが超高校級の絶望だったんなら、あいつは超高校級の希望だなっていう風に思っただけだ!」

江ノ島「それは言えてるよねー。あいつ前向きすぎるし、諦め悪いし。」


121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 23:09:53.88 ID:hLNwO85S0
江ノ島「あんなやつがいるなら人類史上最大の絶望的事件を起こしてもきっと希望をみんなに伝えて立て直すんだろうな。」

江ノ島「よおし!私はあいつの希望に負けないようにもっともっと絶望的な事件を引き起こしてやるか!」

戦刃「懲りてないな…。」

江ノ島「苗木君も絶望するほどの事件となると構成だけでも絶望的なくらい時間かける必要があります。そうですね、私の計算によると300年くらい必要だと思います。」

戦刃「絶望的なほど未来の話だな。」

江ノ島「あーでも、苗木君がー私と結婚してくれるなら超高校級の希望になってもいいかなって思い始めた。お姉ちゃん応援してくれるよね?」

戦刃「おい!」

江ノ島「あー、お姉ちゃん絶望的な表情したー。なになにー、苗木君を狙うライバルが増えるとやっぱり不安?」

戦刃「この!」

江ノ島「痛いです………。お姉ちゃんが私を虐めます…………。」


125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 23:20:56.18 ID:hLNwO85S0
―翌日・昼休み―

舞園「苗木君は私と一緒にお昼を食べるべきです!」

霧切「それは違うわ!苗木君は私の助手だから私が苗木君と食べる権利があるのよ!」

戦刃「私は苗木のメス犬だから私に権利がある!この刺青が証拠だ!」

江ノ島「お姉ちゃん嘘付かないでよ。」

十神「フン、またいつもの苗木争奪戦か。ついでにお前も参加してこい。」

腐川「そ、そんな!私は白夜様一筋なのに…。」

苗木「ちょっと誰か助けてよ。」

桑田「死ね!」

山田「爆発しろ!」

石丸「苗木君!校内の風紀を乱さないでくれ!」

苗木「何で僕ばっかり…。」


130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 23:27:33.26 ID:hLNwO85S0
―放課後―

戦刃「苗木、ちょっといいか。」

苗木「戦刃さん?」

戦刃「盾子のことなんだが…どうやら人類史上最大の絶望的事件に飽きたらしい。計画の段階で飽きるとかアイツらしいな。」

苗木「はは。」

戦刃「ただ飽きた分他に興味の対象が移ったわけだけど…。」

苗木「興味の対象って?」

戦刃「それは言えない。(よりによって苗木に興味を示したからな。)」

戦刃「で、だ…そろそろあの答えを教えてくれないか。私を好きか嫌いかっていう…。」

苗木「うん、気持ちの整理はついたよ。」


135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 23:34:03.09 ID:hLNwO85S0
苗木「僕は戦刃さんのことが好きだ。」

戦刃「本当か…。私はみんなと比べて女らしいことは何もないし、残念だって言われているのに…こんな私でも好きでいてくれるのか?」

苗木「うん。僕も自分が平凡だって自覚しているし、戦刃さんのそういう残念な一面もちょっと親近感沸いて…その可愛いと思うし。」

戦刃「かかかかか可愛い!?」

苗木「実際、戦場に出てないと普通の女の子にしか見えないしね。」

戦刃「うぅ……。」

苗木「ちょ、ちょっと泣かないでよ!」

戦刃「私のことを普通の女の子って認めてくれたのは苗木が初めてだ…。」

苗木「こ、困ったな。こんなところ誰かに見られたら…。」

戦刃「苗木…。私もお前のことが好きだ。私を絶望から救い出してくれたお前のことが……。」


138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 23:44:11.94 ID:hLNwO85S0
苗木「僕なんかが戦刃さんと釣りあうのかわからないけど……僕と付き合って欲しいんだ。」

戦刃「わ、私でいいなら…。」

苗木「戦刃さん…。好きだよ。」

戦刃「ありがとう…。こんな幸せな気分は初めてだ。」



それから、苗木と戦刃が付き合っていることがみんなに広まった後――

霧切「ねえ、苗木君。探偵として浮気調査を何回もした私と浮気すれば浮気した証拠なんで絶対残らないわよ。」

舞園「先輩芸能人の方からフライデーから逃れる方法を教え込まれた私と浮気した方がバレませんよ。」

苗木「ちょっと二人ともやめてよ…。」

戦刃「苗木と付き合えると思ったのに何なんだこの絶望感は…。」

江ノ島「うぷぷー。お姉ちゃん最高に絶望してる。」

終わり


140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 23:45:46.23 ID:ImMe4raH0
乙・・・!


143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/19(金) 23:49:35.30 ID:MxxWX3vz0

本当に乙





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