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凛「凛のかよちんに触らないで!」 真姫「はぁ!? イミワカンナイ!」
- 1 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 09:12:29.77 ID:VniD0t6I0
- ラブライブSS
どろっと
※ちょいどろ注意 - 2 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 09:18:25.50 ID:VniD0t6I0
- 花陽「真姫ちゃんが好きなの」
凛「……頑張ってかよちん!」
凛はかよちんが好き。でもかよちんは真姫ちゃんが好き。
なら、応援するのが友達で……
親友で……
……うん。頑張って。かよちん。
凛「凛になんでも言ってね! 手助けはなんでもするから!」
花陽「ありがとう、凛ちゃん!」
笑顔がとっても眩しいにゃ。
- 4 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 09:25:46.69 ID:VniD0t6I0
- 花陽「ま、真姫ちゃん好きです! 付き合って下さい」
真姫「は、花陽……私も花陽のことが好き……」
よかった……。成功してくれて嬉しいにゃ。
ガラッ
凛「やったにゃー! かよちん! 真姫ちゃん! おめでとう!」
花陽「凛ちゃんっ!」
真姫「凛!」
三人で抱き合ってぴょんぴょん跳ねて……
花陽「凛ちゃんのおかげだよ! ありがとう!」
その笑顔が大好きで。
真姫「なんだかよくわからないけど、ありがと凛」
その声がとっても綺麗で。
凛「二人とも……っ……おめでとう……っ」
凛は泣いてたんだ。 - 6 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 09:28:07.35 ID:VniD0t6I0
- ――――本当に?
――――本当に心から?
嘘にゃ……。
ううん。本当。
だってかよちんのこと……大好きだもん。 - 7 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 09:34:12.37 ID:VniD0t6I0
- 花陽「凛ちゃんには今までどおりでいてほしいな……」
真姫「そうね、急に気を使われてもなんか変だし」
凛「大丈夫? 凛に真姫ちゃん嫉妬しちゃうにゃー」
真姫「ば、バカにしないでよ!」
花陽「じゃあ帰ろう? 真姫ちゃん、凛ちゃん!」
真姫「う、うん……」
顔を赤らめて可愛いにゃ。
凛「いっくよー!」タタッ
花陽「待ってよぉ!」
真姫「追うわよ花陽!」
……その手が繋がれてるのは見ないふり。
だから走ったよ。大好きなかよちん。 - 8 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 09:40:19.70 ID:VniD0t6I0
- 三人で居てほしいって言われても。
花陽「真姫ちゃん」
真姫「花陽」
……二人の世界に凛はいらないにゃ。
ちょっと、ほんのちょっとずつ。離れていこうって。
「り……ん」
絵里「ちょっと! 凛!」
凛「え……?」
絵里「何やってるの! 動きが散慢よ!」
凛「あ、ご、ごめん!」
今は集中しないと…… - 9 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 09:45:37.37 ID:VniD0t6I0
- 希「絵里ち厳しいでー」
にこ「あんまりきつく言わないほうがいいんじゃない?」
絵里「……そうね。ごめんなさい凛」
少し強めに撫でられた。
真姫「凛、どうしちゃったの?」
花陽「凛ちゃん大丈夫?」
あ……今はだめ……
凛「ごめんっ!」
走った。顔が見られたくなくて。逃げちゃった。
あぁ……やっちゃったにゃ…… - 10 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 09:51:05.91 ID:VniD0t6I0
- 凛「どうして……こんなに胸が痛いのかな」
凛「かよちん……」
どこで間違ったんだろ。凛。
こんなに弱かったんだね。
ガラッ
絵里「凛、大丈夫?」
凛「うん……ごめんね絵里ちゃん」
絵里「泣いてるのね、凛」
凛「明日から頑張るから……」
絵里「凛! ……辛かったら言いなさい」
また撫でられた。今度はさっきより優しく。
絵里ちゃんに話そうかな。全部…… - 11 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 09:56:58.16 ID:VniD0t6I0
- 絵里「なるほどね……」
凛「凛はどうすればいいかな……」
絵里「ここで腐らないで」
肩を強く掴まれた。
絵里「貴女がもっと輝けばいい」
絵里「取り戻したいなら……振り向いて欲しいなら」
絵里「……今より強くなりなさい」
凛「わかった……」
今日から、凛は、変わるんだ。
でも……でも……
凛「絵里ちゃん。お願い一つだけ……」
一つだけしちゃいけないお願いをしたんだ。 - 12 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 10:04:42.67 ID:VniD0t6I0
- ――――――――――――
絵里「……はは、輝けですって」
絵里「自分も縋っているというのに情けないわ」
絵里「シュシュなんてつけてもらって……」
「もうやめにしましょう。絵里」
絵里「後一回……後一回だけよ……」
「……」
―――――――――――― - 13 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 10:10:29.00 ID:VniD0t6I0
- 凛「絵里ちゃんも言ってた」
凛「そうだ、全部凛が悪かったんだ」
凛「もっともっと頑張っていれば」
凛「真姫ちゃんみたいに……」
それじゃあだめ。
凛「真姫ちゃんになるんだ」
それでもダメ。
凛「真姫を超えるんだ……!」
凛は頑張るよかよちん。
ピッ
『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』
『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』
『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』
『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』
凛「えへへ、頑張るよ。かよーちんっ♪」 - 16 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 12:51:37.15 ID:VniD0t6I0
- ――打倒西木野真姫。考えるのはそれだけだった。
凛「でもどうすればいいかな……」
真姫ちゃんの長所を見つめなおす。
凛「お金持ち、顔が可愛い、性格は不器用、ピアノが弾ける」
凛「作曲も作詞もできる、勉強ができる、頭がいい」
凛「身体はスリム、運動もそこそこにゃ……」
勝ってるポイントは間違いなく運動系。
でもそれだけじゃダメだった。
お金や容姿はどうにもならない。
凛も女の子っぽく……無理無理無理無理。
その立場なら勝てるわけがない。
凛「頭良くなるしかないかなぁ……」ピッ
『凛ちゃん、大好き』
頑張るにゃ! - 18 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 12:57:06.42 ID:VniD0t6I0
- 口調も変えてみよう。新しい一歩!
かよちんだ、幸先が良いかも。
凛「あ、かよ……」
真姫「おはよ、花陽」
花陽「うん、おはよ真姫ちゃん♪」
最悪だった。一人で学校に行こう。凛なら遅刻ギリギリでも間に合うもん。
怪しまれないし、大丈夫大丈夫。
ピッ
『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』
家に戻ろっと…… - 20 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 13:30:16.11 ID:VniD0t6I0
- 凛「ハァハァ……よし、セーフ!」
真姫「遅いわよ凛」
花陽「凛ちゃん何かあったの?」
凛「あはは、寝坊しちゃったにゃ」ポリポリ
口調は無理かも。ごまかせてるかな。
真姫「そ、ならいいけど」
花陽「授業始まるから後でね!」
凛「うん」
授業ってこんなに難しいの?
凛、英語全然わかんない……
勉強しなきゃ。取り戻すんだ。 - 21 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 13:34:50.89 ID:VniD0t6I0
- 昼休み。実はあんまり教室に居たくない。
かよちんと真姫ちゃんの仲いいところ、見えちゃうから。
凛は祝福できない自分が嫌。
あぁ、かよちんの隣は真姫ちゃんになっちゃった。
花陽「凛ちゃんお弁当一緒に――」
凛「凛お寝坊したから買ってくる! 先に食べてていいよ!」
花陽「凛ちゃん……」
真姫「今日はしょうがないわよ、少し待って戻らなかったら食べましょ」
凛「……どこで食べようかな。屋上でいいかな」
屋上には先客が居た。 - 22 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 13:39:44.57 ID:VniD0t6I0
- 凛「絵里ちゃんと…………希ちゃん……?」
よかった。絵里ちゃんは希ちゃんのこと好きだったのがわかってたし……
結ばれてよかったね。絵里ちゃん。
凛「邪魔するほど野暮じゃないにゃ」
階段を降りて、どこか違う場所でと思ったら――
希「お、凛ちゃんやん?」
にこ「なによー? 凛、どうしたの? 三年の廊下よここ」
凛「あ、あれ? おかしいにゃ?」
希「ん、どうしたん?」
凛「……凛が寝ぼけてたかも」
にこ「まだお弁当食べてないなら一緒に食べる?」
凛「食べるにゃ!」
寂しくなりそうな昼休みが楽しくなったよ。
でも、あれって……そういうことなのかな。
凛もしちゃいけないお願いしたし、うん気にしないであげよう。 - 24 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 14:42:44.39 ID:VniD0t6I0
- 放課後になったよ。
授業はちゃんと聞いたけどやっぱり凛の頭じゃきついかも。
今日は練習休みだけど……
花陽「凛ちゃん今日は――」
凛「ごめんね、今日は用事があるの!」
真姫「それならいいけど、あんた気を使ってない?」
ずけずけと言ってくる真姫ちゃん。
もう少しオブラートに包めないのかな。
凛「勉強しなきゃいけないから。じゃーねー」
真姫「凛が……」
花陽「勉強……?」 - 25 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 14:47:58.75 ID:VniD0t6I0
- 勢いで部室に入ったら、絵里ちゃんと海未ちゃんがいたにゃ。
海未「どうしましたか、凛」
絵里「今日は練習休みよ?」
二人ともどうしてここにいるのかな。
凛「勉強……教えて欲しいなって……思ったにゃ」
海未「!」
海未「凛、貴女は偉いです。それで教科は!?」
眼の色が変わってるにゃ。
凛「え、英語だけど……」
海未「苦手な教科を克服しようとする努力! 素晴らしいです!」
絵里「私も教えてあげれるわよ」
凛「絵里ちゃん、海未ちゃん……」
凛「よーっし! 凛頑張るよ!」
これで、放課後は勉強できる。……会わなくて済むよ。 - 26 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 15:11:48.25 ID:VniD0t6I0
- 勉強、勉強、勉強。
今の凛にはこれくらいしかない。
何度目かの放課後。
真姫「今日くらい一緒に帰って欲しいんだけど」
花陽「花陽も久しぶりに凛ちゃんと帰りたいなっ」
同情なのかな。いらないよ、そんなの。
凛「凛は勉強の約束があるから」
花陽「なんでそんな急に勉強を?」
真姫「そうよ、凛は英語以外なら平均くらいじゃない」
凛「凛は次の定期で真姫ちゃんに勝つから」
凛「真姫ちゃんの得意な英語でいいよ」
真姫「いいわよ、わかったわ」
花陽「喧嘩はだめだよぉ……!」
凛「喧嘩じゃないよ、かよちん」
真姫「そうよ、花陽」
凛「凛は待たせてる人がいるから、勉強してくる」
待っててねかよちん。絶対取り戻すから。
花陽「……」
真姫「挑戦されるなら受けて立つわ」 - 27 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 15:15:06.23 ID:VniD0t6I0
- 凛「絵里ちゃん、勉強」
絵里「はいはい、今日は厳しめに行く?」
凛「うん。海未ちゃんは?」
絵里「仲良し三人組で帰っていったわ」
凛「ねぇ、絵里ちゃん。どうして凛に優しくしてくれるの?」
絵里「……頑張って欲しいからかな」
凛「ふーん」
絵里「さ、ビシバシ行くわよ!」
凛「わかったにゃ!」
絵里ちゃんは優しい。
凛のためにこんなに時間を割いてくれてるのだから。
凛のことを良く見ている。 - 28 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 15:32:17.13 ID:VniD0t6I0
- 絵里「結構遅くなったわね」
凛「やっぱり難しいよぉ……」
絵里「でも今の凛なら8割は取れると思うわよ?」
凛「8割じゃだめ。10割取らないと真姫ちゃんに勝てない」
絵里「でも根を詰めすぎても仕方ないわ」
絵里「そうだ、ラーメンでも食べに行く?」
凛「ラーメン……行く!」
絵里「私のおごりでいいわよ?」
凛「ありがとにゃー!」スリスリ
絵里「久々に凛らしくなったんじゃない?」ニコッ
凛「そうかなぁ……」
絵里ちゃんのおごりでラーメン!
嬉しい! - 29 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/15(日) 15:50:18.42 ID:VniD0t6I0
- 絵里「じゃあまた、明日学校でね」
凛「元気が出たよ! ありがと絵里ちゃん!」
ああいうお姉ちゃんがいたら、凛の気持ちもわかってくれたのかな。
勉強してるからかもしれないけど、最近かよちんと話してないなぁ。
我慢我慢。
ピッ
『凛ちゃん、大好き』
勝てればかよちんは戻ってきてくれるから。
絵里ちゃんが嘘つくわけないもんね! - 35 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/16(月) 21:59:58.75 ID:46KtrLiL0
- 真姫「うふふ、花陽大好きー」
花陽「私も……真姫ちゃんが大好き!」
やめて。
真姫「愛してるわ、花陽」
花陽「えええぇっ、そんなぁ……///」
やめて
真姫「目をつぶって……?」
花陽「うんっ」
ヤメテ
凛「それはだめえええええええええええええ!」
夢だ。夢で本当に良かった……にゃ。
凛「おふとんびしょびしょ……」
凛「お水飲んでから寝よ……」
ピッ
『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大』
ピー
凛「電池が切れちゃった……」
凛「充電して寝よう……」 - 36 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/16(月) 22:04:59.84 ID:46KtrLiL0
- 本格的に授業中が辛い。
最近は朝も昼も夜も絵里ちゃんに勉強を見てもらってる。
真姫ちゃんとかよちんは見ないふり。
宣戦布告したから、わかってくれてるみたいだけど。
今日も勉強。
ガチャ
絵里「待ってたわよ凛」
凛「開けただけで、凛ってわかったの?」
絵里「うーんなんとなく貴女が来ると思ってた……かな」
凛「へぇ~すごいね、絵里ちゃんは」
絵里「うぅん、そんなことないわよ」
凛「真姫ちゃんに勝つって言ってきたから!」
絵里「……頑張ってね凛」ナデナデ
くすぐったいにゃ。 - 37 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/16(月) 22:10:22.78 ID:46KtrLiL0
- この前屋上で嬉しそうだったにゃ。
だから、凛にこんなに優しいのかな。
それとも、申し訳なく思ってるのかな。
うん、今は触れるべきことじゃないよね。
絵里「へぇ、凛、やればできるじゃない?」
凛「う~まだだめー」
絵里「短期間で9割まで伸ばせばすごいわよ?」
凛「真姫ちゃんに完全勝利しないと……」
凛「かよちんは戻ってこないにゃ」
絵里「……そうね。もう少し頑張りましょ」
あれ、今絵里ちゃん暗かった。
気のせいだよね。
凛「トイレ行ってくるにゃ」
絵里「お花摘みって言いなさいな」クスクス
ガチャ - 38 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/16(月) 22:16:31.34 ID:46KtrLiL0
- 絵里「……携帯忘れてるわね」
絵里「……」
絵里「見たりはしないわよ」
ヴヴヴヴ
絵里(あ、メールだ)
『凛ちゃん、大好き』
絵里「……え?」
『凛ちゃん、大好き』
絵里「これ……この前の……私の声じゃない……」
絵里「一回きりって言ってたじゃない……」
バァン
凛「たっだいまにゃー!」
絵里「メール……着てたわよ」
凛「ありがと、絵里ちゃん」ニコニコ - 40 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/16(月) 22:28:27.19 ID:46KtrLiL0
- 真姫ちゃんからだ。
『あんたねぇ、勉強するのはいいけど、私たちとも少しは……』
『仲良くしてよね……』
うるさいにゃ。
絵里「ん、誰からだった?」
凛「イタズラメールだったよ。ね、勉強続けよ!」
絵里「え、えぇ、そうね」
凛「英語は……絵里ちゃんのためにも勝つよ!」
絵里「えっ?」
凛「こんなに絵里ちゃんが手伝ってくれたんだから……」
凛「勝たないと嘘だ!」
絵里「凛……」 - 41 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/16(月) 22:31:00.96 ID:46KtrLiL0
- 抱きしめられた。
ちからいっぱい。
凛「絵里ちゃん……痛いよ」
絵里「ごめんね……ごめんなさい……」
頭を撫でてあげる。
凛「凛は絵里ちゃんのためにも頑張るから……ね?」
泣かないで絵里ちゃん。
必ず良い報告をするんだ。絵里ちゃんのためにも。 - 42 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/16(月) 22:33:57.84 ID:46KtrLiL0
- 明日は本番。
凛は勝つ。
かよちんを取り戻す。
絵里ちゃんのお陰で10割行けるよ。
ありがとう絵里ちゃん。
ピッ
『凛ちゃん、大好き』
凛も大好き。 - 44 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/16(月) 22:37:17.75 ID:46KtrLiL0
- 凛「真姫ちゃん。今日の英語は勝つよ」
真姫「はぁ? 第一声がそれ? 花陽に気を使いなさいよ!」
花陽「真姫ちゃん、怒ったらだめ!」
真姫「……凛、それが望みかもしれないけど、負けてあげる訳にはいかないわ」
凛「……明日の結果発表が楽しみだよ」
待ってて、待ってて。もう少しだから。
あ、あれ、これ凛なのかな。自分が自分じゃないくらいスラスラ解けるよ。
見直しをして、ケアレスミスを防いで……完璧にゃ。
テストは驚くほど簡単だった。やっぱり絵里ちゃんすごい。 - 45 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/16(月) 22:40:24.14 ID:46KtrLiL0
- テスト返却まであっという間。
現代文:85点。数学78点。古典91点。
あれ、凛の成績上がってる……絵里ちゃんと英語以外も勉強してたからかな。
今日の帰ってくる教科は、後は英語だけ。
「西木野ー」
真姫「はい」
「98点だ。素晴らしいな」
凛が、ケアレスミスも許されなくなった。
「星空ー」
凛「はい!」
結果は――――。 - 46 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/16(月) 22:42:52.66 ID:46KtrLiL0
- やった! やった! やったにゃー!
100点! 満点! やったー!
凛「絵里ちゃん! やったよ! 満点だ!」
すぐに抱きついた。
絵里「おめでとう! 頑張ったわね……!」
撫でられるの気持ちいーにゃー♪
絵里「あら、英語以外も上がってるじゃない!」
凛「絵里ちゃんの教え方が上手いからだよぉ!」
凛「やった! これで、これで――――」
凛「かよちんも戻ってくるんだよね!」 - 47 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/16(月) 22:52:50.63 ID:46KtrLiL0
- 絵里「あ…………凛…………」
凛「かよちんがお祝いに来てくれるはずにゃ♪」
お米も買わなきゃ♪
凛「ありがとね、絵里ちゃん!」
凛「凛は絵里ちゃんを信じてよかった!」
いっそげー! いっそげー!
かよちんが来る前に~♪
凛「それじゃまた明日ね!」
久しぶりにかよちん成分補給できるにゃー! - 49 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/16(月) 22:55:45.29 ID:46KtrLiL0
- 凛「雨雨降れ降れもっと降れ~♪」
かよちんとお風呂で~♪
凛「美味しいお米も~♪」
一緒にご飯!
凛「たっだいまー!」
……あれ? 誰もいない?
『凛へ、急用が入って1日帰ってこない
カップラーメンばっかり食べたらだめだよ』
了解にゃ。
えへへ、かよちんと一緒だぁ……
ピッ
『凛ちゃん、大好き』 - 50 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/16(月) 23:00:58.16 ID:46KtrLiL0
- お米はどうすればいいかな、かよちん炊くのとかこだわりありそうだし。
どうせ来てくれるなら、一緒に調理すればいいかなっ♪
早くこないかな♪
――――1時間後
まだ20時にゃー! 今日はお泊まりのはずだから用意に時間がかかってるのかな?
凛もちょっとお腹が空いてきたかなっ! でも我慢っ♪
――――2時間後
21時にゃー うーん凛の家忘れちゃったのかなぁ。
大好きなかよちんが忘れるわけないよね?
――――3時間後
ピッ『凛ちゃん、大好き』
ピッ『凛ちゃん、大好き』
22時にゃ、かよちん誰かに襲われてないかな、大丈夫かな。
電話しようかな。でもドッキリだったらかよちんに悪いにゃ。 - 51 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/16(月) 23:05:37.89 ID:46KtrLiL0
- ――――4時間後
『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』
『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』
遅いなぁ……凛ちょっと身体冷えちゃった。先にお風呂だけ入ろっかな。
来てくれるはずなんだよね、かよちん、絵里ちゃん。
――――5時間後
『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』
『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』
『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』
『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』『凛ちゃん、大好き』
日付回っちゃった、電話しないと。
花陽『ふぁ……凛ちゃんどうしたの?』
凛『かよちん、今日……』
花陽『もう、凛ちゃん先に帰っちゃったから!』
凛『え……』
花陽『せっかく三人でパーティー仕様としたのにー!』
凛『あ、あれ?』
花陽『真姫ちゃんもちょっと怒ってたし仲直りして』
花陽『――――三人でテスト終わりの打ち上げしようね♪』
凛『ありがと、かよちん。おやすみ』 - 54 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/16(月) 23:14:27.14 ID:46KtrLiL0
- あはは……なにこれ……嘘だよね。
絵里ちゃんも嘘ついてたの……?
テストで勝てば……かよちん戻ってくるんじゃなかったの……?
凛の努力なんて……意味無いじゃん……
凛「こんなテストいらない」ビリビリ
凛「お米なんていらない」バシャッ
結局凛はバカだったんだね。
テストで勝てれば、全部戻ると思ってたんだ。
あはは、ははははははは。
なんで教えてくれなかったの……? ねぇ。
ピッ
『凛ちゃん、大好き』
うふふ、かよちんみーつけた。 - 74 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 18:39:47.61 ID:bkb+on9s0
- 『凛ちゃん、大好き』
アラーム音が鳴り響く。
『凛ちゃん、大好き』
寝てないのにね。おかしいな。
『凛ちゃん、大好き』
かよちんは真姫ちゃんのものになっちゃったんだね。
『凛ちゃん、大好き』
ご褒美もらわなきゃ。
『凛ちゃん、大好き』 - 75 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 18:42:51.73 ID:bkb+on9s0
- 凛「おはよ、絵里ちゃん」
絵里「ひどい顔よどうしたの?」
凛「あのね、かよちん戻ってこなかったよ」
絵里「…………ごめんなさい」
なんで謝るのかな。
凛「凛、一生懸命頑張ってたんだよ」
ねぇ、答えてほしいな。
凛「あはは、絵里ちゃんは凛の頑張る姿見て嗤ってたんだね」
絵里「そんなこと……」
凛「じゃあどうして教えてくれなかったの?」
凛「あんな努力無駄だったよ」
絵里ちゃんの嘘つき。 - 76 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 18:49:58.29 ID:bkb+on9s0
- 絵里「それは……」
答えられなかった。
凛と一緒にいるのが楽しくて。
それに縋っている自分がいるのが分かって。
頼られるのが誇らしくて。
ずっと一緒に居たかった。
凛「ねぇ、絵里ちゃん」
次の一言が怖くて。
凛「凛、屋上で見ちゃったんだ」
絵里「…………あ」
吹っ切れたはずなのに。忘れたかったはずなのに。
凛「なんで、海未ちゃんに希ちゃんの格好させてたのかな」
息ができないほど苦しくなった。 - 77 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 19:11:11.69 ID:bkb+on9s0
- うふふ、やっぱり嘘つきだった。
でも、凛は許してあげる。
絵里ちゃんのこと大好きだから。
凛「えーりちゃんっ♪」
肩が震えてたから抱きしめてあげなきゃ。
凛「満点とったからご褒美がほしいな♪」
絵里「ご褒美……何がほしいの?」
頭の良い絵里ちゃんだから、わかると思ったんだけどね。
凛「かよちんは真姫ちゃんのものになっちゃったからさ」
えへへ、プレゼントしてくれるかな。
凛「凛だけのかよちんになってよ、絵里ちゃん♪」
凛は優しいから、ずーっと嘘ついててもいいよ♪ - 79 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 19:50:05.52 ID:bkb+on9s0
- 絵里「そんな……こと……」
あれ、へたりこんじゃった。
凛、そんなおかしな事言ったかな?
凛「ねぇ、絵里ちゃん、一緒に行こう?」
凛「それともできない?」
うん、それならそれでもいいんだけどさ。
凛「後輩にはさせても、自分はできない?」
泣きそうになっちゃった。絵里ちゃん可愛いなぁ。
凛「二人っきりの時だけでもいいからさ」
そっと耳元で囁いてあげるんだ。
「かよちん、大好き」 - 80 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 19:59:29.40 ID:bkb+on9s0
- 絵里「…………グスッ」
あはは、泣いちゃった。可愛いなぁかよちん。
凛だけのかよちん。
もう一人のかよちんは真姫ちゃんと幸せになってね!
凛は凛のかよちんと幸せになるから!
ぎゅっと抱きしめれた。長かったよ。
ずっとずっと言いたかった。
「大好きだよ、かよちん」
もう一回。
「大好きだよ、かよちん」
言いたりない。
「大好きだよ、かよちん」
か細い声で返ってきた。
「私も大好き……凛………………ちゃん」
相思相愛だね、かーよちん♪ - 83 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 20:25:44.51 ID:bkb+on9s0
- 先週までとは大違い!
人生バラ色とはこのことにゃー♪
あ、かよちんと真姫ちゃんだ!
凛「おっはよー! かよちんと真姫ちゃん!」
花陽「お、おはよう凛ちゃん」
真姫「あら、ずいぶん今日は上機嫌ね」
凛「まぁね~♪」
このかよちんも可愛いにゃー
凛「真姫ちゃんのかよちん可愛いね♪」
真姫「あげないわよ?」
花陽「り、凛ちゃん恥ずかしい……」
凛「取らないよ! だって凛のかよちんも可愛いも~ん♪」
生徒会室で待ってくれてるからダッシュにゃ!
真姫「え?」
花陽「今……? 気のせいだよね?」 - 84 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 20:28:59.03 ID:bkb+on9s0
- バァン
凛「おっはよーかよちん!」
今日もいつもどおりかわいいにゃ-!
抱きついちゃった、えへ♪
絵里「う、うんっ、おはよう、凛……ちゃん」
今日は早起きしたからねむいにゃー!
凛「かよちんの膝枕で寝るねっ!」
絵里「だめだよぉ、起きて凛ちゃんっ」
うん、綺麗な声にゃ。
凛「おやすみっ!」
ぐにゃー
凛「zzz」
絵里「寝たわね…………」 - 85 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 20:37:42.14 ID:bkb+on9s0
- どうすればよかったのかな。
海未に一回でもあの姿をさせちゃったのがいけなかったのかな。
それとも凛に素直に言えばよかった?
言えるわけがないじゃない。
貴女の花陽はもう戻ってこないなんて。
……なんて欺瞞だ。凛と一緒に居たかっただけのくせに。
寂しかったくせに。自業自得だったのに。
あの大好きが、自分に向けられているものじゃなくて。
悔しかったくせに。
そして……一瞬でも嬉しいと思っちゃった。
だから、目が醒めるまで、ずっと貴女の花陽でいてあげる。
ううん、居させて下さい。
だって私は凛が好きだから。
…………凛ちゃんが好きだから。 - 86 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 20:49:40.24 ID:bkb+on9s0
- 絵里「ねぇ、凛ちゃん」
凛「なぁに~かよちん」
わぁ、かよちんの手が温かい。
絵里「好きだよ、凛ちゃん」
凛「凛もかよちん大好きっ!」
嬉しいよ! かよちん!
自分から言ってくれたよ!
凛だけの独り善がりじゃなくて本当に良かった♪
先週はずっと泣いていたけど、はにかむようになってくれた。
えへへ♪ - 87 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 20:54:58.93 ID:bkb+on9s0
- 授業中もほんわか。
昼休みが待ち遠しい!
真姫「ねぇ、最近の凛ちょっと変よ?」
凛「ん~? 凛は幸せだよー?」
花陽「凛ちゃん……」
凛「こっちのかよちんも可愛いけど」
凛「やっぱり凛のかよちんのほうが可愛い」
つい笑みがこぼれちゃう♪
真姫「それよ」
凛「え?」
花陽「花陽は……一人しか居ないよ?」
凛「……なんのこと言ってるかわからないにゃー♪」
あれあれ? - 88 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 21:05:42.71 ID:bkb+on9s0
- 変な胸騒ぎがする。
何か忘れてる気がするにゃ。
凛のかよちんはかよちんで……
真姫ちゃんのかよちんもかよちん。
生徒会室にかよちんは居たよ。優しく微笑んでくれたよ。
うん、やっぱり、勘違いだよね。
凛「かよちん……」
絵里「大好きだよ、凛ちゃん」
うん。これで幸せなんだよ。 - 89 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 21:16:08.77 ID:bkb+on9s0
- バァン
真姫「そんなわけないでしょ!」
絵里「……!」
凛「……何しに来たの」
真姫「馬鹿な友人の目を醒まさせに来たのよ!」
真姫「大体絵里も何やってるのよ!」
辛そうに目を伏せてる。傷つけないでよ。凛の――。
真姫「あんたがそんなに腑抜けているから凛は!」グイッ
凛の――が肩を思い切り掴まれて――――
凛「凛のかよちんに触らないで!」
真姫「はぁ!? イミワカンナイ!」
真姫「そこにいるのは絵里でしょ!」
真姫「それに――」
真姫ちゃんが制されてる。
花陽「凛ちゃん」
パシンと乾いた音が頬に響いた。
凛「痛い……何する……の?」
泣いていた。かよちんは。 - 90 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 21:23:26.91 ID:bkb+on9s0
- 花陽「花陽は誰のものでもないよ……」
花陽「花陽は花陽だよ、凛ちゃん……」
ポロポロ涙がこぼれてる。
こんな姿、みたいわけじゃなかったのに。
あはは、はははは。はははははははははは。
そっか、また凛は間違ったんだね。
大切な人を傷つけて。
自分の心だけ守ろうとして。
人の優しさを……利用して。
嫌われて当然だよね、かよちん、真姫ちゃん。
……ね、絵里ちゃん。ごめんね。
凛「ごめんね」
それだけ言って逃げたよ。 - 92 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 21:35:00.34 ID:bkb+on9s0
- 『凛ちゃん、大好き』
もう合わせる顔がない。
『凛ちゃん、大好き』
ごめんねかよちん。
ごめんね真姫ちゃん。
『凛ちゃん、大好き』
ごめんなさい……絵里ちゃん……
『凛ちゃ
電池が無くなっちゃった。
もういいかな。
ごめんね。 - 93 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 21:47:02.22 ID:bkb+on9s0
- ――――――――――――――――
真姫「ちょっと絵里」
絵里「何よ……」
バシーン
絵里「いった……」
真姫「何たそがれてんのよ! 早く追いなさいよ!」
絵里「でも私は……」
真姫「そんなんだから花陽の真似事させられるんでしょ!」
絵里「……じゃない……」
真姫「なに?」
絵里「仕方ないじゃない! 凛が望んだことなんだから!」
絵里「私だって何とかしたかったわよ! 凛に好きって言って欲しかったわよ!」
絵里「あの子の中にずっと花陽が居るんだもん……どうすればよかったのよ……」
花陽「行ってあげて。今の凛ちゃんには、きっと、絵里ちゃんが必要」
真姫「私からもお願い、早く連れ戻してきてよね。待っててあげるから」
絵里「……うん、行ってくる。……後輩に励まされるなんてまだまだね」
―――――――――――――――― - 94 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 22:18:27.22 ID:bkb+on9s0
- 絵里「凛! 開けなさい!」
絵里「電話……」
ツーツー
絵里「体当たりで開けるしか……」
ガチャ
絵里「鍵がかかってない……?」
絵里「凛!」
凛「……絵里ちゃん……」
真っ暗な部屋に、散乱した写真と……ハサミ。
凛「なにしにきたの」
絵里「迎えに来たわ」
凛「凛は一人でいい」
絵里「私が駄目よ」
凛「もう構わないでよ……」
絵里「構う」
凛が反抗するから抱きしめよう。 - 95 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 22:23:54.98 ID:bkb+on9s0
- 凛「絵里ちゃん……凛……は……」
絵里「何も言わなくていいから……ね」
とってもいい匂い。絵里ちゃん。
でも、凛、絵里ちゃんに酷いことしちゃったんだよ。
こんな凛……
凛「許してくれないよね……」
絵里「許すわ」
凛「え……」
絵里「凛のことが好きだから許す」
凛「……」
かよちんの真似じゃなくて?
絵里「凛、私は凛が好きよ」
凛「絵里ちゃん……凛も……」
好きって言ってもいいのかな。あれだけかよちんって言ってたのに。
凛「凛……は……」
絵里「言わなくてもいいわ。……今はね」
軽いウィンクを飛ばされた。
胸がドキドキするよ、絵里ちゃん。 - 96 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 22:34:10.87 ID:bkb+on9s0
- 絵里「さ、二人に謝りに行くわよ」
凛「え……やだやだやだ無理無理無理!」
絵里「大丈夫だって、私がちゃんと隣にいてあげるから」
力強く手を握ってくれている。
凛「う……うん頑張る」
――――――――――――――――
凛「ごめんなさいかよちん、真姫ちゃん」
花陽「……」
真姫「……」
怒ってるよね、やっぱり。
真姫「遅いわよ、凛。約束あるでしょ?」
凛「やく……そく……?」
花陽「テストが終わったら打ち上げしようって♪」
凛「凛も……行ってもいいの……?」
花陽「あたりまえだよっ!」
真姫「友達でしょ?」
絵里「三人で楽しんでくればいいんじゃない?」
真姫「絵里も来るのよ」
絵里「え"っ」 - 97 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 22:44:40.50 ID:bkb+on9s0
- 花陽「私も絵里ちゃんの惚気話聞きたいかな♪」
絵里「そ、そんなことないわよ?」クイクイ
凛「え、絵里ちゃんもついてきて欲しいかにゃー!」
真姫「ほら、凛もそう言ってるわよ」
絵里「……わかったわよ」
真姫「決まりよ、行きましょ!」
空にいっぱいお星様。気づけば夕日が落ちていた。
三歩下がって、真姫ちゃんと花陽ちゃんが手をつないでいるのを眺める。
凛の隣には絵里ちゃんが居る。
絵里「ねぇ、凛」
凛「なにかにゃ」
絵里「すごいドキドキしてるんだけど私」
凛「実は……凛も……」
絵里「……えいっ」ナデナデ
凛「くすぐったいにゃー!」
絵里「凛、お返事待ってるからね?」
真姫「こらー! 人前で惚気ないの!」
花陽「そういうのはパーティー中に♪」
凛「あはは……」
絵里「うふふ」
凛の隣にはね、綺麗なお星様が輝いているよ。
凛「絵里ちゃん」
絵里「んー?」
凛「大好きだよ!」
FIN - 98 : ◆S54RkZf7aI 2014/06/17(火) 22:45:59.00 ID:bkb+on9s0
- お疲れ様でした。見てくださった方々有難うございます。
- 101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/17(火) 22:52:35.18 ID:oX4sdIIz0
- 乙!
面白かった!病んだ凛ちゃん怖かった… - 102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/17(火) 22:53:16.46 ID:o4+j9JcSo
- えりりん良かった
- 108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/18(水) 01:21:27.91 ID:hD45fc0g0
- 乙。
ハッピーエンドで良かったぁ

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